【データで実証】職歴なしの正社員就職は「29歳」が限界

数年前は職歴なしのアラサーでしたが、そこから5回連続で正社員として就職している杉山貴隆です。

職歴が無いまま年齢を重ねていくと「今から就活したところで正社員にはなれないかも」と不安になってしまいますよね。私自身、28歳で生まれて初めて本格的な就職活動を始めたとき、そう感じていました。

正社員の求人に応募しつつも「年齢的に正社員は無理なのでは？」「だとしたら応募してもムダなのでは？」と悩んでいたのです。

今の私なら「28歳であれば無理なわけがない」ことが分かりますし「本当に無理になるのは何歳くらいなのか」も分かります。でも社会経験のない当時の私には知りえないことでした。

そこでこの記事では職歴の無い人が正社員になるのは何歳が限界なのかという疑問に答えます。合わせて年齢の上限を超えた場合の対処法もお伝えし、あなたの今後の就活に役立てていただきたいと思います。

なお単なる私の思い込みでないことを示すためにデータに基づいて解説します。安心して読み進めてください。

職歴なしで正社員になるのは29歳が限界

結論から言うと、職歴の無い人がはじめて就職活動を行って正社員になるのは29歳が限界です。つまり「20代前半・中盤ならまだまだ余裕」ですし「20代後半に差し掛かってもまだ何とかなる、大丈夫」です。

その一方、29歳を超えて30歳になると正社員就職の難易度は一気に上がります。なぜそのように言えるのかを以下で説明していきます。

職歴なしの正社員就職が何歳まで可能かを知るには正社員就職支援サービスの対象年齢を見れば簡単に分かります。代表的な正社員就職支援サービスの対象者をチェックしてみましょう。

※上記の3つのサービスは職歴の無いニート・フリーターや既卒・高卒の人に正社員求人を紹介していて、かつ全国展開しているという条件で選んでいます。

赤字で強調した年齢について以下で考察を進めます。

先のデータから分かるように職歴のない20代の人にとって正社員就職は完全に射程距離内です。上記の大手3サービスはいずれも20代の人を対象年齢に含めています。仮に上記以外の就職支援サービスを使うとしても20代を対象にしないということはまずありません。

あなたが20代後半の人なら「もう30歳に近い上に職歴もないから、自分は社会に必要とされていないだろう」と思うこともあったのではないでしょうか。実際には全くそんなことはないんです。たとえ20代後半であっても市場のニーズは潤沢。まだ正社員就職は狙えます。

職歴のない人が正社員就職を狙う場合、30歳になった途端、難易度が急激に上がると認識しておいたほうがいいでしょう。なぜそう言えるかというと、最初に出した3つのサービスの対象年齢を見てください。30代を対象に入れている会社はありません。

しかも30代を対象にしないのはこの3社に限ったことではなく、ほとんどの就職支援サービスが対象年齢を29歳までに制限しているのが実情です。30代になると社会的ニーズが下がってしまうという現実がはっきりと表れています。

ではすでに29歳を過ぎて30歳以上になっている場合はどうすればいいのでしょうか。安心してください。30歳以上になると正社員として就職する道が全く途絶えてしまうのかというと、必ずしもそうではありません。

ごく少数ではありますが、30代を対象に含めた正社員就職支援サービスが存在しています。

ハタラクティブのサービス対象者: 年齢を問わずフリーター、ニート、既卒者、第二新卒者や就職・転職を考えている社会人経験のない方（中卒・高卒もOK）
正社員就職応援プロジェクト「東京しごと塾」: 30歳から54歳で、正社員として働いた経験が浅いか、または経験が無い方。1日5,000円の支援金を受け取りながら、東京都内で正社員就職を目指す意思のある方

上記の就職支援サービスを活用することで正社員就職のチャンスをつかめます。諦めずに行動を起こし、内定獲得に向けてやるべきことをやり、前進していきましょう。