フォーサイトとアガルートの行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。


行政書士試験の通信講座を調べていくと、ほぼ必ず候補に上がってくるのがフォーサイトとスタディングの2社ではないでしょうか。どちらも評判が良いだけに、「結局どっちを選べばいいのだろう」と迷ってしまいますよね。
受講料も安い買い物ではありませんから、自分に合わないほうを選んで後悔したくないと感じるのは当然です。
そこで今回は、フォーサイトの「バリューセット3(通常セット)」とスタディングの「合格コース コンプリート」という両社の最上位コース同士を正面から並べて、10の比較項目で徹底的に検証していきます。
加えて、それぞれの講座を受講する場合のメリットと、見落としがちな注意点についても率直にお伝えします。
この記事を最後まで読んでいただければ、「自分の生活スタイルや学習の好みに合っているのはどちらか」がはっきり見えてくるはずです。ぜひ講座選びの判断材料にしてください。
※以下の内容は各講座の2026年度版の情報に基づいています。ただし掲載している講義や教材の画像は受講時のものです。
【結論】フォーサイト・スタディングはこんな人におすすめ

最初に結論をお伝えします。フォーサイトとスタディングは、どちらか一方が全面的に優れているという関係ではありません。「あなたがどんな環境で、何を重視して勉強を進めたいか」によって、最適解がまったく変わってきます。
フォーサイトが向いているのは、次のような方です。
- 紙のテキストに書き込みながら、机に向かって集中的に学びたい
- 合格率49.4%(2024年度)という客観的な実績データに安心感を求めたい
- 疑問点は回数を気にせず何度でも質問して解消したい
- 一般教育訓練給付制度を利用して実質負担を抑えたい
一方、スタディングが向いているのは、次のような方です。
- 通勤中や昼休みなどの隙間時間をフル活用して勉強したい
- 初期費用をできるだけ抑えたい
- AI実力スコアやAI添削など、テクノロジーを活用した学習に魅力を感じる
- スマホやタブレットでの学習に抵抗がない
ひと言で表現するなら、フォーサイトは「紙の教材と手厚いサポートで合格まで導いてもらう王道型」、スタディングは「スマホとAIを使い倒して自走する次世代型」です。以下の10項目比較で、その違いをより具体的に掘り下げていきましょう。
フォーサイト・スタディングを10項目で比較
ここからは、両講座を10の切り口で比較していきます。まずは全体像を一覧表で把握してください。◎は特に優れている項目、○は十分な水準の項目、△はやや課題がある項目を示しています。
| 比較項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 受講料 | ○ 給付金活用で 実質約6.8万円 | ◎ ペーパーレス なら5万円台 |
| 合格実績 | ◎ 合格率49.4% | ○ 合格率非公表 合格者多数 |
| 講義動画 | ○ 約70時間の コンパクト設計 | ◎ 約109時間+ 隙間時間対応 |
| 教材(テキスト・問題集) | ◎ フルカラーの 紙テキスト付属 | ○ デジタル中心 (紙は有料) |
| 模試 | ◎ 模試2回+ 答練が豊富 | ○ 模試1回+ AI添削130回 |
| 学習アプリ | ○ ManaBunで 堅実に管理 | ◎ AI実力スコアが 秀逸 |
| 受講中のサポート | ◎ 質問回数が 無制限 | ○ 質問チケット 30枚 |
| 合格特典 | ◎ 受講料の50%還元 (条件あり) | ○ 一律10,000円の お祝い金 |
| 不合格時のフォロー | ○ 全額返金保証 (条件が厳格) | ○ おおよそ半額で 再受講可 |
| 口コミ・評判 | ○ 教材の質と サポートが好評 | ○ コスパと利便性が 好評 |
| 総合評価 | 85点/100点 | 79点/100点 |
※フォーサイト・スタディング間での相対評価です。他の講座と比較する場合は評価が変わることがあります。
※総合評価は「◎」を10点、「○」を7点とし、合計することにより算出しています。
フォーサイトは教材の品質・サポート・演習量といった「安心感」を構成する要素に◎が集まり、スタディングは価格・アプリ・講義設計といった「効率性」を構成する要素に◎が集まっています。
どちらにも光る部分と注意すべき部分がありますので、ご自身の優先順位と照らし合わせながら、以下の詳細を読み進めてみてください。
受講料
まず気になるのは価格でしょう。両講座の定価と主な割引制度を一覧にしました。
| 項目 | フォーサイト (バリューセット3 通常) | スタディング (合格コース コンプリート) |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 94,800円(送料別) | 69,400円(冊子テキスト付) 59,400円(ペーパーレス版) |
| 主な割引 | 資料請求で 10,000円OFFクーポン | 無料会員登録で 10%OFFクーポン |
| 教育訓練給付制度 | 対象 (受講料の20%が還元) | 対象外 |
| 紙テキスト | 全て標準付属 (フルカラー) | 冊子テキスト付版は69,400円 ペーパーレス版は紙なし |
表面上の定価ではスタディングが約2.5~3.5万円安くなっています。
しかし、フォーサイトは教育訓練給付制度の対象講座です。雇用保険の加入歴が通算1年以上ある方なら、修了認定後に受講料の20%がハローワークから支給されます。資料請求の10,000円クーポンも併用した場合、フォーサイトの実質負担額は約67,840円まで下がる計算です。
ここで見逃せないポイントがあります。スタディングのペーパーレス版(59,400円)を選んだものの、学習を進めるうちに「やはり紙のテキストが欲しい」と感じてオプション追加するケースです。
冊子テキスト付きにすると69,400円になり、給付金を活用したフォーサイトと価格がほぼ並びます。「デジタルだけで学習を完結できるか」を事前に見極めることが、実質コストを左右する重要な分岐点になるわけです。
合格実績
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 公表形式 | 合格率 (パーセンテージ) | 合格者の声 (体験談の件数) |
| 2024年度の実績 | 合格率49.4% (全国平均の約3.83倍) | 100名以上の 合格体験記 |
| 2023年度の実績 | 合格率45.45% | 合格者304名 |
| 算出方法 | 試験後の受講生 アンケートに基づく | 合格報告ベース (合格率は非公表) |
フォーサイトは2024年度(令和6年度)試験における受講生の合格率が49.4%であると公表しています。同年度の全国平均合格率12.9%と比べると約3.83倍にあたり、受講生のおよそ2人に1人が合格した計算です。2023年度も45.45%と、安定して高い数値を維持しています。
この合格率は試験後に実施されるアンケートに基づいて算出されたもので、母集団が明確に設定されている点で透明性が高い数字といえるでしょう。
一方、スタディングは特定年度の合格率をフォーサイトほど前面には打ち出していません。その代わり、公式サイトに多数の合格者の声が掲載されており、2023年度は304名の合格が確認されているなど、絶対数として多くの合格者を輩出しています。
ただし、合格率の算出には注意が必要です。任意アンケートベースの数値は、回答者が合格者に偏りやすい傾向があります。フォーサイトの数字が間違いだと言いたいのではなく、数値の比較だけで講座の良し悪しを決めるのは早計だということです。
大切なのは「その講座の学習スタイルを自分が再現できるか」であり、合格率は参考指標のひとつとして捉えるのが賢明でしょう。
講義動画
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 講義全体の総時間 | 約70時間 | 約109時間 (主要講座合算) |
| 1回あたりの長さ | まとまった講義単位 | 約20分のマイクロ ラーニング |
| 収録形式 | 専用スタジオ収録・ 電子ボード使用 | スマホ視聴に最適化・ 倍速再生対応 |
| 想定する学習スタイル | 机に向かって 集中して視聴 | 隙間時間を 活用して視聴 |
講義動画の設計思想は、両講座の学習哲学を最もよく映し出している部分です。
フォーサイトの基礎講座は約70時間程度とコンパクトにまとめられています。これは、合格ラインの180点を確実に超えることにフォーカスした「絞り込み戦略」の表れです。出題頻度の低い難解な論点を大胆にカットし、基本事項の反復に受講生のリソースを集中させる狙いがあります。


専用スタジオで収録された映像は高品質で、フルカラーテキストが電子ボード上に表示されるため、テレビ番組を視聴するような感覚で学べる点も好評です。
スタディングの基本講座は約50時間、過去問解法講座や記述式解法講座なども合わせると計約109時間に及びます。1回あたりの講義は20分前後に細かく分割されており、日常のあらゆる隙間時間に溶け込む設計です。

動画プレーヤーは倍速再生に対応し、テキストと講義動画をスマホの同一画面でシームレスに閲覧できるUIも備わっています。
つまり、フォーサイトは「まとまった時間を確保して机に向かう」ことが前提の設計であり、スタディングは「生活動線の中に学習を組み込む」思想です。日々の生活で確保できる学習ブロックのかたちが、どちらに自然に合うかで選ぶのが合理的な判断になります。
教材(テキスト・問題集)
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| テキスト形式 | 紙媒体 (フルカラー印刷) | デジタル (WEBテキスト) |
| 標準付属の紙テキスト | あり(テキスト8冊、 問題集10冊、直前対策3冊など) | なし (冊子版は有料オプション) |
| 書き込み・余白 | 余白が設けられ、 メモ書き込みを想定 | デジタルのため ペンでの書き込み不可 |
| モバイル対応 | ManaBunで デジタル閲覧も可能 | スマホ画面に 最適化されたUI |
| 教材の長期保存 | 紙教材が 手元に残る | 受講期限後は アクセス権が消滅 |
教材の提供形態は、両講座のコンセプトの違いが最も物理的に表れる部分です。
フォーサイトのバリューセット3には、基礎講座テキスト8冊、過去問講座問題集10冊、直前対策講座テキスト3冊など、大量の紙媒体教材が標準で付属します。全ページがフルカラーで印刷され、図表やイラストが豊富なため、初学者でも法律の概念を直感的に理解しやすいです。
適度な余白が設けられており、講義を聴きながらメモを書き込んで自分だけのテキストを作り上げることが想定されている点も、紙教材ならではの強みです。
スタディングは原則としてペーパーレスです。すべてのテキストや問題集がウェブ上またはアプリ内でデジタルデータとして提供され、スマホの画面でも読みやすいようモバイル表示に最適化されています。
持ち運びの手間がゼロになる代わりに、ページをめくる感覚やマーカーの引き込みといった身体動作による記憶定着を重視する方にとっては、フラストレーションの原因になり得ます。
教材の品質はどちらも高い水準にありますが、「紙で全体を俯瞰し、手を動かして覚えたい」ならフォーサイト、「いつでもどこでもスマホで確認できる利便性を優先する」ならスタディングが合っています。
模試
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 模擬試験の回数 | 2回 (冊子+解答用紙で本番形式) | 1回 (オンライン形式) |
| 答練 | ペースメーカー答練 (基礎3冊+本試験4冊) | 科目別合格答練10回 |
| 記述式対策 | 記述式問題集約60問 (複数パターンの解答例付き) | AI添削チケット130枚で 即時フィードバック |
| 演習形式 | 紙ベースの実践演習が中心 | デジタル+AI活用が中心 |
本試験形式の演習は、インプットした知識を得点に変換するための訓練として欠かせません。
フォーサイトには模擬試験が2回分、さらにペースメーカー答練講座(基礎レベル3冊+本試験レベル4冊)が含まれています。模試は冊子と解答用紙を使った物理的な演習が可能で、本番さながらの緊張感を体験できます。
記述式問題集も約60問収録されており、解答例が複数パターン用意されているため、部分点を確保するコツをつかみやすいと評価されています。
スタディングには合格模試1回と科目別の合格答練10回が含まれます。模試の回数ではフォーサイトに譲りますが、スタディング最大の武器は生成AIを用いた「AI添削機能」です。
コンプリートコースにはAI添削チケットが130枚も付属しており、記述式問題を解いた直後にAIが即座に採点とフィードバックを返してくれます。問題を解いた記憶が新しいうちに自分の思考のズレを修正できるこの即時性は、学習効果を大きく引き上げる画期的な仕組みです。
模試を紙の冊子で本番同様に体験したいならフォーサイト、記述式の反復回数をAIの力で最大化したいならスタディング、という棲み分けになるでしょう。
学習アプリ
| 項目 | フォーサイト(ManaBun) | スタディング |
|---|---|---|
| スケジュール管理 | 生活スタイルに 合わせて自動作成 | 学習レポートで 進捗をグラフ化 |
| 弱点分析 | 解答データから 苦手分野を洗い出し | AI実力スコアで得点予測を リアルタイム表示 |
| 問題演習 | 過去問一問一答演習・ オリジナル模試生成 | スマート問題集・ AI問題復習 |
| オフライン対応 | 講義動画の 事前ダウンロードが可能 | 講義動画の ダウンロード視聴に対応 |
| 特徴的な機能 | eライブスタディ (ライブ配信型学習) | AI実力スコア (本試験の得点を予測) |
eラーニングの使い勝手は、通信講座における学習の継続率と効率に直結します。
フォーサイトの「ManaBun(マナブン)」は、講義動画のオフライン視聴、デジタルテキスト閲覧、学習スケジュールの自動作成・管理、過去問一問一答演習、オリジナル模試の自動生成など、堅実で実用的な機能を備えた総合学習支援システムです。
生活スタイルに合わせてスケジュールを組み立ててくれるため、「何をいつやればいいか」に迷いにくい設計になっています。
スタディングのeラーニングは、業界屈指の完成度と洗練されたUI/UXで知られています。中でも注目すべきは「AI実力スコア」という独自機能です。受講生の学習履歴や解答データをAIが解析し、「本試験を受けたら何点取れるかをリアルタイムでスコア表示」します。
この予測スコアは精度が高く、実際の試験と数点以内の誤差に収まったという報告も多く聞かれます。自分の現在地を数値で客観的に把握できるため、学習計画の軌道修正に絶大な威力を発揮するでしょう。
アプリ性能だけを見れば、スタディングが一歩先を行っている印象です。ただし、AI予測のスコアで焦ってしまうタイプの方には、ManaBunの「やるべきことを着実にこなす」堅実なスタイルのほうが精神的に安定する場合もあります。
受講中のサポート
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 質問方法 | ManaBunから 専門スタッフへ質問 | 学習Q&Aチケットで 講師へ質問 |
| 質問回数 | 無制限 | 30回(チケット制) |
| 自己解決支援 | 過去問解説動画で 補完 | AI検索機能+ 過去Q&Aデータベース |
| 利用停止期間 | なし | 試験日の約2週間前から 試験当日までは停止 |
通信講座で孤独に学習を進めるうえで、疑問をどう解消するかは挫折を防ぐ生命線です。
フォーサイトのバリューセット3は、回数無制限の質問サポートを提供しています。ManaBunを通じていつでも専門スタッフに質問でき、回答の質も高いと好評です。
民法の複雑な権利関係や行政法の抽象的な概念でつまずきやすい法律初学者にとって、何度でも質問できる安心感は計り知れません。
スタディングは従来「質問ができない」ことが最大の弱点とされていましたが、コンプリートコースには「学習Q&Aチケット」が30枚付属するようになりました。1枚で1つの質問を講師に投げかけることができます。
30回という上限はあるものの、スタディングのシステム内にはAI検索機能や過去のQ&Aデータベースが充実しているため、大半の疑問はチケットを消費せずに自己解決できるよう設計されています。
質問を積極的に活用して理解を深めたいタイプならフォーサイトの無制限サポートが心強く、自分で調べて解決する力がある方ならスタディングの30枚でも十分に足りるでしょう。
合格特典
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 特典の内容 | 受講料の50%を 報奨金として進呈 | 合格お祝い金 10,000円(現金) |
| 受け取り条件 | アンケート提出+ 合格者インタビュー出演(顔出し・実名) | アンケート回答+ 合格体験談のテキスト提出 |
| 心理的ハードル | 高い(顔出しインタビューが必要) | 低い(テキスト提出のみ) |
長期間の学習を支えるモチベーションとして、合格後のインセンティブも見逃せません。
フォーサイトのバリューセット3で合格した場合、アンケート提出と合格者インタビューへの出演を条件として、受講料の50%を報奨金として受け取れます。顔出しインタビューへの抵抗がなければ、実質負担額は劇的に下がります。
スタディングの合格特典は、一律10,000円の合格お祝い金です。受け取り条件はアンケート回答と合格体験談のテキスト提出のみで、顔出しのインタビューは不要です。プライバシーを気にすることなく手軽に受け取れる設計になっています。
還元額の最大値ではフォーサイトが圧倒的ですが、条件のハードルにはかなり差があります。インタビュー出演にためらいがある方は、スタディングの手軽さを高く評価するでしょう。
不合格時のフォロー
| 項目 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| 主な制度 | 全額返金保証制度 (バリューセット3のみ) | 更新版 (再受講割引) |
| 適用条件 | 確認テスト全回100点、模試上位28%以内、 本試験153点以上など | 過去に行政書士講座を 受講済みであること |
| 金銭的メリット | 条件を満たせば 受講料が全額返金 | 次年度コンプリートを 半額程度で再受講可能 |
| 制度の性格 | 高い学習到達度を 前提としたセーフティネット | 複数年計画を想定した 現実的な割引 |
行政書士試験は合格率10%前後の難関試験です。万が一の不合格に備えたリスクヘッジも、講座選びの重要な判断材料になります。
フォーサイトのバリューセット3には「全額返金保証制度」が付帯しています。不合格の場合に受講料が全額戻ってくるという制度ですが、適用条件は非常に厳格です。
具体的には、すべての確認テストで100点満点を取得すること、学力テスト(模試)で上位28%以内に入ること、本試験で153点以上を取得すること、などが求められます。
この条件を満たせる実力があれば合格する可能性のほうが高いため、「運悪く数点足りなかった」という限定的な場面でのセーフティネットと理解するのが正確です。
スタディングには全額返金制度はありませんが、次年度に向けた「更新版(再受講割引)」が用意されています。過去に行政書士講座を受講していれば、次年度版コンプリートコースを通常価格の半額ほどで再受講可能です。
2年計画・3年計画で挑む方にとって、2年目のランニングコストを最小限に抑えられるこの制度は、現実的で心強いフォローといえるでしょう。
口コミ・評判
フォーサイトとスタディングそれぞれの口コミで多く見られる評価を整理しました。
- フォーサイトの好評な点
- フルカラー紙テキストの見やすさ、情報の絞り込みによる学習のしやすさ、質問回答の的確さ
- フォーサイトの不満な点
- 応用問題への対応力に不安が残る、スタディングと比較した際の価格の高さ
- スタディングの好評な点
- スマホ完結による隙間時間活用、AI実力スコアの実用性、コストパフォーマンスの高さ
- スタディングの不満な点
- 画面を見続ける目の疲労、紙テキスト追加時の価格逆転、受講期限後のアクセス権消滅
市場に蓄積された口コミを総合的に眺めると、それぞれの講座の「刺さるポイント」が立体的に見えてきます。
フォーサイトに対しては、「フルカラーの紙テキストが見やすく記憶に残る」「情報が絞り込まれているおかげで迷わず学習できた」といった、教材の質とサポートに関する称賛が目立ちます。
一方で、「テキストが要約されすぎて応用問題への不安が残る」「スタディングと比較すると価格が高く感じる」といった声も見受けられます。
スタディングに対しては、「スマホだけで完結するので隙間時間が勉強時間に変わった」「AI実力スコアで自分の現在地が客観的にわかる」という効率性と利便性への絶賛が多いです。
その一方、「画面を見続けて目が疲れる」「紙テキストが無いと不安」「受講期限が切れるとテキストが見られなくなる」というデジタル特化ゆえの不満も存在しています。
講座選びは最終的に「自分がその学習スタイルを継続できるかどうか」に収束します。行政書士試験は範囲が広く長期戦になるため、「良い教材」よりも「自分が回し続けられる教材」を選ぶことが合格への近道です。
総合評価
ここまでの比較を5段階で整理すると、次のようになります。
| 評価軸 | フォーサイト | スタディング |
|---|---|---|
| コスト パフォーマンス | ★★★★☆ (給付金活用で高まる) | ★★★★★ (業界最安水準) |
| 学習の 継続しやすさ | ★★★★★ (教材一式で迷いにくい) | ★★★★★ (スマホ完結+AI可視化) |
| 初学者の 安心感 | ★★★★★ (質問無制限) | ★★★★☆ (Q&A 30回+AI検索) |
| アウトプット演習の 充実度 | ★★★★★ (模試2回+答練が厚い) | ★★★★☆ (模試1回+AI添削130回) |
| テクノロジーの 先進性 | ★★★★☆ (堅実な支援ツール) | ★★★★★ (AI実力スコア・AI添削) |
フォーサイトは「安心して任せられる環境」を作るのが得意で、スタディングは「学習者が自走するための武器」を提供するのが得意です。どちらの星がより光って見えるかは、あなたの学習スタイル次第で決まります。
フォーサイトを受講するメリットと注意点
ここまでの比較で、フォーサイトは教材の品質・サポート体制・演習量に強みがあることが見えてきました。ここでは改めて、フォーサイトを選ぶことで得られる具体的なメリットと、申し込む前に必ず把握しておきたい注意点を整理します。
フォーサイトの3つのメリット
- 合格率49.4%の実績に裏打ちされた、絞り込み型の教材とカリキュラム
- 回数無制限の質問サポートで、法律初学者のつまずきを即座に解消できる
- 教育訓練給付制度の対象講座であり、実質負担額を大幅に圧縮できる
フォーサイトを選ぶ最大のメリットは、「合格するためにやるべきことが全部そろっている安心感」に尽きます。
第一に、合格率49.4%という実績が示す教材の方向性の確かさです。出題頻度の高い基本事項に絞り込んだテキストと、十分な量の過去問・答練・模試がパッケージになっているため、初学者が情報量に圧倒されて途中で挫折するリスクを最小限に抑えてくれます。
第二に、回数無制限の質問サポートです。法律を初めて学ぶ方は、民法の複雑な権利関係や行政法の手続構造で頻繁にわからなくなります。疑問をその都度プロに質問して解消できる環境は、独学や質問制限のある講座にはない大きなアドバンテージでしょう。
第三に、教育訓練給付制度を活用できる点です。対象者であれば受講料の20%がハローワークから還元されるため、実質負担額を大幅に圧縮できます。通信講座でこの制度に対応しているサービスは限られているため、フォーサイトならではの特権といえます。
フォーサイト受講時の注意点
- 全額返金保証の適用条件は極めて厳格。「不合格なら無料になる保険」ではない
- テキストの情報量は意図的に絞られている。応用問題への不安に振り回されない割り切りが必要
- 受講開始後のコース変更は不可。申込前にバリューセットの違いを必ず確認する
一方で、次の3点には注意が必要です。
第一に、全額返金保証を「保険」として過信しないことです。適用条件は、確認テスト全回100点、模試で上位28%以内、本試験153点以上と極めて厳しく設定されています。
これは「不合格になったらタダになる」という制度ではなく、「ここまでやり抜けば合格できるレベルに到達する」ための強制ペースメーカーです。条件をクリアするつもりで真剣に取り組む姿勢こそが、この制度の本来の使い方になります。
第二に、「情報の絞り込み」を不安に感じすぎないことです。フォーサイトのテキストは180点を確実に取ることに特化しているため、模試や過去問で見慣れない論点が出ても「基本問題さえ落とさなければ合格できる」という戦略を最後まで信じ抜く割り切りが求められます。
第三に、受講開始後はコースの変更ができない点です。自分が初学者なのか経験者なのかの見立てを誤ると、教材のレベル感にミスマッチが生じる可能性があります。申込前に各バリューセットの違いをしっかり確認しておきましょう。
スタディングを受講するメリットと注意点
続いて、スタディングについても同様に整理します。価格と利便性の高さが際立つ講座ですが、デジタル特化ゆえの落とし穴もいくつか存在します。メリットと注意点の両面を押さえたうえで判断してください。
スタディングの3つのメリット
- コンプリートコースでも5万円台からと、業界最安水準の価格設定
- スマホ完結のマイクロラーニングで、隙間時間がそのまま学習時間に変わる
- AI実力スコアとAI添削により、自分の現在地の把握と記述式の反復練習が同時にできる
スタディングを選ぶ最大のメリットは、「生活を変えなくても勉強を始められるハードルの低さ」にあります。
第一に、圧倒的な低価格です。コンプリートコースのペーパーレス版は59,400円と、独学で市販テキスト・問題集・模試をそろえた場合の総額に迫る水準です。無料登録で取得できるクーポンを使えばさらに安くなり、学習開始への経済的ハードルがとても低い点は見逃せません。
第二に、スマホ完結の学習体験です。1回20分程度の講義、モバイルに最適化されたテキスト、倍速再生対応の動画プレーヤーなど、隙間時間を余さず学習時間に変換できます。まとまった勉強時間を確保しにくい社会人にとって、この利便性は他の追随を許しません。
第三に、AIを活用した先進的な学習機能です。「AI実力スコア」で自分の現在地をリアルタイムに数値化でき、「AI添削」では記述式問題に対して130回もの即時フィードバックを受けられます。
通信講座の弱点である「自分が今どこにいるのかわからない」「記述式の添削が受けられない」という2つの課題を、テクノロジーの力で正面から解決している点は高く評価できます。
スタディング受講時の注意点
- 紙テキストを追加購入すると約1万円の上乗せとなり、フォーサイト(給付金適用後)との価格差がほぼ消える
- 質問チケット30枚は計画的に管理する。試験約2週間前~当日は利用停止期間
- 教材は約1年かけて順次順次リリース。申込直後に全範囲がそろうわけではない
- 受講期限を過ぎるとテキストや問題集の閲覧権限が消滅する
特に気を付けるべき点が4つあります。
第一に、「紙テキストの必要性」を事前に厳しく見極めることです。ペーパーレス版で申し込んだあとに冊子テキストを追加購入すると約10,000円の上乗せとなります。
これによってフォーサイトとの価格差はほぼ帳消しに。自分がデジタル学習だけで本当に満足できるのか、過去の学習経験を振り返って冷静に判断してください。
第二に、質問チケット(30枚)の戦略的な管理です。まずAI検索や既存のQ&Aデータベースを活用して自己解決を試み、どうしても理解できない核心的な疑問にだけチケットを使うという自律的・節約的な学習姿勢が求められます。
また、試験日の約2週間前から当日まではサポートの利用停止期間となるため、直前期に質問が殺到して困る事態を避けるよう計画的にチケットを消費していく必要があります。
第三に、コンテンツの順次リリースです。概ね、試験前年の10月から試験年の9月にかけて順次公開される予定になっています。申込直後にすべての教材がそろうわけではないため、早期に全範囲を回したい方は学習計画の調整が必要です。
第四に、受講期限後の教材アクセス権が失われる点です。受講期限を過ぎると、デジタルテキストや問題集への閲覧権限が消滅します。合格後にテキストを辞書代わりに使いたい方や、数年後に見返したい方には向いていません。
教材を長期保存したい場合は、学習中にポイントをノートにまとめておくなどの工夫が必要でしょう。
この記事のまとめ

フォーサイトとスタディング、10項目にわたる比較をお届けしました。最後に要点を振り返ります。
フォーサイトは、フルカラーの紙テキスト、回数無制限の質問サポート、模試2回を含む豊富な演習教材、そして教育訓練給付制度への対応を強みとする「王道の通信講座」です。教材に身を委ねて着実に学習を積み上げていくスタイルが合う方に向いています。
スタディングは、業界最安水準の価格、スマホ完結の学習体験、AI実力スコアによる現在地の可視化、AI添削による記述式の即時フィードバックを武器とする「テクノロジー駆動型の通信講座」です。多忙な日々の中で隙間時間を活用して自走できる方に向いています。
どちらを選んでも、行政書士試験合格に必要な教材とカリキュラムはしっかりそろっています。大切なのは「どちらの学習スタイルなら、自分が試験本番の日まで学習を続けられるか」です。
良い教材を選ぶことよりも、自分が回し続けられる教材を選ぶこと。それが合格率10%の壁を突破するための、最も現実的な戦略だと私は考えています。
あなたの生活リズムと学習の好みに合ったほうを選んで、ぜひ合格を勝ち取ってください。
以上、参考になれば嬉しいです。

