【図解】不動産売買における「元付業者」「客付業者」とは?

取引

不動産業界には、

元付業者(もとづけぎょうしゃ)
客付業者(きゃくづけぎょうしゃ)

という概念があります。法律上の用語では無いので、いわゆる業界用語ですね。

これらの用語は、不動産取引の仕組みを知る上では、基本中の基本の知識となります。きちんと意味を理解しておけば、あなたがマンションを買ったり、土地や戸建を売り買いするときも、契約の全体を見渡すのにきっと役立つはずです。

この記事では、不動産売買を例にとって、元付業者・客付業者とは何なのか、できるだけ分かりやすく解説してみたいと思います。

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土地を売りたいAさんの話

とある場所に、Aさんという人が住んでいるとします。Aさんは土地を持っているのですが、事情でお金が必要になったので、その土地を売りたいと考えています。そこで、地元のXという不動産屋さんに頼むことにしました。

売却の仲介を依頼

不動産屋Xは、Aさんからの依頼を受け、土地の広告を出すなどして、その土地が売れるように努めます。時折、広告を見たお客さんから問い合わせがあるので、土地の情報を紹介します。

しかし、土地は高価なものなので、なかなか思うようには売れません。

不動産屋Xは、そういう事態になることもあらかじめ予想していました。なので、「その土地の情報を他の不動産屋に流す」ということも、ちゃんとやっておきました。

土地を買いたいBさんの話

同じ街で暮らすBさんは、今度家を建てたいと思い、土地を探し歩いていました。でもなかなか見つからないので、以前から知っていたYという不動産屋を訪ねて、良い土地があったら買いたいのですが、と聞いてみました。

ちょうど、不動産Yのところに、不動産屋Xからの土地の情報が流れて来ていたところでした。そこで、不動産屋Yは、その土地の情報をBに出してみました。

すると、Bはその土地をとても気に入り、購入の手配をお願いしました。

購入の仲介を依頼

めでたく、取引が成立しそうです。

整理してみよう

ここまでの話を整理して図にすると、次のようになります。

契約関係(元付・客付)

土地の売主Aさんは、不動産屋Xに売却の仲介を依頼し、

土地の買主Bさんは、不動産屋Yに購入の仲介を依頼した、というわけです。

このように、不動産売買においては、売主側と買主側にそれぞれ不動産屋がついていることがとても多いです。

上記のような関係が成り立つとき、

「物件の売却を依頼された不動産業者」、つまりXのことを元付業者と言い、

「その物件を購入したいというお客さんを連れてきた不動産業者」、つまりYのことを客付業者と言います。

元付・客付の区別をしないケース

上の話では、売主側の不動産屋Xは、自分で買主を見つけられませんでした。

ですが、時には見つけられることもあります。BさんがたまたまXに来店していたら、そういうケースになるわけです。その場合は、不動産屋Xが、売主Aからは売りの依頼を受け、買主Bからは買いの依頼を受けます。図にすると、次のように表せます。

元付・客付の区別をしないケース

この場合は、元付業者・客付業者という言い方は、あまりしません。理由は簡単で、売り手と買い手をひとつの業者が担当するため、元付と客付を区別する意味が無いからですね。

まとめ

不動産売買における元付業者とは、売主に物件の売却を依頼された業者のことです。

不動産売買における客付業者とは、買主に物件の購入を依頼された業者のことです。

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