アガルート全額返金の条件は?本当にもらえた人の口コミ13件と注意点

アガルート講座共通

アガルートの講座ページで「全額返金」の文字を見かけて、本当にそんなことがあるのだろうかと半信半疑になっていませんか? 受講料が丸ごと戻ってくる話は、正直なところ「できすぎ」に聞こえますよね。

とはいえ、怪しいと決めつけて調べずにいるのはもったいない話です。逆に、仕組みを知らないまま申し込むと、思わぬところで特典を受け取り損ねる恐れもあります。

そこで今回は、アガルートの全額返金制度の仕組みと条件を公式サイトの記載に基づいて整理し、実際に受け取った人の口コミや注意点とあわせて解説します。

この記事を読み終える頃には、自分がこの制度を使えるのか、使うなら何に気をつければよいのかが、はっきり見えているはずです。

※本記事は2026年8月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。

制度の概要と返金の条件

制度の概要と返金の条件

まずは制度の全体像から見ていきましょう。全額返金の正体、受け取るための条件、返金される金額の順に確認し、最後に対象講座の一覧を掲載します。

全額返金は「原稿料」の支払い

最初に押さえたいのは、この「返金」という言葉の本当の意味です。

ポイント
  • 全額返金は、合格者に贈られる「合格特典」の一つ
  • 実態は、合格体験記と合格者インタビューに対する原稿料・講演料の支払い
  • 講座代金の返品や解約とは別物

アガルートの合格特典ページの注意事項には、次の一文があります。

「全額返金」「お祝い金」の文言にかかわらず、本合格特典は合格体験記のご提出や合格者インタビューのご出演に対して原稿料または講演料(合格体験記・インタビューにかかる一切の知的財産権の移転に対する対価を含みます)をお支払いするものであり、ご購入済み商品の売買契約を解除するものではございません。

参考【アガルート公式】行政書士試験対策講座 合格特典

つまりアガルートは、講座代金を返しているというより、合格した受講生から「体験記」と「インタビュー」という広告素材を買い取っている、と捉えると理解しやすいでしょう。

私は最初にこの一文を読んだとき、なるほどうまい仕組みだと感心しました。受講生は費用負担が大幅に抑えられ、アガルートは最も説得力のある宣伝材料を知的財産権ごと手に入れる。双方に利益のある取引として設計されているわけです。

この位置づけを頭に入れておくと、後で説明する条件や注意点がすっと理解できるようになります。源泉徴収がある理由も、実名での公表が求められる理由も、「原稿料・講演料の支払い」という性質を出発点に置くと筋道が見えてくるからです。

返金に必要な3つの条件

では、全額返金を受けるために何が必要なのか。講座間で共通する条件は次の3点です。

全額返金の条件
  • 合格通知書データの提出
  • 合格体験記の提出
  • 合格者インタビューへの出演

この3点は、後ほど一覧で挙げる講座を一つずつ確かめたところ、おおむねどの講座にも共通していました。中でも重い意味を持つのが3つ目のインタビュー出演でしょう。全額返金の特典がある講座で、これを求めていないものは見つかりませんでした。

インタビューはZoomを使ったリモート撮影が基本で、インタビュアーは講師ではなくアガルートのスタッフが務めます。

顔がはっきり映らなかったり、通信環境が悪くて音声が聞き取れなかったりすると、特典の利用を断られることもあり得ます。相応の環境と準備は整えておきたいところ。

なお、試験種によって提出物は増減します。行政書士では記述式問題の再現、予備試験では3つの試験それぞれの成績通知書データや論文式試験の再現答案が必要といった具合です。

また公務員試験や教員採用試験では、試験の合格だけでなく内定の獲得までが要件で、提出書類も内定通知書になります。自分の受ける講座で何が求められるのかは、必ず該当ページで確かめてください。

戻ってくるのは税抜きの受講料

「全額」という言葉が指す範囲も、正確に知っておきましょう。

返金額のルール
  • 返金されるのは対象講座の税抜価格
  • セール価格で購入した場合は、そのセール価格の税抜分
  • 単科講座など対象外の商品の代金は含まれない
  • 源泉所得税を差し引いた額が振り込まれる

全額返金といっても、支払ったお金がそっくりそのまま戻るわけではありません。返金の対象は対象講座の税抜価格で、消費税分は戻らない決まりです。

セールや割引を利用して購入した場合は、実際に支払った額の税抜分が基準になります。また、対象プランと一緒に単科講座を買い足していても、その分は返金に含まれません。

さらに、先ほど説明した「原稿料・講演料」という性質上、支払い時には源泉所得税が差し引かれます。一定額以上の特典を受け取る場合には、マイナンバーカードの写しの提出も必要です。

細かい話に感じるかもしれません。ただ、この線引きこそ「返金はあくまで広告素材への対価」という制度の性質の表れだと私は見ています。期待値を正しく持つためにも、返金の基準になるのは講座本体の税抜価格だと覚えておくのが確実です。

講座別の条件は公式ページで確認

ここまで共通部分を見てきましたが、細部の設計は講座ごとに異なります。

講座による設計の違い
  • 全額返金とお祝い金のどちらかを選ぶ講座(行政書士講座・宅建講座など)
  • 全額返金とお祝い金の両方を受け取れる講座(司法書士講座・弁理士講座など)
  • 全額返金のみでお祝い金がない講座(司法試験・予備試験講座、衛生管理者講座など)

同じ全額返金でも、お祝い金との関係は講座によっておおむね上記の3パターンに分かれます。提出書類の種類や申請期限の定め方にも違いがありました。

ですから、受講を検討している講座の正確な条件を知りたければ、その講座の合格特典ページを直接読むのが確実です。以下に、全額返金が用意されている講座の合格特典ページをまとめました。

なお、アガルートの全講座に全額返金があるわけではありません。競売不動産取扱主任者や就職活動対策のようにお祝い金のみの講座、英語講座のように合格特典を実施していない講座もあります。

上の一覧にない講座を検討している場合は、申し込む前に特典の有無を確かめておきましょう。

本当に振り込まれた!喜びの口コミ13件

全額返金制度の注意点

全額返金制度の注意点

私がこの制度を調べていて「これは事前に知っておかないと危ない」と感じた点が4つあります。順番に見ていきましょう。

対象は特定の年度・プラン限定

全額返金制度を設けている講座であっても、全てのプランがこの制度の対象になっているわけではありません

対象に関する注意
  • 対象は年度とプランを指定して定められている
  • フルなどの上位プランのみが対象で、ライト版や単科講座は対象外という例が多い
  • 年度が変われば特典の内容が変わる可能性がある

合格特典の対象は「どの年度の、どのプランか」まで細かく指定されています。

例えば行政書士講座では、入門カリキュラムのフルは対象でも、ライト版や「入門総合講義」単体は対象外です。価格の安さでライト版を選んだら特典が付いてこなかった。そんな事態も十分に起こり得るでしょう。

年度が変わることで特典の内容が変わる可能性もあるため、申込み前に「自分が買おうとしている年度・プランが対象に含まれているか」を必ず確かめてください

実名と顔出しは避けられない

次は個人情報の話です。全額返金の対価として何を差し出すのかを、正しく理解しておきましょう。

公開に関する注意
  • 体験記・インタビューは実名で公開される(旧姓や仮名は不可)
  • 写真・映像はウェブ広告やテレビなど幅広い媒体で使われ得る
  • 公開後に取り止めたい場合、多くの講座では全額の返還と事務手数料が必要

合格体験記とインタビューは実名で公開されます。旧姓を含め、実名以外での掲載は理由を問わず認められません

掲載先もアガルートのサイト内にとどまらず、新聞・テレビ・雑誌・交通広告・Web広告といった外部メディアにまで及びます。つまり、思わぬ場所で知人の目に触れる可能性まで織り込んでおく必要があるでしょう。

重く受け止めたいのは、後から取り止める場合の負担です。特典を受け取った後に体験記やインタビューの使用中止を希望すると、多くの講座では受け取った金額を全額返した上で、税別3万円の事務手数料を支払わなければなりません。

一度公開に同意したら、事実上後戻りはできないと考えるべきでしょう。

もっとも、受け止め方は人それぞれです。合格後にその資格で開業する予定なら、公式サイトのインタビュー出演はむしろ実績や宣伝の第一歩になるという見方もできます。

一方、勤務先に受験を知られたくない方や、インターネット上に顔を残したくない方にとっては小さくない代償です。返金額と引き換えに何を差し出すのか、申請前に冷静に考えておきましょう。

申請期限を過ぎたら受け付けない

制度の利用は申請が起点です。そして、その申請には明確な期限があります。

期限に関する注意
  • 申請方法や期限の詳細は合格発表後に案内される
  • 合格発表や合格証書到着から1か月以内といった期限がある
  • 期限を過ぎた申請は理由を問わず受け付けられない

多くの講座では、申請方法や期限の詳細は合格発表後1週間以内に案内されるとされています。つまり、具体的な締め切りは合格した後にならないと分かりません

その上で「合格特典の申請期間経過後は、理由の如何を問わず特典の受付はできかねます」と同じ趣旨の一文が、どのページにも置かれています。

一方で、期限があらかじめ示されている講座も見つかりました。衛生管理者やデータサイエンスなどは合格発表から1か月以内、ITパスポートやネイリスト技能検定は合格証書到着後1か月以内です。いずれにしても、のんびり構えていられる長さではありません

合格の喜びに浸っているうちに締め切りが来てしまった。実際、過去にはこの期限をめぐって合格者の間で議論が起きたことがあります(後述する「返金騒動」がまさにこの話です)。

合格を確認したら、その日のうちにアガルートからのメールと合格特典ページを確認する。この行動をあらかじめ合格発表日の予定に組み込んでおくことをおすすめします。

教育訓練給付制度とは併用不可

対象講座が限られる話ですが、当てはまる方には金額面の影響が大きい注意点です。

併用に関する注意
  • 一部の講座には一般教育訓練給付制度の対象プランがある
  • 講座申込み時に給付金の利用を申請すると、合格特典は使えない
  • どちらを使うかは申込みの段階で決める必要がある

行政書士講座や社労士講座など、一部の講座には一般教育訓練給付制度の対象プランがあります。しかしながら、この給付制度と合格特典は併用できません。講座の申込み時に給付金の利用を申請すると、合格特典のほうは利用できなくなる決まりです。

悩ましいのは、この二択を申込みの段階で迫られる点。給付制度は諸条件を満たせば受講料の一部が支給される一方、合格特典は合格しなければ受け取れません。

私はこれを「保険を取るか、リターンを取るか」の選択だと理解しています。どちらが正解ということはないので、あなたにとってどちらがより魅力的かを検討すると良いでしょう。

なお、給付制度の対象プランや受給の要件は細かく定められています。踏み込んだ判断をする前に、アガルートの教育訓練給付金の案内ページやハローワークで最新の情報を確認してください。

全額返金制度のよくある質問

全額返金制度のよくある質問

ここからは、制度を調べる中であなたが抱くかもしれない3つの疑問に答えます。

アガルートはなぜ返金するの?

「全額返してしまって商売になるの?」という疑問は、当然のものだと思います。

アガルートが返金する理由(推察)
  • 全額返金は合格体験記・インタビューという広告素材への対価
  • 合格者本人の顔と言葉は、どんな広告コピーよりも説得力がある
  • 毎年新しい合格者の声を集め続ける仕組みとして機能している

種明かしは、すでに説明した制度の性質にあります。全額返金は原稿料・講演料、つまりアガルートは合格者から広告素材を買っているのです。これは慈善事業でも大盤振る舞いでもなく、対価性のある取引でしょう。

実際、その素材はふんだんに活用されています。例えば行政書士講座の「合格者の声」ページを開くと、直近年度の合格者インタビュー動画がずらりと並び、合格体験記は平成29年分までさかのぼって読める状態です。

参考【アガルート公式】行政書士試験 合格者の声(インタビュー&アンケート)

受講を検討している人がこれを見て「自分もこうなれるかもしれない」と感じる。その心理的効果を、アガルートは返金という形で買っているわけです。

私はこの仕組みを、関わる全員の利害がかみ合った巧みな設計だと感じています。合格者とアガルートの二者だけでなく、これから受講を検討する人にとっても、生々しい合格者の情報が毎年更新されていく状態は利益になるはずです。

原資をたどれば講座事業の売上に行き着くわけですから、広告宣伝費の一形態と考えると納得しやすいのではないでしょうか。

お祝い金との違いは?

合格特典にはもう一つ「お祝い金」があります。全額返金との違いを表で整理しましょう。

観点全額返金お祝い金
主な条件合格通知書+体験記+インタビュー出演合格通知書+体験記
金額対象講座の税抜価格試験種ごとの定額
受け取り方銀行振込Amazonギフト券または現金

最大の違いは、合格者インタビューに出演するかどうかです。お祝い金は体験記の提出までで受け取れる講座が多く、顔出しに抵抗がある方の受け皿になっています。

金額は試験種によって異なり、現状では5千円から5万円。受講料全体と比べれば小さな額に収まっています。

選び方について私の考えを述べると、顔出しに問題がないなら全額返金を選ばない理由はほぼ見当たりません。迷うのは顔出しへの抵抗感がある場合ですが、「体験記だけならお祝い金」という逃げ道が用意されているのは、制度として良心的だと思います。

返金騒動って何のこと?

アガルートの全額返金をめぐっては、過去に一度、合格者の間で大きく話題になった出来事があります。

騒動のあらまし
  • 令和2年度行政書士試験の合格発表後、合格特典の申請期限をめぐってX(旧Twitter)で投稿が相次いだ
  • 合格発表から申請期限まで2週間半ほどしかなく、間に合わない人が出た
  • その後、申請期間が延長されたことが当時の投稿で伝えられている

発端は令和2年度の行政書士試験です。合格発表は2021年1月27日、そして当時のアガルートの案内では合格特典の申請期限までの猶予が2週間半ほどしかありませんでした。しかも当時のインタビューは東京の本社での対面撮影で、交通費まで自己負担だったのです。

期限に間に合わなかった合格者がいたことをきっかけに、Xではさまざまな受け止め方が投稿されました

その後、申請期間は延長されたようです。当時の投稿をたどると、行政書士講座の申請期間について「9日間も延ばしてる!」と驚きつつ「何人か救われたと思います」と推測する声が見つかります。

誤解しないでいただきたいのは、これは「アガルートが返金を渋った」という話ではないことです。条件と期限は申請ページに公表されていて、問題になったのは期限管理の難しさでした。

現在はインタビューがZoom撮影になり、申請の案内も合格発表後1週間以内に届く運用が明文化されるなど、当時より利用しやすくなっています。

それでも「期限を過ぎたら理由を問わず受付不可」という原則は変わっていません。だからこそ、合格発表日の予定に申請準備を組み込んでおくという先ほどの一手が、いまも有効なのです。

この記事のまとめ

この記事のまとめ

最後に、この記事の要点を振り返ります。

この記事の要点
  • アガルートの全額返金は「合格特典」の一つで、実態は合格体験記・インタビューに対する原稿料・講演料の支払い
  • 条件は合格通知書データの提出・合格体験記の提出・合格者インタビューへの出演が基本
  • 返金されるのは対象講座の税抜価格で、源泉徴収後の額が振り込まれる
  • 対象プランは限定されており、実名・顔出しでの公開と厳格な申請期限がある
  • 教育訓練給付制度の対象プランでは合格特典と併用できず、申込み時にどちらかを選ぶ必要がある

「合格したら全額返金」という言葉だけを見ると都合の良すぎる話に聞こえますが、実態は合格者の体験談と引き換えという、理屈の通った取引でした。

実際に受け取った人の投稿も、何年分にもわたって見つかりました。全額返金制度が絵に描いた餅ではないことは、そこからも読み取れます。

一方で、この制度は「合格のその先」にもう一つ課題が置かれているようなものです。対象プランを選んで申し込み、合格をつかみ、期限内に申請し、体験記とインタビューをやり遂げる。ここまで走り切って、はじめて受講料が戻ってきます。

とはいえ、資格試験の勉強に比べれば、特典の申請は難しいことではないでしょう。この記事で知った注意点を押さえて申し込めば、あとは合格を目指すだけです。

いつかあなたの「本当に振り込まれた!」という投稿を、私も見かける日が来るかもしれません。その日を楽しみにしています。

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