アガルート行政書士講座 ライトではなくフルを選ぶべき3つの理由

アガルート行政書士

アガルート行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

アガルート行政書士講座を実際に受講してわかったこと&口コミ69件
アガルート行政書士試験講座を実際に購入・受講してレビューします。特徴・メリット・デメリットや他社との比較についても解説。

行政書士試験の合格を目指してアガルートを検討するなかで、入門カリキュラムに「フル」と「ライト」の2種類があることに気づき、どちらを選ぶべきかと頭を悩ませているのではないでしょうか。

ライトのほうが約10万円安く、ぱっと見では内容にもそれほど大きな差は無いように見える。だとすれば、お金を節約できるライトで十分なのではないか。そう考えたくなりますよね。

しかし、合格体験記を丁寧に読み比べていくと、フルとライトの間には「数字にも表れる明確な傾向の違い」があります。

そこで今回は、アガルートの行政書士講座の合格体験記を地道に分析した結果に基づき、ライトではなくフルを選ぶべき3つの理由を整理してお伝えします。読み終わるころには、自分にとってどちらが妥当な選択なのかが、はっきり見えてくるはずです。

※本記事は2026年5月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。

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フル・ライトの違い

入門カリキュラムには初学者向けの「フル」と「ライト」があります。骨格となる教材は両者で共通です。違いは付加的な講座とサポートの有無、そして価格にあります。具体的な相違点を一覧にまとめました。

項目フルライト
逐条ローラー
インプット講座
含む含まない
文章理解対策講座含む含まない
全体構造編含む含まない
バーチャル校舎の
利用権
ありなし
KIKERUKUN
(オンライン質問)
100回50回
一般教育訓練給付制度対象対象外
受講料
(豊村クラス・税込)
約33万円約23万円
  • 逐条ローラーインプット講座:民法・行政法を条文に沿って体系的に復習する講座
  • 文章理解対策講座:本試験の文章理解問題に対応するための専用講座
  • 全体構造編:試験全体の俯瞰と学習計画を立てるための導入教材
  • バーチャル校舎:オンライン自習室・学習サポーター相談などを利用できる仮想空間
  • KIKERUKUN:質問窓口
  • 一般教育訓練給付制度:条件を満たすと学費の20%の支給を受けられる

フル・ライトの価格差は約10万円。これを「節約のチャンス」と捉えるか、「合格可能性を上げるための投資」と捉えるか。判断はそこで分かれます。

フルを選ぶべき3つの理由

アガルート行政書士講座 フルを選ぶべき3つの理由

両プランの違いを押さえたところで、本題に入ります。なぜ約10万円多く払ってでもフルを選んだほうが良いでしょうか。

今回はアガルートの公式サイトに掲載されている入門カリキュラム(旧称「入門総合カリキュラム」)の合格体験記407件をひととおり確認し、判明した事実をもとに議論していきます。

フルのほうが合格者が多い

合格体験記407件の分析結果
  • フルでの合格を明言:20件
  • ライトでの合格を明言:4件
  • 比率:フルがライトの5倍

1つ目の理由は、合格者の中でフル受講者が圧倒的に多いという、シンプルかつ重い事実です。「自分はフルを受けた」と明記している人は20件、「自分はライトを受けた」と明記している人は4件。5倍の差がついています。

もちろん、ほとんどの体験記ではフル・ライトのどちらを受講したかが書かれていないため、正確な「フルの合格者数」「ライトの合格者数」はわかりません。それでも、明言した人だけを比べたときに5倍の差がついている事実は、簡単に無視することはできないでしょう。

それぞれの体験記の該当箇所を、引用の形でご紹介します。

フルで合格した受講生の体験記(20件)
  • 「入門総合カリキュラム/フルを選び、ムラなく学習することを心掛けました」 【引用元】
  • 「あとは、何も購入せずとも入門総合カリキュラム/フルの教材だけで十分だと思いました。」 【引用元】
  • 「入門総合カリキュラムフルでは民法だけセットに含まれていたのですが」 【引用元】
  • 「わたしは入門カリキュラムフルを受けて基礎からしっかり身につけれたお陰でどの教科もバランスよく勉強することができました。」 【引用元】
  • 「迷わず入門総合カリキュラム(フル)を選びました。」 【引用元】
  • 「私は入門総合カリキュラム(フル)豊村コース を2回受講しました。」 【引用元】
  • 「私は完全な法律初学者だったので、豊村クラスの入門総合講義フルを受講しました。」 【引用元】
  • 「入門総合カリキュラムフル豊村クラスの受講を開始しました。」 【引用元】
  • 「私は豊村先生の入門総合カリキュラム・フルを受講していました。初学者ということもあり、入門でフルの講座が自分には合っていると考え、受講を決めました。」 【引用元】
  • 「やるからには盤石の対策をしたいと考え、本講座を含む<入門総合カリキュラムフル>を申し込んだ」 【引用元】
  • 「アガルートの行政書士試験入門総合カリキュラムフルの講座を受講することにした最大の理由が豊村先生の授業の引き込まれる様な面白さと理解しやすさです。」 【引用元】
  • 「法律の勉強が初めてだった私にとってはこの入門総合カリキュラムのフルがちょうど良かったと思っています。」 【引用元】
  • 「アガルートの入門総合カリキュラム(フル)を12月から開始」 【引用元】
  • 「試験前年の10月から入門総合カリキュラム(フル)で学習を開始」 【引用元】
  • 「記述の書き方を教わりたくて、入門総合カリキュラム(フル)を受講しましたが正解でした」 【引用元】
  • 「サンプル動画等で検討した結果、豊村先生の入門総合カリキュラム(フル)の申し込みをしました。」 【引用元】
  • 「入門総合カリキュラム(フル)には、民法について、択一式完成への問題演習がありました。」 【引用元】
  • 「「2022/行政書士試験/入門総合カリキュラム(フル)/豊村クラス」の学習を実際に開始した」 【引用元】
  • 「私は入門総合カリキュラム(フル)を11月頃受講開始しました。」 【引用元】
  • 「全部の講義を消化できるか不安で、入門総合カリキュラムのフルかライトかで悩みました。しかし、学生時代国語が苦手だった自分には「文章理解対策講座」が必須だと考え、フルを選びました。」 【引用元】
ライトで合格した受講生の体験記(4件)
  • 「逐条ローラーインプット講座というのが当時何なのかわからず、安いほうでいいやと思ってしまい、講座を取ってからフルにすればよかったと後悔しました。」 【引用元】
  • 「入門総合カリキュラム(ライト)では、他資格試験の過去問演習はこの講座の民法80問のみでしたが、演習量として十分だったのではないかと思います。」 【引用元】
  • 「最初から入門総合カリキュラム(フル)にしておけばよかったと、少し後悔しました。」 【引用元】
  • 「私は1月末に行政書士試験を目指すことを決め、あまり教材が多すぎても全部使いこなせるかわからないし、もし必要ならその時にまた申し込もうと思い、入門総合カリキュラム(ライト)を選びました」 【引用元】

体験記を並べてみて、私は少し胸が痛みました。ライト合格者4人のうち2人が「フルにしておけばよかった」と明確に後悔をにじませているのです。

行政書士試験を受験する機会は年1回のみ。不合格になってから「あれをやっておくべきだった」と振り返る痛みは、お金の問題よりずっと深刻なものになるはず。

約10万円の差をどう捉えるかは個人の自由ですが、その10万円が「合格可能性を底上げするための投資」だと考えれば、決して高くはないと私は思います。

ライトの合格者は法律学習経験者が多数

ライト合格者4人の学習状況
  • 宅建試験の受験経験あり:3人
  • 法律初学者:1人

2つ目の理由は、ライトで合格した数少ない人たちの属性に偏りがあるという発見です。先ほど挙げた「ライトでの合格を明言した4人」を1人ずつ詳しく見ると、4人のうち3人が宅建試験の受験経験者でした。

  • 「2020年の宅地建物取引士試験合格後……行政書士の受験を決意しました。」 【引用元】
  • 「前年に宅建士試験を受験しており、さらに学習を深めたいと思ったため、行政書士試験の勉強を始めました。」 【引用元】
  • 「これまで取得してきた資格は、宅建(6年前)、消費生活アドバイザー(3年前)、FP技能士1級(20年以上前)などです。」 【引用元】
  • 「法律初学者なので独学という選択肢はなく、私の性格上、予備校へ通学すると、行っただけで勉強したと勘違いしてしまうので、WEB講座を選択しました。」 【引用元】

宅建試験は、民法を中心とした権利関係が出題範囲の大きな柱になっています。行政書士試験でも民法は配点の大きい主要科目ですから、宅建合格レベルの民法の知識があれば、ライト受講でも自力で補える部分が多いはずです。

もっと言うと、条文学習を補強する「逐条ローラーインプット講座」が無くても、すでに頭の中に条文の骨格ができている。だからライトでもなんとかなった、という構図が見えてきます。

逆に言えば、法律初学者の方がライトを選ぶのは、自らハンデを背負って試験会場に向かうようなもの。サンプル数が4人と少ないのは確かですが、「ライトで合格できた数少ない人の多くが法律経験者」という事実は、それ自体が強い示唆を含んでいます。

もしあなたが法律初学者で、宅建のような関連資格の学習経験が無いのなら、ライトを選ぶ前にもう一度、上記の事実と向き合ってみてください。

ライトで失敗すると結局高くつく

ライトから上位プランに乗り換えた合格者の例
  • Aさん:入門ライトを受講 → 翌年に入門フルを再受講
  • Bさん:入門ライトを受講 → 翌年に上級フルを受講
  • Cさん:入門ライトを受講 → 翌年に中上級フルを受講
  • Dさん:入門ライトを受講 → 翌年に中上級ライトを受講

3つ目の理由は、最初にライトを選んで失敗した場合、結局はフルを最初から選ぶよりも多くのお金と時間がかかるという話です。合格体験記を踏み込んで調査すると、ライトだけでは合格に至らず、翌年以降に上位プランを改めて受講して合格した人が4人見つかりました。

  • 「2023年度に入門総合カリキュラムライトで商法以外はひと通り授業を聞いていました。2024年度の入門総合カリキュラムフルを受講するにあたっては一度受けた授業だったのですが、勉強をしていない期間もあったので1.5〜2倍速で授業を受けました。」 【引用元】
  • 「私は2023年度の試験に一度落ちました。アガルート受講でしたが、カリキュラムはフルではなくライトだったので逐条ローラーインプット講義はなく」「結果は172点で不合格」「今度はライトではなくフルを受講」 【引用元】
  • 「なんと、1年目は無知識にも関わらず入門総合カリキュラムライトで3ケ月で合格する気マンマンでした。」「2年目になり中上級フルカリュキュラムに切り替え」 【引用元】
  • 「2020年の初年度、商法以外の入門総合カリキュラム(ライト)のインプットをひたすら視聴したが、過去問は1周か2周がせいぜい。」「初年度は、商法は捨てて臨んだが記述採点なしの結果に終わる。2年目は他の予備校の通信に浮気、2度目の試験結果は168点。3年目は豊村講師の中上級総合カリキュラム(ライト)、総まくり記述80問攻略講座を楽しみに受講。」 【引用元】

最初にライトを受講し、翌年に入門フルや上位カリキュラムを受講し直す場合、ライト受講経験は再受講割引・ステップアップ割引の要件を満たさないため、上位プランを定価で購入することになります。

その結果、合計の受講料は最初からフルを選ぶ場合より20万円以上多くなる計算です。これに加えて、もう1年分の学習時間と精神的な負担までのしかかってきます。

私はこの計算を念頭に上の事例を読んで、改めて「節約のつもりが逆に高くつく」リスクの大きさを実感しました。10万円を惜しんだ結果、最終的にはそれ以上の金額を余分に払うことになるかもしれない。そして失ってしまった1年は、お金では取り戻せません。

もちろん、ライトで合格する人もいます。あなたがその1人になる可能性もあるのかもしれません。しかし、合格できなかった場合の追加コストまで織り込んで判断するほうが、より現実的であり、より合理的であると言えるのではないでしょうか。

ライトから始めるのも1つの手

アガルート行政書士講座 ライトから始めるのも1つの手

ここまでフルを推す理由を3つ挙げてきましたが、それでも「やはり最初は予算を抑えたい」と感じる方はいるはずです。その気持ちはよくわかります。

もしどうしても踏ん切りがつかず、迷い続けて学習開始が遅れるくらいなら、思い切ってライトを選択して早くスタートを切るのも1つの手かもしれません。

実はライトで始めた後であっても、補強を図る手段が2つあります。「単科講座を買い足す」という方法と、「フルプランへ変更する」という方法です。以下で順番に見ていきましょう。

単科講座を買い足す

ライト受講中に買い足せる講座
  • 逐条ローラーインプット講座(単科販売あり)
  • 文章理解対策講座(単科販売あり)

ライトで物足りなさを感じたら、「逐条ローラーインプット講座」と「文章理解対策講座」については単科講座として後から購入できます。条文の総ざらいや文章理解の対策が必要だと気づいた段階で、追加投入する選択肢が残されているわけです。

ただし、注意点があります。それは、ライトプランに含まれていないもののうち、次のものは単独で買うことができないということです。

  • 全体構造編
  • バーチャル校舎の利用権
  • KIKERUKUNの質問回数
  • 一般教育訓練給付制度の利用権

ライトでスタートを切る場合は、「上記のものを後で買い足せなくても構わない。それで後悔することはまずない」と思えるかどうかを、一度検討してみると良いでしょう。

フルプランへ変更する

ライトからフルへの変更について
  • 会員規約に従ってライトプランをフルプランに変更できる
  • 追加の受講料:フルとライトの差額
  • 事務手数料:契約から1か月以上超過の場合は支払必須

実はアガルートには、ライトからフルへの中途変更を申し出ることができる仕組みが用意されています会員規約第5条)。実は先に挙げた合格体験記の中にも、受験年の3月末にライトからフルへ切り替えて合格を勝ち取った方が1人いました。

  • 「講座を申し込んだ当初は、「フル」ではなく「ライト」を選択し受講していました。……学習を進めていくうちに条文学習の大切さをひしひしと感じるようになり……「逐条ローラーインプット」の講義が必要だと思い、学習途中(昨年3月末頃)で「ライト」から「フル」への講座の変更を申し出ました。」 【引用元】

ただし、ライトからフルに変更する際には、事務手数料が発生する場合があることに注意してください。具体的には、受講契約から1か月以内であれば手数料なし、1か月を超過している場合は事務手数料がかかります。

また、中途変更なので当然ではありますが、最初からフルで始める場合に比べると、フルプランとしての受講期間が短くなる点は認識しておきましょう。

文章理解対策について

最後にフルとライトの最大の違いの1つ「文章理解科目の問題数」に触れておきます。

2026年4月にアガルートに問い合わせたところでは、フル・ライトそれぞれに含まれる問題数は次の通りとなっています。

フル・ライトで触れられる文章理解の問題数
  • フル:合計47問(入門総合講義テキスト6問+模擬試験3問+文章理解対策講座38問)
  • ライト:合計9問(入門総合講義テキスト6問+模擬試験3問)

フルの文章理解の収録問題数はライトの5倍ほど。行政書士試験の文章理解は、基礎知識科目の中で出題される3問ほどですが、足切り回避の意味で軽視できません。とすれば「文章理解の対策がどれくらいできるか」はプラン選びの重要ポイントになり得ます。

とは言うものの、すでに述べたように「文章理解対策講座」は単科講座としても販売されています。ライトを選んだあとで必要を感じれば後から買い足すことができるわけです。したがって、この一点だけを理由にフルを購入する必要はないでしょう。

その一方、自分の国語力にあまり自信が無い場合は、最初からライトではなくフルにしておくのが賢明な選択かもしれません。実際、先ほど紹介した「ライトからフルに変更した受講生」は、こう振り返っています。

  • 「私にとって、足切り回避の為に本試験で文章理解問題は全問正解必須だったので達成することができ感謝しています。」 【引用元】

文章理解は、知識ではなく「読み解く力」を問う科目。短期間で身につけにくいからこそ、早めの段階で十分な演習量を確保しておきたい。そう考える方にはフルを選ぶ価値が高いでしょう。

この記事のまとめ

ここまで、アガルート行政書士講座でライトではなくフルを選ぶべき理由を、合格体験記の分析を軸にお伝えしてきました。改めて3つの理由を振り替えっておきましょう。

  • 合格体験記でフル受講を明言した人は20件、ライト受講を明言した人は4件。5倍の開きがある
  • ライトで合格した4人のうち3人は、実は法律学習経験者
  • ライトで始めて上位プランに乗り換えると、最初からフルを選ぶよりも結果的に高くつく

行政書士試験は年に1回。1回1回の挑戦が、あなたの人生の貴重な1年そのものです。約10万円の差を「節約のチャンス」と見るのか、「合格可能性を底上げするための投資」と見るのか。

私は、迷うくらいならフルを選んで全力で1回目に懸けるほうが、後悔の少ない選択になると考えます。

どちらを選ぶにせよ、ここまで真剣に比較検討してきたあなたなら、きっと前向きな決断ができるはず。納得のいく選択肢を選び取り、勢いよくスタートを切ってください。

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