私が以前、某企業の能力検査としてSPIのWebテストを初めて受けたときの感想は、こんな感じでした。
できるはずなのに、できない!!
どういうことかというと、私は紙ベースの教材による対策はしていたのですが、PCで解いていくSPI対策は全然していなかったのです。
これが本当にまずかったと今では理解しています。PCベースSPIにはPCベースSPIの流儀があるのですから、しっかりとそちらを向いて対策しておくべきでした。
では、紙ベースのSPIと、PCベースのSPIとでは、何がどう違うのか? どんなふうに対策すれば良いのか? 今回は、私が実際に受験して感じたPCベースSPIの特徴と、やっておくべきだった対策についてお話しします。
目次
要注意!紙のSPIとPCのSPIの相違点
回答形式の違い
まず、紙ベースのSPIとPCベースのSPIとでは、解答の形式が全く異なっています。
紙ベースのほうは、SPIの教材でもよくあるように、多肢選択式ですね。
PCベースの場合は、必ずしもそうではありません。選択肢から選ぶのではなく、自分が出した答えを回答フォームに「書き込む」、つまりタイピングする形式が取り入れられています。
たとえば、計算問題で答えが「24km/時」とわかったら「24」とタイピングするということです。
この回答形式の違いがあることを私は全く知りませんでした。そして、その違いが実はかなり大きな違いであるということを、私は受験中に気づかされたのです。
多肢選択式の場合は、自分の出した答えが選択肢の中に無いときに、「あ、これは解答手順を間違えたな」と気づけたりすること、ありますよね。逆に、自分の出した答えが選択肢の中にあれば、「自分の出した答えはおそらく正しい」と少し自信を持てます。
他方、回答タイピング式の場合、自分が出した答えが間違っていても、それに気づくすべがありません。
そして、本当に正答しているのかどうか自信が持てず、モヤっとした不安を抱えたまま、回答を終えて次の問題に進むことになります。精神的にも少しキツい。
日頃から、「自分が出した答えが選択肢の中にあるかどうか」をヒントにしないという意識を持って対策するべきだ、と言えます。
各問の制限時間の有無の違い
次に、コンピューターベースの場合、1問ごとに回答の制限時間があります。1問あたり、1分とか2分とかの時間が設けられていて、画面に表示されている時間表示が刻々と進んでいくんです。
これが意外とプレッシャーになります。制限時間が近づいてくるとかなり焦ってしまうんです。
しかも、なかなか解けなくてもう少し時間をかけたいと思っている問題でも、制限時間を過ぎれば容赦なく終了して、次の問題に移ります。
あと1秒あれば正解を入力できたのに!という非常に悔しい状況も出てきます。もし紙ベースなら、1問1問、自分の判断で時間配分していけるわけですが、PCベースだとそうはいかないのです。
時間オーバーでバッサリいかれてしまわないように、スピード重視で解く練習を積んでおくことが望ましいです。
そもそもの見た目の違い
PCベースの対策をやっていない場合、一つの画面のどこに問題が記載されていて、どこに回答フォームがあって、どこに制限時間を示す時計があって、、、ということを常に気に留めながら回答することになります。
また、マウスをどういうふうに動かせば効率的に回答できるとかいった、基本的な攻略法すら分からないまま検査を進行することになります。
これは、画面(インターフェイス)を見慣れていないからですね。
慣れないことで思いのほかスムースな回答が妨げられるため、期待よりもはるかに低いパフォーマンスにならざるを得ません。
したがって、できるだけ事前にPC版の模擬試験解いておき、形式に親しんでおくということが大事だと分かります。
PCベースSPIの試験対策をしよう
以上のように、PCベースのSPI受験には、紙ベースの教材では見られない要因があります。
就職活動・転職活動をなさっている皆さんのうち、WebやテストセンターでPCベースの試験を受けるという方は、ぜひPCベースの対策を学習に取り入れましょう。
じっくりと対策する余裕のある人は、CD-ROM付きの教材を購入して取り組むべきです。CD-ROMをPCで実行して、作り込まれた模擬問題を反復練習することで、ライバルに相当な差をつけることができます。
「受験日まで間もないので、もう時間が無いよ!」という方は、ネット上でPCベースのSPIを無料体験できるサイトがいくつかありますので、少しでも慣れるためにやっておきましょう。
以下、おすすめ教材・サイトをピックアップしておきます。
PCベースSPI対策 おすすめ参考書
まずはSPIの主要な3方式(紙ベース、WEBテスト、テストセンター)について、大づかみに理解しながら、自分なりの解法を見つけていきましょう。次の教材が便利です。
SPI教材の定番中の定番とも言える本なので、既に使っている人も多いかもしれませんが、敢えて取り上げました。何でもそうですが、まずは全体像を把握することが重要なんです。
SPIのテスト形式が見渡せるようになったら、PCベースであるWEBテストとテストセンターについて、CDの付いた教材を利用して、試験の雰囲気を何度も疑似体験しておきます。WEBテストとテストセンター、それぞれに教材が市販されていますので、参考に。
PCベースSPI対策 おすすめサイト
今回はどうしても時間が足りない!という方は、次のサイトを見て少しだけでも慣れをつくっておきましょう。
以上、SPI対策にまつわる私の反省点と、それに基づく対策法をお話ししました。就職・転職活動は真剣勝負。しっかり準備して、本番に臨みましょう!