転職には2種類ある。あなたの転職は、どちら?

転職について考える

私は5月いっぱいで前職を辞め、6月から新しい仕事に就いた。

少し残念なことに、年収はやや落ちる見通しとなっている。しかしながら、私にとってお金よりも大切なもの(主に、時間)が、前職よりずっと多く手に入って、とても満足している。

今回の転職は、私にとって2回目の転職となった。振り返って考えてみると、1回目の転職活動のときとは、かなり違う動機で、かなり違うやり方で転職活動をしたな、と思う。

その経験を通じて、就職には2つのタイプがあると思うようになった。そして、その2つのタイプのいずれであるかによって、望ましい転職活動の仕方が全く異なってくるのではないかと考えるようになった。

今回の記事では、そのあたりのことを書いてみたいと思う。

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「とにかく雇われたいとき」の転職

雇われたい

2つある転職のうちのひとつは、何が何でも雇ってもらって、職を得る、それだけのための転職である。

私の最初の転職は、まさにこれだった。生まれて初めて就いた仕事が、どうしても自分に合わず、半年で辞めた。その時、次の職は決まっていなかった。

半年で辞めたので、退職後、貯金はすぐにゼロに近づいていった。このままいけば生活できなくなる日を迎えてしまう。一刻も早く無職状態から脱しなければならなくなり、随分焦った。

こういう場合、転職活動の方針は「できるだけ自分を魅力的に見せること」となる。ポジティブな印象を与えることを意識するのはもちろん、選考上、不利になる可能性のある事項はできる限り潰し、マイナスを消しておく。

たとえば、履歴書は手書きで丁寧に書くべきだ。間違っても、PCで作ってそれをプリントアウトしたものを提出してはならない。活字の履歴書を、手書きよりもずっと低く見る面接官は多いと考えておいたほうがよい。

職務経歴書の内容も盛れる部分は盛って、良い自分を演出する。嘘はいけないが、小さい実績があるのなら、それをちょっと大げさに書いたっていい。

応募先は絞らず、色々なところにたくさん出そう。数を打てば、その分選考に通る数も増えるのだし、採用になる可能性も上がる。

面接の際も、努めて明るく、元気に振る舞う。いつもの自分のテンションより、数段上げる。他の候補者より目立ち、面接官の印象に残ることが大事。

以上のように、好ましい自分を演出し、企業に買ってもらえるよう努力する。それが、「とにかく雇われたいとき」の転職活動である。

「よりよい環境で働くため」の転職

より良い世界へ

2つある転職のうち2つ目は、自分の理想の働き方ができる職場を探すための転職である。

私の2回目の転職はこれであった。1回目の転職により得た仕事で、生きるには十分の収入が得られていた。それどころか、貯金するくらいの余裕さえあった。

しかしながら、その職場の環境や雇用条件には、次第に不満を感じるようになっていった。私は、もっと自分の働きたい働き方で働きたくなった。それで、再び転職を決意した。

この場合、転職活動の方針は「できるだけ自分のありのままを見せること」となる。建前は不要、本音を語る。採用上、不利になる可能性のあることでも、隠さずにさらけ出すようにする。

具体的には、履歴書は手書きにすると面倒だから、手書きはしない。だいたい、今どきPCで作成した履歴書を低く評価する企業なんて、古い体質を引きずっている会社である。そんな会社に入ったところで、また古い体質に嫌気がさすだけだ。そういう会社には、さっさと不採用にしてもらおう。

職務経歴書の内容もありのままを書く。盛って書いて、過大な期待をされて採用されたら、後が大変だ。自分にできること、できないこと、やりたいこと、やりたくないことを明記する。

応募先は厳選する。可能な限りのリサーチをして、自分に合った会社だけを選んで応募する。

面接の際は、通常の自分と同じようにふるまう。志望動機や希望の雇用条件は、思っているままに話す。良く思われたいという感情は、捨てるべきだ。

何故かというと、自分を良く見せて採用されたとしても、そこにはギャップが生じる。ギャップを生まないためには、最初からありのままを晒せばよい。その自分に疑問を感じる企業は不採用にしてくれる。こうすることで、自分に合わない企業をふるいにかけるのである。

こうして残った「自分を採用してくれた企業」でなら、理想的な働き方ができるに違い無い。これが、「よりよい環境で働くため」の転職活動である。

まとめ

転職には2種類ある。ひとつは、とにかくどこかに雇われて、明日の糧を得るための転職。もうひとつは、より自分に適した、理想に近い働き方を求める転職。

どちらの転職なのかによって、執るべき方針は真逆である。さて、あなたの転職は?

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