人間関係を整理して楽しく生きているKiryuです。
今回はこんな疑問・悩みに答えていきます。
- 「昔から仲良くしてきた親友がいるんだけど…最近は話が合わないと感じることが多くなった」
- 「うざい・嫌い…とまではまだ思わないけど、そのうち思うかも。お互い価値観が変わったのかな」
- 「楽しくない友達と縁を切るって、ダメなのかな? 簡単に絶縁する方法は? 体験談とかを聞いてみたい」
友人関係って悩みの種になりがちですし難しいですよね。この記事では私の実体験を交えつつ上記の疑問に答えていきます。ぜひ参考にしてみてください。
親友でも合わないと感じたら絶縁OK
はじめにあなたに最も伝えたいメッセージをお伝えします。
「たとえ親友であっても、合わなくなったと感じたら絶縁してOK」
十数年、いや数十年付き合っている友人でも違和感を感じたのなら縁を切っていいし、そうするべきだと私は思います。
親友でも絶縁していい理由
なぜ親友でも絶縁していいのかというと「人生は有限だから」です。
人がこの世で生きていられる時間には限りがあります。日本人の平均寿命は84歳。どんなに長く生きてもせいぜい80歳くらいであなたの人生は終わりを迎えてしまうんです。
いや、もしかすると明日にもあなたは交通事故や災害で命を落としてしまうかもしれません。幸運にも明日大丈夫だったとしても、1週間後、1年後に絶対生きていると断言できる人はいないでしょう。
いつか終わりが来るとわかっている。その割に「まだやれていないこと」がずいぶんたくさんあると思いませんか。
旅行をしたい、親孝行をしたい、興味のあることを勉強したい、高級グルメを楽しみたい、連続ドラマを見たい、趣味をゆっくり楽しみたい…
あなたの限りある人生の中で「まだやれていないこと」の全てができるかどうかわかりません。それなのに合わなくなったと感じる友人との関係にこれ以上時間を使う必要はあるのでしょうか。
私の縁切り体験談
私自身、長らく付き合いのあった最後の1人の友人がいたのですが、少し前に縁を切りました。参考までにその体験をお伝えしますね。
20年付き合った親友
私は20代の始めに地元を離れました。それ以来、地元に帰るのはせいぜい年1~2回。友人はもともと少なかったのですが、さらに減りました。
それでも最後まで友人関係が続いていた一人の男がいます。彼をAとします。
* * *
Aとは中学生のときに知り合い、とても気の合う友達同士になりました。毎日一緒に部活動をしたり、部活動が無ければ一緒に帰ったりしていました。
とはいえ高校卒業後は進路が別になったため会う頻度は減っていきました。Aも20代後半くらいで地元を離れて就職し、私が住んでいる福岡県の近隣の県に住みだしました。
私が福岡に住んでいることを知っていたAは時々私に連絡をくれるようになりました。「たまには飲みに行こう」「メシ行こう」と誘われました。
私も当初は「親友からの誘いなのだから」と思って、付き合っていました。
生産性の無い友人関係
Aと会ったとき話題になるのは「仕事のグチ」「地元の同級生たちが今何をしているか」くらいのものでした。
Aはそういった他愛もない話が楽しいようで、馴染みの無い土地で数少ない知り合いの私と話せるのが良いんだと言っていました。
一方で私は次第に「Aと会う時間は何の生産性も無いムダな時間だ」と感じるようになりました。仕事のグチを言いあって傷をなめあっても何1つ前に進まないからです。
それに地元を離れてほとんど帰らない私にとって、ほぼ無関係となった地元の人々がどうしているかなんてどうでもいいことでした。
こんな付き合いはもうやめたい。私は心の底でそう願うようになりました。それでも「最後まで残ったたった一人の親友なのだから…」という思いから、数年間付き合いを続けていました。
「人生の残り時間」の価値
しかし、あるとき私はきちんと考えることにしました。
- 自分の生命は有限だ。貴重な人生の時間を何の生産性も無い友人関係に費やして何になる?
- 他にやるべきこと・やりたいことは山のようにある。そちらのほうに時間を費やすべきではないか?
人生の残り時間の価値に思いが至った瞬間、Aとの関係は心の底からどうでも良くなりました。食事や飲みの誘いが来ても返事を出さず、放置することにしました。
最後にメッセージを受け取ったのは数か月前。「俺は彼女にプロポーズしたぞ!お前は彼女とはどうよ!?」と書いてありました。私は次のような思いに少しだけ浸って、その後は何もせずメッセージ画面を閉じました。
友人よ、結婚するのかな? おめでとう。お前は本当に良いヤツだから俺も嬉しいよ。でももうこの先の人生で会ったり話したりすることはないと思ってる。
俺の知らないところでどうか末永くお幸せに。
絶縁したらラクになった
親友と縁を切った結果どうなったかというと…私はラクになりました。胸につかえていたモヤモヤが取れてスッキリした気分です。
Aとの友人関係を失ったことで私は友達0人のさびしいヤツになってしまいました。でもそれで全然構わないし全く後悔はありません。
Aとの関係を続けていれば、私はその後も全く意味を見いだせない食事や飲み会に付き合わねばならなかったことでしょう。果ては結婚式・披露宴に呼ばれて、断りきれずに出席していたかもしれません。
そうやって付き合いで失われていく時間は合計すれば何時間にも、何十時間にもなります。
何の価値も生み出さない人間関係に貴重な自分の時間を浪費するなんて、よくよく考えてみればありえないことです。今後はそんな時間の使い方をしないで済みます。
親友との絶縁は私にとって本当に良い決断でした。そうすることで生まれた(浮いた)時間を自分のために大切に使おうと思います。
友人と縁を切る最も簡単な方法
今回、私が親友と縁を切った方法は単純で簡単です。放置・フェードアウト・無視。メールやメッセージが来ても返事を出さず、着信があっても見なかったことにしました。
しばらく続けていれば自然と相手も連絡をよこさなくなります。いくらやっても反応が無いのだから当然ですよね。
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無視という方法は、はっきり言って失礼だと思います。長年付き合ってくれた友人に対して礼を尽くさない決別の仕方です。
逆に自分がそうやって避けられたらそこそこ傷つくかもしれない。でも良いんです。
そもそも私が縁を切ろうと決めたのはAとの関係にこれ以上の時間を使いたくなかったからでした。とすれば絶縁する方法をアレコレと考えて時間を使うのは本末転倒であると言えます。
つまり自分の人生を大切にしたいなら「何もしない」のが最適解なんです。私はそう考えて「何もしない」(全ての連絡を放置し無視する)ことを選択したのでした。
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この方法の良いところはその気になれば誰にでもできることです。そして自分の時間を守るという意味では一番効果のある方法でもあります。
ただし自己中心的で失礼であるという批判は免れませんので、やってみようと思う方は注意してください。自分の知らないところで「あいつはとんでもないヤツだ」と非難される可能性も十分あります。
他人に嫌われるリスクを承知の上で絶縁しましょう。
まとめ:価値を生まない関係性を断ち切ろう
私も30代半ばを過ぎ、かなりいい歳になりました。
最近「自分の人生の残り時間を何に使うべきか?」ということをよく考えます。そしてスティーブ・ジョブズの次の言葉を何度も頭の中で繰り返しています。
If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?
(もし今日が自分の人生の最後の日だったとしたら、私は今日やろうとしていたことを本当にやりたいと思うだろうか?)
あなたの人生は有限です。そしてあなたの時間は一度失ってしまうと決して戻ってくることはありません。
自分に問いかけてみてください。あなたが悩んでいる友人関係はあなたの生命を消費してでも維持しなければならない貴重なものなのでしょうか。
もしその関係性が何も価値を生んでいないのであれば今日にでも断ち切ってしまうべきです。少し考えたい? いいえ、悩む時間すらもったいない。
あなたの時間はあなた自身のために使うか、あなたが愛する人々のために費やすか、または社会的に意義のある行動に投じましょう。
そのほうがあなたの人生をもっと豊かでもっと実りのあるものにできるはずです。
以上、参考になれば嬉しいです。

