アガルート行政書士 上級カリキュラム 44件の口コミ・評判と注意点

アガルート行政書士

アガルート行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

アガルート行政書士講座を実際に受講してわかったこと&口コミ69件
アガルート行政書士試験講座を実際に購入・受講してレビューします。特徴・メリット・デメリットや他社との比較についても解説。

行政書士試験で何度も受験を重ね、あと一歩のところで合格を逃してしまう。自己採点で指が止まる瞬間のあの落胆、「また来年か」と口から漏れるため息。本試験で160点台までは届くのに、そこから先の20点がどうしても積み上がらない

そんな停滞のなかでアガルート行政書士講座の上級カリキュラムが気になっているのではないでしょうか。

受講料は決して安くない講座です。他社の上級講座との価格差も相当なもので、「本当にこの金額を払う価値があるのか」「自分のレベルに合っているのか」「実態はどうなのか」といった疑問を抱えたまま、申込ボタンを押しきれずにいる方も多いと思います。

そこで今回は、アガルート行政書士講座 上級カリキュラム/フルを、実際に受講して合格された方々の口コミを手がかりに徹底的に読み解いていきます。

好意的な評価だけを並べるのではなく、率直な批判や注意点にも踏み込み、他社の上級講座との比較も交えながら、この講座の本当の価値を検証しました。

記事を読み終える頃には、あなたが上級カリキュラムを選ぶべきかどうか、選ぶとしたらフルとライトのどちらが合うのか、そして受講料を最大限抑えて申し込むにはどうすればよいかまで、判断の材料が揃うはずです。ぜひ最後までお付き合いください。

※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。

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評判(口コミ)まとめ

アガルート行政書士講座 上級カリキュラムを実際に受講した方の声をテーマ別に整理し、私なりの視点で読み解いていきます

豊村慶太講師の講義

上級カリキュラムの顔となる豊村慶太講師について、受講生の声は絶賛のオンパレードと言っても過言ではありません。講義の質に関する評価と、メンタル面を支えてもらえたという評価の二つの軸で紹介します。

講義のわかりやすさ・面白さに関する声
  • 「豊村先生の講義は本番を想定した講義であって、勉強の為の勉強という感じがなかったので模試や本番の試験で結果が特に出せた」【引用元】
  • 「豊村先生の講義は話に強弱がついており、聞き飽きない且つ眠くならないような内容でしたので1年を通して聴くことが出来ました」【引用元】
  • 「面白く、痒い所に手が届く講義!豊村講師はプロ中のプロ!」「自分の勉強してきた中で曖昧だったりする部分も痒い所に手が届くような説明で大変理解の助けとなりました」【引用元】
  • 「分からないところが、分かるようにパズルのピースがカチッとはまっていく感覚がありました」【引用元】
  • 「豊村先生の講義中に「この場合はできるんだっけ?せーの」と問いかけてくれる講義は、授業が受け身にならず、能動的にアウトプットさせてくれ、講義も眠くならず、楽しく視聴できました」【引用元】
  • 「豊村先生の講義の質の良さです。他社とも比較したのですが、講義の分かりやすさは一番でした。テキストを読むだけでは得られない知識を学ぶことができ、法律はこんなに面白いものなのだと感じさせてもらいました」【引用元】

これらの声を読んでまず唸ったのは、豊村講師の講義が「上級者に向けてもなお、受け身にさせない設計」で作られている点です。

上級カリキュラムの受講生というのは、既に他社の入門講座や独学である程度の知識を積み上げた方が中心ですよね。そうした学習経験者ほど「知っている話が多いと退屈してしまう」という壁にぶつかりがちです。

しかし「せーの」と声をかけて能動的に答えさせるスタイルであれば、既知の論点であっても脳を働かせ続けずにいられません。地味に、しかし確実に効いてくる工夫だと思いました。

「パズルのピースがカチッとはまる」という表現にも唸らされます。知識の整理フェーズに入っている学習経験者に、これ以上ないほど刺さる感覚を言い当てているからです。

バラバラに散らばった断片知識を、ひとつの体系に組み上げ直す。上級カリキュラムが果たす役割は、まさにこの「組み上げ直し」にあるのだと納得させられました。

次に、講義が継続の支えになったという声も紹介します。

継続の支えとなった言葉・熱意
  • 「「最後まであきらめてはいけない、モチベに頼ってはいけない」という言葉がすごく心に響き、絶対に2025年には合格するんだという気持ちで勉強してきました。不思議とモチベーションに頼ることなくこの1年間は勉強を続けられました」【引用元】
  • 「3年間、豊村先生を推しだと思い込み?頑張りました!先生の熱意に当てられて、頑張り切る事ができました」【引用元】
  • 「4年間毎回160点台で落ちており、一生試験に受かる気がしなかった自分を救ってくれたのは間違いなくアガルートの教材・講師の講義のおかげです」【引用元】
  • 「豊村先生の声がとても聴きやすく、ほとんど毎日イヤホンで家事、犬の散歩などでも聞いていました」【引用元】

特に目に飛び込んできたのは「4年間毎回160点台で落ちており、一生試験に受かる気がしなかった」という一節です。読んだ瞬間、胸がぎゅっとなりました。

4年です。4回分の1年間、そのすべてをあと一歩で逃し続けるという苦しみは、経験した人にしか分からないでしょう。「一生受かる気がしなかった」という諦念の滲んだ一行に、この試験の残酷さが凝縮されている気がします。

この「160点台の壁」というのは、一度ぶつかるとまず抜け出せません。単に知識を足し算する次元ではなく、メンタルごと立て直してくれる伴走者が必要なのだと、こうした口コミが改めて教えてくれます。

豊村講師の熱量と、それを3年4年と受け止め続けた受講生の粘り。記事化するためにただ読むだけのつもりが、気付けば声援を送りたくなっていました。

教材の質と使いやすさ

上級カリキュラムの教材は、「図表まとめ講座」「START UP 判例解説講座」「他資格試験過去問ベストセレクション」の三本柱で構成されています。それぞれについて、受講生がどう評価しているのかを見ていきましょう

図表まとめ講座への評価
  • 「図表まとめのテキストは学習の司令塔的な存在となり、試験当日にも図表が頭に浮かぶほど愛着を持っていました」【引用元】
  • 「この図表まとめ講座のテキストは、私の一番大事な受験グッズでなくてはならない存在でした」【引用元】
  • 「学習経験者向けに、わかりやすく要点がコンパクトにまとめられていたので、何回も回すのにとても効率がよかった【引用元】
  • 「文章だけでは理解しづらい制度の流れや比較ポイントが一目で分かるため、短時間でも全体像を掴むことができ、スキマ時間学習との相性が非常に良かった」【引用元】
  • 「知識を立体的に覚えることが出来るので、短答だけでなく、記述問題の解答をする際にも非常に役に立ちました。記憶の引き出しをすっと出すのに、図表形式は非常に頭に思い浮かびやすいです」【引用元】

図表まとめ講座については「司令塔」「一番大事な受験グッズ」「なくてはならない存在」と、感情のこもった表現が並びます

単なるテキストに対する評価として読むと、いささか大げさにも感じるかもしれません。けれど記述式の解答時にも図表が頭に浮かんだという声に触れると、その熱量が腹落ちしてきます。

択一対策として使われがちな図表が、記述の得点源にもなる。短答と記述は結局、同じ知識を別角度から問うているにすぎないという試験の本質を、図表という視覚的な整理がぴたりと橋渡ししているのでしょうね。

一方で、上級カリキュラム全体への不安の声の中には、この図表まとめ講座の難易度そのものへの言及もあります。こちらも隠さず紹介します。

  • 「図表まとめ講座は、私にとっては内容のレベルが高く、私の頭の中に入りにくかったと感じました。だから見栄を張って上級クラスを選んだことを反省しました」【引用元】

この声はごまかさずに受け止めるべきでしょう。図表まとめ講座は「既にメインテキストを持っている学習経験者」を前提に、説明を削って要点を圧縮した教材です。つまり基礎知識がまだ定着していない方にとっては、情報密度が高すぎて消化不良を起こしてしまう

「見栄を張って上級を選んで反省した」という率直な告白には胸が痛みますが、同時にこれから検討する方にとっては何より貴重な警鐘でもあります。

START UP 判例解説講座への評価
  • 「1年目の178点から248点へと、1年間で70点の大幅なスコアアップを果たせましたが、そのうち大半はこの講座のおかげだと思っています」【引用元】
  • 「未知の問題が出てもなんとなく正解の肢を選べる「リーガルマインド」のような基礎力が養われました」【引用元】
  • 「事件の背景から解説をしてくれているので物語としても頭に残りやすいです【引用元】
  • 「「なぜこの結論になるのか」が明確になったことで、判例に対する苦手意識が大きく減り」ました【引用元】
  • 「判例への苦手意識が完全になくなり、むしろ武器となった」ことで、本試験では自信をもって回答することができました【引用元】
  • 「初めて実際の事例を通して、生きた知識としてインプットされた実感をもつことができました。何より、豊村講師の講義が面白く、臨場感たっぷりで印象に残り、判例を「楽しむ」ことができたことが大きかった」【引用元】

1年で70点のスコアアップ。この数字を最初に見たときは、正直「本当か?」と疑いました。行政書士試験で年間70点伸ばすのはそれほど非日常的な伸び幅なのです。

もちろん個人差はありますし、誰でもこれが再現できるとは限りません。それでも判例対策が行政書士試験の得点を押し上げる決定打になり得る、という可能性を強く示唆する事例であることに変わりはないでしょう。

特に印象に残るのは「リーガルマインド」という言葉。判例を通じて法的思考の型を身につけることで、見たことのない問題にも対応できるようになる。単なる暗記型の対策では到達できない境地ですよね。

そして判例解説に対して「物語として頭に残る」「楽しめた」という表現が繰り返し登場する点も見逃せません。

判例というのは放っておけば無味乾燥な事実関係の羅列に成り下がる代物です。それを豊村講師は事件の背景や争点のドラマを肉付けして語り直す。そのおかげで、ひとつひとつの判例が「覚える対象」から「記憶に食い込んでくる物語」へと変質している

これは相当に高度な職人芸だと感じます。

他資格試験過去問ベストセレクションへの評価
  • 「他資格過去問がなければ、私は合格できなかった」【引用元】
  • 「アガルートを選んだ最大の決め手は、上級コースに含まれていた「他資格過去問」の存在です」【引用元】
  • 「他資格過去問には物凄く難しい問題もあります。本試験で難しい問題が出たときに「他資格過去問のほうが難しいじゃん」と思えるメンタルになり、試験本番で見たことのない問題にも対処できるメリットがありました」【引用元】
  • 「行政書士の過去問と少し違う角度から問われる問題が多いので1周するだけでかなり知識が補完される感覚がありました。他資格BSを解いたあと模試や過去問を解くと、難易度も簡単に感じられるようになりました」【引用元】

他資格過去問ベストセレクションは、司法試験・予備試験・司法書士試験など、行政書士より格上の試験の過去問を厳選した問題集です。これを潰しておくと、本試験の難問に対して「見たことのある角度だぞ」という余裕が生まれるわけですね。

さらに「他資格過去問のほうが難しいじゃん」と思えるメンタルを作る。この一言はリアリティを強く感じさせます。本試験会場で発揮される自信というのは、結局のところ、こうした一段上の訓練を黙々と積んだ経験からしか立ち上がりません。

一方で、この講座には映像解説がないという構造上の制約があり、これを物足りなく感じた方もいらっしゃいます。

  • 「この講義には豊村先生の解説が無く残念でした」(他資格過去問ベストセレクションについて)【引用元】

行政書士試験過去問ベストセレクションと他資格試験過去問ベストセレクションは、いずれも問題集のテキストのみで映像講義は付いていません。

豊村講師の講義に惚れ込んで申し込んだ方にしてみれば、この2講座に映像がないと知った瞬間の肩すかし感は相当なものでしょう。率直に残念がっているこの声も、致し方ない反応だと思います。

逐条ローラーインプット講座

逐条ローラーインプット講座は、田島圭祐講師が担当する条文学習の専門講座です。フルカリキュラムにのみ含まれる講座で、多くの受講生が「合格の決め手」として挙げている、上級カリキュラムの中でも特に評価の高い講座となっています。

条文理解・択一得点向上に関する声
  • 「なんといっても自分の中でのナンバー1講座は逐条ローラーでした!おそらくこれを受けていなければ合格していない」【引用元】
  • 「これは革命的でした。条文学習を初めてやりましたが、民法・行政法の択一の正答率がぐっとあがり」ました【引用元】
  • 「田島先生が「逐条学習を徹底的にやり込めば、見える世界が変わる」と何度も熱く語られていましたが、3周目を終えたあたりから、点が線でつながる感覚を覚え、特に択一式の得点が大幅に向上しました」【引用元】
  • 「素読するだけでは全然頭に入ってこない条文も、田島先生の講義だと、不思議と頭に入ってきますし、残っています」【引用元】
  • 「田島先生がズバズバと条文のランクを付けてくださるので、重視するべき条文が浮かび上がったのが良かったです」【引用元】
  • 「一つひとつの条文を丁寧に確認しながら学習できたことで、「なぜこの選択肢が正しいのか」「どこがひっかけなのか」が明確になり、ローラーインプット前と後では問題に対する理解度が本当に劇的に変わったと感じて」います【引用元】

「これを受けていなければ合格していない」「革命的でした」という言葉は、お世辞では絶対に出てきませんよね。本当に効いたからこそ漏れ出た表現でしょう。

条文というのは行政書士試験の出題根拠そのものですから、ここを素通りしたままでは、どれだけ過去問を回しても選択肢の精緻なひっかけを見抜けない。

逐条ローラーが「3周目あたりで点が線でつながる」「問題の見え方が劇的に変わる」と語られているのは、条文学習の量的な積み重ねが質的な飛躍に転じる瞬間を捉えた証言なのだと思います。

もうひとつ唸らされたのは、条文にランクを付けてメリハリを示す田島講師の指導手法です。

自力で条文集と向き合うと、正直どこが重要なのか分かりません。分からないから全部を同じ重さで読もうとして、途中で挫折する。そこに「ここは浅めでいい」「ここはしっかり」というガイドが入る。たったそれだけで学習の手応えは別物になります

一方で、逐条ローラーインプット講座にはボリュームの大きさという注意点もあります。

ボリューム・時間的負担に関する声
  • 「ボリューム多く、仕事の合間の勉強なので定速で受講すると2か月ぐらいかかりました。正直焦ったので、絶対早く取り掛かるべきです【引用元】
  • 「扱う条文数が非常に多く、4月から学習を開始した私にとっては全ての講義を受講するのが難しいと感じる場面がありました」【引用元】
  • 「必要とされる条文を全て講座で潰していくというカリキュラムは想像以上の苦痛で、特に民法で途中、心が折れそうになる事もありました」【引用元】

「心が折れそうになる」と言わせるのですから、いかに骨の折れる講座か察しがつきます。民法・行政法の重要条文を一つずつ潰していく作業は、終わった後に大きなリターンをもたらす反面、途中経過は決して楽しいものではありません。

仕事や家事と並走する受講生にとって、早めのスタートダッシュは必須条件だと思ってください。後述しますが、この逐条ローラーの存在がフルとライトの選択を決定的に左右します。

受講サポートの充実度

アガルートの受講サポートは多岐にわたりますが、受講生の口コミで特に言及が多いのは「AWESOMEコンサルティング」と「学習サポーター」です。

AWESOMEコンサルティングに関する声
  • 「毎月行われるAWESOMEコンサルティングの動画での豊村先生のアドバイスが非常に参考になりました。毎月視聴し、自分の進度にあったスケジュールやアドバイスを勉強に取り入れて、勉強方法やスケジュールをアップデートしていました」【引用元】
  • 「月イチのAWESOMEコンサルティングは他の受講生の優秀さを目の当たりにして焦りを感じながらも、豊村先生のお言葉に励まされたり、時にはアドバイスを頂くことができたり。さぁまたここから頑張ろう!と思えるような、私にとっての息抜きの時間でもあり、毎月楽しみにしていました」【引用元】

AWESOMEコンサルティングは、毎月第3土曜日に豊村講師がYouTubeライブで配信する一斉型の学習アドバイスサービスです。2025年11月にスタートしたばかりの比較的新しい取り組みで、受講生アンケートをもとに勉強法やメンタル面のサポートが行われています。

毎月の「息抜きの時間」と呼ぶ受講生までいたのは正直意外でした。長期戦で孤独になりやすい行政書士学習にとって、月に一度決まった日に講師の声を聞けるというだけで、学習リズムは思った以上に整うのでしょうね。

学習サポーターに関する声
  • 「行政書士の先輩であるアガルートの学習サポーターに相談しました。(中略)その先輩もやはり民法に苦戦したそうで、試験本番でどうなっていたいかをイメージするようにアドバイスをいただき学習の励みになりました」【引用元】

学習サポーターはバーチャル校舎内で利用できる相談窓口で、行政書士試験に合格したスタッフが勉強の方向性やスケジュールの悩みに応じてくれます。

月1回15分・先着順予約制なので希望どおりには取れないこともあるようですが、実際に試験を乗り越えた先輩の肉声を聞けるというのは、学習中盤の迷いを抱えた受験生にとって相当に支えになるはずです。

なお、バーチャル校舎そのものはフルカリキュラム受講者のみが使える仕組みで、先着希望制・定員ありという制約は押さえておきましょう。

不満・残念だった点

上級カリキュラムには高い評価が多い一方で、受講生から指摘されている不満や注意点もあります。読者の方が受講後のギャップを感じないよう、ここでは率直にお伝えします。

模擬試験の回数に関する声
  • 「模試が一度きりではなく、月に一度の頻度で実施されると、学習の目標設定がしやすく、勉強のペースもつかみやすくなると思います」【引用元】
  • 「模試は1回分しかないので、回数的には物足りないのが本音です」【引用元】
  • 「アガルートさんの模試はあくまでも問題と解答用紙を自分の用意した場所でやるだけなので本番感はないです」【引用元】

アガルートの上級カリキュラムに含まれる模試は1回のみ、かつ自宅で問題冊子を解くスタイルです。会場受験型の模試を複数回提供している予備校と比べると、ここは物足りなく映るはず
受講を決める前に押さえておきたい事実のひとつですね。

もっとも、他社の模試を別途受ければカバーできる範囲でもありますから、致命傷というほどではないというのが私の意見です。

上級カリキュラムの難易度への不安
  • 「私には難易度がやや高く、理解できていないことも多かったため、上級カリキュラムではなく、中上級カリキュラムにした方がよかったかな?という不安が出てきました」【引用元】

この声は本当に示唆に富んでいます。上級カリキュラムは「既に160点前後取れる方」を想定して設計されている以上、基礎知識が定着しきっていない段階で手を出すと、難易度にのまれてしまいかねません

この方は最終的に合格されたものの、道中で「中上級にしておけばよかったかも」と揺れた心中を率直に綴ってくれました。こういう正直な証言ほど、これから申し込もうとする方にとっては宝物のような情報ですよね。

自分の現状が本当に上級カリキュラムの対象者に当てはまるか、冷静に見極めたいところです。

過去の音声ダウンロード機能に関する声(現在は廃止済み)
  • 「音声がダウンロードできたので、逐条ローラーや判例解説などを仕事中はとりあえず流して聞いていました」【引用元】

この口コミにあるように、以前は音声のみをダウンロードできた時期がありました。しかし現在、音声ダウンロード機能は廃止されています

代わりにアプリ「AGAROOT Learning」のバックグラウンド再生機能が提供されており、音声を流し続けられる形になりました。運転中や家事中に講義を聞くというスタイル自体は今も継続できるので、ここは過度に心配しなくて大丈夫でしょう。

総括

ここまで紹介してきた受講生の声を総合すると、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの強みは大きく三つに集約されます

一つ目は豊村慶太講師の講義力。上級者ですら飽きさせず、メンタル面まで丸ごと支えてくれる講師として、多くの合格者がその功績を熱く語っています。

二つ目は「図表まとめ」「判例特化」「他資格過去問」「逐条ローラー」という上級者専用教材の充実度。「合格まであと一歩」の受験生が本当に必要としている武器が、見事なまでに揃っている印象でした。

三つ目は、4年間160点台で停滞していた方を救った実例が象徴するとおり、本試験で届かなかったあと20点を積み上げる力を実証的に備えている点です。

一方で課題も明確です。対象者の前提レベルが高く、基礎が固まっていない段階で手を出すとミスマッチを起こす危険がある。模試が1回だけで、演習系の一部講座には映像解説が付いていない。これらを許容できるかどうかが、受講の向き不向きを分ける分岐点になりそうですね。

本記事ではこの後、他社講座との比較や具体的なメリット・デメリット、合う人・合わない人の整理を通じて、読者自身の判断材料を積み上げていきます。

特徴

アガルート行政書士講座 上級カリキュラム 図解

アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの主な特徴を三つに絞ってお伝えします。この講座の根幹を理解することで、この後の比較やメリット・デメリットの議論もより立体的に捉えられるはずです。

高い合格実績

アガルート行政書士講座の合格実績は、行政書士講座業界の中でも屈指の水準です。直近の令和7年度の実績から見ていきましょう。

指標令和7年度
合格者数368名
合格率52.59%
全国平均との比較3.62倍

令和7年度行政書士試験の全国平均合格率は14.54%です。これに対してアガルート有料講座受講生のアンケート回答者の合格率は52.59%と、全国平均の3.62倍にあたる数字を叩き出しています。合格者数も368名と、通信講座としてはかなりのボリュームです。

注目したいのは、この実績が単年度だけの突発的な記録ではなく、継続的に高水準を維持している点です。

合格率の算出方法は各社で異なるため、単純に数字を並べて順位付けするのは公平ではありません。それでも全国平均を大幅に上回る結果を毎年安定して出し続けているという事実は、カリキュラムと講師陣への信頼を裏付けるに足る証拠でしょう。

ただし、この合格率は「アンケートに回答した受講生のうちの合格率」である点には必ず留意してください。受講生全員が回答しているわけではないので、母集団にはある種の偏りがあります。

その前提を理解した上で、全国平均の3倍超という水準をどう受け取るか。私は、少なくとも「母集団に偏りがあるから信用できない」と切り捨てるような数字ではないと考えています。

豊村慶太講師の指導力

上級カリキュラムのメインを担う豊村慶太講師は、行政書士受験指導の世界で20年以上のキャリアを持つベテランです。そのプロフィールの一端を紹介します。

  • 早稲田大学3年次に学習期間わずか2か月で行政書士試験に合格
  • 大手資格予備校LECで12年以上、行政書士試験の受験指導を担当
  • LEC・アガルートを通じ、のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)
  • 特に中上級者向け講座で支持を集める

数字だけ見ても圧倒的な指導歴です。とはいえ経験が長いだけの講師は業界に他にもいますよね。私は、豊村講師の本当の強みは受講生の声からも伝わってきた「聞き手を能動的にさせる講義スタイル」にあると見ています。

「せーの」と問いかけて学習者に考えさせる、話に強弱をつけて眠らせない、事例を物語として伝えて印象に残す。こうした工夫は、学習経験者ほど陥りやすい「知っているつもり」を崩し、本物の理解にまで引き上げる仕掛けとして効いてきます。

もうひとつありがたいのは、豊村講師がYouTubeでも講義動画を公開している点です。受講前に講義スタイルを無料で確かめられるのですから、これを使わない手はありません。文章では伝わらない講師との相性は、申込前に自分の耳で確かめておきましょう。

上級特化のカリキュラム

上級カリキュラムは、一般的な入門・中上級講座とは根本的に設計思想が異なります。その違いを表で整理してみましょう。

カリキュラムの
位置づけ
上級カリキュラム入門・中上級
カリキュラム
前提となる知識メインテキスト・
基礎知識が既にある
ゼロまたは基礎
レベルから積み上げる
インプット講座提供なし中上級総合講義
(約421時間)等あり
メイン教材図表まとめ
判例特化
他資格過去問
逐条ローラー
総合講義+過去問演習
講義時間約203時間入門フル約384時間
・中上級フル
約421時間

上級カリキュラムには1からのインプット講座が含まれません。代わりに、既に持っている知識を「図表で横断整理する」「判例に特化して強化する」「他資格過去問で応用力を鍛える」「条文を逐条で潰す」という、実戦特化型の教材が集中配置されています。

講義時間は約203時間で、中上級カリキュラムのおよそ半分以下。手を抜いているのではなく、余計なインプットを削ぎ落として「合格までの最後の20点」に必要なピースだけ残した、という設計意志の表れだと受け止めるべきでしょう。

逆に言えば、このカリキュラムで基礎から積み上げようとすれば確実に破綻します。自分の現状と照らし合わせ、本当に上級レベルのニーズに合致しているかを確認すること。これが選択の大前提です。

他講座との比較

アガルート行政書士講座 上級カリキュラム(フル)を、同じく上級者向けプランを提供している資格スクエアと比べながら検討していきます。比較対象は以下のとおりです。

  • アガルート:上級カリキュラム/フル(2026年(令和8年度)合格目標)
  • 資格スクエア:森Tの上級合格講座(テキストありプラン・2026年度合格版)

行政書士上級者向け講座を提供している主要な通信講座は限られており、資格スクエアの森T上級合格講座がもっとも比較対象として適切です。以下、価格・カリキュラムの方向性・サポート体制の三つの観点から整理していきます。

価格帯のポジション

まず受講料の面で両者を並べてみます。

講座受講料
(税込・正規価格)
教育訓練給付制度
資格スクエア
森Tの上級合格講座
132,000円対象外
アガルート
上級カリキュラム/フル
316,800円一般教育訓練給付
(受講料の20%支給)

受講料を並べてまず目に飛び込むのは、価格差の大きさです。資格スクエアの132,000円に対し、アガルートは316,800円。税込価格でおよそ18万円、倍率にして2.4倍の差があります。この数字だけ見れば「資格スクエアのほうが圧倒的に安い」と思うのが普通ですよね。

ただしこの価格差を、そのまま「コストパフォーマンスの差」と解釈するのは早計です。両社の上級講座は中身の構成がかなり違います。

アガルートの上級カリキュラム/フルには、資格スクエアにはない「逐条ローラーインプット講座」「START UP 判例解説講座」「他資格試験過去問ベストセレクション」が含まれていて、いずれも合格者の口コミで高く評価されている核心的な教材です。

加えてアガルートは一般教育訓練給付制度の対象講座に指定されており、条件を満たした方は受講料の20%相当が国から支給されます。

これを加味すると実質的な価格差はさらに縮まりますが、それでも資格スクエアのほうが安いのは動かぬ事実。価格を最優先するか、アガルート独自の強力な教材にお金を投じるか。この選択をあなたは迫られることになります。

カリキュラムの方向性

次にカリキュラムの中身を比較します。両社とも「すでに一定の基礎がある学習経験者」向けですが、そのアプローチは対照的です。

講座対象者の目安学習アプローチ
資格スクエア
森Tの上級合格講座
過去試験で
150点以上取得済みの方
問いかけアウトプット
講義(約140時間)
+科目別答練10回
+記述式攻略講義
アガルート
上級カリキュラム/フル
本試験で
160点前後取得可能な方
図表まとめ
+判例特化
+過去問・他資格過去問
+逐条ローラーインプット

資格スクエアの上級合格講座は「問いかけ型アウトプット講義・答練10回」が骨格です。講義そのものがアウトプット特化で、クイズ形式で知識を想起させながら進む設計になっています。既に一定のインプットがある前提で「覚えているかの検証」に時間を割くのが特徴ですね。

一方、アガルートの上級カリキュラムは「図表で整理」「判例で強化」「他資格過去問で応用」「条文で仕上げ」という四方向から攻め込んできます。どちらかと言えば、インプットとアウトプットを重層的に積み上げて合格までの穴を地道に埋めていくアプローチです。

どちらが優れているという単純な話ではなく、学習経験者の「あと一歩」がどこに起因しているかで向き不向きが割れます。

「過去問は解けるが未知の問題に弱い」と感じているなら、他資格過去問・判例・逐条が揃ったアガルートが合うはず。逆に「知識はあるのに想起が遅くて点を落としている」と感じるなら、問いかけ型で想起訓練を徹底する資格スクエアのほうが刺さるでしょう。

もし私自身が今、160点台で足踏みしている受験生だったらどちらを選ぶか。素直に言えば、条文・判例・他資格問題という「行政書士試験の土台そのもの」を鍛え直してくれるアガルートに投資します。想起速度は条文理解が深まれば自然に上がるからです。

とはいえ、これは弱点の見立て方次第で変わる話。自分の弱点がどこにあるかを言語化してから選んでくださいね。

サポートと合格特典の違い

最後に受講中のサポート体制と合格特典の比較です。

講座質問サポートグループ学習・相談合格特典
資格スクエア
森Tの上級合格講座
ワンクリック質問
(最大70回)
Zoom相談会
(月1回・全10回)
お祝い金1万円
アガルート
上級カリキュラム/フル
KIKERUKUN
(最大30回)
バーチャル校舎・
AWESOMEコンサル
ティング
全額返金または
お祝い金5万円
(源泉徴収あり)

質問回数は資格スクエアの最大70回に対し、アガルートは最大30回。回数だけを見ると資格スクエアのほうが手厚い印象です。質問を頻繁にぶつける学習スタイルの方にとっては、この差はなかなか無視できません。

一方、合格特典の内容はアガルートに軍配が上がります。とりわけ全額返金制度は、条件を満たせば購入金額の税抜額相当分が返金される(ただし源泉徴収あり)という、他社ではお目にかかれない大胆な制度。

「実質0円」と謳う紹介を見かけることもありますが、この表現は正確ではありません。原稿料・講演料としての性格を持つ返金なので、税引き後の金額が振り込まれます。それでも費用負担を大幅に圧縮できるのは間違いなく、本気で合格を掴みに行く方には強烈な後押しです。

相談系のサポートについても、アガルートのバーチャル校舎(フルのみ・先着希望制)とAWESOMEコンサルティングが独自色を放ちます。受講生同士の交流や、月1回の豊村講師からの指導メッセージは、長期戦を戦い抜くメンタル面の支えそのもの。

資格スクエアはZoom相談会という形で森講師への質問機会を設けていて、こちらは「講師への直接アクセス」という点でむしろ強みです。どのサポートに価値を感じるかで評価が分かれるところでしょうね。

メリット

ここからは、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムを受講することで得られる利点を、受講者の視点に立って具体的にお伝えします。比較セクションで見えてきた差別化ポイントも踏まえながら、あなたの学習生活にどんな好影響があるかを掘り下げていきます。

豊村講師の一貫した指導

メインの多くを豊村慶太講師が担当している点は、思った以上に大きなメリットです。具体的には以下の講座を担当されています。

  • 図表まとめ講座
  • START UP 判例解説講座
  • 行政書士試験過去問ベストセレクション(林講師と共同)
  • 他資格試験過去問ベストセレクション(林講師と共同)
  • 総まくり記述80問攻略講座
  • 模擬試験

これだけの講座をひとりの講師が通しで担当する体制は、行政書士講座業界ではそう多くありません。予備校によっては科目ごとに担当講師が替わり、説明の軸がブレて知識が断片化する残念なパターンがよくあるんです。

アガルートの上級カリキュラムでその心配はまずしなくていいでしょう。「この論点は図表講座でこう説明された。だから判例講座でこう繋がる」という一貫した体系が、意識せずとも頭の中に立ち上がってきます。

講師が同じであることは、メソッドの統一にとどまりません。声のトーンや言葉選び、独特の語感まで含めた感覚的な連続性をもたらしてくれます。

「豊村講師の声が耳に馴染む」という状態は、地味なようでいて学習の継続力を大きく押し上げる要素。「毎日イヤホンで家事中も犬の散歩中も聞いていた」という受講生の言葉は、その到達点を象徴している気がします。

長期戦を戦い抜く力というのは、結局のところ、講師との関係性の深さから生まれるのかもしれません。

さらに合格後のお祝いメッセージや追加コンテンツに至るまで、講師との関わりが受講期間を通じてずっと続く。この設計は他社にはなかなか見られない独自性だと感じました。

他資格過去問で磨く応用力

上級カリキュラムの核心的な武器の一つが、他資格試験過去問ベストセレクションです。これは司法試験・予備試験・司法書士試験・公認会計士試験などの難関資格の過去問から、行政書士試験の学習に役立つ問題を厳選した教材です。

  • 憲法:56問
  • 行政法:115問
  • 民法:135問
  • 商法:53問
  • 基礎知識:52問

合計400問を超えるボリュームです。はじめは難易度の高さに面食らうはず。しかし、この一段上の訓練を先に積んでおけば、本試験で見たことのない角度から問われたとしても「他資格過去問のほうが難しかったな」と感じる心の余裕が生まれます。

さらに重要なのは、他資格過去問を解く経験が「リーガルマインド」と呼ばれる法的思考の型を鍛えてくれることです。

行政書士試験は年々、単純な知識問題から思考型の問題へとシフトが進んでおり、未知の論点でも条文や判例の基本原則から答えを導き出す力が問われます。その応用力を養う教材として、他資格過去問ほど実戦的な素材はなかなか見つかりません。

「アガルートを選んだ最大の決め手は他資格過去問の存在」という受講生の言葉があるほど、この教材は上級カリキュラムを象徴する存在になっています。合格まであと一歩のあなたにとって、未知の問題への対応力を底上げする強力なトレーニングになってくれるでしょう。

判例学習が武器に変わる

START UP 判例解説講座は、行政書士試験で出題される可能性のある判例を、豊村講師が臨場感たっぷりに解説する講座です。使用するテキストは有斐閣の「START UP 判例」シリーズで、各自で購入する必要がありますが、判例学習に特化した教材として非常によく練られています。

この講座の真価は、判例を単なる結論の暗記ではなく、事件の背景・争点・判旨の流れを物語として学べる点にあります。受講生の「事件の背景から解説してくれるので物語としても頭に残りやすい」というコメントは、判例学習の本質を言い当てていますね。

判例は結論だけ覚えても試験では通用しません。なぜその結論になったのか、思考の筋道まで理解して初めて、類似事案への応用が利き始めます。

実際、1年間で178点から248点へと70点のスコアアップを果たした受講生は、その大半をこの判例解説講座の成果と語っています。

行政書士試験では判例が絡む問題が択一・多肢選択・記述のどこにも顔を出すため、判例対策の出来不出来は得点に直結。苦手意識のある方ほど、この講座が判例を武器に反転させてくれる実感を得やすいでしょう。

合格特典で費用負担を軽減

アガルートの合格特典は、業界でもとりわけ手厚い制度として知られています。上級カリキュラム/フル受講者が2026年度の行政書士試験に合格した場合、以下のいずれかを選択できます。

  • 全額返金(購入金額の全額・源泉徴収あり)
  • お祝い金5万円(源泉徴収後の金額をAmazonギフト券で受領)

全額返金を受けるには、合格通知書データの提出・再現記述の提出・合格者による学習記の提出・合格者インタビューへの出演。これらをすべてクリアする必要があります。

手続きの負担は決して軽くないのですが、条件をクリアできれば購入金額相当が戻ってくる。申込時の心理的ハードルを下げる大きな武器になります。

注意しておきたいのは、これが原稿料・講演料としての性格を持つ支払いだという点です。そのため源泉徴収後の金額が振り込まれます。実質0円という触れ込みを見かけたら、一歩立ち止まってください。正確には「費用負担を大幅に抑えられる」制度であり、ゼロにはなりません。

とは言いつつも、条件をクリアすることで相応のリターンが戻ってくることは確かです。受講料の負担が重く感じられる方にとっては、モチベーション維持の面でも心強い後ろ盾になってくれるでしょう。

デメリット(注意点)

メリットばかりをお伝えするのはフェアではありません。この記事では公正・正直な姿勢で、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムのデメリットや注意点も率直にお伝えします。受講後のギャップを防ぐため、申込前に知っておきたい事柄を整理しました。

受講対象者が限定的

上級カリキュラムの最大の注意点は、対象者がかなり狭く設定されていることです。公式の対象者の目安を確認しておきましょう。

  • 本試験で160点前後を獲得できる方
  • 長年独学であと2点・あと4点の方
  • 中上級レベルの自社・他社講座を70%以上マスターしている方

これらに当てはまらない方、つまり「まだ基礎知識が定着していない方」が上級カリキュラムに手を出すと、難易度に圧倒されて挫折するリスクが一気に跳ね上がります

実際、受講生の中にも「図表まとめ講座のレベルが自分には高すぎた」「見栄を張って上級クラスを選んだことを反省した」という苦い声が残っていました。

対処法はひとつ。自分の現状を正確に把握することに尽きます。直近の本試験や市販模試で160点前後を取れているか、民法・行政法の過去問を7割以上正答できるか。

これらを満たせていないのであれば、アガルートの中上級カリキュラムや入門カリキュラムを選んだほうが賢明でしょう。上級カリキュラムはあくまで「最後の20点」を埋めるための講座であって、基礎を積み上げる講座ではない。ここは何度でも繰り返しておきます。

ポジティブに捉え直すなら、対象者を絞り込んでいるからこそカリキュラムの密度が高く、合格まで最短距離で到達できる設計になっているとも言えますよね。自分がその対象者にきちんと当てはまるならば、この絞り込みはむしろ武器として働いてくれます。

模擬試験が1回のみ

上級カリキュラムに含まれる模擬試験は、講師自作オリジナル問題による1回分のみです。他社が複数回の模試を提供しているケースと比べると、ボリュームの面で物足りなさを感じる方は一定数います。

さらにアガルートの模試は会場受験型ではなく、自宅で問題冊子と解答用紙を使って解く形式です。受講生からも「本番感はない」「月1回の頻度で実施されるとペースがつかみやすい」という指摘が上がっていました。

本試験の緊張感や時間配分を会場で体感しておきたい方にとっては、この形式が少々手薄に映るかもしれません。

ただし、この弱点は他社模試を単発で受ければ十分にカバーできます。LEC・伊藤塾・TACなど、行政書士試験の会場模試を提供している予備校はいくつもあるので、それらを2~3回受験しておけば、本試験の雰囲気に慣れつつ実力を測る機会を確保できます。

アガルートの教材を主軸に据え、模試だけ他社を併用する。この組み合わせが実はかなりバランスの良い戦い方ではないかと思っています。

演習教材に映像解説がない

行政書士試験過去問ベストセレクションと他資格試験過去問ベストセレクションは、いずれも問題集のテキストのみで、映像講義が付属していません。この点は受講生の中にも残念に感じた方がいらっしゃいます。

  • 「この講義には豊村先生の解説が無く残念でした」【引用元】

豊村講師の講義に惹かれて申し込む方が大多数である以上、主要な演習教材2種に豊村講師の解説がないというのは、期待値とのギャップを生みかねません。

もちろん問題集の解説自体は詳しく書かれており、独力で理解することは十分可能です。とはいえ、講義で耳から学ぶスタイルに慣れた方ほど、映像なしのテキスト演習で粘るのには相当の辛抱が必要になるかもしれません。

見方を変えれば、これは「上級者なら解説を読んで自走できるはず」という前提に立った設計だとも受け取れます。実際、他資格過去問ベストセレクションは選び抜かれた重要問題で構成されており、解説を読み込む訓練そのものが受験生としての実力を押し上げる側面もあります。

「映像講義があれば楽だったのに」という気持ちは、痛いほどわかります。しかしテキストだけでも粘り強く取り組める力こそ、合格者に求められることのひとつなのだと割り切るほうが建設的でしょう。

逐条ローラーは学習量が多い

逐条ローラーインプット講座は、合格者の多くが「ナンバー1講座」と讃える一方で、学習量の重さについても率直な指摘が残っています。

  • 「ボリューム多く、仕事の合間の勉強なので定速で受講すると2か月ぐらいかかりました」【引用元】
  • 「必要とされる条文を全て講座で潰していくというカリキュラムは想像以上の苦痛で、特に民法で途中、心が折れそうになる事もありました」【引用元】

民法・行政法の重要条文を逐条で潰していく内容ですから、単純に量として相当のボリュームです。仕事や家庭との両立を図りながら受講する方の場合、スケジュールを前倒しで組まないと、途中で間に合わなくなる事態も起こり得ます。

処方箋として有効なのは「早めのスタートダッシュ」と「倍速再生の活用」の2つ。アガルートの講義動画は9段階の倍速再生に対応しているので、集中力の乗っている時は2倍速、疲れている時は1.25倍速、という使い分けがしやすくなっています。

そして3周目あたりから「点が線でつながる」と多くの合格者が語っているように、最初の1~2周は我慢の時期と割り切ってしまいましょう。苦痛の先に大きな果実が待っていると信じて進める方にとっては、この学習量はむしろ挑戦のしがいのある課題として立ち上がってきます。

合う人・合わない人

ここまで特徴・他社比較・メリット・デメリットと見てきました。これらの情報を踏まえて、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムが合う人・合わない人を整理します。自分が当てはまるかどうかを一つずつ確認してみてください。

合う人

以下のような方には、上級カリキュラムがぴったり合うはずです。

  • 本試験で160点前後を取れているが、あと一歩で合格を逃している方
  • 長年独学でやってきて、あと2点・あと4点の壁を越えられない方
  • 他社の入門・中上級講座を70%以上マスター済みで、次のステップが欲しい方
  • 判例や他資格過去問で応用力を鍛えたいと考えている方
  • 条文に沿った体系的な知識の総仕上げを求めている方
  • 豊村講師の講義スタイル(YouTubeで視聴可能)が自分に合うと感じる方

特に核心的なのは最初の2項目です。160点台で停滞している方というのは、基礎知識自体は揃っているのに、応用問題や条文絡みの精緻な問題でポロポロと取りこぼしている、というパターンが大半。

上級カリキュラムは、まさにその取りこぼしを埋めるための武器を揃えた講座です。4年間160点台で落ち続けていた受講生がついに合格を掴んだ事例があることを踏まえれば、「あと一歩」を越えさせる力は実証済みだと言ってよいでしょう。

判例・条文・他資格過去問という三つの強化ポイントは、独立したトレーニングではなく、互いを補完し合う関係にあります。

判例で結論の根拠を学び、条文で構造を押さえ、他資格過去問で応用力を磨く。この循環の中で、知識は立体的に立ち上がってくるはず。三位一体の設計に魅力を感じる方なら、上級カリキュラムを選んで後悔することはまずないでしょう。

合わない人

以下のような方には、上級カリキュラムはおすすめしません。別の選択肢を検討すべきでしょう。

  • 行政書士試験の学習がほぼ初めての方
  • 本試験で120点未満の得点に留まっている方
  • 基礎知識がまだ定着していない自覚のある方
  • 映像講義中心でないと学習が進まない方
  • 受講料をできる限り抑えたい方

まず、学習経験の浅い方が上級カリキュラムに手を出すのは危険です。「見栄を張って上級を選び、反省した」という受講生の声は重く受け止めるべきでしょう。図表まとめ講座のように前提知識を要求する教材に、いきなり体当たりするのは賢明ではありません。

このタイプの方は、同じアガルートでも入門カリキュラムから始めるのが王道。入門カリキュラムは出題カバー率97.83%の総合講義を軸に、ゼロから知識を積み上げられる設計になっています。

「映像講義中心でないと進まない」方の場合、過去問ベストセレクション2種に映像がない点が最大のネック。こうした方には、資格スクエアの森Tの上級合格講座も有力な選択肢です。

こちらは講義そのものが「問いかけアウトプット型」で進むため、音声ベースで学習を回したい方と相性が良いはず。

受講料を最優先する方にとっては、資格スクエアの森Tの上級合格講座(税込132,000円)が第一候補でしょう。アガルートと比べて約18万円安く、それでも上級者向けの設計はきちんと練り込まれています。

とはいえ、逐条ローラーや判例特化、他資格過去問に相当する講座は資格スクエアにはありません。何を取って何を諦めるか。そこの判断をしっかり定めてから申込ボタンを押すようにしてください。

最安値で受講する方法

受講料をできる限り抑えたい方のために、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムを最安値で受講する方法を案内します。期間限定の割引や公式の割引制度、教育訓練給付制度といった複数の仕組みを組み合わせることで、実質的な負担を下げることが可能です。

割引制度の活用

アガルートでは、時期によって期間限定の割引キャンペーンやセールが実施されることがあります。割引率やキャンペーン期間は時期によって変動するため、申込のタイミングによって受講料に差が出ます。

また、以下のような条件に当てはまる方は、公式の割引制度を利用できます(併用不可・同一年度1回のみ)。

  • 再受講割引:上級総合カリキュラムの受講経験がある方(30%OFF
  • ステップアップ割引:アガルートの入門・中上級カリキュラム等の受講経験がある方(30%OFF)
  • 他校乗換割引:他の予備校・通信講座での学習経験がある方(20%OFF)
  • 他資格試験合格者割引:宅建・社労士・土地家屋調査士・社会福祉士の有資格者(アガルート講座受講で合格:20%OFF/他社講座受講で合格:10%OFF)
  • 行政書士試験受験経験者割引:行政書士試験を受験したことがある方(10%OFF)
  • 家族割引:家族がアガルートの有料講座の受講生(過去含む)の場合(10%OFF)
  • グループ割引:3名以上でグループ申込する場合(10~20%OFF)
  • 友人紹介制度:既存受講生から紹介を受けた方(申込者10%OFF・紹介者に2万円キャッシュバック

これらの割引制度どうしは併用できませんが、キャンペーン価格・セール価格との組み合わせは可能で、セール価格からさらに割引を適用できます。

最新のセール情報や過去のキャンペーン実施履歴については割引情報まとめ記事で別途詳しく解説していますので、そちらも併せて参考になさってください。

教育訓練給付制度

アガルート行政書士講座 上級カリキュラム/フルは、一般教育訓練給付制度の対象講座です。条件を満たして受講修了すると、受講料の一定割合が国から支給されるため、実質的な自己負担額を下げることができます。

ただし、制度の受給要件や申請手続きは厚生労働省やハローワークの定めるところに従うため、自分が対象になるかどうかは事前に確認する必要があります。

制度の詳細はアガルートの教育訓練給付制度案内ページハローワークの案内を参照してください。

なお、上級カリキュラム/ライトは教育訓練給付制度の対象外です。また、教育訓練給付金の利用を申請した場合は合格特典(全額返金・お祝い金)を利用できません。

割引制度・教育訓練給付金・合格特典のいずれをどう使うかは、申込前にトータルで試算しておくと、あなたにとって最もお得な選択肢が見えてくるでしょう。

よくある質問

アガルート行政書士講座 上級カリキュラムについて、受講検討中の方からよく寄せられる疑問を取り上げます。本文で触れきれなかった補足的な論点をQ&A形式で整理しました。

「上級と中上級の選び方は?」

アガルートには「上級カリキュラム」と「中上級カリキュラム」という、似た名前の二つのプランが存在します。どちらを選ぶべきか悩まれる方は多いと思いますので、違いを簡潔に整理します。

中上級カリキュラムは「過去問を6割以上解ける方」が対象で、中上級総合講義(約70時間のインプット)を軸に、択一1000肢や時事対策など、幅広い教材で知識の凸凹を整える設計です。

一方、上級カリキュラムは「本試験で160点前後取れる方」が対象で、インプット講義を丸ごと省き、図表まとめ・判例特化・他資格過去問・逐条ローラーで合格の最後のピースを埋める構成です。

判断の目安は、「中上級総合講義のようなインプット講座が必要かどうか」です。基礎知識に不安がある方は中上級、基礎は固まっていてあと一歩の得点が欲しい方は上級、という選び方が妥当でしょう。

迷ったら一段レベルを下げて中上級を選ぶほうが、結果的に遠回りにならないケースが多い印象です。

「ライトとフルの違いは?」

上級カリキュラムには「フル」と「ライト」の二つのプランがあります。価格差は税抜で9万円(フル288,000円・ライト198,000円)ですが、含まれる講座が異なります。

フルにのみ含まれる講座は、逐条ローラーインプット講座と文章理解対策講座の二つ。

とりわけ逐条ローラーは、受講生が口を揃えて「これがなかったら合格していなかった」と語る重要講座です。民法・行政法の条文学習を体系的に進められる教材として、多くの合格者が最も価値を感じていた一本と言えるでしょう。

また、合格特典(全額返金・お祝い金5万円)はフルのみが対象で、ライトは対象外です。教育訓練給付制度もフルのみが対象となっています。

これらを総合すると、受講料の差を考慮しても、フルを選ぶ方が得られるリターンが大きいケースが多いと言えます。条文学習に不安がある方ほど、フルを選ぶ価値は高まります。

「スマホだけで学習できる?」

アガルートの講義は、PC・タブレット・スマートフォンのいずれでも受講可能です。

公式アプリ「AGAROOT Learning」も提供されており、映像講義の閲覧と添付資料の確認がアプリから行えます。ダウンロード機能も備わっているため、オフライン環境でも学習を進められる点は大きなメリットです。

ただし、注意点もあります。上級カリキュラムには紙のテキスト・問題集が多数発送されるため、「問題演習の段階では紙に書き込みながら進める」ことが想定されています。特に過去問ベストセレクション2種や図表まとめテキストは、紙で手を動かすことが前提の設計です。

したがって「完全にスマホだけで完結させる」ことは現実的ではなく、講義視聴はスマホ・演習は紙、というハイブリッド運用がもっとも学習効果を引き出しやすいと思います。

通勤時間にスマホで講義を聞き、帰宅後に問題集を紙で解く。このリズムが作れるかどうかが、忙しい社会人の方にとって学習継続のカギになります。

「受講中の学習サポートは充実している?」

上級カリキュラム/フル受講者には、受講期間中の学習サポートとして以下の機能が提供されます。

  • オンライン質問サービスKIKERUKUN(最大30回)
  • バーチャル校舎(先着希望制・定員あり)
  • 学習サポーターへの相談(月1回15分・先着順予約制
  • 短答セルフチェックWebテスト
  • オンライン演習サービスTOKERUKUN
  • AWESOMEコンサルティング(毎月第3土曜日のYouTubeライブ配信)

注目したいのはAWESOMEコンサルティングです。毎月豊村講師が受講生のアンケートに応じて勉強法やメンタル面のアドバイスを一斉配信する仕組みで、月に一度定点でペースを確認できる貴重な機会になっています。

また、学習サポーターは実際に行政書士試験に合格したスタッフが担当するため、「合格者が歩んだ道」に直接触れられる点が心強いところです。

これらのサポートを積極的に活用することで、独学に比べて圧倒的に軌道修正しやすくなります。特に長期学習で孤独を感じやすい方は、こうした仕組みを使い倒すことを意識すると良いでしょう。

この記事のまとめ

アガルート行政書士講座 上級カリキュラム 図解

ここまで、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの評判・特徴・他社比較・メリット・デメリット・合う人合わない人・最安値で受講する方法・よくある質問と、多角的に眺めてきました。最後に記事全体を振り返り、あなたが判断を下すためのポイントを整理します。

率直な評価を先にお伝えすると、私はこの講座を「合格まであと一歩で足踏みしている方に、現状もっとも有力な選択肢の一つ」だと見ています。最大の強みは、停滞期にある学習経験者を明確に想定し、そこから最後の20点を積み上げる武器をこれでもかと揃えている点です。

豊村慶太講師の一貫した指導、「図表まとめ」「判例特化」「他資格過去問」「逐条ローラー」という四つの強化ポイント、そして条件を満たせば受講料の負担を大幅に軽減できる合格特典。これらが噛み合って、停滞期を抜け出すための実戦的な火力を提供しています。

4年間160点台で落ち続けていた方が合格を掴んだ事例や、1年で70点のスコアアップを達成した事例など、数字として成果が見えている点も安心材料です。

一方で注意すべき点も率直に挙げておきます。対象者が限定的であること、模試が1回のみであること、演習教材の一部に映像講義がないこと、そして受講料が他社の上級講座と比べて高めであること。

特に「自分の現状が上級カリキュラムの対象者に当てはまるか」という問いは、申込前にじっくり向き合う必要があります。

本試験で160点前後を取れているか、基礎知識に大きな穴がないか。このチェックを怠ると、せっかくの優れたカリキュラムを活かしきれずに終わってしまいかねません。

もし受講料を最優先するなら資格スクエアの森Tの上級合格講座が選択肢になりますし、基礎がまだ固まっていないならアガルートの中上級カリキュラムや入門カリキュラムを検討すべきです。

逆に、あなたが「あと一歩」の停滞を打破する強力な武器を欲しているなら、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムは真剣に検討する価値のある一本だと言い切れます。

合格への道のりは決して平坦ではありません。それでもあなたが本気で挑むつもりなら、必要な武器は既にこの講座に並んでいます。合格までのあと一歩を最短で踏み出すために、本記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。

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