フォーサイトとアガルートの行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。


行政書士の通信講座を調べていくと、「フォーサイト」と「アガルート」の名前は必ずと言っていいほど目に入りますよね。どちらも合格実績が高く、口コミの評判も上々。だからこそ「結局、自分にはどっちが合っているんだろう」と迷ってしまうのは自然なことだと思います。
価格だけ見ればフォーサイトが圧倒的に安い。でも、アガルートの講義ボリュームや合格特典も捨てがたい。比較サイトをいくつ見ても、情報量が多すぎて逆に判断しにくくなった。そんな状況なのではないでしょうか。
そこで今回は、フォーサイト(バリューセット3)とアガルート(入門総合カリキュラム フル)を10項目で徹底比較し、それぞれのメリットと注意点まで掘り下げて解説します。単なるスペック比較にとどまらず、「どんなタイプの人に、なぜ合うのか」という視点を大切にしました。
この記事を最後まで読めば、2つの講座の違いが立体的に理解でき、あなた自身の生活スタイルや学習タイプに合った講座を自信を持って選べるようになるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
※本記事は2026年2月時点で入手できる情報を基に作成しています。掲載している講義や教材の画像は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。
【結論】フォーサイト・アガルートはこんな人におすすめ

比較項目の詳細に入る前に、まず結論をお伝えします。フォーサイトとアガルートは、そもそも目指している方向性がまったく異なる講座です。どちらが優れているかではなく、あなたの状況にどちらがフィットするかで選ぶのが正解だと私は考えています。
フォーサイトが合う人
フォーサイト(バリューセット3)は、「最短距離で合格ラインを超える」ことに全力を注いだ講座です。以下のような方に向いています。
- 仕事・育児・家事などで、1日に使える学習時間が限られている社会人
- 受講料をできるだけ抑えたい、コストパフォーマンス重視の方
- 「満点」より「合格」という結果を最優先に考えられる実利派
- 万が一不合格だったときの経済的リスクを小さくしておきたい方
講義時間は約70時間前後と非常にコンパクトですが、その分だけ「やるべきことが明確」であり、忙しい方でもカリキュラムを完走しやすい設計になっています。
アガルートが合う人
アガルート(入門総合カリキュラム フル)は、「圧倒的な講義量と講師力で盤石な実力を築く」ことを掲げた講座です。以下のような方に向いています。
- 1日2~3時間以上の学習時間を安定して確保できる方
- 法律の「なぜそうなるのか」を根本から理解したい知的好奇心が強い方
- 過去に独学で挫折し、プロ講師の力強い牽引力を求めている方
- 合格特典(全額返金 or お祝い金5万円)を最大のモチベーションにできる方
講義時間は約340~380時間と業界最大級。情報量は多いですが、それだけに本試験で未知の問題が出ても動じない安心感が得られます。
このように、フォーサイトは「効率と合理性」で勝負する講座、アガルートは「圧倒的な情報量と講師力」で勝負する講座です。この前提を頭に入れたうえで、10項目の比較を順に見ていきましょう。
フォーサイト・アガルートを10項目で比較
ここからは、受講を検討する際に気になるポイントを1つずつ取り上げていきます。まずは全体像をつかんでいただくために、10項目の評価を一覧表にまとめました。
◎=特に優れている、○=十分な水準、△=やや物足りない、という基準で評価しています。
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 受講料 | ◎ 約9.5万円の 高コスパ | △ 約33万円と やや高額 |
| 合格実績 | ◎ 合格率 49.4%を公表 | ◎ 合格率 46.82%を公表 |
| 講義動画 | ○ 約70時間で 効率圧縮 | ◎ 約340~380時間の 王道学習 |
| テキスト | ◎ 図解豊富な8冊 初心者も安心 | ◎ カバー率97.8% の網羅型 |
| 問題集 | ◎ 過去問10冊 +答練で万全 | ◎ 10年分全肢解説 +他資格問題 |
| 模試 | ◎ 2回分 定着度を確認 | ○ 1回分 解説講義付き |
| 学習アプリ | ◎ スケジュール 自動生成が秀逸 | ○ 専用アプリで 講義視聴は快適 |
| 受講中の サポート | ◎ 質問無制限で 安心感が向上 | ○ 最大100回 講師または有資格者の回答 |
| 合格特典 | ○ 受講料50%の 報奨金あり | ◎ 全額返金 or 5万円 |
| 不合格時の フォロー | ○ 全額返金保証 (条件厳格) | ○ 再受講が 20%OFF |
| 総合評価 | 91点/100点 | 82点/100点 |
※フォーサイト・アガルート間での相対評価です。他の講座と比較する場合は評価が変わることがあります。
※総合評価は「◎」を10点、「○」を7点、「△」を4点とし、合計することにより算出しています。
表からわかる通り、フォーサイトは受講料・教材・模試・学習アプリといった「コストと効率」に関わる項目で強みを発揮しています。
アガルートは講義動画・サポート・合格特典といった「学習の質と深さ」に関わる項目で高い評価となっています。
合格実績はどちらも全国平均の約4倍という高水準で、甲乙つけがたい結果です。
それでは、各項目の詳細を順に見ていきましょう。
受講料
| 比較項目 | フォーサイト(バリューセット3) | アガルート(入門総合カリキュラム フル) |
|---|---|---|
| 通常価格(税込) | 94,800円 | 327,800円 |
| 教育訓練給付制度 利用時(目安) | 約76,000円 | 約262,000円 |
| その他の割引 | 無料資料請求で 1万円OFFクーポン | 早期割引10%OFF・ 分割手数料無料 |
受講料の差は一目瞭然で、フォーサイトはアガルートの約3分の1の価格帯です。この差が生まれる最大の理由は、講義時間の違いにあります。アガルートはフォーサイトの4倍以上の講義を提供しているため、その制作コストや講師の人件費が価格に反映されているわけです。
受講にかかる費用負担を節約する方法もあります。まず、フォーサイトは教育訓練給付制度と資料請求クーポンを併用すれば7万円台まで圧縮でき、金銭的リスクを最小限に抑えられます。
一方、アガルートは合格すれば受講料が全額返金される特典があるため、「合格できた場合の実質負担はごく少額」と考えることもできます。
どちらの経済的ロジックが自分に合うかを考えてみてください。
合格実績
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 2024年度合格率 | 49.4% | 46.82% |
| 2024年度合格者数 | 207名 | 300名 |
| 全国平均との比較 | 約3.83倍 | 約3.63倍 |
合格率はどちらも全国平均(約12.9%)の3~4倍という驚異的な水準で、数値だけではほとんど差がありません。ただ、この高い合格率が生まれるメカニズムには、それぞれ違った背景があります。
フォーサイトの場合、学習範囲がコンパクトなぶん「カリキュラムを最後まで完走できる人の割合」が高くなりやすいと考えられます。つまり、途中で挫折せずに本試験に臨める受講生が多いからこそ、結果として高い合格率につながっているのでしょう。
アガルートの場合、300時間超の講義を消化し切った受講生は、相当な実力を備えた状態で本試験に臨んでいます。ボリュームが多いぶん途中離脱のリスクはありますが、完走した人の合格確度は非常に高いと言えるでしょう。
合格者数が300名とフォーサイトを上回っているのは、受講母数の大きさとカリキュラムの網羅性が後押ししていると考えられます。
講義動画
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 総講義時間 | 約70時間 | 約360~380時間 |
| 1回あたりの長さ | 5~15分程度 | 数十分~1時間程度 |
| 講師 | 福澤繁樹氏ほか (通信専任) | 豊村慶太氏・ 田島氏ほか |
ここが両講座の最大の分岐点です。フォーサイトの約70時間とアガルートの340~380時間、その差は実に5倍前後にもなります。
フォーサイトが講義を短くできるのは、「合格点主義」という明確な哲学があるからです。行政書士試験は300点満点中180点(60%)で合格できるため、出題頻度の低い論点を大胆にカットし、頻出事項の理解と定着に集中しています。
1回5~15分のチャプター構成は、通勤電車の中やちょっとした休憩時間にも視聴しやすく、忙しい方にはありがたい設計です。
一方、アガルートは法律の趣旨や判例の背景まで深掘りする「王道学習」を掲げています。看板講師の豊村慶太氏は、テンポの良い語り口と情熱的な解説で受講生からの支持が厚く、「ずっと聴いていたくなる」という声も多いです。
300時間超というボリュームは膨大ですが、法的思考力を根本から鍛えたい方にとっては、この講義量こそが最大の武器になるでしょう。
テキスト(基礎学習用)
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 基礎テキスト | 基礎講座テキスト 8冊 | 入門総合講義テキスト |
| デザイン | フルカラー イラスト・図解が豊富 | フルカラー 装飾控えめ・書き込み前提 |
| カバー範囲 | 合格点(180点)に特化し 頻出事項を厳選 | 出題カバー率97.8%の 網羅型 |
両講座ともフルカラーテキストを採用していますが、その設計思想は大きく異なります。
フォーサイトのテキストは、イラストや図解が豊富に盛り込まれた「見て分かる」タイプです。法律学習の初心者が感じやすい「難しそう」という心理的ハードルを下げることに重点が置かれています。

合格点を取ることに特化した教材設計であるため、出題頻度の低い論点は意図的にカットされています。基礎講座テキスト8冊というスリムな構成は「やるべきことが明確」という利点がある反面、テキストに載っていない論点が本試験で出る可能性がある点は認識しておきましょう。
アガルートのテキストは、あえて装飾を控えめにしたシンプルなデザインです。口コミでは「色使いが抑えめ」という声もありますが、これは講義中に講師の指示に従ってマーカーやメモを書き込むことを前提とした設計だからです。

出題カバー率97.8%という圧倒的な網羅性が最大の強みです。最新の法改正や判例も講義動画とテキストに反映されるため、合格に必要な情報はすべてテキスト内でキャッチアップできる設計になっています。
問題集(過去問等)
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 過去問集 | 問題集 10冊 (テーマ別・本試験形式) | 短答過去問 約530問 +記述過去問約50問 (体系別・過去10年分・全肢解説) |
| 追加演習教材 | ペースメーカー答練(全7冊) 過去問一問一答演習(ManaBun) 再現問題・演習ノート | 他資格民法パーフェクト80 (他資格の過去問80問/フル限定) |
| 演習の設計思想 | 紙の問題集で実戦力を養い eラーニングの一問一答で 選択肢単位の正確な知識を補強 | 体系別に整理し 全選択肢の周辺知識まで 網羅的に解説 |
問題集の設計にも、両講座の哲学の違いがはっきり表れています。
フォーサイトの紙の過去問題集はテーマ別に整理された本試験形式(5肢択一)の問題集で、見開きの左ページに問題・右ページに解答解説というレイアウトです。
科目ごとに冊子が分かれ、さらに冊子内でもテーマ別に問題が整理されているため、特定の論点に対する自分の理解度を効率よく確認できます。
加えて、バリューセット3ではeラーニング(ManaBun)上の「過去問一問一答演習」が利用できます。こちらは選択肢を1つずつ独立した問題として扱う形式で、消去法に頼らない正確な知識の定着を促す仕組みです。
5段階の自信度で記録でき、システムが弱点を特定して復習問題を再提示してくれます。紙の問題集で本試験形式の実戦力を養いつつ、eラーニングで選択肢単位の理解を補強する二段構えの設計がフォーサイトの特徴です。
さらに、ペースメーカー答練講座(基礎レベル3冊+本試験レベル4冊)が含まれており、学習の途中段階から直前期まで定期的にアウトプットの質を確認できるのは大きな安心材料です。
一方、アガルートの過去問集は体系別に整理されており、短答式は過去10年分の約530問、記述式は約50問を収録しています。すべての選択肢について豊富な解説が記載されているため、正解の選択肢だけでなく周辺知識まで体系的に押さえられる構成です。
記述式過去問では、配点とともに押さえるべきポイントが詳しく解説されており、初学者でも論点の抽出方法から文章の組み立て方まで学べます。
フルカリキュラム限定の「他資格民法パーフェクト80」も見逃せないポイントです。行政書士試験の民法は過去問だけでは対策が不十分と言われることがあるため、他の法律系資格試験の過去問80問で未出論点をフォローアップする狙いがあります。
アガルートでは「本試験で未知の角度から出題されても動じない対応力」を養うことができるというわけです。
模試
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 提供回数 | 2回 | 1回 |
| 形式 | 冊子形式・自己採点 | 冊子形式・解説講義付き |
模試の回数ではフォーサイトに軍配が上がります。バリューセット3には2回分の模試が追加費用なしで含まれており、直前期の実力チェックに活用できるのは安心材料です。
さらに、カリキュラム内にペースメーカー答練講座(全7回)が組み込まれているため、学習の途中段階でも定期的にアウトプットの質を確認できます。
アガルートの模試は1回分で、こちらもカリキュラムに含まれています。
ただし、アガルートの受講生は日々の過去問解析講座や大量の演習問題を通じて十分な実戦力を養っているため、模試は「最終的な時間配分の確認と精神的な総仕上げ」という位置付けになるでしょう。講師による解説映像が付属している点も魅力です。
学習アプリ
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| アプリ名 | ManaBun (ブラウザ・アプリ) | AGAROOT Learning (専用アプリ) |
| オフライン学習 | 講義ダウンロード 対応 | 講義ダウンロード 対応 |
| 自動化機能 | スケジュール生成 弱点分析 | 現時点では 未搭載 |
| 演習機能 | 一問一答 5段階自信度評価 | 講義映像・テキストの 閲覧が主体 |
デジタル学習環境の洗練度では、フォーサイトの「ManaBun」が一歩リードしています。特に生活スタイルを入力するだけで試験日までの学習スケジュールが自動生成される仕組みは、「何から手を付ければいいか分からない」という初学者の不安を解消してくれます。
さらに、過去問演習では「○」「×」だけでなく「たぶん○」「たぶん×」「わからない」の5段階で自信度を記録でき、システムが潜在的な弱点を特定して復習問題を再提示します。
アガルートは2025年1月に「AGAROOT Learning」をリリースし、以前から指摘されていた「専用アプリがない」という弱点を克服しました。動画のダウンロード再生や倍速視聴など、300時間超の講義を効率よく消化するための基本機能はしっかり揃っています。
ManaBunほどの自動分析機能は現時点では備わっていませんが、アガルートの場合は講義そのものの質と量で勝負するスタイルなので、アプリはあくまで「講義を快適に視聴するためのインフラ」として捉えるのが適切でしょう。
受講中のサポート
| 比較項目 | フォーサイト | アガルート |
|---|---|---|
| 質問回数 | 無制限 (メール) | 最大100回 (KIKERUKUN経由) |
| ライブ配信 | eライブスタディ (月1~2回) | AWESOMEコンサル ティング(月1回) |
サポート面で注目したいのは、フォーサイトが2026年度版からバリューセットにおける質問回数を無制限に改めたことです。従来は最大20回という制限があり、「質問が足りなくなるかも」という不安の声がありました。この制限撤廃は、フォーサイトにとって大きな進化です。
アガルートの質問回数は最大100回ですが、行政書士試験の学習において100回を使い切ることはまず考えにくいので、実質的には十分すぎる回数と言えます。
合格特典
| 比較項目 | フォーサイト (バリューセット3) | アガルート |
|---|---|---|
| 合格時の特典 | 受講料の50%の 報奨金 | 受講料全額返金 (またはAmazonギフト券5万円) |
| 特典を受ける条件 | 合格通知提出・ インタビュー出演許諾 | 合格通知・再現記述・体験記の提出 顔出しインタビュー出演(全額返金の場合) |
合格時のリターンの大きさでは、アガルートが圧倒的です。合格すれば受講料(税抜)の大部分が戻ってきます(条件あり)。約30万円の初期投資の多くが合格によって即時回収できるこの仕組みは、長い学習期間の強力なモチベーションエンジンになるでしょう。
ただし、全額返金を受けるには合格者インタビューに顔と実名を出して出演する必要がある点には注意が必要です。プライバシーの観点から抵抗がある方は、インタビューなしでお祝いギフト券のみを受け取るコースも選べますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
フォーサイトの合格特典は受講料の50%報奨金で、こちらも十分に魅力的です。もともとの受講料が約9.5万円と低いため、報奨金を受け取れば実質約4.7万円で合格できた計算になります。
不合格時のフォロー
| 比較項目 | フォーサイト(バリューセット3) | アガルート |
|---|---|---|
| 不合格時の対応 | 全額返金保証制度 | 再受講割引 (20%OFF) |
| 適用条件 | 学力テスト上位 確認テスト全回100点 合格基準点の85%以上得点など | 所定の期限内に 手続きを行うこと |
不合格時のセーフティネットとして、フォーサイトの「全額返金保証」は大きな安心感を与えてくれます。ただし、返金の条件はかなり厳格です。本試験で合格基準点85%以上の点を取っていること、日々の確認テストで全て100点を達成していることなどが求められます。
つまり、この返金保証は「サボっていても返金してもらえる制度」ではなく、「真面目にカリキュラムを完走したのに惜しくも不合格だった人への救済措置」と理解するのが正確です。条件を満たせるほど勉強した人は、高い確率で合格に届いているとも言えるでしょう。
保証があるからといって安心しすぎず、最初から「返金を使わずに合格する」つもりで取り組む姿勢が大切です。
一方、アガルートには返金保証はありませんが、次年度の再受講が20%OFFになる割引制度があります。条件はシンプルで、所定の手続きを行うだけです。一度培った知識のベースを活かして翌年再挑戦する道が、経済的に無理のない形で用意されています。
総合評価
以上の10項目を踏まえて、総合評価をまとめます。
フォーサイト(バリューセット3)は、「限られた時間と予算の中で、最短距離で合格を勝ち取るためのシステム」として極めて完成度が高い講座です。
自動スケジュール機能搭載のManaBun、合格点に特化した教材設計、手厚い返金保証、そして2026年度からの質問無制限化と、弱点を着実に克服しながら進化を続けています。「効率よく受かりたい」という方にとって、現時点で最も合理的な選択肢のひとつでしょう。
アガルート(入門総合カリキュラム フル)は、「圧倒的な講義量と講師の指導力で、どんな問題にも対応できる法的思考力を養う本格派アカデミー」です。
受講料は高額ですが、300時間超の講義、出題カバー率97.8%のテキスト、質問サービス、そして合格時の全額返金特典まで、投資に見合うだけのリターンが詰まっています。「絶対に合格したい」という方には、これ以上ない環境だと言えます。
フォーサイトを受講するメリットと注意点
ここまでの比較を踏まえ、フォーサイトのメリットと注意点を改めて整理します。
フォーサイトのメリット
フォーサイト最大の強みは、「合格に必要な学習だけに徹底的に絞り込んだ設計」にあります。約70時間の講義は1回5~15分のチャプターに分割されており、まとまった学習時間が取れない社会人でもスキマ時間を活用しやすい構造です。
教材面では、フルカラーテキストの視認性の高さとManaBunの使い勝手が光ります。受講生一人ひとりに焦点を当てたスケジュールの自動生成や弱点分析は、「次に何をすべきか」を常に示してくれるため、学習計画を立てるのが苦手な方でも迷子になりにくいでしょう。
費用面でも、教育訓練給付制度と資料請求クーポンを活用すれば7万円台から受講可能です。模試2回分がセットに含まれている点、質問が無制限である点も、追加費用を気にせず学習に集中できる安心材料です。
フォーサイトの注意点
最も認識しておくべきは、「テキストに載っていない論点が本試験で出る可能性がある」ということです。フォーサイトは合格点(180点/300点満点)を取ることに特化した教材設計を行っているため、出題頻度の低い論点は意図的にカットされています。
本試験会場でテキストに載っていない選択肢に出会ったとき、「これは捨ててよい問題だ」と冷静に割り切れるかどうか。この合格点主義のマインドセットを本番の緊張の中でも貫ける方であれば、フォーサイトの設計は最大限に機能するはずです。
また、全額返金保証の条件についても正しく理解しておく必要があります。前述のとおり、返金を受けるには本試験で合格基準点の85%以上の得点など相当に厳格な要件を満たさなければなりません。
「落ちたら返してもらえばいい」という軽い気持ちで臨む制度ではなく、あくまで「真剣に取り組んだ人への惜敗救済」と捉えてください。
アガルートを受講するメリットと注意点
続いて、アガルートのメリットと注意点を整理します。
アガルートのメリット
アガルート最大の強みは、300時間超にわたる講義の「質」と「量」です。法律の趣旨から丁寧に解説する豊村講師の講義は多くの受講生から高い評価を受けており、単なる暗記ではなく「なぜそうなるのか」を理解できることで、未知の問題にも対応できる応用力が養われます。
出題カバー率97.8%以上という教材の網羅性も大きな安心材料です。フルカリキュラム限定の「逐条ローラーインプット講座」では主要科目の条文知識を徹底的に深掘りし、「文章理解対策講座」では独学では手薄になりがちな分野もしっかりフォローしてくれます。
サポート面では、講師または有資格者が直接回答する質問サービス(KIKERUKUN)が心強い存在です。十分な質問回数が確保されており、安心して学習を継続できます。
アガルートの注意点
アガルートを受講するうえで最も気をつけるべきは、情報量の多さによる消化不良のリスクです。300時間超の講義を等速で視聴すると、それだけで膨大な時間が必要になります。
早い段階から倍速再生を活用し、インプットに時間をかけすぎずにアウトプット(過去問演習)へ移行する自己管理力が求められます。
約30万円という受講料も、やはり簡単に出せる金額ではありません。早期割引キャンペーンや教育訓練給付制度を活用してできるだけ負担を軽減する工夫をするとよいでしょう。
合格特典の条件にも注意が必要です。全額返金を受けるには、合格体験記の執筆に加えて顔と実名を出したインタビュー動画への出演が求められます。職場の規定やプライバシーへの配慮から出演が難しい方もいるかもしれません。
インタビュー辞退の場合でもお祝いギフト券を受け取る選択肢がありますので、事前に自分がどのコースを目指すのか確認しておくことをおすすめします。
この記事のまとめ

フォーサイトとアガルート、2つの行政書士講座を10の項目で比較してきました。改めて整理すると、両者の違いは「教育哲学の違い」に集約されます。
フォーサイトは、eラーニングによるデータ分析を駆使して学習範囲を絞り込み、最短距離で合格点を突破することを追求した「効率特化型」の講座です。限られた時間と予算の中で、合理的に合格を目指したい方に最適と言えるでしょう。
アガルートは、圧倒的な講義量とカリスマ講師の指導力によって、どんな問題にも動じない盤石な法的思考力を築き上げる「網羅・深化型」の講座です。時間と費用をしっかりかけて、揺るぎない実力で合格を掴みたい方にこそ真価を発揮します。
大切なのは、どちらが「客観的に優れているか」ではなく、あなた自身の生活環境、使える時間、予算、そして学習スタイルに「どちらがフィットするか」です。合格への道筋は一つではありません。自分に合った道を選ぶことが、合格への最も確実な第一歩になるはずです。
この記事が、あなたの講座選びの判断材料として少しでもお役に立てれば幸いです。どちらを選んだとしても、行政書士試験の合格を心から応援しています。
以上、参考になれば嬉しいです。



