アガルート行政書士講座を実際に購入・受講してレビューしている杉山貴隆です。

通信講座の比較をする中で、アガルート行政書士講座の総講義時間が350時間以上に及ぶ場合があると知り、戸惑っていませんか。
他社と並べるとその差はいっそう際立ちます。フォーサイトのバリューセット3が約70時間、スタディングのコンプリートコースが約109時間ですから、アガルートはおよそ3~5倍のボリュームです。
「仕事や家事と両立しながら、これだけの量を本当にこなせるのだろうか」。そんな不安が頭をよぎるのは、ごく自然な反応だと思います。私自身も、この数字を初めて目にしたときには「これを全部見るのは無理かも?」と感じました。
では、アガルートを実際に受講して行政書士試験に合格した人々は、この講義時間にどう対処したのでしょうか。すごく気になりますよね。
そこで今回は、アガルート行政書士講座を合格体験記を読み解き、彼らが講義時間をどのように消化していったのかを丁寧に整理します。読み終えたとき、漠然とした不安の正体がはっきりし、自分なりの取り組み方の見通しが立つはずです。
※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。
合格者が実践した消化の工夫

それでは、合格者たちが実際に膨大な講義時間とどう格闘していったのかを見ていきます。まず体験記を通読して気づくのは、多くの受講生が最初は「圧倒された」経験をしているという事実です。
興味深いのは、こうして初めは不安を抱いた方々が、口を揃えて「結果として合格に至った」と振り返っていることです。つまり、圧倒されたからといって諦める必要はまったくなく、むしろ圧倒されること自体が出発点として想定済みの風景なのだと捉えることができるわけです。
合格者たちは、それぞれ工夫を重ねながらこの長大な講義をこなしていきました。以下、その具体的な手法を4つの角度から見ていきましょう。
倍速再生で受講時間を短縮した
最も多くの合格者が採用していた王道の手法が、倍速再生による時間短縮です。
- 「アガルートの講義時間は全部で300時間程度あり、私は講義時間を1.5倍速程度で聞くことで、150時間の時間削減になりました」【引用元】
- 「講義動画の再生速度は常に1.2倍~1.5倍速で再生し、少しでも効率よく学習できるよう努めました」【引用元】
- 「私は2倍で視聴をしておりましたので、ある程度集中力も続きました。初めは分野によって倍速を変えようと思っておりましたが、慣れてきたことと、頭を回転を早くするためにあえて2倍速で聴き続けました」【引用元】
- 「最初から1.5倍速で視聴し、理解し辛かった部分や過去問で解けなかったり理解不足を感じた論点は2倍速で何度も繰り返し視聴しました」【引用元】
- 「2回目以降は、2倍速にして講義時間を短縮しながら、ペンキ塗りのようにわからなかった箇所をつぶしていくような感じで進めていくことができました」【引用元】
- 「倍速視聴を常に使いながら学習を進めた。豊村講師の話し方は間の取り方が上手いのか、倍速にしても違和感や不快感なく聴くことができた」【引用元】
まず数字の面から見てみると、倍速再生による時間短縮の効果は具体的に計算できます。300時間の講義を1.5倍速で視聴すれば約200時間(100時間の削減)、2倍速なら150時間(150時間の削減)になります。社会人受験生にとって、この差は極めて大きいものです。
1日2時間の学習時間を確保できる方なら、100時間の削減だけで約50日分、つまり1ヶ月半もの時間が浮く計算になります。これだけ違えば、例えば過去問演習や記述対策などアウトプットに回せる時間を十分に確保できますよね。
次に倍速の使い分けという観点です。合格者の声を眺めていると、「1周目は1.5倍、2周目以降は2倍」という方が多いものの、「最初から2倍で貫く」方や、「わからない部分だけ2倍で繰り返す」方もいて、正解は一つではないことがわかります。
共通しているのは、自分の理解度と残り時間を秤にかけて、柔軟に速度を調整している点です。倍速再生は単なるショートカットではなく、学習設計の重要なパラメータとして使いこなされていると言えるでしょう。
そしてもう一点、「豊村講師の話し方は間の取り方が上手いのか、倍速にしても違和感や不快感なく聴くことができた」という声は注目に値します。これは講師の話し方そのものが倍速再生に適していることを意味しているのではないでしょうか。
倍速で聞いたときに講師が早口に聞こえすぎて内容が頭に入らない、という講座もあるなかで、アガルートの主力講師である豊村講師はその心配が小さい。これは長い講義時間を前提とするアガルートにとって、見逃せない優位性だと私は感じました。
学習計画とノルマで着実に進めた
倍速再生と並んで多くの合格者が実践していたのが、スケジュール管理とノルマ設定です。漠然と進めるのではなく、講義数を数え上げて日割りに落とし込むという、地に足のついた手法でした。
- 「科目ごとに自分なりの受講期限を決め、コマ数を期限までの残り日数で割って1日に消化すべきコマ数を算出し、消化できなかったコマは翌日や週末にこなすなどして少なくとも民法・行政法・憲法については一定の期間内に全コマを受講するようにしました」【引用元】
- 「毎日最低これだけは学習するという量や時間を決めて、あとは愚直に進めていけば、自然と理解が深まっていくことを感じることができました」【引用元】
- 「科目毎に講義数を数える所から始めます。……仕事日:△/休日(予定有):○/休日(予定無):◎の3パターンに分け、△:3時間/○:5時間/◎:10時間を、月30日とした時に20:5:5の割合でこなしていました」【引用元】
- 「講義はボリュームがあって大変ですが、計画を立てて講義を消化していきました。先生のおっしゃるように、5月末までに民法行政法を終わらせると、良い流れに乗れると思います」【引用元】
- 「理解は薄くてもまず講義を終わらせることを試験勉強開始時にはいていく必要があります。そうすることで、理解は薄くても膨大な講義を終わらせられた自信に繋がります」【引用元】
私が強く印象に残ったのは、「コマ数を残り日数で割る」という発想です。360時間以上の講義と向き合うとき、漫然と「毎日少しずつ」と考えていては、いつ終わるのか見通しが立ちません。
ところが、一度すべての講義のコマ数を書き出し、試験日から逆算して1日あたりの必要コマ数を算出してしまえば、それは単なる数字の並びに変わります。「今日は3コマ、昨日の分を合わせて4コマ」という具体的な作業として学習が成立するのです。
これは例えて言うなら「巨大な山が、登るべき階段に変換される瞬間」だと私は捉えています。
さらに注目したいのが、もう一人の合格者が実践した3パターン制です。仕事日、予定のある休日、予定のない休日という3つのモードをあらかじめ設定し、それぞれの消化ペースを決めておく。これは社会人受験生にとって極めて現実的な設計思想だと感じました。
全日同じノルマを課そうとすれば、平日の仕事で疲れて達成できなかった日に自己嫌悪が募ります。しかし最初から「今日は△の日だから3時間」と決めておけば、それを守るだけで達成感が積み上がっていきます。挫折を防ぐ仕組みとしてよくできていますよね。
また、他の合格者の証言からは優先順位の付け方も学べます。「5月末までに民法行政法を終わらせる」は、試験配点の大きい2科目を前半に集中させるという戦略です。
「理解は薄くてもまず講義を終わらせる」は、完璧主義を戒める言葉とも読めるでしょう。どちらも、膨大なカリキュラムを相手にするうえで心強い指針となるはずです。
重要度に応じて取捨選択した
「すべてを完璧に消化しようとする必要はない」。これも多くの合格者が辿り着いた結論でした。
- 「2周目以降は主にアウトプットを中心に。インプットは基本耳学やながら学習が中心で、問題を解いてわからないところあやふやなところだけの講義を視聴するようにしました。理由は2周目もインプットベース(動画視聴を主に)しまうと、膨大な時間をとられてしまうと思ったのと、勉強したつもり・わかったつもりになってしまうと感じたからです」【引用元】
- 「出題頻度が低い部分は講義を見ず、過去問で問われた部分を確認する程度にして自習する時間を確保しました」【引用元】
- 「特に行政法と民法については何度も見ることができないほどに膨大な量ですので、AAランクを優先して、Cランクは一旦切るなどの戦略を取ることができました」【引用元】
- 「全ての授業を見る時間は無かったので、行政書士試験の中心的な科目である行政法と民法についてはテキストにおいてわからない部分があれば視聴するようにしていました」【引用元】
- 「講義を全て視聴するのにとても時間がかかってしまい、7月に入ってようやく終わりました」「とにかく長すぎました、もう少し短い方がよかったです。……試験後に、条文をもう少し勉強すれば得点がアップしたかもしれない、ちゃんと視聴すればよかったなあと思いました」【引用元】
ある合格者の戦略が私には特に示唆的でした。2周目以降はアウトプット中心に切り替え、講義視聴は「わからないところだけ」に限定するというものです。
これは時間節約のためだけではなく、「講義を見ていると勉強した気になってしまう」という落とし穴を避けるための工夫でもあります。
受動的に動画を流し続けるよりも、問題を解いて詰まったときに該当箇所の講義へ戻るほうが、記憶として定着しやすい。学習科学の観点からも理にかなった判断だと思います。
「出題頻度・重要度でランク分けする」という発想も、長く続く講義を前に冷静さを保つための実践知と言えます。アガルートのテキストや講義内では頻出度のランク付けがなされているため、戦略的に「切る」判断が可能です。
全範囲を完璧に網羅しようとすればどの科目も中途半端になりかねませんが、重要論点に資源を集中させれば合格ラインを安定して越えやすくなる。これは体験記全体を貫く重要な知見となっています。
ただし、視聴できなかったことを後悔する声も真剣に受け止めるべきです。取捨選択という戦略は有効ですが、それは「見ない部分を明確に決めて、残りに集中する」ときに機能するのであって、「時間が足りず結果的に見られなかった」のとは意味合いが違います。
前者は主体的な選択、後者は受動的な漏れです。取捨選択を活かすには、早めに全体を見渡し、どこを切るのかを明確に意思決定する必要がある。そのためにも、学習初期の段階でコマ数を数えて総量を把握する作業が欠かせないのだと、改めて痛感しました。
繰り返し視聴で理解を積み上げた
そして最後に、「1周で完璧に理解しようとしない」という心構えも、合格者たちに共通する姿勢でした。
- 「2回目3回目と繰り返すうちに理解が深まり、回4目でやっと全体的に理解することが出来るようになりました」【引用元】
- 「1回目は豊村先生の指摘される箇所に線を引いたり、マーキングをしたり、書きうつしたりと書く事に一生懸命であった記憶があります。2回目からは1.5倍速にして聞き流していました。……4.5回は聞いたかもしれません」【引用元】
- 「講義動画を倍速で見たあと、今回見た講義の復習+前回見た講義箇所の復習を実施していました」「全部講義を受け、復習を3周やると、民法及び行政法の問題演習がかなり楽々解くことができるようになり」【引用元】
- 「とりあえず1.5倍から2倍ぐらいの速度で流してわからないところがあればすぐ戻って再度視聴してとにかく数を聞くこと意識していました。……何度も繰り返して聞くことで知識の定着につながったと思います」【引用元】
「4回目でやっと全体的に理解できた」という証言は、学習の現実をそのまま映しているように思います。行政書士試験で問われる民法や行政法は、初学者が1周聴いただけで体系的に理解できるほど易しい分野ではありません。
むしろ、1周目で細部まで咀嚼しようとするとそこで止まってしまい、全体像を失う危険すらあります。まず全体を通し、概観を掴んでから繰り返しで精度を上げていく。これが現実的で確実なアプローチなのでしょう。
別の合格者のやり方にも学ぶところが多くあります。1周目は書き込みに集中し、2周目以降は倍速で聞き流す、と役割を周回ごとに分けるやり方もあるんです。
1周目から倍速で駆け抜けると消化不良になりますし、逆に毎周じっくり見ていると時間が足りなくなる。周回ごとに「何のために聴くのか」を意識的に切り替えることで、長大な講義が段階的な学習設計として機能し始めるのだと思います。
ここで重要なのは、長い講義時間と繰り返し視聴は矛盾しないという点です。むしろ倍速再生と組み合わせれば、「1周目はじっくり1.2倍、2周目は1.5倍、3周目以降は2倍」といった具合に、量のハンデを回転数のアドバンテージに変えることができます。
「3周で問題演習が楽々解けるようになった」という声は、その回転数がもたらす効果を如実に示す証言と言えるでしょう。
長い講義を最後まで続けられた理由
ここまでは、合格者たちが編み出した具体的な消化テクニックを見てきました。しかし、これだけの長さの講義を最後までやり通すには、方法論だけでは足りません。途中で「もう無理だ」と心が折れてしまえば、どんなに精緻な計画も機能しないからです。
そこで続いては、合格者たちがモチベーションを切らさずに走りきれた背景、言わば「精神的な支柱」について掘り下げます。体験記を読み込むと、共通する2つのポイントが浮かび上がってきました。
豊村講師の講義が飽きさせなかった
まず誰もが口を揃えて語るのが、主力講師である豊村講師の講義の魅力です。
- 「こんな私がものすごい量の視聴時間がある総合講義を一人で全部視聴することができたのは、豊村慶太の話が面白かったからだと思います。豊村慶太の話が面白いから飽きることなく視聴することができました」【引用元】
- 「正直、申し込み前は講義時間の長さが気になっていたのですが、過去2年間勉強してきて一通りの知識があると思い込んでいたのに、豊村講師の講義を聴くと新鮮で面白くて、あっという間に時間が経っていました」【引用元】
- 「豊村先生の熱意ある面白可笑しい講義が癖になり始めたら快感に変わっていきました」【引用元】
- 「特に豊村先生はすごくテンポが良いので長い講義時間も長いと感じませんでした」【引用元】
- 「豊村先生がエネルギーを込めて丁寧に講義してくださることで楽しく順調に進めることができました」【引用元】
これらの言葉の温度感に、私は驚かされました。単に「わかりやすい」「丁寧」といった平板な評価ではなく、「面白い」「新鮮」「癖になる」「快感」といった、まるで娯楽コンテンツを語るような語彙が並んでいるからです。
学習教材に対してここまで熱量のある評価が寄せられることは、そう多くはありません。
でも考えてみれば、これは長い講義時間という特性と見事に噛み合っているように思えます。仮に短時間の講義だとすれば、講師がどんな話し方をしていても耐えることはできるでしょう。
他方、300時間を超える講義をこなすとなれば、「聞くこと自体が苦痛でない」ことが合否を左右するほどの要素になってきます。「癖になり始めたら快感に変わっていった」という言葉は決して誇張ではなく、実感のこもった証言なのだと思います。
このことから導かれる示唆は重要です。アガルートの「講義時間が長い」という特性は、それ自体では中立的な事実に過ぎません。しかし「豊村講師という存在があることで、ボリュームを活かせる講座として成立している」。そう言っても過言ではないように私には思えます。
長さに圧倒される前に、まずはサンプル講義で豊村講師の話し方に触れてみるというのが、納得感を持って受講を決める近道なのかもしれません。
ボリュームをこなしたことが自信になった
もう一つ、体験記を読み込むうちに浮かび上がってきたのが、量の多さそのものが精神的な支えに転じるという、逆説的とも言える構造です。
- 「総合談義は正直かなりのボリュームがありましたが、この講義を完璧に覚えれば大丈夫という安心感がありました」【引用元】
- 「確かに他社さんと比べるとテキストも厚くインプットの講義時間が多いですが、逆に言えば、この教材だけしっかりやれば合格できると思いましたし、実際そうでした。……量がある教材でも、情報の抜けがないほうが安心して勉強できると思いました」【引用元】
- 「どの科目も本試験で問われる可能性のある内容が網羅されており、「これだけやれば大丈夫だろう」という安心感を得ることができました」【引用元】
- 「当然テキストも膨大な量がありますが、あますことなく解説していただけるので、やり切った時には相当な自信に繋がります」【引用元】
- 「理解は薄くても膨大な講義を終わらせられた自信に繋がります」【引用元】
- 「これだけの講義をこなせば合格近いと感じましたし、わからないと感じたところも、あとで振り返れるようにチェックだけしてとにかく前に進めることを目標に講義を聞き続けました」【引用元】
ここに浮かび上がるのは、「量の多さ=不安の種」という入口の感覚が、やがて「量の多さ=安心の根拠」へと逆転していくプロセスです。
ある合格者の言葉が最もわかりやすいでしょう。スリムな教材は取っつきやすい反面、「抜けているかもしれない」という不安が常に付きまといます。逆に量の多い教材は消化に時間がかかる代わりに、「ここに書かれていなければ試験には出ないのだろう」と腹を括ることができる。
これは学習者の心理を安定させるうえで、見過ごせない効果だと私は思います。
さらに、「理解は薄くても膨大な講義を終わらせられた自信に繋がる」という言葉にも注目したいところです。このコメントでは「理解の深さ」と「完遂した事実」が明確に切り分けられています。
1周目では十分に理解できなくても、ともかく最後まで通したという事実自体が、揺るがぬ足場になる。この足場があれば、2周目・3周目で落ち着いて精度を上げていけるわけです。
長大な講義は、序盤は壁のように見えますが、一度乗り越えれば強固な土台へと姿を変えます。
「やり切った時には相当な自信に繋がります」という声も印象的でした。本試験会場で問題用紙を開いたとき、「この範囲はすべて一度は触れた」という感覚があるのと、「見ていない箇所が多数ある」という感覚があるのとでは、パフォーマンスに明確な差が出るはずです。
これは単なる精神論ではなく、試験本番での判断力や踏ん張りを左右する実利的な要素だと私は捉えています。
「全部こなせる自信がない」という方へ
ここまで読んで、「工夫があるのはわかったけれど、それでも自分にできる気がしない」と感じているかもしれません。
その率直な気持ちを、私はしっかり受け止めたいと思います。量の多さに圧倒されるのは、繊細で真面目な方ほど陥りやすい感覚です。実際、合格者のなかにも、率直に「苦しかった」と語る声があります。
- 「一方で、丁寧さゆえに講義時間が比較的長く、学習初期から中盤にかけては、なかなかインプットが思うように進まず見通しが立たない不安を感じたのも正直なところです」【引用元】
- 「講義時間が多すぎて、ちょっと嫌になりかけた時期もありますが、無料の公務員試験向け等基礎レベルYoutube動画と併用活用することで、全体像を把握しつつ、講義動画の理解もすることができました」【引用元】
- 「届いた教材のあまりの多さと講義時間の長さに、まず心配になったのが消化できないのではないかということです。この不安は最後までありました」【引用元】
- 「一方で講義時間はとても長いので、時間を確保できないと1回視聴するだけでも大変だと思います。でも、初心者にとっては急がば回れで、結果よかったと思っています」【引用元】
ここで私が強調したいのは、これらの声に共通する重要な事実です。それは、ここに取り上げた人々は皆、不安や苦しさを抱えながらも、最終的には合格を勝ち取っているということ。
「この不安は最後までありました」という言葉は、裏を返せば「最後まで不安を抱えたままでも合格できた」ということを意味します。完全に不安が消えるのを待つ必要はないのです。
また、これまで紹介してきた合格者たちの工夫を振り返ってみると、「全部を完璧にこなした人」はむしろ少数派であることに気づきます。取捨選択をした方、2周目以降は倍速で流した方、重要科目に絞った方——合格の形は実にさまざまです。
全範囲を一字一句まで咀嚼することは合格の絶対条件ではない。これは多くの合格者の足跡がはっきりと示しています。
とはいえ、「時間を確保できないと1回視聴するだけでも大変」という言葉は、忠告として素直に受け止めなければなりません。
アガルートの講座は、ある程度の学習時間を継続的に確保できる方に向いています。仕事や家庭の事情でまとまった時間が取れない状況なら、より総講義時間の短い講座を検討するのも賢明な判断でしょう。
反対に、「じっくり腰を据えて、一つの教材で網羅的に学びたい」という方にとっては、この長さはむしろ歓迎すべき特性となるはずです。
ご自身の置かれた環境に照らして判断してみてください。
この記事のまとめ
アガルート行政書士講座の総講義時間はプランによっては350時間以上に達し、他社と比較すれば確かに長丁場です。しかし合格者たちの体験記を丁寧に読み解いていくと、その長さは単なる負担ではなく、工夫次第で最大限に活かせる資産であることが見えてきました。
合格者たちは倍速再生で物理的な時間を圧縮し、コマ数を数えて日割りのノルマに落とし込み、重要度に応じて取捨選択を行い、繰り返し視聴で理解を積み上げていました。これらの手法は特別な才能を必要とするものではなく、誰でも採り入れることができる実践知です。
加えて、豊村講師の魅力的な講義や、網羅性がもたらす安心感が、最後まで走りきるための精神的な支えとなっていた点も印象的でした。
もしあなたが講義時間の長さに不安を覚えているなら、ぜひ合格者たちの足跡を思い出してみてください。彼らもまた、最初はあなたと同じように圧倒された一人ひとりでした。それでも工夫を重ね、量の多さを自信に転換し、合格という果実を手にしたのです。
あなたに同じことができない理由は、どこにもありません。長い講義時間は確かに挑戦ではありますが、きちんと向き合いさえすれば、合格へと向かう最も太い道筋にもなり得るのです。



