迷惑をかけあう社会のほうが絶対良いよね(仕事と休暇の話)

助け合う社会

キャリコネニュースというサイトで、ちょっとゲンナリする記事を読みました。

世の中には、「有休を1回使うごとに君は信用を失っている」という発言をするトンデモ上司がいるんだそうです。

有給休暇は企業で働く人の権利ではあるが、残念ながら日本人の有休取得率は極めて低い。もともと周りを気にしたり、罪悪感を抱いたりする国民性もあるだろうが、有休に対する企業側の意識も取得を妨げる大きな要因となっている。 以前、ツイッター上でこんな投稿が話題になったことがあった。 「会社側『休暇は信用を消費して使うもの。それ...

こういうことを言われると、従業員は泣きたい気分になりながら、上司に従ってしまいます。こうして、有給休暇を取れない会社が生まれ、それを当然とする社会が生まれる。

なんでこうなってしまうのかなぁ…と考えました。

ふと思ったことは、日本人って良い人たちばかりなので、「他人に絶対迷惑をかけてはいけない」という思想を持っているという点。

実はこれが諸悪の根源で、変えていく必要があるんじゃないかな、と。。。

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他罰感情は自分の首を絞める

もし、あなたの勤めている会社の同期が、有給をフルに使って旅行に行ったり遊んだりしていたら、どう感じますか?

仕事を休んで他人に迷惑をかけるなよ!(というか俺に迷惑かけるなよ!)許せない!と少しでも感じてしまう人は、心がブラックになりかけているので、落ち着いて次のことを考えたほうがいいと思います。

まず、「他人に迷惑をかけてはいけない」という思想を、自分に適用するのは自由です。良いことばかりでは無いと私は思いますが、そう思いたいなら思えばいい。

でも、そこから派生して、「自分は他人に迷惑をかけないのだから、他人が自分に迷惑をかけてくることも許せない」となってしまっているとしたら、変ですよね。

「他人に迷惑をかけない」という自己への戒めだったはずのものを、他人への戒めにすり替えて、他罰感情の礎にしてしまっているのですから。

そして悪いことに、そのようなすり替えは、実際には自分の首を絞める原因になります。

なぜなら、その考え方が一般化して、皆が「迷惑をかけないことを他人に求めるようになる」と、もう誰も有給をとれなくなるからです。もちろんあなたも。あなたが1~2週間有給をとって旅行行きたいと思っても、誰も認めてくれません。

そうなると喜ぶのは、従業員を安く使いたいなって思っているブラック企業の経営陣だけです。

でもあなたも本当は有給取りたいんでしょう?

それならば、お互いに「他人に迷惑かけてもいいよ」っていう思想になっていたほうが、よほど幸せなのではないでしょうか。

「迷惑」を細分化する

ここで反対の考えをもつ人もいるでしょう。「他人に迷惑をかけあう社会だったら、社会が機能しない!犯罪が蔓延してかえって不幸になる!」という意見の人です。

でもそれは、なんでもかんでも「迷惑」ってひとくくりにしているからダメなだけです。

迷惑を少なくとも次の2つのレベルに分けて考えてみましょう。

  • 迷惑レベル1:お互いにかけあうと皆が幸せになれる迷惑。例えば、有給休暇を取る。長期の育児休暇をとる、など。
  • 迷惑レベル2:お互いにかけあうと皆が不幸せになる迷惑。犯罪、犯罪に類すること。その他、仕事関連で言うと無断欠勤とか。

その上で、「他人に迷惑レベル1はどんどんかけよう!」「他人に迷惑レベル2はかけたらダメよ!」という、一歩進んだ思想に切り替える。

それだけのことで、皆が生きやすい社会に転換していく気がします。

「迷惑レベル1はお互いにかけたほうが、社会全体として幸福が増加する。迷惑レベル1を奨励しよう!」っていう空気が、この日本に充満したら良いと思います。

おわりに

以上、「他人に迷惑をかけない」という思想の危うさと、変えていく必要性・方向性を考えてみました。

そうは言っても、意識改革というのは時間がかかります。長期的な戦略なので、今まさに「有給がとれない」ということで苦しんでいる人にはあまり役立ちません。

今苦しい人たちがとることができ、かつ有効な手段は、結局は転職だと思います。

有給が取れない会社なんて、さっさとサヨナラしてしまいましょう。よくよく探せば、もっと良い会社はいくらでもあります。

長い目で見て、そうするほうが自分の人生の為になりますし、社会的にも、従業員を大切にしないブラック会社を弱体化させることにつながります。

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