Linux 独学おすすめ入門書5冊!実践重視でゼロから短期習得

Linuxおすすめ書籍

何度も書いている気がしますが、私は最近IT関連会社に転職をしました。

そうしたら、入社前には聞かされていなかったので、全然予想していなかったのですが、リナックス?とか言うシロモノを業務でかなり操作しないといけないらしい。

Linuxというのは一応 OS の名前ということで、 Windows や Mac とかと並ぶ存在なわけだけれど、普通の PC とはだいぶ使い勝手が違うらしい。

なんか真っ黒い画面に文字を打って動かすらしい…

マウスは全然使わないらしい……

。。。

そんなのできるわけないじゃん!!!!(泣)

とも言ってられないので、大慌てで入門書を買い込み、読みふけりました。

入社当時は本当に知識ゼロの状態で、しかし知っておかないことには業務に差し支えるため、かなり焦って学習をしたのですが、なんとか短期間である程度のことはできるようになりました。

まだまだ学習中の身ではありますが、私のように急遽 Linux を学ばなければならなくなった方、またこれから独学してみようかなと思っている方に向けて、私が良いと思った書籍の情報をまとめてご紹介します。

また、ちょっとだけですが、買って失敗したなぁ~という本のことも載せておきます。(著者の方、ごめんなさい。)

是非、参考にされてくださいね!

紹介の前提を少々お話しします。私は、Linux には2つの側面があると感じています。ひとつは、上記のように「いくつかあるメジャーな OS のひとつ」という側面。もうひとつは、「サーバーとして使われる OS」という側面です。私が仕事で関わっているのも、サーバーとして機能している Linux です。

そのため、Linux の学習を考える上では、「Linux OS をコマンド入力で動かすにはどうしたらよいのか」という基本操作の学習に加えて、サーバーとしての Linux とはどんな存在なのかを学習していくことが重要である、と考えています。

そのため、以下では「基本操作編」をまず紹介し、次に「サーバー編」としてサーバー用途 OS としての Linux について学ぶ本も紹介しています。

といっても、必ずしも「基本操作編」を終えてから「サーバー編」を読んだほうが良いということではありません。同時並行的に学習するのも良いと思います。

実際、私は同時並行的でしたから(というか、ワケも分からず混沌と読んでいたというのが実情に近いですが…)。

そのあたりは、お好みでどうぞ!

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Linux 基本操作編

Linux基本操作の書籍

Linux の基本操作は、Windows や Mac とは異なり、ターミナルとかシェルなどと呼ばれる黒い画面に、ピコピコとコマンドを手入力するという新しい世界です。基礎の基礎から無理なく学べる2冊を見て行きましょう。

『たった2日で学べる Linux』

Linux を全く知らない状態から学習を始める際の「とっかかり」として、一番良いのがこの『たった2日で学べる Linux』です。

コンセプトは、週末の2日だけを使って Linux の初歩をざっくりおさえよう!というもの。実際、本書の内容は必要最小限に抑えられています。本の厚みも、言うなれば週刊少年ジャンプの半分程度しかありません。紙質も厚め、余白広め、文字も大き目なので、本当に2日あれば余裕で読了してしまいます。

このアッサリ感が実はすごく重要だ、と私は思っています。何の分野でもそうですが、最初からガッツリ難しめの書籍で学習を始めようとすると、人はすぐ挫折してしまうからです。己の力を過信せず、まずはさら~っと読み流せる本書のような参考書から入ると、後々がスムースです。

さて『たった2日で学べる Linux』の内容ですが、まず、手持ちの Windows 等の環境に Linux の仮想環境を作成するところから入ります。つまり、あなた自身の PC で Linux を操作しながら読み進める、ということです。実践重視なんですね。

環境が出来上がったら、Linux へのログイン・ログアウト、ファイルとディレクトリの操作、ネットワーク状況の確認、ユーザー管理、パッケージ管理、システム管理など、Linux の基本中の基本の操作について、「さわり」の部分を学んでいきます。

本書を読み終わる頃には、きのうまでのあなたとは違う Linux ユーザーとしてのアナタが誕生していることでしょう。(やったね!)

本書で少しだけ残念な気がしている点にも触れておきます。それは、テキストを編集するエディタとして nano エディタというものを使用していることです。これは他では聞いたことがないのですが、どうなんでしょうか…?

やはり現場で最も使われているのは vi や vim と呼ばれるエディタだと思います。著者は、vi/vim は初心者にはとっつきが悪いので、と言っていますが、Linux を学んでいく上では、結局それらは避けて通れません。なので、エディタについては別の書籍で補っていく必要があるでしょう。(次の本で学べますのでご安心を。)

『新しい Linux の教科書』

前掲書で Linux の操作に慣れると、自然と「もう少し本格的なテキストで理解を深めたいな~」という思いになってくると思います。そこで役に立つのがこの『新しい Linux の教科書』です。

この本でも、最初に Linux 仮想環境を作成し、実際にコマンドを打ちながら学習を進めていきます。

内容的には、ログイン・ログアウト、ファイルとディレクトリの操作…といった前掲書にもあった事項からスタートしますが、さらに深堀りして学んでいきます。さらに、vim の使い方、テキスト処理、シェルの設定、シェルスクリプト、正規表現、バージョン管理システム等、新規の事項も多数出てきます。

本書の素晴らしいところは、読者がつまづかないよう、一つひとつの事項を懇切丁寧に説明してある点ですね。著者は初学者の気持ちが良く分かっているのだと思います。解説は文章とコマンドと実行結果がひたすら続くのではなく、図や表を適宜取り入れて、読み手の理解を促進する工夫をしてくれています。

読み終わる頃にはですね… 何だか不思議な感覚ですが、Linux (というか、bash シェル)のことが、ちょっと可愛らしいと感じてしまうようになります(私だけ?)。こちらが打ち込んだコマンドをひたすら忠実に実行してくれる一方、1文字でも間違えると「分かんない!!エラー!!」と叫びだす、そんな気難しさも持っているという… そんなふうに、Linux コンピュータへの愛に目覚めます。

1点だけ残念な点。この本、表紙部分をめくると「ぎゅぎゅぎゅ」みたいな「ギシギシ」みたいな変な音が出るんですよね。なので、静か~な環境で読むにはちょっと向かないかなと思います。(Kindle 版があったらよかったのですが、見当たらないです。)

Linux サーバー編

Linuxサーバーの書籍

Linux の基本操作に馴染んできたら、「サーバーとしての Linux」についての学習も開始しましょう。しかし、そもそもサーバーとは何ぞや? そして、Linux をサーバーとして使うとはどのようなことなのか? 自分で実際に動かしながら学んでいくための3冊をご紹介します。

『これならわかる サーバ入門の入門』

「サーバー」と言われても、何それ?おいしいの?状態の人(つまり、かつての私)は、まずこの本から入ると良いんじゃないでしょうか。

そもそも「サーバー」と一口に言っても、「ハードウェアとしてのサーバー」「ソフトウェアとしてのサーバー」「Webサーバー」「DNSサーバー」「ファイルサーバー」「メールサーバー」と、その意味するところは色々あるわけです…という話から、本書はスタートしています。

そこから、ネットワークの仕組みやサーバ構築の話まで広がっていきますが、ごく初歩的なレベルの内容に留まりますので、どちらかというと読みもの的な本ですね。2~3時間でサラサラとお茶漬けのように掻きこめます。

本書を読み終えると、私の場合、周りの人たちが「サーバー」という言葉をどういう意味で使っているのか、分かるようになりました。読む前は具体的なイメージができていなかったのですが、それができるようになった、ということです。(さすがに「サーバー」って何ですか?なんて会社で言えないですからね… ホッとしました。)

一応付記すると、本書は必ずしも Linux 学習者のみを対象にしているわけではありません。ですが、Linux サーバーについて学習を始める前提として、少々の知識を補っておくのには良い本だと思います。

なお、本書後半で Knoopix という Linux の一種を導入して実践するという部分がありますが、その部分は記述が簡潔過ぎて、実際にやってもあまり理解が深まるとは言えません。時間対効果が小さいので、読み流す程度か、思い切って読み飛ばしてしまっても良いんじゃないでしょうか。

そういえば、本書については以前レビューを書いていました。気になる方は、どうぞ!

私は最近転職をして、IT関係の仕事に就いた。就いたはいいけど、私は工学部出身者でもないし、IT関連会社で仕事をした経験も全然無い(な...

『たった2日で分かる Linux サーバー』

本日2回目の「たった2日で分かる」シリーズの登場です。だって、2日で分かるなら分かりたいもん。

今回はLinux「サーバー」版ですね。コンセプトはやはり、週末の2日を使って Linux サーバーをざっくり知ろうよ!というものになっています。私も実際やりましたが、問題無く2日で終わりました。

メインの内容としては、自作の Linux の仮想環境にて、次の種類のサーバーソフトウェアを導入して、実際の挙動を確認してみる、というものです。

  • FTP サーバー(vsftpd)
  • Web サーバー (Apache)
  • データベースサーバー (MariaDB)
  • SSH サーバー (Open SSH)
  • ファイルサーバー (Samba)

私自身の位置づけとしては、前掲の『これならわかる サーバ入門の入門』で学んだ知識を、この『たった2日でわかる~』で実践する、というイメージです。通読することで、Linux でサーバーを運用するというのはどういうことなのか、その初歩の部分が体感で分かるようになりました。

全体の中では、Web サーバーに関する記載が最も充実しています。Web サーバーって、普段あまり意識しませんが、実はあなたが見ているこのブログも、Web サーバーがあなたに対して送信したデータなわけで。身近でありながら、裏方に徹し続ける Web サーバーとは、一体どんな存在なのか? どう動かすのか? その辺りがしっかりつかめます。

SSH サーバーに関しては、できれば早めに(何なら今回の記事の「基本操作編」よりも早い段階で)おさえておくのがオススメです。というのも、仮想環境の Linux ターミナルウインドウって、やや使いにくいからです。本書にあるように TeraTerm を導入して、仮想環境に SSH 接続できるようになれば、作業効率がかなり良くなります。

ちょっと謎だったのは、上記のサーバーソフトウェアのうち、「データベースサーバー」についてはほとんどインストールしかやっていない点。そのため、あまり学びはありません(笑)。データベースについては、後の書籍で学習しましょう。

それから、DNS サーバーについて触れられていれば完璧だったのでは…とも思いますが、初学者には早いという判断でしょう。これも後の書籍で。

いずれにせよ、本書も『たった2日で分かる Linux』同様、「週刊少年ジャンプの半分程度の厚さ」であり、挫折しようがありません。それでいて、要点はしっかり学べるという構成で、私的にかなりお気に入りの一冊です。

『10日でおぼえる Linux サーバー』

Linux サーバー編のの仕上げといきましょう。3冊目は、『10日でおぼえる Linux サーバー』です。

本書は、翔泳社の「10日でおぼえる」シリーズの一冊となっています。40のレッスン(章立て)から成り立っているのですが、どのレッスンも、はじめに「実習」、その後「講義」、という特徴的な構成をしています。つまり、まずは「実習」で動作させてみて、その後「講義」にて詳細を解説する、という形式です。

内容としては、基本コマンドやファイルシステムを概観した後、cron によるスケジューリング、MySQL 導入とデータベース作成、ネットワーク設定と状態確認、DNS サーバ構築、PHP の導入、WordPress をインストールしたブログサーバーの公開など、Linux サーバー運用でおさえておきたいトピックを網羅しています。

これだけのことが分かるようになれば、Linux サーバー運用の入口に立ったと言っても良いのではないでしょうか。

もちろん、この後にも学ぶべきことは山のようにあるのですが、情報を取捨選択する能力は最早充分に身についていると思います。今後は、主体的に書籍を選んで購入しても間違うことはないでしょうし、ネット上で必要な情報を検索し取り出すのも容易になっているはずです。

ところで、本書は2012年初版であり、ここまでに挙げた本に比べると若干古めの本となります。そのこともあって、本書が対応している Linux ディストリビューションは CentOS 6 であり、最新版である 7 ではありません。

しかしながら、私の場合、まさにそこがこの本を選ぶ理由になりました。というのも、サーバー用途として現場で動いているのはマシンは、まだまだ CentOS 6 がずっと多いからです。

つまり、最新版の 7 の知識だけだと、逆に現場で活かすには現時点ではやや弱いと言えます。その意味で、CentOS 6 を扱った本書の価値はまだまだ色褪せてはいないんじゃないかな、と感じています。

さて、この『10日でおぼえる』シリーズについて少々長めの補足を書いておきたいと思います。

『10日でおぼえる』シリーズは、「実習後、講義」という形式からも明らかなように、かなり実践重視の内容となっています。「まずは、分からなくても良いからとにかく指示通りに動かしてね!説明は後でするから。」というスタイルなんです。

このスタイルが、かなり好みが分かれるところのようで、ネット上のレビューなどを見ると話題になっていることがよくあります。批判的な意見としては、「ワケも分からずにまず動かすという作業は、時間の無駄にしかならない。きちんと講義で説明したあとに実習として動かす、というスタイルのほうが良いはずである」というものが多いです。

確かにこの意見は一見もっともなのですが、実際に本書で取り組んでみると、私自身はそうは感じませんでした。上記のような意見に対して私から応えを送るとすれば、次のようなものになります。

  • 「まず指示通りに実践してみる」という作業は、確かに自分が何をやっているのか不明なままに作業を進めることになる。しかし、それは「与えられた指示がどのような意味を持っているのか、自分なりに推測しながら作業する」ということでもある。そして、そのような「推測する力」を養っておくことにも意味がある。
  • 指示の意味が当初それほど明確に分からなかったとしても、自分で打ち込んだコードでコンピューターが期待した動作をしてくれると、そのたびに小さい達成感・成功感を得ることができる。実践先行のスタイルは、このような「喜び」を得るところからスタートするので、学習を進める意欲を維持しやすい。
  • どうしても講義→実践というスタイルにしたいなら、その順で読めば良い。本の構成に縛られる必要は無い。

上記のような感じで私は納得しており、その後も数冊の『10日でおぼえるシリーズ』を購入しています(それらも今後紹介するかもしれません)。良いシリーズを見つけたなぁ…♪

追加でもう1点補足。「10日でおぼえる」シリーズは、他の書籍に比べてやや誤植が目立つという批判もあります。

解説文の誤字脱字で済めば良いのですが、コード上のちょっとした間違いにより、期待通りに動作しないことも。本の構成が素晴らしいだけに、この点は確かにちょっともったいない…

ですが、翔泳社が正誤表をネット上で公開していますので、ある程度はそれで対応できます。

対応できていない点についても、誤植を誤植として見抜き、期待通りの動作をさせるにはどうしたら良いのか、ということを考えたり調べたりしますので、「成長する機会になる!」と思えば良いんじゃないでしょうか。(前向き過ぎ?)

番外編

Linux番外編書籍

最後に番外編です。特におすすめするわけではないのですが、Linux 関連で購入した書籍が他にもありますので、ご紹介しておきます。

『Linux 教科書 LPIC レベル1』

「Linux 関連の資格」にはいくつかのものがありますが、その最も基本的なものは LPIC だと思います。本書はその LPIC の教科書です。

私は今ちょうどこの本を少しずつ読み進めています。資格をとるのは嫌いではないですし、何よりさらに学習を深めていくきっかけになるので良いかなと。

もし資格が取れたら、対外的にも自分の技術力を示すことができますしね!

と言いつつ、実際に取るのはまだ先のことになりそうですが、マイペースに学習を進めようと思っています。

『15時間でわかる CentOS 集中講座』

これが今回の記事で最後にご紹介する書籍です。

実は、私が一番はじめに購入した Linux 関連書籍は、この『CentOS 集中講座』だったのです。が…

本書を使って学習を開始したところ、見事に挫折しました。

序盤は問題なかったのですが、中盤に差し掛かった頃には「???」となっていました。

実はこの本、ある程度 Linux を触ったことある人向けの、CentOS 7 の概説書でした。なので、説明が全体的に簡潔すぎて、私には追いつけなくて当然だったんです。購入時には気づけませんでしたが、レベルが違うよ、と(^_^;)

ですので、Linux 初心者の方にはこの本はオススメできません。

といっても、本書を使ってみて、必ずしも悪いことばかりではなかったです。せっかくなので前向きに、ということで、良かった点をまとめておきます。

  • 本書はCentOS 7 の DVD-ROM が付属しています。実は、Linux 仮想環境を自分の PC にインストールするには、CentOS 等のディストリビューションのインストールメディアをインターネット上からダウンロードする必要があります。そのサイズは数ギガバイト。ところが、私の自宅は超低速回線なので、ダウンロードに丸1日くらいかかりそうだったんですよね… ですが、本書であればメディアが DVD-ROM の形でくっついてきたので、ネットで取得する手間が省けました。
  • LAMP 構築実習が含まれています。LAMP というのは、Linux マシンに Apache、MySQL(本書では MariaDB)、PHP を導入し連携させることを言います。分かりやすく書かれているとは言えませんが、連携のさせ方と、実際に連携しているかどうかの確認方法が、一通り記されているのが良い点です。
  • サーバエンジニアとしてどういう点に気を使うべきなのか、ということが所々にコラム的に書かれています。たとえば、バックアップをとる作業のときには慎重になるべきですが、具体的にどういう手順をとれば慎重な作業をしたことになるのか、とか。現場のプロの感覚にちょこっと触れられます。
  • 他の本で Linux の学習をした後に本書を読み返してみたところ、理解できなかった部分が容易に分かるようになっていました。成長を実感できたのが、よかったです。

まとめ

Linux関連の5冊

以上、オススメの Linux 入門書について、長々と語ってきました。お読みいただき、ありがとうございます。

私自身は、最初に購入した本では失敗してしまいましたし、その後も必ずしも今回の記事に示した順序で読み進めたわけではありません。

しかし、今回記事を書くにあたっては、「基本操作編」「サーバー編」それぞれの内部で、易しいものから難しいものへと配置しました。ベストな効率で読み進められるはずですので、学習開始時の参考にしていただけたらと思います。

この記事が、あなたのステップアップの助けになれば嬉しいです。

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