会社を辞めたいけど妻に言えない!そんな男性へのオススメ本『ダンナが会社やめたいと言い出しまして』

会社を辞めたい男たち

私は男性で、会社員をしている。

そして、会社を辞めたいと思っている。(最近転職したばかりなのにこんなことを言うのもなんだけど…)

今努めている会社には、今のところ何の不満も無い。強いて言えば給料が多くはないのだが、それは労働時間が短く責任もそれほど無い仕事を進んで選んだ結果だから、構わない。

ただ、根本的な問題として、私は会社で働くのには向いてないと思う。昔から、他人に合わせて、または他人と一緒に、何かをするというのが苦手だった。

だから私にとって、会社というのはどんなに良い会社でも「いつか脱出するべき場所」なのだ。

…でも、私のこんな考えを、私のパートナーはどう思うだろうか?

結婚していないとは言え、私が会社を辞めたいと言えば、将来を不安に思うかもしれない。

実際のところ、連れ合った男女において、男性の側が会社を辞めたいと言い出したというケースは、世の中にたくさんあるだろうと思うんだけど、その時女性のほうは一体何を思うのだろうか。そして、彼らはその後どのように過ごしているのか。

そういうことを知りたいと思っていたら、『ダンナが会社やめたいと言い出しまして』というコミックエッセイがあることを知った。これはと思い、読んでみた。

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『ダンナが会社やめたいと言い出しまして』はこんな本

飲食店をしたいダンナ

本書は、9組の夫婦を取材・紹介したコミックエッセイである。夫婦はいずれも、夫が会社を辞めたいと言い出し、実際に辞めた過去を持っている。

夫が退職をしたがった理由は、十人十色ならぬ、九人九色である。ITベンチャーを辞めて独立したいと言い出した夫、YouTubeの動画製作で食べていきたいという夫、専業主夫になりたいという夫、農業をしたい夫、陶芸家になりたい夫、などなど…

そんな夫に対する妻の反応も様々。絶対反対!とふて寝する妻、1年もの間夫を無視した妻、夫に事業計画を立てさせる妻、家計は自分が支える!とバリバリ働く妻。

いずれにしても、本書で取り上げられている夫婦は、最終的にお互いを尊重しあって支え合った結果、良い方向に進んでいる。特に夫のほうは会社から解放されて、生き生きとするようになる。そんな夫の変化を見て、妻の方も「これで良かった」と感じているようだ。

妻を納得させるには?

YouTuberで食っていきたいダンナ

本書を読んでいると、女性たちの率直な意見に触れられる。やはり基本は夫が会社を辞めると言い出せば、この先どうしていったらいいのかと悩み、苦しむようだ。そうなるのはある程度仕方がない。一家の大黒柱が、突然大黒柱を降りると言いだすのだから…

救いに感じるのは、当初強硬に反対した妻であっても、最終的には夫を応援するほうに回ってくれるケースが多いことだ。夫が熱意を持ち、会社を辞めてこれをやりたいということに打ち込めば、時期は遅くなるかもしれないが、妻は理解してくれる。

ただ、そこにはいくつか攻略しておくべきポイントがあるように思う。ひとつは、生活の保障。会社を辞めても生活費を入れ続けるか、それが無理なら十分な蓄えを用意する。もうひとつは、計画性。会社を辞めて、今後どうやって身を立てていきたいのか、私たちの将来はどうするのかというところが、具体的になっていること。

これらのことが押さえられていれば、妻たちも納得しやすいようだ。女性たちの「ココが気になる!」というポイントが把握できるのは、本書の素晴らしい点である。

明るい気分になれる!

農業をしたいダンナ

本書はマンガとして書き下ろされており、妻たちの反応がリアルに分かる。ああ、こんな表情をするのか、こんな感情を抱くのか、と。9組もの夫婦の悲劇・喜劇は、単純にマンガとしても面白い。

表紙がちょっと不安をあおる感じだが、中身はどれも前向きなストーリーとなっている。読後感はかなり明るい気分になれる。なんなら会社を辞めたい気持ちが強まったくらいだ。笑

おわりに:こんな人におすすめ

本書『ダンナが会社をやめたいと言いだしまして』が本来狙っている読者層は、妻のほうであるように思える。夫が会社を辞めたいとこぼすようになり、少しでも情報が欲しいという妻の心理を狙った本だ。

しかし、私が思うに、実は夫が読むほうが学びが多く得られる本である。会社を辞めて、人生の方向転換をしていった夫婦を9組も眺めることができるのだから、リタイアを検討している夫は是非読んでみて、今後を考える材料にすると良いのではないだろうか。

また、基本的に女性の目線で書かれた本だから、女性の側が何をどう感じるのか、ダイレクトな感触を得られる。そういう点でも、魅力的な本である。

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