英語を英語らしく発音する方法。コツは「音の最後」に有り!音の終わりの子音を極めれば少しネイティブに近づける。

英語を話す女性

私は英語はあまり得意ではないんです。TED TALK とか何度聞いてもあまり聞き取れないですし…orz 簡単な日常会話ならできるかな、というレベルですね。何年か前に受けた TOEIC は、760点くらいでした。

ただ、以前「音声学」や「英語学」という分野に関心があったこともあり、英語を英語っぽく発音するのは上手だったりします(笑) 以前アルバイトで講師をやっていたときに、先生の英語すごく発音きれいですね!留学していたんですか?って言われたりしました。

それで時々思うのが、英語らしい発音には音の末尾の発音が重要だよなぁ、っていうことなんです。

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英語は子音で終わる言語だと心得よ

日本語と英語は発音のしくみに違いが大きいです。その最も大きな違いは、ひとつの音が母音で終わりがちなのか、子音で終わりがちなのかというところ。

たとえば日本語の場合、「蚊」という単語はひとつの音で出来ていますよね。「か」つまり、音声記号的なもので書き表すと、 [ka] ですね。

私たち日本語話者はなんとなく「か」 [ka] をひとつの音と認識しています。これは専門的には「音節」(おんせつ)と呼ばれている単位で、音声学的にもひとつの音だと考えられています。

ところで、「か」[ka] という音節はひとつの音ではありますが、さらにこれを分解してみることもできます。 [k] という子音と [a] という母音です。

子音と母音という観点で見ると、日本語の場合、私たちがひとつの音として認識しているものは、ほとんど全部母音で終わります。

  • 「か」は [ka] なので [a] という母音で終わり、
  • 「き」は [ki] なので [i] という母音で終わり、
  • 「く」は [ku] なので [u] という母音で終わり…

という具合ですね。

ところが英語では、「ひとつの音」として認識されているものは、多くが子音で終わります。

  • cat は [kæt] でひとつの音です。[t] という子音で終わっています。
  • pass は [pæs] でひとつの音です。[s] という子音で終わっています。
  • English は [in] という音と [gliʃ] という音で構成されています。[in] は [n] で終わっているので子音終わり。[gliʃ] は [ʃ] で終わっているので子音終わりです。

このように、英語は「ひとつの音」が子音で終わるケースが非常に多いです。ここは日本語とかなり違う点なので、まずはこの点を意識しておくようにします。

でも意識するだけでは発音はうまくならないので、具体的にどうすればよいかを以下で述べていきます。

子音で終わる音節に母音をくっつけてはならない

先に見たように、日本語はひとつの音節が母音終わりが多く、英語は子音終わりが多い、ということでした。

日本語を母語とする人は、子音終わりの音節が非常に不得意なので、英語の子音終わりの音節にも、つい母音をくっつけて発音してしまう傾向があります。

たとえば、cat [kæt] を、キャット [kæto] と言ってみたり、キャットゥ [kætu] のように言ってみたり。子音終わりに慣れていないので、無意識にそうなってしまうんですよね。

でもこの点を気を付けて、子音終わりは子音終わりで発音するようにするだけで、随分英語らしくなります。

子音だけで発音するってどういうこと?と思われるかもしれません。次のようにやってみてください。

まず cat の場合なら、[kæ] までは簡単に発音できると思います。「キャ」みたいな感じですね。

そのあとの [t] ですが、これは舌を歯茎の裏のほうに軽くくっつけて、軽く離すだけで OK です。

「舌を歯茎の裏につける」というのが分かりにくい場合は、ふつうに「と」[to] と何度か発音してみてください。「と、と、と…」。「と」[to] と言うときも、1度舌を歯茎のうらにくっつけてから発音しますよね。

実は、 [t] の正体は、「歯茎の裏に舌をくっつけて離す」ということなんです。舌をくっつけて離す [t] の直後に「お」[o] という音を出すと、「と」[to] という音になります。

なので、cat [kæt] と発音するときも、発音の最後は舌を歯茎の裏にくっつけます。そして、母音を続けたりはしません。舌を歯茎の裏に軽くつけて離して、それで終われば良いのです。

聞いた感じは、ほとんど「キャ」と言っているのと変わらないと思います。日本語を母語とする私たちには、母音が続かない [t] はなかなか聞こえませんが、英語母語話者にははっきり聞こえますので大丈夫です。

pass [pæs] も同じ。パス [pæsu] ではなく、パs [pæs]。子音で終わりましょう。この場合、[s] という子音は舌と歯茎の裏を近づけて、その隙間に空気を通して摩擦させればOKです。

子音で終わる音は、母音を出さずに子音だけで終えてあげる。これだけでかなり英語っぽい発音に近づけます。

「ン」を正しく発音する― Japan は「ジャパン」ではない

もうひとつ例を。Japan、何と読みますか? 「ジャパン!」 確かにそうですが、これだと英語らしく聞こえません。

大事なのはやはり音節末の子音ですね。Japan [dʒəpæn] は音節で分けると [dʒə] と [pæn] です。

[dʒə] は母音終わりなので置いておくとして、 [pæn] の最後の音が [n] という子音になっていることに注目しましょう。

[n] だから 「ン」で良いじゃん!というものではないんです。日本語では、語末の「ん」は喉の奥のほうを使って発音しますよね。「ごはん」とか「やかん」と言ってみるとわかると思います。

でも、英語の [n] は、常に、喉の奥ではなく舌を使います。「いいえ」という意味の No [nou] を言うときの [n] と同じです。

どういうことか? 実際に [nou] と発音してみてほしいのですが、これも舌を歯茎の裏に一度つけてから発音しますよね。実は、舌を歯茎の裏につけて鼻から空気を抜くよ~っていうのを意味しているのが [n] です。

ということは、Japan を発音するときは、語末の n の部分は喉の奥で発音するのではなく、舌を歯茎の裏につけて発音するのが英語らしい発音なんです。

無理やりカタカナで書くとすれば「ジャパヌ」という感じですね。「ジャパヌ」[dʒəpænu] から、最後の [u] をはぎ取ってしまえば、それっぽい発音になります。

英語の単語で n の綴りで終わるものはとても多いです。station, man, win, when など。いずれも、喉の奥のほうで発音する「ン」ではなくて、舌を歯茎の裏につける [n] で発音してみましょう。「ステイシャヌ」「マヌ」「ウィヌ」「ウェヌ」みたいな感じです。もちろん、最後に [u] を続けたりはしないでくださいね。

これをマスターするだけで、n で終わる単語はだいぶ英語に近づけます。

まとめ

以上のように、日本語と英語は、音(音節)の仕組みが結構違ってます。日本語は音の最後に子音が無いのに、英語にはある、というお話でした。

この点に気を付けて英語の発音の練習をすると、より英語らしい響きを出せるようになります。やってみてくださいね!

ちなみに、英語の音・日本語の音について、もっと知りたいと思う人は、「音声学」や「音韻論」という分野を勉強してみると良いと思います。たとえばこの本。

この本は、言語学の一分野である「音声学」「音韻論」の入門書です。英語・日本語を比較しながら、それらの言語の音について考えていきます。

たとえば、今回の記事では、日本語の音は母音で終わり、英語の音は子音で終わるという話をしてきましたが、本書ではこの違いを「音節の構造の違い」として、もっと具体的・科学的に捉えていこうとします。タダの音も、詳細に分析すると内部構造があることが分かるんです。

やや専門的な内容もありますが、「英語の音」を極めていきたいと思うなら、読んでおいて絶対に損は無い一冊だと思います!

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