フォーサイト行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。
フォーサイト行政書士講座が良いと聞いて興味を持ったものの、インターネット上で次のような口コミを見て不安な気持ちを抱いていませんか。
- 「テキストが薄いらしくて、不安だ」
- 「フォーサイトだけでは知識が網羅できない!」
人生を左右するかもしれない資格試験ですから、万全を期したいと考えるのは当然です。また、失敗したくないという思いから慎重になるのも、とても自然な感情だと思います。とはいえ、教材選びで迷ってしまうと、勉強を始める前から疲れてしまいますよね。
今回は、「フォーサイトでは合格に必要な知識が足りない」という噂がなぜ生まれるのか、そしてそれがなぜ「嘘(誤解)」であると言い切れるのかについて、深く掘り下げて解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたが抱えている「足りないのではないか」という不安の正体が明らかになり、自信を持って学習の第一歩を踏み出せるようになっているはずです。合格への最短ルートを見極めるための視点として、ぜひ最後までお付き合いください。
「フォーサイトは足りない」が嘘である3つの理由

結論からお伝えします。「フォーサイトでは足りない」という言説は、行政書士試験の本質を見誤った視点から生じる誤解です。むしろ、短期合格を目指す多くの受験生にとって、フォーサイトの「絞り込み」こそが最強の武器になります。
なぜ上記のように言い切れるのか。それは単に「合格実績が良いから」といった表面的なことだけではありません。学習の本質と人間の記憶のメカニズムに基づいた、明確な根拠が存在します。
「フォーサイトでは足りない」が嘘であると言える主な理由は、次の3つです。
- 満点を目指す「網羅学習」こそが、不合格の最大の原因だから
- 試験本番では「知らないこと」より「知識の曖昧さ」が命取りになるから
- 社会人受験生にとって「終わらない教材」は存在しないも同然だから
これらは一見、逆説的に聞こえるかもしれません。しかし、これこそが合格者が無意識に実践している戦略の正体でもあるんです。
以下で詳しく見ていきましょう。
満点主義が不合格の最大の原因だから
一つ目の理由は、行政書士試験の合格基準と学習範囲のジレンマに関係しています。
あなたも知っている通り、行政書士試験は300点満点中180点(6割)を取れば誰でも合格できる絶対評価の試験です。競争試験ではないため、他人より良い点を取る必要はありません。あくまで合格基準点を超えればOKです。
ここで多くの受験生が陥る罠があります。それは「不安だから、あらゆる出題可能性を潰しておきたい」という心理です。
市販の分厚い基本書や、他社の網羅的なテキストは、この不安に応えるために膨大な判例や細かい条文まで掲載しています。一度それを見てしまうと、フォーサイトのテキストが薄く感じられ、「情報量が足りない」と不安に陥ることでしょう。
でも、冷静に考えてみてください。
行政書士試験の出題範囲は、憲法、民法、行政法、商法・会社法、基礎法学、一般知識等と多岐にわたり、法律の専門家ですら全範囲を理解することは困難なほど広範です。もし、これらすべてを網羅しようとすれば、専業受験生であっても1年では時間が足りません。
これに対し、フォーサイトのテキストは最初から「満点は捨てて、合格ライン+α(約7割~8割)」を確実に取ることに特化して作られています。つまり、出題頻度の低い細かい知識(残りの2割~3割)を意図的に「カット」しているんです。
これを「足りない」と捉えるか、「戦略的省略」と捉えるかが合否の分かれ目になります。
もしあなたが、重箱の隅をつつくような難問が出題されたときに「この知識はテキストに載っていなかった!」と怒りを感じるタイプであれば、フォーサイトは向かないかもしれません。
しかし、そのような難問は多くの受験生が解けませんし、合否には影響しない「捨て問」であることがほとんどです。
合格するために必要なのは、誰もが解ける基本問題を絶対に落とさないこと。フォーサイトのテキストは、その「絶対に落としてはいけない核となる知識」を徹底的に磨き上げるために設計されています。
つまり、「足りない」のではなく、「余計なものを削ぎ落としている」と考えるのが正解。余計な荷物を持たずに登るからこそ、頂上(合格)へ確実にたどり着けるんです。
「知らない」より「あやふや」が命取りになるから
二つ目の理由は、試験当日の心理状態と得点能力の関係です。
行政書士試験に落ちる人の典型的なパターンをご存知でしょうか。それは「全く知らない問題ばかりで手も足も出なかった」というケースではありません。
むしろ、「見たことはあるけれど、どっちが正解だったか思い出せない」「似たような判例と混同して間違えた」という、いわゆる「あやふやな知識による失点」が不合格の主因なんです。
人間の脳は、一度読んだだけの情報を長期間保持することはできません。知識を定着させ、試験本番の極限状態で瞬時に引き出せるようにするためには、何度も繰り返す「反復学習」が不可欠です。
ここで、テキストの分量が決定的な意味を持ちます。例えば、1,000ページある網羅的なテキストと、重要事項に絞った500ページののテキストがあったとしましょう。
試験までの限られた時間の中で、1,000ページのテキストを読み込むには相当な時間と労力が必要です。下手をすれば1周、良くても2周しかできないかもしれません。その結果、知識は「なんとなく知っている」レベルに留まります。
一方、500ページのテキストであれば、同じ時間で4周、5周と繰り返すことができます。同じ情報を何度も脳に刷り込むことで、知識は「あやふや」から「確実なもの」へと昇華されるんです。
行政書士試験、特に択一式問題では、選択肢ごとの正誤を正確に判断する力が求められます。このとき武器になるのは、「100個の曖昧な知識」ではなく、反復学習によって脳にきざまれた「10個の完璧な知識」です。
フォーサイトが「足りない」と言われる部分は、まさにこの反復回数を確保するために削られた部分であると考えてください。
情報量を絞ることで、受験生は迷いなく反復学習に取り組めます。その結果、本試験で「これは絶対に○だ」「これは×だ」と自信を持って解答できる項目が増えるんです。
「テキストに載っていないから解けない」ことよりも、「テキストに載っていたのに、記憶が定着していなくて間違える」ことの方が、何倍も悔しいですし、合否に直結します。フォーサイトは、その悔しさを味わわせないための構成になっているんです。
「終わらない教材」は存在しないも同然だから
三つ目の理由は、多くの受験生が置かれている環境、すなわち「時間的制約」に基づいています。
この記事を読んでいるあなたは、仕事をしながら、あるいは家事や育児と並行しながらの学習を検討されているのではないでしょうか。特に20代から40代の働き盛りの世代にとって、勉強時間の確保は最大の課題です。
どんなに素晴らしい内容が書かれた辞書のようなテキストでも、試験当日までに読み終わり、消化しきることができなければ、それは「存在しない」のと同じです。そんなテキストであれば、あってもなくても行政書士試験に合格できないという結果は同じですから。
実は「フォーサイトでは足りない」と批判する人の多くは、学習時間を潤沢に持っているか、あるいは「理想的な学習論」を語っていることが多くあります。でも、一般的な受験生の現実的な合格戦略としては「最後までやり切れる分量かどうか」が極めて重要な要素です。
フォーサイトの教材は、徹底的にフルカラーで見やすく、文章も講義口調で読みやすいように工夫されています。そして何より、抑制的な分量です。忙しい社会人がスキマ時間を使って学習を継続し、挫折せずに完走できるように設計されています。
フォーサイトは、忙しいあなたが現実的に「使いこなせる」最大公約数の知識を提供しているんです。その意味で、社会人受験生にとっては「足りない」のではなく「最適化された分量」であると言ってよいでしょう。
それでも不安を感じるあなたへ
ここまで、フォーサイトの教材の分量が合理的である理由をお伝えしてきました。でも、心のどこかで「本当に大丈夫かな?」という疑念が湧きあがり、なかなか晴れないかもしれません。
そこで、以下ではよくある疑問や反論に対して私の率直な意見をお伝えします。
疑問1「過去問を解いたら、テキストに載っていない知識が出た…」
これは実際によくあることですし、事実です。フォーサイトのテキストだけで、過去問の全ての選択肢を解説できるわけではありません。しかし、ここで思い出していただきたいのが「合格点主義」です。
行政書士試験の過去問には、受験生を惑わせるための「捨て問」や、今後二度と出ないような「奇問」が含まれています。この種の問は解けなくても合否に影響がありません。ですから、テキストに載っていない知識は、捨て問・奇問である可能性が高いです。
これに対し、一見難解で解けないように見える問題でも、学習済みの知識で選択肢を絞り込めば、正解にたどり着けることが多々あります。この種の問いは、先ほどとは逆に確実に解けるようになっておく必要があります。
つまり重要なのは「その問題が合否を分ける問題だったか」なんです。多くの合格者が正解する問題を落とさないようにすれば、未知の問題が数問あっても合格には揺るぎがありません。
テキストにない知識に出会ったら、「これは覚えなくていい範囲なんだ」と割り切る気概も、短期合格に必要なことの一つです。
疑問2「テキストだけで受かるの?」
いいえ、テキストを「読むだけ」で受かることはありません。これはフォーサイトに限らず、どの予備校の教材でも同じです。
知識を「理解する(インプットする)」ことと、問題を「解く(アウトプットする)」ことは、脳の使い方が全く異なっています。このことは、テキスト読了後に実際に試験問題を解こうとしてみると実感できるでしょう。その時点では驚くほど解けないはずです。
フォーサイトのテキストはインプット用として高度に最適化されていますが、合格力を完成させるには、付属の問題集や過去問講座で徹底的にアウトプットを行うことが欠かせません。
「フォーサイトでは足りない」と主張する人の中には、テキストを丸暗記すれば受かると勘違いし、演習不足のまま試験に臨んだケースが少なくないと思われます。
実際には、フォーサイトのカリキュラムはインプットとアウトプットを交互に行うことで完成します。提供される教材(テキスト、問題集、eラーニング)をシステム通りに使い倒せば、合格に必要な力は十分に養われる。そう期待して良いでしょう。
疑問3「どうしても不安なら、他社の模試を受けるべき?」
はい、それは有効な手段です。フォーサイト一本で合格する人も多いですが、直前期に他社(LECや伊藤塾など)の公開模試を受けることは強くおすすめします。
それは知識を補完するためというよりは、「初見の問題に対する免疫をつける」ためです。
フォーサイトの教材に慣れ親しんでいると、独特の言い回しや出題形式に「慣れ」が生じます。他社の模試を受けることで、見たことのない切り口の問題に触れ、「知らない問題が出たときの対処法」をリハーサルすることができます。
ベースはフォーサイトで盤石にし、直前期のスパイスとして「他流試合」を取り入れる。これが最も効率的で、精神衛生上も良い戦略です。
この記事のまとめ

今回は、「行政書士試験の合格にフォーサイトでは足りない」という噂がなぜ誤解なのか、その理由を3つの視点から解説してきました。
最後に、ここまでの内容を振り返ります。
- フォーサイトの「薄さ」は、満点ではなく合格点を確実に取るための戦略的省略である。
- 試験本番で必要なのは、膨大で曖昧な知識ではなく「絞り込まれた正確な知識」である。
- 特に社会人にとって、最後までやり切れる「完走可能なボリューム」こそが最強の武器になる。
「足りない」という言葉は、一見するとネガティブな響きを持っています。しかし、行政書士試験という戦いにおいては、その「足りなさ」こそが、あなたを情報の洪水から守り、合格というゴールへ一直線に導いてくれるガイドラインになります。
不安になるのは、あなたが真剣に合格したいと願っている証拠です。でも、どうかその不安を「情報を増やすこと」で解消しようとしないでください。情報を増やせば増やすほど、合格は遠のいてしまいます。
あなたに必要なのは、これと決めた1つの教材を信じ、ボロボロになるまで使い込む覚悟だけです。
フォーサイト行政書士講座は、多くの先人たちがその有効性を証明してきました。もしあなたが、限られた時間の中で効率的に、そして確実に合格を勝ち取りたいと願うなら、フォーサイトは間違いなくあなたの最良のパートナーになってくれるはずです。
自分を信じて、そして選んだ教材を信じて、最初の一歩を踏み出してください。あなたの合格を心より応援しています。
以上、参考になれば嬉しいです。


