フォーサイト行政書士講座の合格率の推移は?注意点も解説

フォーサイト行政書士

フォーサイト行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

行政書士試験の対策講座を探していると、フォーサイトの「合格率58.5%」「全国平均の約4倍」といった数字が目に飛び込んできて、思わず「本当にそんなに高いの?」と疑ってしまいますよね。

全国合格率が10%台前半で推移する試験において、半数を超える受講生が合格しているという数字は、期待が膨らむ反面、どこか信じきれないという気持ちになるのは自然なことだと思います。

そこで今回は、フォーサイト行政書士講座の合格率を過去15年分にわたって振り返りながら、その数字が意味するところ、そして読み取るうえで知っておくべき注意点を丁寧に整理していきます。

この記事を読み終えるころには、フォーサイトの合格率を正しく理解し、講座選びの判断材料にできるようになるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。

※2026年5月追記:合格実績の情報を更新しました。

フォーサイト行政書士講座の合格率の推移(過去15年間)

まずは、フォーサイトが公表している合格率と全国合格率を年度ごとに確認しましょう。

年度全国合格率フォーサイト合格率倍率(概算)
2011年度8.1%11.1%1.37倍
2012年度9.2%25.3%2.75倍
2013年度10.1%23.3%2.31倍
2014年度8.3%16.9%2.04倍
2015年度13.1%20.7%1.58倍
2016年度10.0%36.2%3.62倍
2017年度15.7%36.3%2.31倍
2018年度12.7%31.9%2.51倍
2019年度11.5%31.9%2.77倍
2020年度10.7%36.7%3.43倍
2021年度11.2%35.0%3.13倍
2022年度12.1%47.4%3.92倍
2023年度14.0%44.1%3.15倍
2024年度12.9%49.4%3.83倍
2025年度14.54%58.5%4.02倍

※全国合格率:ここでは、行政書士試験実施団体が公表している「全受験者に占める合格者の割合」を指すものとします。

15年分を眺めると、フォーサイトの合格率は一貫して全国合格率を上回っていることがわかります。ただし、その「上回り方」には年代によって明確な違いがあります。

2011年~2015年:差が小さかった時期

この時期のフォーサイト合格率は11.1%~25.3%で推移しており、全国合格率との差は比較的控えめでした。倍率で見ると、おおむね1.4倍~2.8倍の範囲です。

全国合格率が8.3%まで落ち込んだ2014年度にはフォーサイトの合格率も16.9%に低下しており、試験そのものの難易度変動の影響を強く受けていた時期と言えます。

2016年~2019年:大きく飛躍した時期

2016年度に転機が訪れます。全国合格率が10.0%にとどまった年に、フォーサイトの合格率は36.2%を記録。前年の20.7%から一気に15ポイント以上の跳ね上がりです。翌2017年度以降も30%台を安定して維持するようになりました。

この時期にフォーサイトでは教材やeラーニングシステムの大幅な改訂が行われており、カリキュラム全体の成熟が数字に現れ始めた時期だと考えられます。

2020年~2025年:30%台半ば~50%台で安定

直近6年間は、35.0%~58.5%のレンジで推移しています。特筆すべきは、全国合格率がやや低調だった2020年度(10.7%)や2021年度(11.2%)においても35%前後を維持した点です。全国合格率に左右されにくい「底堅さ」が数字から読み取れます。

2025年度の58.5%は過去15年間で最高値であり、その前年の2024年度も49.4%と高水準を保っています。

フォーサイト行政書士講座の合格率から言えること

フォーサイト行政書士講座の合格率から言えること

15年間の推移を踏まえて、この合格率データからどのようなことが読み取れるのかを考えてみます。

単発の好成績ではなく「継続性」がある

講座の合格率を見るとき、つい最新年度の数字だけに目が行きがちです。しかし、本当に重要なのは「その数字がたまたまなのか、それとも再現性があるのか」という点ではないでしょうか。

フォーサイトの場合、2016年度以降の10年間にわたって全国合格率の2倍以上を維持し続けています。

仮に1年だけ突出した数字が出たのであれば「たまたま優秀な受講生が集まった年だったのかも」と考える余地がありますが、10年連続となると、講座のカリキュラムや学習システムに一定の効果があると考えるのが自然です。

試験が難しい年でも大崩れしていない

全国合格率は年度によって8%台から15%台まで変動します。合格率が低い年は問題が難化した年であり、受験生全体が苦戦した年です。

興味深いのは、フォーサイト受講生の合格率が「全国合格率が低い年に極端に落ち込んでいない」という点です。たとえば全国合格率が10.7%だった2020年度でもフォーサイト合格率は36.7%で、全国合格率が11.2%だった2021年度でも35.0%でした。

これはフォーサイトの「合格点主義」と呼ばれるカリキュラム設計と関係がありそうです。行政書士試験は300点満点中180点(6割)で合格のため、満点を目指す必要はありません。

フォーサイトの教材は出題頻度の高い分野に重点を置き、学習範囲を意図的に絞り込んでいます。この設計により、難問が増えた年でも「確実に得点できる領域」を取りこぼさない力がつきやすく、結果として合格ラインを堅守できる受講生が多くなるのだと考えられます。

全国合格率との差が広がり続けている

合格率の絶対値だけでなく、全国合格率に対する「倍率」の推移にも注目してみましょう。フォーサイト合格率が全国合格率の何倍にあたるかを年度ごとに追うと、その差は年を追うごとに着実に開いていることが見えてきます。

2011年度の倍率は1.37倍でした。それが2015年度には1.58倍、2019年度には2.77倍、そして2025年度には4.02倍にまで達しています。

ここで気になるのが、「これは全国合格率が下がっているせいで倍率が上がって見えているだけなのでは?」という疑問かもしれません。しかし実際の数字を見ると、全国合格率はこの15年でゆるやかに上昇傾向にあります(2011年度の8.1%から2025年度の14.54%へ)。

つまり、行政書士試験そのものは決して難化していないにもかかわらず、フォーサイト合格率はそれをはるかに上回るペースで伸び続けているわけです。

「全国平均の約4倍」というキャッチフレーズは、ある一年だけ突発的に出た数字ではなく15年かけて拡大してきたトレンドの到達点と捉えることができます。

試験全体の難易度や受験生層の変化だけでは説明しきれない、フォーサイト固有の何かが数字に反映されていると見るのが自然でしょう。

フォーサイト行政書士講座の合格率に関する注意点

ここまで前向きな分析をしてきましたが、フォーサイトの合格率を見る際には、数字の「読み方」について知っておくべきことがあります。あなたが正しい判断をするために、ここは正直にお伝えします。

合格率の分母は「受講生全体」ではない

これが最も重要なポイントです。フォーサイトの合格率は、講座を購入した全受講生を分母にして算出されたものではありません。

たとえばフォーサイトが公表している2021年度のデータでは、受講生アンケートを集計した母数571人に対して合格者は200人で、ここから35.0%という数字が算出されています。

つまり、この合格率は「アンケートに回答した受講生の中での合格率」であり、アンケートに回答しなかった受講生は計算に含まれていません。

通信講座では、受講生が実際に試験を受験したかどうか、合否はどうだったかを運営側が自動的に把握することは構造的に困難です。そのため、受講生からの自己申告(アンケート回答など)に頼らざるを得ないという事情があります。

全国合格率とは意味が違う合格率である

全国合格率は「実際に試験を受験した人のうち、何人が合格したか」で計算されています。一方、フォーサイトの合格率は「アンケートに回答した人のうち、合格と申告した人の割合」です。

どちらも「合格率」という言葉が使われていますが、分母の性質がまったく異なります。「フォーサイトの合格率が全国平均の約4倍」という表現を目にしたとき、それは同じ土俵の数字を比較しているわけではないということを、頭の片隅に置いておいてください。

自己選択バイアスの影響を受けている可能性がある

統計学では「自己選択バイアス」と呼ばれる現象があります。試験に合格した人は、達成感や感謝の気持ちからアンケートに回答しやすいのに対し、不合格だった人は回答を避ける傾向があるというものです。

このバイアスが働くと、アンケート回答者の中での合格率は、受講生全体の実際の合格率よりも高く出る可能性があります。

フォーサイト側もこの点は認識しており、合否を問わずアンケート回答者全員にAmazonギフトコードなどを贈呈することで、不合格者からの回答も集める工夫をしています。ただし、バイアスが完全に解消されているかどうかを外部から確認する手段はありません。

それでもなお評価できる理由

ここまで注意点を率直に述べてきましたが、だからといってフォーサイトの合格率に「意味がない」というわけではありません。

仮に自己選択バイアスによって実際の合格率が公表値より低かったとしても、15年間にわたって一貫して全国合格率を大きく上回る数字を出し続けている事実は変わりません。

年度ごとのブレも比較的小さく、カリキュラムの改善とともに合格率が段階的に上昇してきた推移には、講座としての実力が反映されていると見るのが妥当でしょう。

大切なのは、公表されている合格率をそのまま「自分が受かる確率」と同一視しないことであり、その数字の背景を理解したうえで判断材料にすることです。

気になる疑問にお答えします

ここまでの内容を読んで、いくつかの疑問が浮かんだ方もいるかもしれません。ここでは、よくある疑問に先回りしてお答えします。

「結局、自分が受かるかどうかはわからないのでは?」

その通りです。合格率がどれだけ高くても、それはあくまで「その講座を使って学習した集団の結果」であり、あなた個人の合否を保証するものではありません。

ただ、ここで少し立ち止まって考えてみてください。どの講座を選んでも、どんな学習方法を選んでも、「確実に受かる」という保証はどこにもありません。独学でも、通学型の予備校でも、通信講座でも、最終的に合否を分けるのはあなた自身の学習量と学習の質です。

そうであるならば、「長期間にわたって受講生の高い合格率を維持している講座」を選ぶことは、少なくとも「合格に近づくための環境を整える」という意味で、合理的な判断の一つだと言えるのではないでしょうか。

「他の通信講座と比べてどうなの?」

たとえばアガルートアカデミーも高い合格率を公表しており、その数字はフォーサイトと拮抗しています。スタディングは合格率を公表していない代わりに、価格が3万円台からと非常にリーズナブルです。

フォーサイトの特徴は、バリューセット3で10万円前後という価格帯でありながら、合格率が50%超と高水準を維持している点です。費用と実績のバランスという観点で見ると、有力な候補の一つになるでしょう。

ただし、学習スタイルの好みや求める教材の深さは人それぞれなので、合格率だけで決めるのではなく、サンプル教材や無料体験を活用して自分に合うかどうかを確かめることをおすすめします。

「バイアスがあるなら信用できないのでは?」

気持ちはよくわかります。しかし、アンケートベースの合格率算出という手法自体は、フォーサイトに限った話ではなく、通信講座業界では一般的に用いられている方法です。

通信講座が受講生の合否を自動的に把握できないという構造的な制約がある以上、現時点ではこれが現実的な集計方法の一つなのです。

その中で注目すべきなのは、フォーサイトがアンケート回答者数や合格者数といった具体的な数字を公開している点です。

たとえば2021年度のデータでは、回答者571人中200人が合格と内訳が明示されています。合格率だけを掲げて内訳を伏せるよりも、判断材料としての透明性は高いと言えるでしょう。

この記事のまとめ

フォーサイト行政書士講座の合格率について、過去15年間のデータを振り返りながら、その意味と注意点を整理してきました。

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • フォーサイト行政書士講座の合格率は、2011年度の11.1%から2025年度の58.5%まで、長期的に上昇傾向を示している
  • 特に2016年度以降は全国合格率の2倍以上を10年間にわたって維持しており、カリキュラムの成熟が数字に表れている
  • 全国合格率が低い年(試験が難しい年)でも大きく崩れておらず、「基礎をしっかり固める」カリキュラムの特性がうかがえる
  • ただし、公表されている合格率はアンケート回答者ベースであり、受講生全体の合格率とは異なる
  • 自己選択バイアスなど、数字を読むうえで知っておくべき注意点がある
  • それらの注意点を踏まえてもなお、15年間にわたる実績の一貫性は、講座としての教育効果を裏付ける材料になる

教材選びは、資格取得を目指す道のりにおいて最初の大きな決断です。そして、完璧な選択肢というものは存在しません。どの講座にも長所と短所があり、数字にも必ず背景があります。

だからこそ、「合格率の高さ」だけに飛びつくのではなく、「なぜ高いのか」「どのような条件で算出されているのか」を理解したうえで選ぶことが大切です。その意味で、この記事がフォーサイトの合格率を正しく読み解く助けになっていれば嬉しく思います。

あなたがこれから本気で行政書士試験に挑むのであれば、合格率はあくまで「環境選び」の指標の一つです。最終的にあなたを合格に導くのは、あなた自身の積み重ねです。

フォーサイトの15年間のデータは、「正しい環境で努力すれば結果はついてくる」という、多くの先輩受講生が示してくれた事実でもあります。その事実を、ぜひ前向きな力に変えてください。

以上、参考になれば嬉しいです。

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