興味を持ったら何にでも首を突っ込んでしまう杉山貴隆です。
実はこのブログはGoogle広告(旧Google Adwords)に出稿していた時期があります。別に広告を出す必要も無いのですが、好奇心からのお遊びです。
ところがあるとき「お前のサイトは不正なソフトウェアを配布しているッ!」と言われて広告をストップされてしまいました。
もちろん身に覚えの無いことだったので、ビックリ。この記事ではその時の私の対処方法と顛末についてまとめてみたいと思います。
結論を先に言うと、不正なソフトウェアは発見されず、広告も自動的に承認ステータスに戻りました。単にGoogle広告側の誤検知だったのでは?と思っています。
以下、参考にしてみてください。
Google広告 不承認通知メールが来た
Googleから届いたメールの件名は「Google広告アカウント:広告の不承認」というものでした。
本文を公開したいところですが、そのまま載せるのは問題もありそうです。要旨のみ掲載します。
- あなたの広告またはキーワードに不承認となったものがある
- Googleのポリシーに準拠するように修正されるまであなたの広告は掲載されない
- 不承認となった理由は「許可されないコンテンツ」である。具体的には「不正なソフトウェアをホスティングまたは配布」していることである
- 違反を繰り返すと広告アカウントを停止することもありえる
不正なソフトウェアを配布って…。もちろん私が意図的にそんなことをすることはありません。でも知らないうちに自分のサイトがマルウェアに感染していることが絶対に無いとは言い切れない。
WordPressプラグイン「Wordfence」で調査など
当ブログはWordPressで運営しています。私と同じような状況になったWordPress利用者の方がGoogle広告の公式コミュニティに投稿していました。
⇒ 【広告の不承認】 悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア(2017年11月)
こちらのスレッドの主の方はマルウェアを発見して除去し無事に解決できたようです。除去したファイルは下記。
- wp-feed.php
- wp-tmp.php
- wp-vcd.php
上記を参考に私も調査を行うことにしました。まずは目視でwp-includeフォルダ内に上記ファイルが無いかどうかを確認しました。結果は無し。
続いてWordPressのプラグインWordfenceでWordPress全体をスキャンしました。結果、問題は検出されませんでした。
これ以上どうにかするスキルは無いので「う~ん?」と困った挙句、1日放置しました。現実逃避です。笑
いつの間にか広告が承認へ戻った
放置した後、Google広告にログインしてみました。不承認の通知をもらった後にログインするのはこの時が初めてです。
ところがステータスが「不承認」となっている広告が見当たりません。 普通に承認済みの広告しか無い様子。あれ??
不承認を承認に戻したことを通知するメールは届いていませんでした。どうなっているんだろう。
Googleサポートとのやり取り
わけが分からないのでGoogle広告のメッセージフォームから次の趣旨のメールを送信しました。
- ○月○日に不承認の通知をもらった
- 現在不承認の広告は見当たらないため困惑している
- 説明をお願いしたい
丁寧なお返事がきました。内容は以下。
- Google広告は、広告が不承認になると自動で通知を送信する
- お客様の広告は「悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア」により不承認になった後、自動再審査を経て承認となったものである
- ご心配かけました
いまひとつ納得できなかったため追撃を送信。
- 一時的にであってもなぜ不承認となったのか教えてほしい
- 自分でも調査したが不正は見つからなかった
- 今後のためにも原因を知りたいのでもう少し情報が欲しい
再度丁寧なお返事が来ました。
- 審査基準の詳細は開示できない
- 「悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア」を一時的に検知した例を参考にしてほしい (参考URL1) (参考URL2)
2つの参考URLはどちらも当ブログとは無関係のウェブページでした。アクセスしてみたのですが、1つ目はサーバ応答無し。もう1つはテキストで「sas_noad = true;」とだけ書かれたページで、何のことやら…。
これ以上は情報を得られなさそうと判断。やり取りは上記で終えました。
結論:要するに誤検知?
結局何だったんだろう?と考え続けたのですが、今も確たることは分かりません。
ただ、速やかに承認に戻されていたということから考えれば、Google広告側の誤検知だったのではと思っています(「いや、実際にあなたのサイトでは不正なことが起きている」と思われる方は、ぜひ教えてください)。
もし私と同様に「不正なソフトウェアをホスティングまたは配布」していると言われて広告を停止されてしまったら、誤検知の可能性も視野にいれておくと良いと思います。
なお、Google広告のサポートの方は、きちんとメッセージを返してくれます。どこまで情報を教えてくれるかは別の問題ですが、問い合わせてみるのもひとつの手です。
その他の参考リンク
私と同様の通知をもらった方々の記事を紹介します。
- 【パソコン初心者50代でネットビジネスに挑戦】Google AdWordsからポリシー違反の広告停止のお知らせ通知メールが来た!(2016年9月)
- 【Google広告公式コミュニティ】ポリシー違反による広告掲載停止が繰り返されます(2016年10月)
- 【人生フリースタイル】アドワーズの広告審査通らねえ!キャンペーン不承認どうすりゃいいんだよ!!(2018年1月)(Internet Archives)
- 【Google広告公式コミュニティ】悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア、不承認で困っています。(2018年8月)
- 【Google広告公式コミュニティ】グーグル広告 広告の不承認 悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア(2018年10月)
- 【Google広告公式コミュニティ】adwords にて 不承認: 悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア(2018年11月)
私はたまたますぐに解決できましたが、なかなか解決に至らないケースもあるようです。ひとつ気が付いたのですが不承認が来るまでの経過には2パターンあるように思います。
私自身は当初は審査に問題無く通って出稿されていたところ、ある日突然不承認の通知が届いたというケースでした。
一方、上記リンク先を見ていくと最初の審査の段階からマルウェアを指摘され、その後も審査を通過できないというパターンもあるようです。
いずれにしても、原因がはっきりとつかめず広告も承認されない状態が続いてしまうと、手の打ちようが無くてキツいですよね…。
* * *
余談ですが、Google広告ではなくSearch Consoleで警告が来ることもあるという記事も見かけました。
Search Consoleをまだチェックしていないなら、一度チェックしてみてください。
この記事のまとめ
今回は「Google広告アカウント:広告の不承認」についてお伝えしました。私のケースでは不承認になった後に自動で元に戻ったので、誤検知だったのではないかと推測しています。
誤検知があり得るのだとすると、今後同じことが起きた場合は数日様子を見るのが最初の対処になりそうです。いずれにしてもGoogle神様からのお告げはあまり嬉しいものではありませんね。
以上、参考になれば嬉しいです。