宅建士合格に必要な勉強時間と最適な学習開始時期は? 初心者にとって分かりづらい「スケジュール感」を徹底解説!

「宅建士試験の勉強時間はどのくらい必要?」

「何月から勉強を始めれば良い?毎日何時間の計画を立てるべき?」

「100時間で合格できるとか、2週間で合格できる方法があるって聞くけど、本当?」

英検や漢検など、民間の検定試験の勉強をしたことがあるという人は多いと思います。ですが、あなたも知っているように宅建士は「国家資格」です。宅建士試験を受験する人は、「国家レベルの資格試験の対策をするのは初めてだ」という人がほとんどなのではないでしょうか。

私自身も、国家資格の試験を受けるのは宅建士が始めてでした。そのためとても良く分かるのですが、「どのくらいの時間勉強すれば良いのか」「何か月のスパンで勉強の計画をすれば良いのか」といったことが、初心者にとっては全く検討もつかないですよね。「スケジュール感」がつかめない、と言い換えても良いと思います。

その一方、最終的に一発合格できた私が今振り返ってみて思うのは、実は「スケジュール感」をつかんでおくことが試験合格にとって一番重要だったということなんです。私は運よく早い段階でそれをつかむことができたので何とか合格できた、そう言っても言い過ぎではないくらい、大事なことだと思います。

そこでこの記事では「スケジュール感」すなわち「宅建士試験の勉強時間に関する考え方」について、私からあなたに伝えられるアドバイスを全てお伝えしようと思います。この記事を読み進めていくと、あなたは次のメリットを得ることができます。

  • 宅建士試験に合格するために必要な学習時間が具体的に分かる
  • 「何月に勉強を始めるべきか」「毎日何時間勉強するべきか」という疑問が解消する
  • 「極端に短い時間で合格できる方法」が怪しい理由が分かる

以下の内容は、特に「働きながら宅建士を取得したいと考えている人」(平日忙しいビジネスマン)を念頭に置いて書いています。ですが、平日は学校に通っているという学生の方にも通じる内容ですし、主婦・主夫の方にも参考になるところが多いと思います。ぜひ一度読んでいただき、適切な「スケジュール感」を身に付け、試験合格に役立ててください。

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標準的な学習時間

宅建士試験の標準的な学習時間は、300時間前後であると言われています。これはいわゆる「独学」の場合で、かつ不動産取引に関する法律の知識がほとんどゼロの状態から始める場合です。不動産業で働いた経験も無く、不動産のことは全くの初心者という人であっても、300時間みっちりやれば宅建士試験に合格できる可能性は十分にあります。

ただし、300時間というのは「それくらい勉強すれば合格レベルに達する場合が多い」という意味に過ぎません。実際に合格するためには、自分なりに学習内容を精査したり、通学・通信講座を利用したりといった工夫が必須です。合格率約15%の世界で勝つためには、ライバルよりも頭を使って戦略的に学習していかなければなりません。

ところで、300時間はとても大きな数字だと感じられますよね。人によっては、もう少し学習時間が短くて済む場合があります。また、どんな人にも可能な学習時間の短縮方法も存在しています。以下、そういったケースを順番に見ていきましょう。

不動産業界の人の場合

不動産業界で働いている人・働いていた人は、やはりある程度不動産取引の法律になじみのあることがほとんどです。不動産業に従事している年数にもよりますが、20~30時間くらいは短縮することができる、というのが不動産屋で働いた経験を持つ私の感覚です。

とはいえ、不動産取引の実務を知っているということと、宅地建物取引の法律を知っていて試験問題を解けるということには、相当な違いもあります。そのため、不動産業に関わっている人であっても気合いを入れて学習しなければ、合格することは難しいです。

私は宅建士試験合格後、不動産業界で数年働きました。そこで知ったのは、業界の中の人でも試験に落ちる人が毎年大勢いるという事実です。不動産会社の社長やトップ営業マンでも、宅建士の取得だけは諦めているという人が珍しくありません…。

法学専攻の人の場合

大学で法律を専攻している・していた人、つまり法学部経験者の場合はどうでしょうか。法律を専門に学んだ人の場合、勉強時間は50時間くらいは短縮されると思います。というのも、宅建士試験は宅地建物取引に関わる「法律」の試験であり、法律的な考え方に慣れていると宅建士試験全体の勉強が進みやすいからです。

また、法学専攻者の場合、宅建士試験の一大出題範囲である「民法」を既に学んでいることがほとんどです。一般の学習者にとって、宅建士の学習で最も時間をかける必要があるのが民法(借地借家法などを含むいわゆる「権利関係」分野)ですが、法学部にいた人は学校の講義等でそれを学び終えているわけですから、試験対策上も大きなアドバンテージがあることになります。

誰にでもできる!勉強時間短縮法

不動産業界で働いているわけでもなく、法律の勉強を専門的にしたこともないという人の場合は、勉強時間を減らすことはできないのでしょうか。また、不動産業従事者や法学経験者がいっそう勉強時間を短縮する方法は、無いのでしょうか。

実は、誰にでも可能な勉強時間短縮法があります。それは、通信講座を利用することです。通信講座を利用する人は、独学するよりも数段品質の良い教材で学習できます。講師による分かりやすいWEB講義やDVD講義を聞くこともできます。宅建士試験合格に特化した講座の利用で、勉強時間が数十時間短縮できるばかりでなく、合格できる可能性も独学よりずっと高まります。

独学に比べると少しお金がかかるのがデメリットだと感じるかもしれません。通信講座の購入に必要な費用は、安いもので2万円くらい、一般的なもので4~6万円くらいです。万単位でお金を出すと考えると、ちょっと気が引けてしまいますよね。

しかし、少し考え方を変えてみます。仮に、通信講座の利用で50時間の時間短縮が可能になったとしましょう。そして、あなたが働いているときの時給がいくらか?ということをもとにして、50時間の短縮が金額にしていくら分に相当するのかを計算してみましょう。

計算を簡単にするため、仮にあなたの時給が1,000円だとします。50時間の時間短縮は、5万円相当ということになります。とすれば、通信講座を購入したことで失われたかに見えた数万円は、勉強時間の短縮によってすぐに回収できるのです。それでいて合格可能性は独学よりも格段に高まります。通信講座の利用は、実はとても良い選択肢だということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

具体的なスケジュールの立て方

これまで資格試験の勉強をしたことが無い!という人の場合、300時間と言われても明確にはイメージできませんよね。それに、そんな時間どうやって作ったらよいのか、分からないと思います。でも勉強時間の確保はそれほど難しい話ではないので、以下で一緒に考えてみましょう。

まずは宅建士試験まで残り何か月あるのかを調べてみます。月数が分かったら、これを週数に置き換えるという作業をします。試験は10月の中旬頃実施されるので、たとえば今が4月の中ごろなら、受験当日までおよそ6か月あることになります。6か月というのは約180日なので、7で割って計算すると約25週です。試験日まで25週あると分かりました。

25週間で300時間を達成するためには、1週間あたりの勉強時間は12時間。「1週間のうち月~金は、毎日1時間机の前に座って勉強する。土曜日は7時間する。日曜日はお休み」というスケジュールにすると、12時間達成できます。これを25週繰り返せば良いというわけです。

【4月半ばから始める場合】

曜日 勉強時間
1時間
1時間
1時間
1時間
1時間
7時間
お休み
合計 12時間

意外とたくさん勉強しないといけないんだな~と、思われたかもしれませんね。実際、その通りです。宅建士試験って、本気で合格しようと考えるとそれなりに努力が必要で、楽して合格というわけにはいきません。だからこそ、この資格を持っていることには価値が認められやすいとも言えます。

宅建士試験の勉強スケジュールを考える際は、以上で見たように具体的な計算をしてください。受験本番までにあと何週間あるのかを見極めて、その期間で300時間をどのように消化するかを決めるのです。この手順を踏めば、簡単に実用的な計画を立てることができます。

先に「毎日1時間机の前に座って勉強し」と書きました。自室の机で勉強するのは伝統的な資格の勉強法ですが、モバイル端末で学習する場合は、勉強場所は机の前だけに限られません。通勤時間やその他のスキマ時間を全て勉強に充ててしまえば、1日あたりの学習時間をもう1時間増やすのは簡単です。

そうすると何が良いかというと、300時間を消化するスケジュールがとても楽になります。月曜から金曜日は、毎日1時間自宅の机で勉強し、さらに自宅外でのスキマ時間をかき集めてもう1時間勉強したとしましょう。そうすると、月~金で10時間勉強できます。あとは土曜日の午前中もう2時間だけやれば、土曜日の残り時間と日曜日はオフの時間を楽しめるのです。

【4月半ばから始める場合(スキマ時間も活用)】

曜日 勉強時間
机で1時間、スキマ時間で1時間
机で1時間、スキマ時間で1時間
机で1時間、スキマ時間で1時間
机で1時間、スキマ時間で1時間
机で1時間、スキマ時間で1時間
机で2時間、あとは自由!
お休み
合計 12時間

モバイル端末で学習できる通信講座の代表例は、「スマホで学べる通勤講座」です。最近ではその他の通信講座もモバイル端末対応が進んでいて、人気講座の「フォーサイト宅建士講座」もスマートフォンでの学習ができるようになっています。自宅外でスキマ時間を活用できれば、無理なく1日の勉強時間を増やすことができますので、ぜひ活用してください。

何月から始めるのが良い?

宅建士試験の勉強は何月から始めるのが良いのか、という議論は昔からあります。私の答えは簡単です。「理想は4月開始」で、「もっと早く始められるならなお良し」「もし既に4月を過ぎている場合は、今すぐ」です。

「理想は4月」というのはなぜかというと、4月は新しいことを始めるのに最適だからです。日本では4月に新学期や新年度が始まり、気持ちがフレッシュになります。長く続いた冬の寒さも終わりを迎え、春の陽気を感じるようになり、勉強に集中しやすい気候になってきます。宅建士の勉強を始めるのにも最高の季節です。

もっと現実的な理由として、上でも見た「300時間の確保の問題」があります。先に計算したように、4月半ばから勉強を始める場合、平日・土曜はある程度の時間を勉強に費やします。すると、余裕があるとは言えないものの、300時間の確保は一応達成できそうです。毎日ほどよい緊張感を持って学習に取り組めますので、4月から学び始めるのはちょうど良いのです。

もちろん、4月よりも前、たとえば1月・2月・3月とか、前年12月など、より早い時期に学習を始めるのは、もっと良いと思います。その理由は、余裕あるスケジュールが組めることです。

たとえば1月半ばから学習開始した場合、約270日(9か月)あります。270日はおよそ38週ですので、300時間確保するためには1週あたり8時間勉強すれば十分です。月~金の平日は1日1時間勉強、土曜は3時間勉強、これで試験本番までに300時間確保できます。

逆に、4月より後(5月・6月・7月・8月・9月)に始める場合はどうでしょうか。当然ながら、時期が遅ければ遅いほど、1日あたり・週当たりの学習時間が増えてしまいます。学習の負荷が高まることは、精神的にも、肉体的にもつらいものがあります。

もしあなたがこれを読んでいるのが4月以降であれば…明日から、いや今日からでも試験対策を開始してください。始める時期が早ければ早いほど、現実的な学習スケジュールを立てることができることでしょう。そして、そのことは良い試験結果につながっていきます。

ちなみに、通信講座を利用している人の場合、3か月程度の学習期間で合格した、という人も結構多いです。(たとえば「スマホで学べる通勤講座」の宅建士講座の「合格者の声」を分析した次の記事を参照。)

短期合格者が多い宅建士講座「通勤講座」の口コミを分析!合格に必要な学習期間は?結論:3ヶ月合格者が多い!
宅建士通勤講座の「合格者の声」は宝の山。合格した受講者のリアルな口コミが満載です。今回は勉強期間に言及しているものを集め、試験合格のために必要な学習期間を明らかにしました。

通信講座は、試験対策を効率良く短期間に終わらせるためのツールですので、短期合格者が多く存在するのは、ある意味では当然です。ただし、短期合格は教材の良さばかりでなく、その教材を使う人の資質(地頭の良さ)や既に持っている知識なども関係してきます。ツールを利用しつつも、それを過信することなく、淡々と学習を重ねていく姿勢というものも必要だと私は考えています。

100時間で合格できる? or 2週間で合格できる?etc.

インターネット上には、宅建士試験の勉強時間に関する色々な情報が出回っています。その中には、わずか100時間で合格できると主張しているものや、たったの2週間集中して取り組めば十分合格できると断言しているものもあります。標準的な学習時間である300時間よりもずっと短い時間で合格できるというのは、多くの人の興味を引く話です。それらに関する私の意見ははっきりしています。

そういった極端に短い時間で合格できるとする説は妥当ではなく、相手にするべきではありません。

だいたい、そんなに簡単に合格できるのなら誰が苦労するのでしょうか? 確かに、世の中には100時間で合格できる人も少数ながらいるのでしょう。2週間の勉強期間で合格できる人もおそらくわずかにいるのだと思います。しかし、それは端的に言えば「たまたま」です。たまたま、その人の前提知識が豊富だった、IQがとても高かった、ヤマをはった箇所が良かった、問題との相性が良かった、適当にマルつけた問題がマグレでほとんど正解していた…といった「特殊事情」があっただけに過ぎません。そのような「たまたま」があなたに訪れる保証は、どこにも無いですよね。

少し思考実験をしてみましょう。宅建士試験は合格率15%の試験です。85%の人を落とすために、試験はある程度難しく作ってあります。そういう試験を、「2週間の勉強しかしていない人のグループ」「100時間勉強した人のグループ」「300時間勉強した人のグループ」が受験したら、何が起こるでしょうか?

思うに、2週間しか勉強していない人のグループはほぼ全滅するでしょう(「たまたま」合格する人を除いて)。100時間勉強した人のグループは、全滅とはいかないまでも、合格する人はかなり少ないはずです。やはり、300時間勉強した人が圧倒的に多く合格するはずです。子どもでも想像できる、簡単な話だと思います。

私は、あなたがせっかく受験勉強をするのであれば、そしてせっかく受験をするのであれば、ぜひ合格してほしいと思っています。そのためには、できるだけ合格する可能性の高い勉強方法を採用してほしいと思っています。だから、2週間で合格するとか、100時間で合格できるといったたぐいの話は、切って捨てます。合格可能性が低いんです。

「自分は300時間勉強するのだ」と、決意を固めてください。決意がヤワいと、超短期合格法の話題を見かけるたびに、飛びついてしまいたくなってしまうに違いありません。でも落ち着いて考えれば、そういう方法があなたに適したものでないことは明白です。あなたは、少々地味で忍耐が必要であっても、「最も合格する可能性の高い道」を選択するべきなのです。そのことを忘れないでください。

この記事のまとめ

以上、宅建士の勉強時間について、私の考えをお伝えしました。この記事のポイントを以下にまとめます。

  • 宅建士試験に合格するために必要な学習時間は300時間である
  • 宅建士試験の受験勉強を始めるのは4月が良い。もっと早く始められるのなら、なお良い。4月を過ぎている場合は、可能な限り速やかに開始する
  • 「超短期で合格できる方法」はほとんどの人には当てはまらないので、合格可能性が低く、相手にするべきでない

最後に1点、大事なことなので繰り返します。宅建士試験の対策を計画する場合、必ず具体的に計算してください。300時間を確保するために、平日や休日にそれぞれ何時間勉強するのかを、数値で確かめておきましょう。

そうすることで、試験日までに自分がしなければならない努力の量がつかめます。どれくらいやれば良いか分からないまま勉強を続けるのは、疲れますし、精神的にも辛いものがあります。しかし「これくらいやれば良いはずだ」という自分の目安を持っていると、途中でくじけることなく頑張り続けられます。

今回の記事は、そういう目安(=スケジュール感)を持ってもらうために書きました。記事を読んだあなたは、「宅建士試験攻略で一番重要なこと」を既に理解できたことになります。あとは毎日のアクション(学習)あるのみです。一歩一歩、進んでいきましょう。

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