アガルート行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

行政書士試験に向けて通信講座を検討するなかで、合格率の数字はどうしても気になってくるのではないでしょうか。特にアガルート行政書士講座は「合格率が高いらしい」という評判を耳にすることがあり、気になっている方も多いかもしれません。
ただ、数字そのものを眺めるだけでは、それが本当に信頼できる数値なのか、どんな背景から生まれているのかまではつかみきれませんよね。
そこで今回は、アガルート行政書士講座の合格率について、2018年度から2025年度までの8年分の推移データを追いかけつつ、その数字が何を語っているのか、どんな点に注意して読み解けば良いのかを丁寧に整理していきます。
読み終える頃には、合格率を正しく理解したうえで、講座選びの判断材料として活用できるようになっているはずです。
※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。
アガルート行政書士講座の合格率の推移
| 年度 | 全国合格率 | アガルート合格率 | 対全国比 |
|---|---|---|---|
| 2018年度 | 12.7% | 46.7% | 3.68倍 |
| 2019年度 | 11.5% | 72.7% | 6.32倍 |
| 2020年度 | 10.7% | 67.2% | 6.28倍 |
| 2021年度 | 11.2% | 42.14% | 3.76倍 |
| 2022年度 | 12.1% | 56.17% | 4.63倍 |
| 2023年度 | 14.0% | 56.11% | 4.01倍 |
| 2024年度 | 12.9% | 46.82% | 3.63倍 |
| 2025年度 | 14.5% | 52.59% | 3.62倍 |
この表からまず目に飛び込んでくるのは、一番右の対全国比の欄ではないでしょうか。もっとも低い年度でも3.62倍、多い年度では6倍を超えています。
全国合格率が毎年おおむね10~15%の範囲で推移しているのに対し、アガルート受講生の合格率は40~70%台というレンジに位置しており、はっきりと水準が違うことがわかります。
特に目を引くのが2019年度と2020年度です。合格率はそれぞれ72.7%・67.2%に達しており、全国比で6倍を超えるという驚異的な数字が並びました。
一方、2021年度にはいったん42.14%まで落ち込み、全国比も3.76倍と一段縮まる結果となっています。ただ翌2022年度からは再び50%台へ戻しており、単年の上下動はあるものの全体として高い水準をキープしてきました。
直近の2024年度は46.82%、2025年度は52.59%で、対全国比はいずれも3.6倍台でした。数値がやや控えめに見えるかもしれませんが、全国合格率そのものが12.9%・14.5%と底上げされている影響もあり、決してアガルートの実績が落ち込んでいるわけではありません。
8年間を通して、全国平均の3倍以上を一度も割らずに推移している点は、他社と比較しても際立った特徴だと言えるでしょう。
合格率の推移から見えてくるもの
数字の高さはひと目でわかっても、それが何を意味するのかまで踏み込んで考えると、講座選びの判断材料としての価値がぐっと増してきます。ここからは、合格率の推移が示している内容を2つの切り口から掘り下げてみましょう。
全国比3倍超が意味するもの
- 行政書士試験の全国合格率:毎年おおむね10~15%
- アガルート受講生の合格率:毎年40~70%台
- 対全国比:直近でも3.6倍、ピーク時は6倍超
対全国比3倍超という数字は、受験者全体のなかでアガルート受講生がどれほど合格に近い位置にいるかを端的に示しています。
たとえば2025年度(52.59%)であれば、全国では受験者のおよそ7人に1人が合格しているのに対し、アガルート合格率の分母となった受講生のうち約2人に1人が合格しているという計算になります。
数字だけ並べると淡々として見えるかもしれませんが、実際の試験会場で周囲を見渡したときに「自分のほうが受かりやすい側にいる」と感じられる水準、と捉えると重みが伝わるのではないでしょうか。
もちろん、講座を受講しただけで合格が保証されるわけではありません。それでも、これだけの差が8年間にわたって継続して生まれているとなれば、講座設計やサポート、教材の出題カバー範囲が、受講生の得点力向上にしっかり寄与していると考えるのが自然でしょう。
合格という結果にたどり着いた受講生がこれだけ多いという事実は、「この講座に取り組めば合格に近づける道筋がある」ことを静かに物語っています。
講座選びで迷うときに参考にしたい指標はいくつかありますが、合格率の全国比は実績の強さを端的につかめる数値です。アガルートの場合、この数値が継続的に高い水準にあることは、単なる偶然や宣伝上の切り取りでは説明しきれないだろうと私は感じます。
8年間続く実績の重み
- データ公開は2018年度から2025年度までの8年連続
- すべての年度で対全国比3.6倍以上を達成
- 令和3~7年度の累計合格者数は1,492名
単年の数値が派手であっても、翌年に大きく崩れていれば、それは偶発的な結果として片付けられてしまいます。アガルートの合格率推移が興味深いのは、8年という長期にわたって、最低でも3.6倍以上という水準を割っていない点です。
ピーク時の6倍超ほどのインパクトはなくとも、常に「全国平均の数倍」という位置をキープし続けているという事実が、講座の再現性を裏付けていると言えるでしょう。
また、直近5年分(令和3~7年度)の累計合格者数が1,492名に達しているというのも、見逃せないポイントです。1年あたりに直すと、平均およそ300名の受講生が合格している計算になります。
これだけの人数が毎年結果を残しているとなれば、「一部の上位層だけが成果を出している」という話では済みません。さまざまな学習背景を持つ受講生が合格まで到達しているからこそ、ここまでの数字が積み上がるのでしょう。
8年連続という年月の長さと、毎年コンスタントに出続けている合格者数。この2つを重ねて眺めると、アガルート行政書士講座が「たまたま今年だけ良かった」たぐいの講座ではないと判断しやすくなります。
腰を据えて学習に取り組む先として信頼できるのかと問われれば、この推移はその問いに前向きな答えを返していると受け止めて良いはずです。
合格率を読み解くときの注意点
ここまで高い数字と継続性に注目してきましたが、合格率は数字だけを鵜呑みにせず、どうやって算出されているのかを理解したうえで読む必要があります。アガルートが公表している合格率について、あらかじめ知っておきたい注意点を2つ取り上げます。
分母は「アンケート回答者」
- 対象:有料講座の受講生のみ(資料請求のみ・無料講座のみの方は除外)
- 算出方法:合格発表後の受講生アンケートの回答をベースに集計
- アンケートはノベルティ(ギフトコード)付きで回答を促す形式
アガルートの公式サイト上には、合格率の算出方法に関する注釈が記されています。そこには、この数字が有料受講生の合格実績であることや、合格発表後のノベルティ付き受講生アンケートの回答をベースに算出している旨が明示されています。
つまり公表されている合格率は「有料受講生の全体に対する合格者の割合」ではなく、「アンケートに回答した有料受講生のうち合格した人の割合」という位置づけです。
この違いは少しわかりにくいかもしれませんが、重要な意味を持っています。アンケートに自発的に回答するのは、試験を最後まで受験し、学習を完走した層が多くなる傾向があると思われるからです。
逆に言うなら、途中で挫折した受講生や結果を報告したくない受講生は母集団から抜け落ちやすい、ということ。全有料受講生を分母にした場合の合格率が、上記の公表値よりもいくぶん低めになることは否定できないでしょう。
もっとも、アガルートでは合否にかかわらずノベルティを付けて回答を促しており、未回答による偏りを一定程度抑える工夫がなされています。このアンケートベースの算出方法は多くの通信講座で採用されている一般的な手法であり、アガルートだけが特殊というわけでもありません。
数字をそのまま信じすぎず、とはいえ過度に疑うのでもなく、「どんな母集団から算出された数字なのか」を頭の片隅に置いたうえで眺めることが大切だと考えます。
年度ごとの大きな変動
- 最高:2019年度 72.7%(対全国比6.32倍)
- 最低:2021年度 42.14%(対全国比3.76倍)
- 直近2年:2024年度46.82%、2025年度52.59%
8年間を通して全国比3倍超を維持している一方、個別の年度に目を向けると数字にはそれなりの幅があります。
最高の2019年度と最低の2021年度を比べると、合格率で約30ポイント、対全国比で2.5倍以上の開きがあり、年度単体の数字だけで講座を評価してしまうと印象が大きく振れてしまいかねません。
この変動の背景には、試験そのものの難易度変化が大きく関係していると考えられます。行政書士試験は記述式問題の採点基準や法改正の反映度合いによって合格率が上下しやすく、全国合格率自体も10.7%から14.5%まで動いている試験です。
さらに、受講生の学習経験の分布やアンケート回収状況も年度ごとに変わりますから、合格率が完全に横ばいになることはまずないと考えて良いでしょう。
だからこそ、1年分の数字だけを抜き出して「今年は低かった」「去年は高かった」と一喜一憂する必要はありません。むしろ複数年の推移を俯瞰して、最低値でも全国平均の3倍以上をしっかり維持できているのかという目線で眺めるほうが、講座の実力を見誤りにくくなります。
年度ごとの幅があることを前提としたうえで、長期的なトレンドを見るのがおすすめです。
この記事のまとめ

今回はアガルート行政書士講座の合格率について、推移データと注意点の両面から見てきました。
2018年度から2025年度までの8年間を通じて、合格率は42.14%から72.7%の範囲で推移しており、対全国比は最低でも3.62倍、最高で6.32倍という高水準でした。特筆すべきは、8年間のどの年度を取り上げても対全国比が3.6倍を下回った年が一度もないという継続性にあります。
一方で、この合格率がアンケート回答者をベースとして算出されている点や、年度によって数値が大きく変動する点は、頭に入れておきたいポイントでしょう。
数字の意味を正確に理解したうえで読み解けば、アガルート行政書士講座の合格率は単なる宣伝用のキャッチコピーではなく、継続的な成果が裏打ちされた指標であることが見えてきます。
合格率は講座選びで参考にできる重要な指標の一つです。もっとも、教材との相性や学習サポートの使い心地、費用面など、実際の受講生活を左右する要素はほかにもたくさんあります。
そうした点も踏まえて比較する必要はあるものの、8年間にわたって安定的に高い合格率を示し続けている講座はそう多くありません。
学習する場所を真剣に探しているあなたにとって、アガルート行政書士講座は有力な候補として前向きに検討する価値があるでしょう。気になるようでしたら、公式サイトで教材内容や学習サポートの詳細もあわせて確認し、ご自身に合うかどうかをじっくり見極めてみてください。
