2018年から資格対策通信講座の研究を続けているKiryuです。

フォーサイトFP講座を受講した人の体験談を聞きたい
そんな需要に応えて、今回はフォーサイトFP講座を実際に購入・受講してレビューします。この記事を読んでわかることは主に次の3つです。
- フォーサイトFP講座を受講した感想
- フォーサイトの特徴・他社との違い・メリット・デメリット
- 最安値で購入し受講する方法
実体験に基づく良質な情報をお伝えできるよう努めました。ぜひ参考にしてみてください。
2級・3級FP技能検定は「きんざい」と「日本FP協会」の2つの機関が実施していますが、フォーサイトFP講座が対応しているのは「日本FP協会」のみです。「きんざい」には対応していません。
⇒ 【フォーサイト公式】よくある質問 金融財政事情研究会の試験には対応していますか?
とはいえ「日本FP協会」のほうが合格率が高いですし、実技試験の難問も少ないです。なので「きんざい」と「日本FP協会」のどちらでも構わない方は「日本FP協会」で受験すると良いでしょう。
他方、勤めている会社の都合等により「きんざい」で受験しなければならない方はアガルートFP技能検定試験講座(きんざい対応)の受講を勧めます。
フォーサイトFP講座を受講してレビュー
フォーサイトFP講座(バリューセット2)を実際に受講してレビューします。
※今回受講したのは「フォーサイトFP講座バリューセット2(2023年5月試験対策)」です。
「基礎講座」のレビュー
基礎講座ではFP2級の試験範囲を学習します(3級については後述)。主な学習科目は次の通り。
- FP総論
- ライフプランニングと資金計画
- タックスプランニング
- リスク管理
- 金融資産運用
- 不動産
- 相続・事業継承
上記の科目それぞれについて、伊藤亮太講師の解説講義を視聴しつつテキストを読み進めていきます。
画面にはテキストが映し出され、講師は必要に応じてマーカー等を書き入れながら説明を続ける、というスタイルです。
FP2級の試験範囲は広く、そのぶんテキストが何冊もありますので、最初は分量の多さに少し戸惑うと思います。でも講義動画ではテキストの重要度の高い部分が取り扱われ、そうでない部分は適宜省略されますので、思ったよりも負担を感じません。
テキストはフルカラーで図表・イラストが多数含まれており、とても読みやすい雰囲気になっています。私はFP技能検定の市販テキストも買って読んだことがあるのですが、市販のものに比べてはるかに理解が進みやすいです。
また市販テキストの多くはA5判ですが、フォーサイトのテキストはそれよりも大きいB5判。そのためテキスト内の視覚要素が全体的に大きく、見やすいです。おかげで図表やグラフも快適に読み解くことができます。
ところで、伊藤講師の講義は横道に逸れたりテキストにない解説を付け加えたりといったことがあまりありません。人によっては「伊藤講師がテキストを読み上げているだけだ」と感じることでしょう。
これは伊藤講師の話したいことが全てテキストに含まれているからだと思われます。つまりテキストの完成度が高いため、伊藤講師が改めて何かを付け加える必要がない状態になっているんです。
もっとも、講義を視聴することにより重要度の高くない部分を飛ばしつつ読み進めることができますので、講義視聴の価値は十分にあります。「その道のプロによる情報の取捨選択のもと、スピーディに1周したい」と考えるなら講義視聴はおすすめです。
その一方「講義内で追加の情報があまり無いのであれば、自分でテキストを読みたい」と感じる方もいると思います。そういう方は自ら読み進めていくのも問題ありません。テキスト自体が非常にわかりやすいので、自分で読んだとしても十分な試験対策が可能です。
その場合、重要な部分とそうでない部分の見極めはどのようにすれば良いでしょうか? テキストの各項目に重要度合いに応じた星印が記されています。
こちらを参考に項目ごとの重要度を判断すると良いでしょう。たとえば「最初は星3つ以上のところを中心に読む」と決めておくと、テンポ良く前進できるはずです。
フォーサイトFP講座の基礎講座を進めるにあたって注意点が1つあります。主要テキストの最初の1冊目『FP総論』のテキストは白黒印刷で、イラストがほとんど無しという体裁になっています。
これは『FP総論』のみ日本FP協会の意向により同協会発行のテキストがそのまま使われているためです。
後述するようにフォーサイトFP講座は同協会の認定研修を兼ねており、認定を得るために(仕方なく?)こうしているのだと考えられます。
フォーサイトの通常のテキストとはかなり趣きが異なるため「フルカラーと聞いていたのに話が違う!」「文字が多すぎる!」と不満に感じるかもしれません。
とはいえ最初の1冊だけですし、内容は入門的なもので全く難しくはありません。少しだけ我慢して読み進めていただければと思います。
「過去問講座」のレビュー
過去問講座ではFP2級の過去問を試験12回分解きます。過去問題集は全部で10冊あり、次の構成となっています。
- 学科試験の過去問6冊
- ①ライフプランニングと資金計画
②タックスプランニング
③リスク管理
④金融資産運用
⑤不動産
⑥相続・事業承継 - 実技試験の過去問4冊
- ⑦-1 資産設計提携業務
⑦-2 資産設計提携業務
⑦-3 資産設計提携業務
⑦-4 資産設計提携業務
過去問題集は左ページが問題、右ページが解答・解説という構成です。
問題を解いたらすぐに解答・解説をチェックできるので、効率よく問題演習が進みます。
注意点として「過去問講座」という名称ではありますが、講師による講義はついていません。自分自身で問題を繰り返し解き、実力をつけていくスタイルとなっています。
講義がないことを不安に思うかもしれませんが、全ての選択肢に丁寧な解説がついていますし、テキストに戻りたいときに参照するべきページの情報も載っています。
私も実際に解いてみましたが、講義がなくても特に問題は感じませんでした。どうしてもわからないときはメール質問もできますので、心配は無用です。
伊藤講師は過去問題集を少なくとも3回解くことを推奨するという趣旨のことを言っていました。過去問講座は「時間を捻出し、ひたすら演習あるのみ」と考えていただければと思います。
過去問題集はeラーニングManaBunで閲覧することもできます。
スマホやタブレットなどが手元にある方は外出先でも過去問題集を閲覧して問題演習を実施することが可能です。
なおeラーニングの問題演習機能(ボタンを押して解答し、正解・不正解が判定される機能)による過去問演習はバリューセット2の過去問一問一答演習で実施できます。
過去問一問一答演習は「過去問の選択肢1つを1問として読み替えた問題演習を行う」ものです。詳細は後述のレビューとフォーサイトの案内ページをご覧ください。
「直前対策講座」のレビュー
直前対策講座では次の3冊の問題集を解いていきます。
- 学科試験編
- 実技試験編
- 計算問題対策編
上記の3冊のいずれにも直前期に解いておきたい確認問題が多数収録されています。形式は基本的に左側が問題文、右側が解答・解説、です。
過去問講座の問題集を繰り返し解くことでも相当な実力を身に付けることができますが、何度も解いたことで飽きてしまったり、答えを丸覚えしてしまったりします。「大事な直前期なのに学習の効果が上がらない」という悪い事態になりかねません。
そこで上記の3冊の出番となります。試験の傾向をよく反映していて、かつこれまで目にしたことがない問題を数多く解くことで、正解する力に最後の磨きをかけるのです。
学科試験編と実技試験編に関してもう少し言及します。この2冊には「直前総まとめポイント」という要点まとめコーナーが科目ごとに設けられています。
基礎講座のテキストや講義を見返さなくても、直前総まとめポイントに目を通すだけで重要事項を復習できます。問題集に取り掛かる前や本試験会場での空き時間にサッと復習し記憶を活性化する、そういう使い方がお勧めです。
私が受講した期(2023年5月試験対策)の直前対策講座では貫尾昂平氏が解説講義を行っていました。「講義を通じて理解したい」と思う方も安心して学べるのではないかと思います。
とはいえ直前対策講座の段階まで来れば、おそらく多くの人は「講義動画を見なくても理解できそう」と感じるはずです。その場合、どうしても聞いておきたい部分に限って視聴すれば十分でしょう。
そして空いた時間はなるべく3冊の問題集を進める・繰り返すことに費やす。そうすることで最も効率良く合格に近づけます。
「過去問一問一答演習」のレビュー
過去問一問一答演習はeラーニングManaBun上で実施できる問題演習機能の1つです。どんなものなのかわかるよう、実際に使用したときの様子をお伝えします。
まずは学習科目と出題数を選択し「問題を解く」ボタンを押します。
1問1答がスタートします。1問ごとに制限時間がついており、かなりスピーディに解かなくてはなりません。
1問解くごとに正解・不正解の判定と解説が表示されます。
不正解の問題に関する不明点は即座につぶせて、正解だった問題についても解説を読んで復習できるというわけです。
好きなときに過去問一問一答演習を起動して何度も繰り返し解き、問題を解く力を鍛えていきます。1回分14問を最初に解き終わったときはD判定でしたが、
何度か繰り返すうちに正解数が増え、それとともに習熟度が上がってS判定になりました。
ゲームでレベルを上げる感覚で問題演習ができるのが良いです。また、出題は過去に正解できなかったものや解いた回数が少ないものから優先的に行われるので効率的です。
ある程度自信がついたらオリジナル模試を実施しましょう。
オリジナル模試ではランダムに組み合わされた選択肢によって1問が構成されています。
より本試験に近い形式で問題演習をすることで、さらなる解答力の向上が見込めるようになっているんです。
なお過去問一問一答演習機能はバリューセット2のみに付属しています。バリューセット1でも確認テスト・チェックテストといった練習問題を解く機能はあるのですが、過去問を肢ごとに解くトレーニングができるのはバリューセット3の過去問一問一答演習機能のみです。
過去問をマスターし、2級FP検定に一発合格できる実力を身に付けたい。そう考えている方はバリューセット3を選ぶのがおすすめです。
「3級対策」について
フォーサイトのFP講座は2級対策がメインですが、3級に関しても一連の講義動画とデジタルテキストが用意されています。
3級を受験するにせよしないにせよ、FPの学習が完全に初めてという方は一通り目を通しておくと良いでしょう。ここで得た知識が2級の内容をより深く理解する基盤になるからです。
フォーサイトFP講座の特徴
フォーサイトFP講座の特徴を解説します。
全国平均の1.7~2倍の合格率
フォーサイトFP講座は合格実績が優秀なことで知られている講座です。フォーサイトは毎年受講生にアンケートを配布して合格率を調査・公表しています。それによると2020年以降のFP技能検定におけるフォーサイトの合格率は次の図・表の通りです。
年度 | 全国合格率 | フォーサイト合格率 |
---|---|---|
2020年9月度 | 49.2% | 89.9% |
2021年1月度 | 44.0% | 75.6% |
2021年5月度 | 55.6% | 92.8% |
2021年9月度 | 50.6% | 86.6% |
2022年1月度 | 41.5% | 81.4% |
2022年5月度 | 49.2% | 88.2% |
2022年9月度 | 42.2% | 79.2% |
各年度とも全国平均を大きく超えた値です。もし「数字だけではイメージが湧かない!」と感じるなら、合格者インタビューの動画も視聴してみてください。たとえば次の2人はどちらもフォーサイトを受講し一回の受験で合格した受講生です。
他にも数多くの合格者の生の声が公開されています。数字だけでなく動画で見ても「フォーサイトなら合格に近づけそう」と感じるのではないでしょうか。
とはいえ他社と比べるとフォーサイトの合格実績はどうなんだろう?と気になる方もいるでしょう。他社との比較については合格実績の比較でお伝えします。
講師は現役の実務家
フォーサイトFP講座では現役でファイナンシャル・プランニングの実務や講演を行う実業家伊藤亮太氏が教鞭をとっています。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。学生の間に取得したCFP認定資格を活かして証券・金融業界を渡り歩く。
現在の肩書は自身が設立したコンサルティング会社の取締役。上場企業等に招かれて投資・FP関連の公演やセミナーを行うほか、複数の大学の非常勤講師およびフォーサイト・LECのFP講師を兼任している。
2022年はテレビ番組への出演が増加(テレビ朝日「TVタックル」「週刊ニュースリーダー」「グッドモーニング」、日本テレビ「スッキリ」など)。著書多数。ウェブサイト、Twitter、ブログでも情報を発信中。
伊藤講師は長年の経験から「合格に必要なこと。それは試験に出る・出そうなところを中心に勉強すること」「合格に必要なことは(中略)ひたすら過去問を解く時間」と断言しています。短く言うと「良質なインプット」と「徹底したアウトプット」が必要です。
この点、フォーサイトFP講座には「インプット学習用の基礎講座」と「アウトプット用の問題演習システム」が備わっており、まさに伊藤講師の合格メソッドを体現した構成となっています。試験合格に最適な学習ができるでしょう。
選べる2つのセットプラン
フォーサイトFP講座では複数の単科講座が提供されています。単科講座を個別に受講することもできますが、単科講座を複数組み合わせたバリューセットのほうが学びやすく、料金面でも安く済みます。したがってバリューセットの受講がお勧めです。
バリューセットは2種類あり、受講生は下記いずれかを選んで受講します。
基礎講座と過去問講座のセット。必要最小限のインプットとアウトプットができる。学習経験者や直前期の教材を自分で揃える自信のある方向け。
基礎講座・過去問講座のセットに直前対策講座・過去問一問一答演習を加えたもの。アウトプット学習に比重が置かれているため、合格に最も近づける。初学者の方・一発合格を目指す方向け。
フォーサイトFP講座を受講する際、初学者の方であればバリューセット2を受講すると良いでしょう。多数の問題演習をこなすことで最も確度高く合格を狙える構成となっており、フォーサイトが最も推しているセットプランでもあるからです。
フォーサイトFP講座と他講座の比較
「フォーサイトFP講座」と「FP技能検定の対策講座を提供している競合4社」とを比較します。比較の対象となる講座の名称は次の通りです。
※原則として各社の「2級・3級両方の対策ができるコース」を選定しています。ただしユーキャンのみ2級対応コースを取り上げています。ユーキャンは2級・3級両方に対応したコースを提供していないためです。
受講料の比較
はじめにフォーサイトFP講座の受講料を他社のFP講座の受講料と比較します。フォーサイトを含めた5講座の税込通常価格は次の表の通りです。
講座 | 受講料 |
---|---|
スタディング | 31,900円 |
ユーキャン | 64,000円 |
アガルート | 65,780円 |
フォーサイト | 65,800円 |
LEC | 95,700円 |
FP講座の受講料はスタディングが最も安く、ユーキャン・アガルート・フォーサイトがほぼ同価格、LECが最も高額という位置づけになります。フォーサイトの受講料は相場くらいであり、受講しやすい価格帯です。
ただし「相場くらいの出費なら許容範囲」と考えている人の場合、ユーキャン・アガルート・フォーサイトの中でどれにするかで迷ってしまうかもしれません。また「相場の半額程度で済むスタディングに比べフォーサイトの良い点はどこなのか?」と気になるはずです。
以下ではそのような迷い・疑問が解決できるよう、さらなる比較を行っていきます。具体的には合格実績とアプリ対応について議論しますので、参考にしてください。
合格実績の比較
フォーサイトFP講座の合格実績を他社の合格実績と比較します。ここでは合格実績とは合格率または合格者数を数値で示したものとします。フォーサイトを含む5講座の合格実績は次の表の通りです。
講座 | 合格実績 |
---|---|
スタディング | 情報 なし |
ユーキャン | 1,550名 (2020年度) |
アガルート | 情報 なし |
フォーサイト | 512名合格、88.2% (2021年度) |
LEC | 情報 なし |
公開された合格実績はその講座の自信・実力の表れと見ることができます。中途半端な合格実績であれば公表できず、逆に優れた合格実績であれば積極的に表に出すと考えられるからです。
この点、5つの講座の中で合格実績を明示しているのはユーキャンとフォーサイトのみです。「合格実績が公開されていること」を重視する場合、スタディング・アガルート・LECは候補から外してしまって構いません。
ユーキャンとフォーサイトの2講座を合格者数で比較すると、前者の合格者が約1500名、後者の合格者が約500名です。したがって一見するとユーキャンがフォーサイトに勝っているように見えます。
しかし即断はできません。というのもユーキャンとフォーサイトには知名度に大きな差があるため、ユーキャンのほうがフォーサイトより何倍も受講者数が多い可能性があるからです。
仮にユーキャンの受講者数がフォーサイトの10倍だったとします。この前提でユーキャンの合格者数1500名とフォーサイトの合格者数500名とを比較して、前者の合格実績のほうが優れていると判断する人はいないでしょう。
受講者数がわからない以上、ユーキャン・フォーサイトの合格実績には優劣をつけられないと言わざるを得ません。次に示す「アプリ対応の比較」など、別の比較軸を取り入れて検討していくのが適切です。
アプリ対応の比較
最後にアプリ対応について比較します。アプリ対応とは「受講生の学習を総合的に支援するスマホ・タブレット対応アプリを提供しているかどうか」です。5講座のアプリ対応は次の表の通りとなっています。
講座 | アプリ対応 |
---|---|
スタディング | アプリあり |
ユーキャン | アプリなし |
フォーサイト | アプリあり |
アガルート | アプリなし |
LEC | アプリなし |
5つの講座の中でスタディングとフォーサイトだけがアプリを提供しており、iPhoneでもAndroidでも学習専用アプリを利用できます。いずれのアプリも講義動画の再生・保存、テキストの閲覧、問題演習などが可能です。
スマートフォンやタブレットにインストールできるアプリがあることにより、時間や場所を問わずサッと学習に入ることができます。スキマ時間で学習を進めたいならぜひアプリ対応済みの講座を選びたいところです。
アプリ対応を重視する場合、ユーキャン・アガルート・LECは候補から外すことになります。では残ったフォーサイトとスタディングにはどのような違いがあるのでしょうか? 大きな違いはアプリの機能よりも、むしろ紙の教材を提供しているかどうかにあります。
スタディングは原則として紙の教材を提供していません。これに対しフォーサイトは紙のテキストや過去問題集などがかなり充実しています。
したがってフォーサイトを受講する場合、外出先にいるときはアプリで学習し、自宅の部屋に戻ったら紙の教材を広げて学ぶ、といった使い分けが可能です。スタディングではこのようなことはできません。
近年当たり前になってきた「オンライン学習」だけでなく、従来型の「オフライン学習」のスタイルも併用したい方には、スタディングよりもフォーサイトが適していると言って良いでしょう。
フォーサイトの学習アプリの名称はManaBun(マナブン)。その使い勝手についてはレビュー記事でお伝えしています。ぜひ読んでみてください。

フォーサイトFP講座を選ぶ6つのメリット
フォーサイトFP講座を受講すると次の6つのメリットが得られます。
3級を飛ばして2級を受験できる
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの1つめは修了すれば3級を飛ばして2級を受験できることです。
話の前提として、2級FP技能検定試験の受験には受験資格があり、次のいずれかを満たしていなければなりません。
- 3級FP技能検定に合格している
- 2年以上の実務経験がある
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了している
フォーサイトFP講座のバリューセット1およびバリューセット2は上記3番目の「日本FP協会が認定するAFP認定研修」の1つとなっています(2023年4月現在)。したがって、これらの対象セットプランを修了することで3級合格を経ずに2級の受験が可能です。
はじめから2級FP技能士資格の取得を目的としている人にとって、3級の受験は可能な限り省略したいところ。そうすれば数か月単位で時間を浮かせることができますし、2級の試験対策に集中して一発合格の可能性をいっそう高めることができます。
3級の受験をスキップして2級を受験したいと考えている方はぜひフォーサイトのFP講座を受講しましょう。
AFP認定研修を修了したとみなされるためには、フォーサイトFP講座を受講して所定の修了要件を満たす必要があります。具体的には「提案書を作成・提出し基準点をクリアすること」です。
「提案書」とはファイナンシャルプランナーが顧客に提示するライフプラン案を指しています。つまり実務でもよく作成する書面を実際に作れるようになる必要があるんです。
「そんなことが自分にできるだろうか…」と不安に思わなくても大丈夫。作成方法はフォーサイトFP講座のテキスト・講義で学べますし、
提案書のテンプレートをeラーニングでダウンロードすることもできます。
提案書の作成について詳しく知りたい方はフォーサイトFP講座公式サイトの次のページに目を通しておきましょう。
2級に合格後、登録手続きのみでAFP資格が手に入る
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの2つめは2級に合格後、登録手続きのみでAFP資格が手に入ることです。
ライフプランニングや資産運用に関連する資格としては国家資格である2級・3級FP技能士以外に民間資格のAFP・CFPがあります。
先にフォーサイトFP講座はAFP認定研修の1つであるとお伝えしました。これはフォーサイトFP講座を修了することによりAFP資格の取得要件も1つ満たせることを意味しています。
実際にAFP資格を取得するためにはAFP認定研修に加えて「2級FP技能検定合格」と「AFP資格登録手続き」が必要です。資格登録手続きは単なる手続きなので、実質的には2級FP技能検定合格を残すのみだと考えて構いません。
つまるところ「フォーサイトを修了後、2級FP技能検定に受かればAFPがついてくる」ということになります。この一挙両得状態はフォーサイトFP講座がAFP認定研修を兼ねているからこそです。
効率良く2級FP技能士資格とAFP資格を取得し、社内的に一目置かれる存在になり、顧客からは信頼を獲得したい。そう考えている人はフォーサイトFP講座を受講しましょう。
ここではAFP資格に関する説明は省略しました。同資格の詳細や取得メリットについて詳しく知りたい方は日本FP協会の次のページに目を通すことをお勧めします。
自分だけの学習スケジュールを自動作成できる
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの3つめは自分用の学習スケジュールを自動作成できることです。
eラーニングManaBunには学習スケジュール機能が備わっています。
せっかくなので使い方を簡単に紹介します。
まずスケジュール機能を開いて1週間のおおよそのスケジュールを30分刻みで入力します。多くの人に共通するであろう内容(たとえば深夜帯は「睡眠」等)が初期値として入力されているので、必要なところだけ変更すればOKです。
「しっかり学習モード」「ゆったり学習モード」のいずれかを選択します。
あらかじめ入力されている「学習開始日」と「学習終了日」に間違いがないかどうかチェックします。必要があれば修正します。
スケジュール作成ボタンを押します。
ManaBunが日々の空き時間を集計し、何月何日に何の勉強をすればいいかを示す学習スケジュールを自動的に作成・表示します。今日や明日、どの範囲の勉強をすれば良いのかが一目瞭然です。
このスケジュールに沿って学習できるので「このままのペースで全部終わるの?」「進捗がわからなくなった」といった学習を進める上で起こりがちな問題を未然に防ぐことができます。
ちなみにスケジュールの「全体」タブを見ると試験日までの全体の流れを確認できます。
私が作成したスケジュールでは「テキストを2周、問題集を5周する」内容になっていました。スケジュールを作成するまでは試験日までに1周できるのかどうかすら想像もついていませんでしたが、作成後は「具体的な指示があるから2周・5周できる!」と思えます。
これほど詳細な学習スケジュールを自動的に作成・提案してくれる機能は私の知る限り他の講座にはありません。フォーサイトFP講座を受講するならぜひ活用してください。
細切れの時間をeラーニングアプリでフル活用できる
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの4つめは細切れの時間をeラーニングアプリでフル活用できることです。
通勤時の電車内やお昼のランチ休憩時といったスキマ時間を資格の勉強に充てたい。そう考える人が増えています。多くの学習時間を確保できれば、そのぶん合格できる可能性が高まるからでしょう。
スキマ時間に学習を進めたいなら学習専用アプリがあるととても便利です。スマホやタブレットに入れておいたアプリをサッと起動するだけで、講義の視聴もテキスト閲覧も問題演習も実施できます。
アプリ対応の比較でも触れた通り、フォーサイトは十分な機能を持ったアプリをiPhoneでもAndroidでも提供している貴重な講座です。アプリを活用して受験勉強を進めたい方はフォーサイトを受講しましょう。
教育訓練給付制度が使える
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの5つめは教育訓練給付制度が使えることです。
教育訓練給付制度は厚生労働省によるスキルアップ応援制度です。現在会社に勤めている方や離職後1年以内の方がフォーサイトFP講座を受講し修了すると、ハローワークから受講料の20%を受け取ることができます(雇用保険の加入年数等、所定の要件あり)。
教育訓練給付制度を利用する場合、申し込み時は受講料全額を支払う必要がありますが、後で給付金を受け取ることで費用をおさえられます。なお、もしFP技能検定に合格できなくても、給付金をもらえるかどうかには影響しません。
参考のためにフォーサイトFP講座の「受講料」「給付金額の目安」「受講料から給付額を差し引いた実質負担額」をお示しすると、次の表の通りです。
対象セット | 受講料 | 給付額の目安 | 実質負担額 |
---|---|---|---|
バリューセット1 | 60,800円 | 12,160円 | 48,640円 |
バリューセット2 通常セット | 65,800円 | 13,160円 | 52,640円 |
バリューセット2 通常+DVD | 72,800円 | 13,160円※ | 59,640円 |
※DVDオプション部分は給付制度の対象外。そのため「バリューセット2 通常セット+DVD」に対する給付額の目安は「バリューセット2 通常セット」に対する給付額目安と同額
たとえばバリューセット1を購入した場合、受講料は60,800円かかりますが、諸条件を満たして修了することによりハローワークから12,160円の支給を受けられます。したがって実質負担額は差引額の48,640円です。
このようにして受講料の2割相当の負担を給付金で帳消しにできます。教育訓練給付制度を活用したい方はフォーサイトFP講座を受講しましょう。
フォーサイトで教育訓練給付制度を利用する際の手順と注意点については給付制度の解説記事でお伝えしています。

制度に関する詳細はフォーサイト公式サイトの案内ページをチェックしてみてください。
ダブルライセンス割引制度を利用できる
フォーサイトFP講座を選ぶメリットの6つめはダブルライセンス割引制度を利用できることです。
ダブルライセンス割引制度は受講生が2つ以上の資格を取ることをフォーサイトが応援する趣旨の制度です。ただ実質的には「フォーサイトの受講が2回目以降の人には受講料を安くする」という割引制度だと考えたほうがわかりやすいでしょう。
たとえば以前フォーサイトの宅建講座を受講した履歴がある場合、フォーサイトFP講座を安く受講できる可能性があります。
フォーサイトの受講履歴がない方の場合、今年FP講座を受講しておけば、来年度にフォーサイトのいずれかの講座に申し込むとき安く受講できる可能性があります。
フォーサイトを1回以上受講する方には嬉しい割引です。ぜひこの制度を活用して経済的に資格取得を進めましょう。
ダブルライセンス割引制度の利用条件・申し込み手順はフォーサイトのダブルライセンス割引制度の解説記事でお伝えしています。

ダブルライセンス割引制度の詳細や規約については、次に示す公式の案内ページで確認してみてください。
フォーサイトFP講座のデメリット
どんな講座にもデメリットがあります。しかしデメリットを把握した上で受講すれば「こんなはずじゃなかった!」と後悔しなくて済みます。フォーサイトFP講座のデメリットを把握しておきましょう。
メール質問は回数制限あり
フォーサイトFP講座を受講していて不明点があった場合はeラーニングアプリの無料メール質問機能を使って質問できます。私も質問機能を利用したことがありますが、早いときは翌日に講師から丁寧な返信が返ってきました。
さて質問できること自体はありがたいのですが、無料質問の回数制限がついています。回数の上限はセットによって異なっており、次の通りです。
- バリューセット1
- 無料メール質問 10回まで
- バリューセット2
- 無料メール質問 15回まで
FP技能検定の学習を進める中で不明点が出てくることは避けられません。できることなら無料で何度でも質問したいところですが、フォーサイトFP講座では回数の上限が定まっており、この点がデメリットです。
とはいえ、無料で何度でも質問できることにすると専用の回答スタッフを用意しなくてはならなくなり、そのために受講料が値上がりしてしまうでしょう。フォーサイトは無料質問に回数制限を設けることで安価な料金を実現しています。
なおどうしても回数上限を超えて質問したいときは1つの質問につき税込500円を支払うことで追加質問が可能です。上限に達したら全く質問できなくなるわけではないので安心してください。
デジタルテキストはやや読みづらい場合がある
フォーサイトFP講座の受講を開始するとeラーニングManaBunでデジタルテキストを閲覧できます。冊子で提供されるものと同じものをスマホやタブレットで表示できるんです。
画面で見るテキストは紙にくらべて色合いがきれいに出るので、イラスト豊富なフルカラーテキストをいっそう楽しみながら学べます。ただ問題はスマートフォンの画面で見るのは少しつらいということ。
スマホの画面は小さいため、それに合わせてテキストの文字も小さく表示されてしまいます。拡大表示はもちろんできるのですが、拡大するとページ全体が1画面に表示されなくなるので少し読みづらく感じることでしょう。
ManaBunはお試し利用もできますので、スマホでの表示が自分にとって問題ないかどうかぜひ1度試してみてください。
個人的にはフォーサイトのデジタルテキストの閲覧にはタブレット端末を使うのがお勧めです。タブレットなら多くの人にとって問題ない大きさの文字が表示されます。
タブレットを持っていない方はこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。
タブレットが1台あれば資格の学習以外にも使えます。たとえばKindle等の電子書籍・電子漫画を読むのもタブレットなら快適です。少し大きい画面でYouTubeも視聴できます。
サイズは7~8インチでも十分。この大きさであれば安いものは1万円以内のものもあります。
私も数年前にiPad miniを購入してからは読書スタイル・勉強スタイルが一変しました。便利過ぎて、もうタブレットなしの生活には戻れません。
最近は上の画像で示したようにiPad Proも所有しており、時々仕事で使うことがあります。タブレットの導入、おすすめです!
※タブレット導入の際はeラーニングManaBunの推奨環境もチェックしておきましょう(基本的にはAndroidタブレットかiPadなら問題ありませんが、念のため)。
フォーサイトFP講座はこんな人におすすめ
以上見てきたフォーサイトFP講座の特徴と口コミを踏まえて、この講座がどんな人にあっているのかを述べていきます。
2級FP技能士を目指している人
フォーサイトFP講座は2級FP技能士を目指している人にお勧めできます。フォーサイトを受講するメリットでお伝えした通り、バリューセット1またはバリューセット2を修了することより次の恩恵があるからです。
- 3級を飛ばして2級を受験する要件を満たせること
- 2級合格後は登録手続きのみでAFP認定資格が得られること
3級よりもむしろ2級FP技能検定の合格を目指しているのなら、日本FP協会の認定を得ているフォーサイトFP講座を受講しておきましょう。
合格実績を重視する人
フォーサイトFP講座は合格実績を重視する方にお勧めできます。
私たちが通信講座を受講する目的は資格試験の合格です。このゴールを達成するまでの間、力強くサポートしてくれる講座を選びたい。そう考えたとき、合格実績に秀でた試験対策講座を選択することは合理的な選択だと言えます。
ではフォーサイトFP講座の合格率はと言うと、講座の特徴でお伝えしたように例年、全国合格率の1.7~2倍です。また合格実績の比較でお伝えした通り、合格者数と合格率を堂々と発表している数少ない講座でもあります。
「合格圏内に入る確率を最大限に高めたい」と望んでいる方はぜひフォーサイトFP講座を選んでください。
オンライン学習・オフライン学習の両方を充実させたい人
フォーサイトFP講座はオンライン学習・オフライン学習の両方を充実させたい方にお勧めできます。
通信講座は伝統的には冊子タイプのオフライン教材が主流でした。しかし近年ではスマートフォンの普及に伴い、オンラインで学習できることを多くの人が希望するようになっています。
フォーサイトは早い時期にオンライン学習への対応を開始しました。その結果、現在はiPhone・Androidの両方でアプリを提供しています。またフォーサイトの特徴として紙のテキスト・問題集も切り捨てずに維持しています。
フォーサイトFP講座と同じレベルでオンライン・オフライン学習を実施できる講座はおそらく皆無です。外出先ではモバイル端末で学び、自宅では紙のテキストを読み込む。そんな学習スタイルを求めている方はぜひフォーサイトを受講してください。
よくある質問
フォーサイトFP講座のよくある質問に答えます。
受講料はいくら?
フォーサイト FP講座の料金は次の表の通りです(2023年10月1日現在)。
コース | 価格(税込) |
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バリューセット1 | 60,800円 |
バリューセット2 通常セット | 65,800円 |
バリューセット2 通常+DVD | 72,800円 |
フォーサイト FP講座の単科講座の料金は次の表の通りです(2023年10月1日現在)。
コース | 価格(税込) |
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基礎講座 | 57,800円 |
過去問講座 | 57,800円 |
直前対策講座 学科試験編 | 10,800円 |
直前対策講座 実技試験編 | 10,800円 |
直前対策講座 計算問題対策編 | 10,800円 |
直前対策講座 3編同時申し込み | 27,800円 |
受講料はときどき変わるので公式サイトの情報もチェックしてみてください。後述の最安値で購入・受講する方法も要チェックです。
最安値で購入・受講する方法
2018年からほぼ毎年フォーサイトを受講している私がフォーサイトFP講座を安く購入する方法について解説します。
キャンペーンを利用する
フォーサイトFP講座では年に4回程度割引キャンペーンが実施されています。キャンペーン期間中はバリューセット1・2の価格が通常よりも安くなります。
キャンペーンの実施時期は毎年おおよそ共通です。
- 1月上旬頃
- 新春全講座キャンペーン
- 3月上旬頃
- チャレンジキャンペーン
- 4月上旬頃
- 春の全講座キャンペーン
- 9月下旬頃
- 秋の全講座キャンペーン
最新のキャンペーン情報については割引情報まとめ記事で発信しています。ブックマークの上、時々チェックしてください。

資料請求割引を利用する
フォーサイトは資料請求をした人に対し特別価格を提示することがよくあります。このタイプの割引を私は資料請求割引と呼んでいます。
フォーサイトの資料請求割引は100%必ず受けられるとは限りませんが、フォーサイトFP講座に限って言えばその確実性はかなり高いです。資料請求ページに次のバナー画像が出ているかどうかを確認してください。
このバナー画像が表示されている場合はほぼ確実に割引を受けられます。資料請求の申し込み後に案内メールが来ますので、そこに載っているURLから申し込んでいただければと思います。
ダブルライセンス割引制度を利用する
フォーサイトを以前受講したことがある方はダブルライセンス割引価格でFP講座を受講できる可能性があります。
ただし「以前受講した講座が何の講座だったのか」、そして「受講したのがいつ頃だったのか」といったことが利用条件に関わってきます。詳しくはダブルライセンス割引の案内ページで確認してみてください。
割引額が最も大きいのは?
上で紹介したフォーサイトの割引制度は併用することができません。1度に1つだけ使う形になります。とすれば最も割引額が大きいものを使いたいですよね。
割引額は変わることもあり得るため以下は参考に留めていただければと思いますが、フォーサイトFP講座の割引制度は原則、次の優先順位で利用を検討していただければOKです。
- ダブルライセンス割引制度
- 資料請求割引
- キャンペーン
ほとんどの場合、 ダブルライセンス割引制度を使うことで最も割引額を大きくできます。フォーサイトを受講するのが2回目以降の方はまずはダブルライセンス割引制度の利用可否を確認しましょう。
次に割引額が大きいのが資料請求割引です。フォーサイトを受講するのが初めての方など、ダブルライセンス割引制度を使わないケースでは資料請求割引を使うのが最安値となります。
最後に検討するべきなのがキャンペーンです。意外なことにキャンペーン実施時の割引額は通例、上の2つほどではありません。キャンペーンの割引は何らかの事情でダブルライセンス割引・資料請求割引が利用できないときのみ狙っていただければと思います。
この記事のまとめ
フォーサイトFP講座は標準的な価格で提供されているFP技能検定対策講座です。冊子タイプの教材とともにeラーニングが提供され、受講生は時間・場所を問わず充実した学習を継続できます。近年の合格実績も申し分ない水準です。
本編であまり触れなかった「合格者数」について最後に付記します。私が独自に調査を実施したところ次のことが判明しました。フォーサイトが2020年9月試験以降、2022年5月試験までに輩出したFP技能検定合格者の数は1000人以上です。
フォーサイトを受講してFP技能検定に合格し、資格を糧に活躍している人がこんなにも大勢います。次に合格の未来をつかむのはもちろんあなた自身。この講座にしようと決断できたら早めに受講を開始して、ゴールに向けて1段ずつ階段を上っていきましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
