ユーキャン行政書士講座 口コミ41件のテーマ別考察と注意点

ユーキャン行政書士

2018年から各社の資格対策通信講座を身銭を切って購入し、受講経験に基づく知見を公開している杉山貴隆です。

行政書士試験の勉強をユーキャンでするかどうか、決めかねていませんか。知名度のある会社だから安心できそうな気はする一方、実際の評判はどうなのか、教材の質は大丈夫なのか、不安は尽きませんよね。

行政書士試験は半年から1年にわたる長丁場の挑戦です。せっかく時間とお金を投じるのであれば、自分の学習スタイルや生活リズムに本当に合った講座を選びたいもの。

とはいえ、公式サイトの情報だけでは見えてこない部分も多く、受講生の声や他社との具体的な比較を踏まえた判断材料が欲しいところです。

そこで今回は、ユーキャン行政書士講座の口コミを徹底的に分析し、講座の特徴・他社との比較・メリット・デメリットを総合的に整理しました。

ユーキャン行政書士講座があなたにとって最適な選択肢かどうかを、この記事で明確に判断できるようにしています。受講後の後悔を避けるためにも、ぜひ最後までお読みください。

※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。

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ユーキャン行政書士講座の評判(口コミ)まとめ

ユーキャン行政書士講座について、実際の受講生の口コミをテーマごとにまとめました。テキストや教材の使い心地、講義動画の評価、スマホ学習の活用状況、添削や質問サポートへの感想、そしてユーキャンを選んだ理由まで、合計5つの切り口から見ていきます。

テキスト・教材

初学者へのやさしさを評価する声
  • 「テキストが初学者の自分にもわかりやすく、不明な点は質問メールを使って質問して解消していきました」
  • 「テキストがまとめられていて、とても分かりやすかったですね
  • 「テキストについては、漫画やイラストも多く、公法が苦手な私にとっては、イメージが湧きやすく理解の助けになりました」
  • 「マンガなども載っていて、わかりやすくまとまったテキストで、「どこまでの知識が必要で、どこからの知識は要らないのか」「行政法の分野で、自分に足りない知識は何か」といったことをすっきり整理することができ、おかげで合格することができました」
  • 「入門編はマンガ形式になっていて、頭に入りやすくとてもよかったです。文字ばかりだと初心者には辛いので、イラストや図解も豊富で、理解がしやすく、非常に助かりました。」
  • 「入門編を読んで、ざっくり法律ってこんな感じなんだなとわかって興味が湧き、そこから、応用編に入っていくカリキュラムの自然な流れはすごくいいと思いますね。いきなり応用編のレベルだと、全く法律に触れたことがない人はきついと思うので。」
テキスト一本化を勧める声
  • 「最後まで他のテキスト等は使わずに、ユーキャンでのテキストのみで一発合格出来ました」
  • 「あれこれ手を出さず、ユーキャンのテキスト類を信じて、それだけをとにかく勉強しました」
  • 「ユーキャンの教材以外は使用しませんでした。それでも合格基準点は充分突破できると思います。いろいろな教材に手を出しても、時間のロス等が生じるため、ユーキャンの教材以外は手を広げる必要はありません。いろいろな情報が耳に入っても不安になりますが、合格した私が断言します
  • 「ユーキャンのテキストは、試験に必要なことがとてもよくまとまっているので、ユーキャンの教材でやることがポイントです。」
情報量への印象が変化した声
  • 「初めは、テキスト量が予想以上に少なく、「これで行政書士試験の全範囲が網羅されているのかな?ちょっと物足りないのでは?」と感じました。ただ、勉強を進めていき、試験直前の頃には「内容をコンパクトにし、本試験の範囲に厳選しているのだな」と理解できました」
  • 「行政書士試験に必要な学力がつくだけの充分なボリュームがあると思います」

テキストに関する口コミを読み込んで、私の心に強く残ったのは「初学者ファースト」の設計を称える声の多さでした。

マンガ・イラスト・フルカラーといった要素自体はどの通信講座にもありそうなものですが、ユーキャンの場合は入門テキストの段階で本格的にマンガを取り入れ、そこから応用テキストへ自然に橋渡ししてくれるところが他社とは一線を画しています。

法律学習で最初に立ちはだかる「専門用語の壁」「条文の堅さ」という難関を、マンガで一気に飛び越えさせてしまう。この大胆な設計思想が受講生の心に刺さっているのだと感じます。

私が個人的に「これはすごい」と思ったのは、「ユーキャンのテキストだけで合格できた」と断言する受講生がこれだけ多いことでした。

資格試験の勉強では、不安に駆られて参考書を買い足してしまい、結果的にどれも中途半端で終わるという失敗パターンが後を絶ちません。ユーキャンの教材は、そうした「あれもこれも」の誘惑を断ち切り、これだけやれば合格点に届くという構成にこだわっているのでしょう。

ある合格者は「合格した私が断言します」とまで書き残しています。この強い言い切りには、他の教材に浮気せずに済んだ受講生の安堵と、教材設計者への信頼が同居しているように感じられました。

一方で「テキスト量が少ない」という第一印象を持った受講生がいた点も見逃せません。ただ、その方も学習を進めるうちに「本試験の範囲に厳選している」と評価を改めていました。

情報量を「足りない」と感じるか「絞り込まれている」と評価するかは、学習段階や判断基準でずいぶん変わってくるところでしょう。受講を始めて間もない時期にこの不安が芽生える可能性は、あらかじめ知っておいたほうがよいかもしれません。

講義動画

動画の有用性を評価する声
  • 「パソコンやスマホで見る動画や音声解説がとても良かったです。テキストを見て自分で勝手な解釈をしそうになるところを、動画などの解説が正しい方向に導いてくれました」
  • 「解説動画は、テキストに動画マークが入っている箇所で必ず観ました。テキストに動画がプラスされることで、わかりやすい上に、勉強のバランスがうまく取れて、学習が続けやすかったです」
  • 「各課で音声での説明があった点」(が気に入った)

講義動画への口コミは、テキストに関するものと比べると数こそ少ないのですが、私はむしろ少ないからこそ浮かび上がってくる本質があると感じました。

受講生の語り口に共通しているのは「動画はあくまでテキストの補助」という位置づけ。「テキストを見て自分で勝手な解釈をしそうになるところを、動画が正しい方向に導いてくれた」という声には、ユーキャンの講義動画が果たしている役割の本質が凝縮されているように思います。

ユーキャンの講義動画は総時間が約40時間と通信講座のなかでもコンパクトで、1本あたりの平均時間は約6分。映画のような長尺の講義というより、要所でテキストをそっと補強する短編集のような設計と言えます。

テキストに動画マークが付いた箇所で視聴する流れは、「テキスト中心、動画はサブ」という思想を素直に体現したものでしょう。

この設計を心地よく感じるか、物足りなく思うかは、人によってかなり分かれるはずです。じっくりと講義を聞き込んで学びたい人には、他社の長時間講義のほうが満足度は高いかもしれません。

一方で、テキスト中心に進めたいけれど要所でだけ映像の助けが欲しい人にとって、ユーキャンの「短時間×ピンポイント」の講義動画はまさに理にかなった構成だと、私は強く感じています。

スマホ・デジタル学習

スマホ学習の利便性を評価する声
  • 「オンラインで使えるテキストは通勤途中や昼休みでも気軽に使えるので、毎日学習する習慣もついたし、テキストを持ち歩かなくてもスマホで学習できたので非常に助かりました」
  • 「スマホで学習の進捗状況を把握できたり、問題を解いたりすることができたので、どこにいても学習を継続することができたのが良かったです」
  • 「家じゃなくても、スマホやタブレットで勉強できるのはとても良かったですね」
  • 「Webテストは、移動中の車内などスマホで簡単に見ることができ、繰り返し学習するのに最適で、学習量の確保に大いに役立ちました。これってホント他にはないんですよね。」
弱点克服機能を評価する声
  • 「オンラインでテキストが読めるし、どの項目が弱点なのかも一目で分かるので、効率良く学習が進められましたね。間違いが多い問題を繰り返し解いたり、しばらく学習していない部分だけを勉強したりと、弱点の強化にとても有効でした」
  • 「オンラインの問題集は、優先度を「高、中、低」で表してくれたので、自分の課題・弱点が掴みやすかったです」

ユーキャン行政書士講座と聞くと「紙のテキスト8冊が届く昔ながらの通信講座」というイメージを持たれがちですが、その印象は大きな誤解だと私は思います

デジタルテキスト・WEBテスト・講義動画・自動スケジュール管理・弱点克服機能と、いわゆる「ハイブリッド合格モデル」と呼ばれる仕組みがしっかり裏で動いているからこそ、上で紹介したような熱量のある口コミが生まれているのでしょう。

私が特に興味を惹かれたのは、弱点克服機能への高い評価です。「優先度を高・中・低で表してくれた」という記述からは、独自の自動分析が機能している様子が見えてきます。

行政書士試験は出題範囲が非常に広く、苦手分野を放置するとそれだけで致命的な得点ロスになりかねません。学習の進度に応じて自分の弱点を可視化し、優先順位をつけて潰していく仕組みは、独学ではまず再現できない強みだと言えるでしょう。

「Webテストは、移動中の車内などスマホで簡単に見ることができ……これってホント他にはないんですよね」という声には、独学を経験した人ならではの実感がにじんでいて、私は読みながら深くうなずいてしまいました。

市販のテキストや問題集では決して再現できない「いつでもどこでもログインすれば続きができる」という連続性こそが、毎日の学習習慣を陰から支える土台になっているのだと思います。

添削・質問サポート

質問サポートを評価する声
  • 「質問メールでは勉強の悩みなどにも答えていただき、一人じゃないんだと心強い気持ちになりましたね」
  • 「わからないことは先生にすぐに簡単に質問でき、回答も早く的確でした。基本は1人で学習ですが、一人ぽっちな感じはせず、いつも先生が近くにいる感じがしていました」
  • 「オンライン上に問題集が豊富にありますし、講師の方々への質問も1日3回できるので、積極的に活用してほしいです」
  • 「試験に出る確率が低い些末な疑問点に対しても、懇切丁寧にご回答いただき、とても感謝しています」
  • 「通信講座では、孤独感を感じながら学習を進めていく点がデメリットになります。この点を和らげてくれたのは、やはり講師の方々への質問でした」
  • 「質問サポートがあるのも決め手のひとつでした。法律の初心者には、学習中、絶対にわからないことが出てきますし、市販のテキストでは執筆者に質問はできませんからね」
  • 「ユーキャンの質問サポートでは、些細な質問にも、クイックレスポンスで対応していただき、助けられました」
添削課題を評価する声
  • 「添削課題をいつ提出するかを学習の区切りに、勉強を進めていきました」
  • 「添削課題の提出に向けて、計画的に学習を進められたのも良かったです」
  • 「添削指導は非常に大きかったです。得意不得意が一目でわかり、答えられないと確かに焦ることもあります。ですが、そこをしっかり解説してもらえることで、苦手な部分を着実に対策できました
法改正フォロー
  • 「法改正情報を送ってくれたので、全部きちんとチェックしておきましたね。自分で追いかけるとなると大変ですから、アフターフォローがすごく充実しているのはありがたかったです。」

サポート関連の口コミで圧倒的に多かったのは、質問サポートへの好意的な声でした。

「孤独感を和らげてくれた」「一人ぽっちな感じはしなかった」といった素朴な言葉の数々から、通信講座の最大の弱点である「ひとりで戦う心細さ」が、ユーキャンの仕組みによって確かに和らいでいる様子が伝わってきます。

1日3問という上限はあるものの、現実的にはこの回数で困る場面はそう多くないようで、むしろ回答の速さが受講生の安心感を支えていると感じました。

添削課題については「学習の区切り」「ペースメーカー」として活用された声が特に印象的でした。全7回の添削は分野ごとに提出する設計で、孤独になりがちな通信学習にきちんと節目を作ってくれます。

「いつ提出するかを学習の区切りに勉強を進めた」という素直なコメントを読むと、この設計の意図が狙い通りに受講生へ届いているのだなと、思わず感心させられました。

ただし添削の仕組みについては、率直にお伝えしておきたい注意点があります。

ユーキャンの添削課題は「コンピュータで分析後、講師がアドバイスを添えて返却」という流れで運用されており、受講生の個別の答案を講師が一字一句チェックして個別に文章を書くタイプの添削とは性質が異なります

とはいえ、口コミに登場する「得意不得意が一目でわかる」「しっかり解説してもらえた」という評価は、コンピュータ分析が学習者の弱点を可視化する力に長けているからこそ生まれているのも事実。

仕組みを正しく理解したうえで活用するならば、十分にペースメーカーとして機能してくれるはずだと私は考えています。

ユーキャンを選んだ理由

初学者向けである安心感
  • 「"初心者に強い"ということが一番でしたね。ユーキャンの行政書士講座の受講生は8割近くが初心者ということで、初めての自分でも取り組みやすそうだなと」
  • 「通信教育で、初学者向けの講座をネットなどで色々調べると、ユーキャンでは受講生の8割近くが初学者ということでしたので、私にはぴったりだなと感じました。」
  • 「初めての方でもユーキャンだったらマンガでとっつきやすい入門編があるので大丈夫だと思います。」
価格・利便性
  • 「値段も手頃だったためです」
  • 「資格の学校に通ったり、書店で行政書士のテキストや過去問を全部買い揃えるだけでも数万円はかかるでしょう。通信講座という形でサポートがついているのであれば、お手頃と言っていいんじゃないかなと考え、まずは始めてみることにしました」
  • 「通学のスクールだと費用がかかりますし、授業中にわからないことがあってもどんどん進んでしまってついていけなくなると思い、費用が安く、自分のペースでできるユーキャンを選びました。」
  • 「値段もそんなに高くないし、テキストだけでなく副教材や添削、インターネットで学べるシステムもあって内容が充実しています。」
知名度・リピート利用
  • 「ユーキャンを選んだのは、誰もが知っている会社だからという安心感ですね。実際に学習を始めてみると、自分の選択に間違いはなかったと実感しました」
  • 「何年か前にユーキャンで簿記3級と2級の講座を受けたのですが、すごく教材がよくて、1回で合格できたし、自分に合っていたので、何か資格をと考えるとユーキャンしか思いつかなかったんです。」

選んだ理由として最も多く挙がっていたのは、「初学者向けである」という安心感でした。「受講生の8割近くが初心者」という事実が、これから法律を学ぼうとしている人にとってどれほど心強いメッセージになっているかが、口コミの行間からひしひしと伝わってきます。

ユーキャン公式の調査でも初学者の割合は84.2%とされており、口コミで広まっている「8割近くが初心者」というイメージは公式データとピタリと一致していました。

価格についての声も多く、「通学スクールや市販テキストの買い揃えと比べたら手頃」という相対的な評価が中心でした。

約7万円という金額は決して安いとは言えないものの、通学講座や他社の通信講座と並べて見たときの位置づけを考えれば、初学者がまず最初に手を伸ばしやすい価格帯であることは間違いないでしょう。

そして私が個人的に最も興味深く感じたのは、ユーキャンの他講座を受けた経験が、そのまま行政書士講座の選択へとつながっているケースの多さです。

「簿記2級と3級の講座でうまくいったから、また資格を取ろうと思ったときにユーキャンしか思いつかなかった」という声には、ブランドの信頼が一つの資格にとどまらず、生涯学習のパートナーとして深く根付いていることが表れています。

資格取得は人生で何度も挑戦する人も多い世界ですから、こうしたリピート利用の動機は、案外見落とされがちな重要な指標だと思うのです。

総括

ユーキャン行政書士講座の口コミを丸ごと通読して、私の胸に最も強く残ったのは、受講生たちが申し合わせたように「迷わずに済んだ」と語っていることでした。

テキストを信じて他の教材に手を出さなかったから合格できたという声、質問サポートのおかげで一人で抱え込まずに済んだという声、添削課題が学習のリズムを作ってくれたという声。

これらはすべて、勉強を続けるうえで最も厄介な敵である「不安・迷い・孤独」を、ユーキャンの仕組みが静かに、しかし確実に和らげていることの証なのだろうと感じます。

行政書士試験の準備期間は半年から1年と長く、その間にモチベーションを失って脱落していく人は決して少なくありません。

教材の善し悪しはもちろん大切なのですが、それと同じくらい「最後まで走り切れる環境」を整えてくれるかどうかが、通信講座を選ぶ際の隠れた決定要因になります。

ユーキャンが本当の意味で提供しているのは、まさにそうした完走可能な学習環境なのだと、口コミ全体に触れた今、私は確信しています。

特徴

ユーキャン行政書士講座 インフォグラフィック

ユーキャン行政書士講座の主な特徴を3つの観点から概括します。長年積み重ねられた合格実績、初学者に向けた丁寧な教材設計、そして紙とデジタルを組み合わせたハイブリッド型の学習スタイル。この3つを押さえれば、ユーキャンが目指している学習体験の輪郭が見えてくるはずです。

過去10年で2,522名の合格実績

ユーキャン行政書士講座は、2015年から2024年までの過去10年間で2,522名の合格者を輩出してきました。

  • 期間:2015年~2024年(過去10年)
  • 合格者数:2,522名
  • 算出方法:当講座受講生に対するアンケート回答に基づく集計

ユーキャンは合格率こそ公開していませんが、累計2,522名という数値は通信講座のなかでも目を引くスケール感だと私は感じています。

10年間の積み重ねを単純に平均すれば、毎年250名前後の合格者を送り出してきた計算になります。長期間にわたる安定実績は、教材の改訂・サポート体制の維持・受験指導のノウハウ蓄積をこつこつと続けてきたからこそ実現したものでしょう。

短い期間で消えていく講座も少なくないこの業界で、ユーキャンが行政書士講座を継続提供し続けてきた事実は、それ自体が一つの信頼の証だと私には思えます。

初学者が学びやすい丁寧な教材設計

ユーキャンの教材は、法律学習が初めての方が無理なく合格レベルまで到達できるよう、段階的に設計されています。

  • 入門テキスト2冊:マンガ・イラスト・フルカラーで法律の世界に橋渡し
  • 応用テキスト6冊:本格的な試験対策(学習しやすさ重視の構成)
  • 実戦問題集3冊:問題演習用
  • 講義動画:1本あたり平均約6分・総時間約40時間
  • 添削課題:全7回(最終回は本番形式の総合実力診断テスト

このラインナップを眺めていて私が強く感じたのは、「最初の壁を確実に越えさせる」ことへの徹底したこだわりです。

行政書士試験における最大の天敵は、法律特有の専門用語と独特の言い回しに開始早々で面食らってしまうこと。ユーキャンはこの初動の壁を、入門テキストのマンガとフルカラーの図解で軽やかに飛び越えさせる設計を採用しています。

冒頭からいきなり条文を読まされる教材とは、入り口での読書体験がまったく別物だと言っていいでしょう。

応用テキストが「法令順」ではなく「学習のしやすさ」を重視した構成になっている点も、地味ながら見逃せないポイントです。一般的な法律の体系書は法令の論理構造に沿って並んでいるものですが、それは初学者にとって必ずしも理解しやすい順序ではありません。

ユーキャンが学ぶ側の認知プロセスを優先してテキストを再編集している事実は、初学者ファーストの設計思想を象徴していると、私には映ります。

公式の調査では、受講生の84.2%が初学者、87%が働きながら受講していると公表されています。教材設計が「初学者・忙しい社会人」という主たる受講層にきちんと最適化されている事実は、口コミから読み取れる満足度の高さともきれいに重なります。

紙テキスト×デジタルのハイブリッド学習

ユーキャンは紙のテキストを8冊届けつつ、デジタル機能をしっかり整備した「ハイブリッド合格モデル」を採用しています。

  • 紙のメインテキスト:全8冊(入門2冊・応用6冊)
  • デジタルテキスト:スマホ・タブレット・PCで閲覧可能
  • 講義動画:1本約6分・スキマ時間想定
  • WEBテスト:問題演習をオンラインで実施
  • 自動スケジュール管理:学習進捗から週単位の課題を自動提示
  • 弱点克服機能:間違えた問題から優先対策問題を抽出

紙とデジタルを併用する設計それ自体は、近年は珍しくなくなりました。それでも私がユーキャンに独自性を感じるのは、紙のテキスト中心という基本姿勢を頑なに崩していないところです。

スタディングや資格の大原のように完全デジタルに振り切った講座が次々と現れているなかで、ユーキャンは紙の手触りや書き込みやすさを大事な価値として残しつつ、デジタルで補強するという独自の立ち位置を貫いています。

この設計思想は、想定する受講層と切っても切れない関係にあります。働きながら受講する初学者の社会人が多数という前提に立てば、自宅では紙のテキストを広げて腰を据えて読み、通勤時間にはスマホでデジタルテキストを開くという二刀流の使い方こそが現実的だからです。

「紙が好きだけどスキマ時間も無駄にしたくない」という多くの受講者にとって、ユーキャンのハイブリッド設計はまさに痒いところに手が届く折衷案と言えるでしょう。

他講座との比較

ユーキャン行政書士講座を、他社の主要な通信講座と比べてみます。比較対象は各社の通信・初学者向けの最上位プランで、具体的には以下のとおりです。

  • ユーキャン:行政書士講座(1コースのみ)
  • スタディング:行政書士合格コース コンプリート(冊子テキスト付)
  • 資格の大原:パススル 行政書士
  • フォーサイト:バリューセット3(通常セット)
  • 東京法経学院:行政書士 新・最短合格講座 総合コース ダウンロードタイプ(MP4)【A1】
  • 資格スクエア:森Tの1年合格講座(テキストありプラン)
  • アガルート:入門カリキュラム/フル

受講料のポジション

各社の受講料を、安い順に並べると以下のようになります。

講座受講料(税込)
ユーキャン69,000円
スタディング69,400円
資格の大原74,800円
フォーサイト94,800円
東京法経学院149,100円
資格スクエア169,400円
アガルート327,800円

ユーキャンの受講料約7万円は、行政書士の通信講座のなかで最も安い水準にあります。スタディングと400円差で並ぶ最安クラスのポジションで、フォーサイトより約2.6万円、アガルートと比べると実に約26万円も安く設定されているのです。

ここで私が個人的に面白いと感じるのは、最安クラスの2講座であるユーキャンとスタディングが、講座のスタイルとしてはほぼ対極に位置しているという事実。

スタディングは紙テキストがオプション扱いの完全デジタル系、ユーキャンは紙テキスト8冊を中心に据えたハイブリッド系で、同じ価格帯でありながら受講生に提供される学習体験はかなり違ったものになります。

だからこそ、価格だけで安易に決めるのではなく、自分が紙とデジタルのどちらを軸に学んでいきたいのかを考えることが、ユーキャンとスタディングの選択を分かつ最大のポイントになるはずです。

なお大原は74,800円ですが、これに加えて初回申込時のみ入学金6,000円が別途かかります。フォーサイトの「バリューセット3」は94,800円で、同社の人気No.1セット。

資格スクエアやアガルートは10万円を大きく上回る価格帯になっており、教材ボリュームと価格をある程度比例させた設計です。

こうして並べて見ると、ユーキャンを選ぶ受講者は、約7万円という価格を「初学者向けの中で最もエントリーしやすい入り口」として受け止めるのが自然な感覚なのではないでしょうか。

総講義時間のポジション

各社の総講義時間(講義動画の合計時間)を比較すると、講座ごとの設計思想の違いが浮かび上がってきます

講座総講義時間
ユーキャン約40時間
資格の大原約60時間
フォーサイト約70時間
東京法経学院約80時間
スタディング約109時間
資格スクエア約230時間
アガルート約365~387時間

ユーキャンの総講義時間は約40時間と、比較した7社のなかで最も短い数値です。アガルートの約365~387時間と並べてみると、実に9倍以上もの差が開いていることになります。

この数字の受け止め方には、私はかなり慎重であるべきだと考えています。「講義時間が短い=学べる内容が少ない」と即座に決めつけてしまうのは、いくらなんでも早計でしょう。ユーキャンは紙のテキスト中心で、講義動画はあくまでも補助という設計思想を貫いているからです。

「動画は要所だけで十分、テキストを自分のペースで読みながら学習を進めたい」というタイプの方にとっては、約40時間という講義量は決して不足ではないはずです。

私自身はむしろ、この約40時間という数値を「半年で完走できるサイズに丁寧に調整した結果」だと受け止めています。ユーキャンの標準学習期間は6か月。ここに約400時間もの講義動画を詰め込んでしまったら、視聴するだけで時間切れになってしまいかねません。

試験本番までに視聴・復習・問題演習をしっかり繰り返せる現実的な分量として、約40時間は実によく考え抜かれた設計だと感じます。

ただし、講義をじっくり聞き込んで学びたいタイプの方にとっては、やはり物足りなさが残るかもしれません。

アガルートのように365時間超の手厚い講義で網羅的にインプットしたい方や、資格スクエアの約230時間でじっくり学びたい方は、ユーキャンの設計が自分の学習スタイルに本当に合うのかどうか、ぜひ慎重に見極めてから決断していただきたいところです。

合格実績のポジション

各社の合格実績を並べると、指標がそろっていないことがすぐに分かります。

講座合格率(最新年度)合格者数
ユーキャン情報なし2,522名
(2015~2024年)
スタディング情報なし491名(2025年度)
資格の大原情報なし情報なし
フォーサイト58.5%(2025年度)情報なし
東京法経学院情報なし情報なし
資格スクエア情報なし情報なし
アガルート52.59%(2025年度)368名(2025年度)

合格実績の比較は、行政書士講座を選ぶうえで最も難しい論点の一つだと、私は痛感しています。各社が公開している指標があまりにバラバラで、横並びで素直に比較することがほぼ不可能だからです。

合格率を公開しているのは、フォーサイトとアガルートの2社だけ。両社とも全国平均(2025年度14.54%)を大きく上回る数値ではありますが、いずれも一定の条件を満たした受講生を母集団とした数値で、受講生全員の合格率ではないという点には十分な注意が必要です。

一方ユーキャンは合格率を公開しておらず、その代わりに過去10年間で2,522名という合格者数(アンケート回答ベース)を公表しています。

こちらも合格者全員ではなくアンケート回答者に限った数値ではあるのですが、10年という長期にわたって安定的に合格者を出し続けてきた実績の重みは、相応に評価していいと考えています。

スタディングは最新年度491名の合格報告者を公表しており、こちらもやはりアンケートベース。資格の大原・東京法経学院・資格スクエアは合格者数・合格率ともに公開していません。

数値をそのまま直接比較することはできないわけですが、私が一つの判断基準として強く推したいのは「公開している情報の透明性」です。ユーキャン・スタディング・フォーサイト・アガルートは自社調べとはいえ何らかの数値を公にしており、算出方法もしっかり明示しています。

受講を検討している人のための判断材料を、講座側が誠実に提供しているかどうか。これは合格率の高さそのものよりも、案外見落とされがちで大切な評価軸ではないでしょうか。

メリット

ユーキャン行政書士講座を受講することで得られる主な利点を、4つの観点から具体的に紹介します。受講料・初学者対応・学習スタイル・サポート体制の4軸で見ていけば、ユーキャンが本当に自分に合うかどうかの判断材料になるはずです。

低価格で手厚いサポートが受けられる

ユーキャンは、低価格と充実したサポートを両立させている数少ない通信講座です。

  • 受講料:69,000円(税込)
  • メインテキスト:8冊
  • 添削課題:全7回
  • 質問サポート:1日3問まで
  • デジタルサポート機能:動画・WEBテスト・スケジュール管理など

約7万円という金額で紙のテキスト8冊・添削7回・質問サポート・デジタル機能のすべてが揃う構成は、コストパフォーマンスという点で群を抜いていると言わざるを得ません。

たとえばフォーサイトのバリューセット3は約9.5万円、アガルートの入門カリキュラム/フルにいたっては約32.8万円。これらと並べてみれば、ユーキャンが提供する内容物の豊富さに対する価格の割安さが、嫌でも実感できるはずです。

私が「低価格で手厚い」と高く評価する根拠は、削減されている要素が驚くほど少ないというところにあります。安さを実現するために講義動画をなくしたり、紙のテキストを大幅に削ったりしている講座も世の中にはあるなかで、ユーキャンはそのいずれも維持しているのです。

受講者が後になって「これがあったらよかったのに」と不満をもらしがちな機能を、安易に捨てずきちんと残している。この姿勢こそが、価格を超えた満足感の源泉になっているのではないでしょうか。

加えて、ユーキャン行政書士講座は教育訓練給付制度の対象にもなっており、条件を満たせば受講料の最大20%が支給されます。給付金をうまく活用すれば実質的な負担はさらに軽くなるため、検討時にはぜひ自分がこの制度の対象になるかどうかも併せて確認してみてください。

初学者がスムーズに学び始められる設計

ユーキャンの教材は、法律学習が初めての方を主な対象として徹底的に最適化されています。

  • 入門テキスト:マンガとフルカラーの図解で法律の世界に橋渡し
  • 応用テキスト:「法令順」ではなく「学習のしやすさ」重視の構成
  • インスピカード:重要ポイントを感覚的に理解できるカラー図表
  • 講義動画:1本平均約6分でテキストの要所を補強
  • 受講生の84.2%が初学者という実績

行政書士試験における最初の壁は、なんと言っても「法律用語の独特の言い回し」と「条文の堅さ」です。テキストを開いた瞬間に「これは私には無理かも」と感じてしまえば、その後の学習がピタリと止まりかねません。

ユーキャンの入門テキストは、この心理的ハードルをぐっと下げることに全力を傾けています。マンガで「法律ってこういうものなのか」と肌感覚をつかんでから応用テキストへ進む流れは、口コミでも「自然なカリキュラム」と高く評価されていました。

私が深く納得しているのは、応用テキストが「法令順」ではなく「学習のしやすさ」重視に並べ替えられているところです。一般的な法律書は法令の論理構造に沿って章立てされているわけですが、その並びは初学者の認知プロセスとは必ずしも一致しません。

学ぶ側の脳に寄り添って再編集されたカリキュラムは、独学を経験したことのない方にとって貴重な拠り所となるはずです。受講者の8割以上が初学者という公式の数字は、この設計思想がしっかりと現場で機能していることを何よりも雄弁に物語っています。

紙・デジタル両対応の柔軟な学習スタイル

ユーキャンは紙とデジタル両方の良さを活かした学習スタイルを実現しています。

  • 紙のテキスト8冊:自宅でじっくり読む用
  • デジタルテキスト:スマホ・タブレット・PCで閲覧
  • 講義動画:スキマ時間に短編で視聴可能
  • WEBテスト:移動中でも問題演習が可能
  • スケジュール自動管理:学習進度に合わせた課題提示

この「いいとこ取り」の設計こそが、忙しい社会人の学習継続を強力に後押ししているのだと思います。実際、ユーキャンの受講生の87%は働きながら受講しているとされており、生活のリズムに合わせて学習方法を切り替えられる柔軟性が、現実的な価値を生んでいるわけです。

私自身の学習経験から言わせてもらうと、紙の本を読みながら理解した内容は記憶への定着がよい一方で、移動中や昼休みの細切れの時間にはスマホのほうが圧倒的に使い勝手で勝ります。

両方のメリットを同時に享受できるユーキャンの設計は、忙しい毎日のなかで少しずつでも前進したい受講者にとって、「続けやすさ」という最大の武器になってくれるはず。

「家に帰ってから紙のテキストを開く時間がどうしても取れない」という方であっても、移動中にデジタルで先へ進められるなら、勉強を途中で投げ出さずに済むのです。

添削+質問サポートで学習の孤独感を解消

通信講座最大の壁である「孤独感」を、添削課題と質問サポートが緩和してくれます。

  • 添削課題:全7回・分野ごとの提出(学習のペースメーカー
  • 質問サポート:1日3問までメールまたは郵送で対応
  • 法改正情報の自動配信
  • 講師は10名以上・全員指導歴10年以上

口コミセクションでも触れたように、「孤独感を和らげてくれた」「一人ぽっちな感じはしなかった」というユーキャン受講生の声は、本当にあちこちから聞こえてきます。

通信講座は自宅学習が基本という性質上、モチベーションを維持できずに脱落していくリスクが常に付きまといます。だからこそ、外部から定期的に学習へ介入してくれる仕組みこそが、本当の意味での価値を持つのです。

添削課題は、学習のペースメーカーとして大きな役割を担ってくれます。「次の添削までにこの分野を終わらせるぞ」という具体的な目標があるだけで、ダラダラと先延ばしにする悪習慣を断ち切ることができるからです。

質問サポートも1日3問という上限こそあるものの、現実的に困る場面はそうそうなく、回答の速さでしっかり満足度を担保している印象を受けました。「市販のテキストでは執筆者に質問できない」というごく当たり前の事実を、通信講座はいとも軽やかに乗り越えてくれます。

デメリット(注意点)

ここまでメリットを中心にお伝えしてきましたが、ユーキャン行政書士講座にも事前に知っておきたいデメリット・注意点があります。受講後のギャップを防ぐためにも、率直にお伝えしておきます。3つの観点から見ていきましょう。

講義動画の総時間は他社より少なめ

ユーキャンの講義動画は、他社と比べて総時間が短く設定されています。

  • ユーキャンの総講義時間:約40時間
  • フォーサイト:約70時間
  • スタディング:約109時間
  • 資格スクエア:約230時間
  • アガルート:約365~387時間

7社中で最も短い時間設定であるという事実は、受講を決める前に必ず押さえておきたいポイントです。動画でじっくり講義を受けたいタイプの方にしてみれば、約40時間という量は物足りなく感じられても不思議ではありません

ただし、私はこれをすぐさま「劣っている」と決めつけるのは早計だと考えています。なぜなら、ユーキャンはあくまで紙のテキスト中心の講座であり、動画はテキスト学習をサポートする補助役として位置づけられているからです。

「テキスト中心の自学自習スタイル」を前提として考えれば、約40時間は無理なく視聴し終えられる現実的な分量だと言えるでしょう。

実際、口コミでも「テキストを見て自分で勝手な解釈をしそうになるところを動画が正しい方向に導いてくれた」という声があり、動画の役割はインプットの主役ではなく、あくまで軌道修正役として位置づけられているのが伝わってきます。

それでも「やっぱり講義動画をたっぷり受講したい」と感じる方には、ユーキャンとは設計思想の異なるフォーサイト(バリューセット3、約70時間)やアガルート(入門カリキュラム/フル、約365~387時間)を検討するほうが、満足度の高い学習体験につながるかもしれません

自分の学習スタイルの好みと講義量をていねいに照らし合わせたうえで、納得のいく判断をなさってください。

添削はコンピュータ分析が基本の仕組み

ユーキャンの添削課題は、講師による個別添削とは仕組みが異なります。

  • 添削課題の流れ:受講生が解答を提出 → コンピュータで分析 → 講師がアドバイスを添えて返却
  • 全7回(最終回は本番形式の総合実力診断テスト)
  • 提出方法:郵送

公式サイトにも「コンピュータで分析」「講師が的確なアドバイスを添えてお返し」とはっきり明記されています。

添削と聞くと、講師が一人ひとりの答案を一字一句チェックして個別に文章を書き込んでくれる場面を思い描きがちですが、ユーキャンの添削はそれとは少し違うものです

受講者から提出された解答をまずコンピュータで分析し、その結果に応じて講師がアドバイスを添えるという仕組みになっています。

この仕組みを「ちょっと物足りない」と感じる方は、おそらく一定数いることでしょう。ただ、私自身はこの方式を必ずしも欠点とは捉えていません。

コンピュータ分析というのは学習者の弱点を客観的に可視化することにかなり長けており、「どの分野が苦手か」「どこを優先的に対策すべきか」をかなりの精度で教えてくれるからです。

むしろ感覚的な添削よりも、データに裏打ちされた弱点把握のほうが、合格に向けた次のアクションを具体的に決めやすいという見方もできるはず。

ただし、記述式問題への個別フィードバックをどうしても期待している方にとっては、ユーキャンの添削だけでは満足できないかもしれません。

記述式答案を講師が個別に直接添削してくれる仕組みを求めるならば、たとえばスタディングのAI添削(AI添削チケット130枚付属)や東京法経学院の総合コース(記述式解法マスター講座での添削指導)など、他社の選択肢に目を向けてみるのが現実的な解だと思います

不合格時の特別フォローはない

ユーキャンには、不合格時の特別なフォロー制度がありません。

  • 不合格時の返金保証:なし
  • 翌年度の無料再受講:なし
  • 翌年度の割引制度:なし

他社に目を向けると、フォーサイトのバリューセット3には「全額返金保証制度」、アガルートには「再受講割引(30%OFF)」、資格スクエアには森講師の講座受講生割引(最大50%OFF)など、不合格時のフォロー制度がいろいろ用意されている講座があります

これに対してユーキャンの場合は、不合格時の特別な経済的支援はとくに行っていません。

ただし、ユーキャンには「指導サポート期間延長」というありがたいルールがあり、受講開始から試験月まで標準学習期間(6か月)に満たない場合は翌年試験月まで指導を継続してくれます。

これは不合格対応というより、もとの学習期間をきちんと確保するための仕組みですが、受講開始時期によっては実質的に2年がかりの学習も可能になるのです。

私自身は、不合格時のフォロー制度の有無だけで講座を決めてしまうのは、あまり健全な選び方ではないと考えています。「合格しなかった場合に備える」という発想で講座を選んでいると、無意識のうちに本気で合格を目指す姿勢から遠ざかってしまうからです

それでも、安心材料として返金保証や無料再受講をどうしても重視したいという方の場合は、ユーキャンよりもフォーサイトのバリューセット3を選ぶほうが心理的なハードルが下がり、結果的に勉強に集中しやすくなるかもしれません。

合う人・合わない人

ここまでの内容を踏まえて、ユーキャン行政書士講座が合う人・合わない人を整理します。自分がどちらに当てはまるかをチェックすることで、後悔のない講座選びができるはずです。

合う人

ユーキャンが合うのは、次のような特徴を持つ方です。

  • 法律学習が初めてで、最初の壁を乗り越える教材を求めている
  • 紙のテキストを中心に学びつつ、デジタルもスキマ時間に活用したい
  • 受講料を抑えつつも、質問サポートや添削などの仕組みは欲しい
  • 1日に3時間も勉強時間を確保するのは難しく、コンパクトに学べる講座を探している
  • 通信講座未経験でも安心できる「知名度のある会社」に任せたい

これらの条件に複数当てはまる方であれば、ユーキャンは間違いなく第一候補に挙げてよい講座です。

とくに「法律が初めて」という点は、ユーキャンの強みが最も光るフィールド。受講生の8割超が初学者というデータは、初学者に選ばれる教材設計であることの何よりの証であり、口コミでも「マンガでとっつきやすい入門編」を高く評価する声がたっぷりと寄せられています。

私が個人的にもっとも強くおすすめしたいのは、忙しく働きながら勉強するタイプの方です。ユーキャンの受講生の大半が働きながら受講しているとされており、そうした層への配慮が教材の隅々にまで行き届いています。

1本約6分の講義動画、移動中にもさっと開けるWEBテスト、自動でスケジュールを調整してくれる管理機能。これらはどれも「机に向かう時間が限られた社会人」を想定して練り込まれた仕組みばかりです。

「ユーキャンで簿記の講座を受けて結果が出たから、行政書士もユーキャンで」というリピート受講者が目立つのも、私には興味深く映ります。一度ユーキャンの教材スタイルに慣れ親しんだ方であれば、迷わず選んで大丈夫でしょう。

合わない人

逆に、ユーキャンが合わない可能性が高いのは、次のような方です。

  • 講義動画をたっぷり視聴して、講義中心に学びたい
  • 記述式答案を講師に個別添削してもらいたい
  • 不合格時の返金保証などのセーフティネットを重視する
  • すでに行政書士試験の受験経験があり、中上級レベルの講座を探している
  • AI機能を駆使した最先端のデジタル学習を体験したい

動画中心の学習をしたい方にとって、約40時間という総講義時間はやはり物足りなさが残ります。

たっぷり講義を聞き込んでインプットを完成させたいタイプの方は、フォーサイトのバリューセット3(約70時間)か、アガルートの入門カリキュラム/フル(約365~387時間)を検討するのがよいでしょう。

記述式の答案を講師に個別添削してもらいたい方の場合、残念ながらユーキャンではそのニーズは満たされません。

スタディングのAI添削(コンプリートコースに130枚付属)や、東京法経学院の総合コース(記述式解法マスター講座で添削指導あり)といった、添削の仕組みが手厚い他社講座を選ぶほうが満足のいく学習体験になるはずです。

不合格時のセーフティネットを重視したい方には、フォーサイトのバリューセット3(全額返金保証)が向いています。「不合格になってしまったら…」という不安が学習を阻害してしまうタイプの方は、こうした保証の存在で気持ちを軽くしておくのも一つの賢い戦略でしょう。

すでに行政書士試験の受験経験がある方の場合、ユーキャンには中上級向けのコースが用意されていないため、アガルートの中上級カリキュラム、スタディングの中上級合格コース、資格スクエアの中上級合格講座などを検討するのが現実的な選択肢です。

さらに、AI機能を活用した先進的な学習体験を求めたい方であれば、AI問題復習・AI実力スコア・AI添削などをふんだんに搭載したスタディングが有力な候補に挙がってくるでしょう。

最安値で受講する方法

ユーキャン行政書士講座を、できるだけ受講料を抑えて受講したい方に向けた案内です。経済的な負担を少しでも軽くしたい方は、以下のポイントを押さえてください。

ユーキャンは公式サイト上で常時の早割や期間限定セールを大々的に展開しているわけではなく、通常価格の約7万円(税込)が基本ラインとなっています。

とはいえ、タイミングによっては期間限定の割引キャンペーンが行われることもあります。最新の割引情報や過去のキャンペーン実施履歴については、割引情報まとめ記事を参照してみてください。

経済的な負担を軽くするうえで、私が最も実効性が高いと感じるのは教育訓練給付制度の活用です。ユーキャン行政書士講座は厚生労働大臣指定の一般教育訓練給付制度の対象講座になっており、条件を満たす受講者には受講料の最大20%が支給されます

雇用保険の被保険者期間などいくつかの条件があるため、自分が対象になるかどうかは事前に必ず確認しておきましょう。詳しい受給要件や利用方法については、ユーキャン公式の教育訓練給付制度に関する案内ページで詳しく確認できます。

さらに、ユーキャンは経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」にも採択されています。条件を満たせば受講料の最大50%(修了時)、加えて転職後1年間の勤務でさらに20%(合計最大70%)のキャッシュバックを受けられる場合があるという心強い制度です。

将来的な転職を視野に入れている方であれば、こちらの制度も合わせて検討する価値が十分にあるでしょう。制度の詳細は、ユーキャン公式のリスキリング制度に関する案内ページや、経済産業省の公式案内でぜひ確かめてみてください。

よくある質問

ここからは、ユーキャン行政書士講座について受講検討中の方から特に多く寄せられる疑問に、Q&A形式でお答えします。記事本文で触れきれなかった補足的な内容を中心に、3つの質問を取り上げます。

「スマホだけで勉強を完結できる?」

結論からお伝えすると、ユーキャン行政書士講座は「スマホ完結型」を売りにしている講座ではありません。

受講申込みをすると、紙のメインテキスト8冊・実戦問題集3冊・添削関連書類などがどっさり自宅に郵送されてきます。これら紙の教材を学習の中心に据えつつ、デジタル機能で補強していくのがユーキャン流の設計思想です。

とはいえ、デジタルテキスト・講義動画・WEBテストはすべてスマホで利用できます。通勤時間や昼休みのスキマ時間にスマホで学習を進めるという使い方は十分に可能で、口コミでも「テキストを持ち歩かなくてもスマホで学習できた」という喜びの声が数多く挙がっていました。

ただし、紙のテキストを完全に無視してスマホだけで合格レベルに到達するのは、正直に言ってあまり現実的ではないと私は考えます。ユーキャンの教材設計はあくまで紙のテキストを学習の主軸に据えており、書き込みや赤線引きを前提にした構成になっているからです。

「とにかくスマホだけで完結させたい」と強く望む方であれば、完全デジタル系のスタディング(行政書士合格コース ペーパーレス版)や資格の大原(パススル 行政書士)のほうが、性に合うのではないでしょうか。

「法律が初めてでも大丈夫?」

法律学習がまったく初めてという方にこそ、ユーキャンはぴったり向いています。受講生の84.2%が初学者というデータが端的に示しているとおり、ユーキャンはむしろ初学者を主たるターゲットに据え、そのために教材を作り込んでいる講座です。

入門テキストはマンガ形式で法律の世界をやさしく描いており、「条文を読まされる前に、法律ってこういうものなのか」という肌感覚をしっかり養えます。

応用テキストは「法令順」ではなく「学習のしやすさ」重視に並び替えられているので、初学者の認知プロセスに沿った段階的な学習が無理なく進められるはずです。

実際の口コミでも「イラストや図解も豊富で、理解がしやすかった」「いきなり応用編のレベルだと、全く法律に触れたことがない人はきついと思う」という声が次々と寄せられており、入門段階の心理的ハードルを下げる工夫の数々が高く評価されています。

法律の予備知識がまるでゼロという方であっても、無理なく合格レベルまで歩いていける。それがユーキャンの教材設計の真骨頂と言えます。

「添削はどんな形式で行われる?」

ユーキャンの添削課題は全7回で、最終回は本番形式の「総合実力診断テスト」として実施されます。提出方法は郵送で、各分野ごとに区切って提出する設計が採られています。

ただし添削の仕組みについては、事前に正確に把握しておきたい大事なポイントがあります。ユーキャン公式の説明によれば、提出された解答はまずコンピュータで分析され、その分析結果をもとに講師がアドバイスを添えて返却する流れになっています。

一般にイメージされがちな、講師が一人ひとりの答案を一字一句チェックして表現を直接書き直してくれるタイプの添削とは、性質が異なるのです。

この仕組みを「ちょっと物足りないな」と感じるか、「客観的なデータに裏打ちされた弱点把握として有益だ」と感じるかは、人によって受け止め方が大きく分かれるところでしょう。

口コミを覗いてみると「得意不得意が一目でわかり、しっかり解説してもらえた」という肯定的な評価がたくさん見つかり、学習のペースメーカーとして十分に機能していることもしっかり伝わってきます。

記述式答案の細かな表現について個別の添削指導を強く望む方であれば、他社の講座を検討するという選択肢もあってよいかもしれません。

この記事のまとめ

ユーキャン行政書士講座 インフォグラフィック

ユーキャン行政書士講座について、口コミの傾向・講座の特徴・他社との比較・メリット・デメリット・合う人合わない人・最安値で受講する方法・よくある質問という流れで、たっぷりと見てきました。

ユーキャンの最大の強みは、法律学習が初めての方を主たるターゲットに据えた丁寧な教材設計と、約7万円という業界最安水準の受講料です。

マンガで法律の世界へ橋渡しをしてくれる入門テキスト、学習のしやすさを優先して再編された応用テキスト、紙とデジタルを組み合わせたハイブリッド学習、そして添削課題と質問サポートによる孤独感の解消。

これらの要素が見事に噛み合うことで、忙しく働く社会人が無理なく合格まで走り切れる環境がつくり上げられています。

一方で、講義動画の総時間が約40時間と他社よりも少なく、添削はコンピュータ分析を経由する仕組みであり、不合格時の特別な経済的フォローも用意されていません。

これらは確かに「弱点」として正直に認識しておくべき事実ですが、ユーキャンの設計思想(紙のテキスト中心・初学者ファースト)とは矛盾なく整合しているとも捉えられます。

動画中心でたっぷり学びたい方や、記述式の個別添削を求める方の場合は、フォーサイトやアガルートなど他社を選ぶほうが満足度は高まるでしょう。

過去10年で2,522名というアンケートベースの合格者数は、長期にわたって受講者を支え続けてきた揺るぎない実績の証です。改訂と継続を地道に積み重ねてきたユーキャンの存在は、初学者にとって本当に心強い選択肢の一つだと、私は記事を書き終えた今、改めて感じています。

法律学習に不安を抱えている方、忙しい毎日のなかでも効率よく学びたい方、知名度のある会社で安心して取り組みたい方には、自信を持っておすすめできる一講座です。ぜひ自分の学習スタイルや優先順位と丁寧に照らし合わせて、後悔のない選択をなさってください。

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