【図解】不動産賃貸における元付業者・客付業者とは?

契約

不動産の取引を考える上で、

元付業者(もとづけぎょうしゃ)
客付業者(きゃくづけぎょうしゃ)

という考え方を知っておくと、契約全体を見渡すのに役立ちます。別の記事で、不動産売買に関してこの用語を考えました。

【図解】不動産売買における「元付業者」「客付業者」とは?
不動産業界には、元付業者(もとづけぎょうしゃ) 客付業者(きゃくづけぎょうしゃ)という概念があります。法律上の用語...

全く同じことが、不動産賃貸でも成立します。今回は不動産賃貸における元付業者・客付業者について解説してみたいと思います。

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部屋を貸したいAさんの話

Aさんは、分譲マンションの一室を購入して住んでいたのですが、仕事の都合で数年間遠方へ引っ越さなくてはならなくなりました。その間部屋を空の状態にしておくのはもったいないので、Aさんはそのマンションを賃貸に出すことにしました。

でも、自分で借り手を探すのはなかなか難しいことです。そこで、地元のXという不動産屋に、借り手を探してもらえるようお願いすることにしました。

賃貸の仲介を依頼

不動産屋Xは、自社に来店したお客さんにAさんのマンションを紹介してみますが、希望が合わず、すぐには入居が決まりそうにありません。そこで、他の不動産業者にも情報を流しておきました。

部屋を借りたいBさんの話

同じ街での話。仕事の都合で来月からこの地に移り住むことになっているBさんは、ちょうどよい広さのマンションを探して借りるため、街を訪れました。駅前でYという不動産屋を見かけたので入店して、希望の条件を伝えてみました。

不動産屋Yは、ちょうど不動産屋Xからマンションの情報をもらっていたところでしたので、その内容をBさんに伝えてみました。するとBさんはとても気に入ったので、この部屋に入居したいから契約の手配をしてほしい、という旨をYに伝えました。

賃借の仲介を依頼

めでたく、契約が成立しそうです。

整理してみよう

ここまでの話を総合して、図解してみましょう。

契約関係(元付・客付)

Aさんは貸主として不動産屋Xに賃貸の仲介を依頼し、Bさんは借主として不動産屋Yに賃借(ちんしゃく)を依頼しました。あとは、基本的に不動産屋に任せておけば、契約が成立するよう頑張ってくれます。

このように、不動産売買で見たのと同様、不動産賃貸においても、貸主側と借主側にそれぞれ不動産業者がついていることがとても多いです。

このとき、「部屋を貸したいのでお客を探して」という依頼を受けた不動産業者、つまりXのことを元付業者と言い、

「部屋を借りたいので紹介してくれ」という依頼を受けた不動産業者、つまりYのことを客付業者、といいます。

元付・客付の区別をしないケース

上の話では、貸主側の不動産屋Xは、自分で借主を見つけられませんでした。

ですが、時には見つけられることもあります。BさんがたまたまXに来店していたら、そういうケースになるわけです。その場合は、不動産屋Xが、貸主Aからは物件を貸すにあたっての仲介の依頼を受け、借主Bからは物件を借りるにあたっての仲介の依頼を受けます。図にすると、次のように表せます。

元付・客付の区別をしないケース

この場合は、元付業者・客付業者という言い方は、あまりしません。理由は簡単で、貸し手と借り手をひとつの業者が担当するため、元付と客付を区別する意味が無いからですね。

まとめ

不動産賃貸における元付業者とは、貸主に賃貸の仲介を依頼された不動産業者のことです。

不動産賃貸における客付業者とは、借主に賃借の仲介を依頼された不動産業者のことです。

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