職歴なしアラサーは履歴書にアルバイト・パートの経歴を書くべきか?

職歴なしアラサーの就職

就活を頑張っているアラサーを応援したい杉山貴隆です。

今回はこんな疑問に答えます。

29歳女性・無職(求職中)

もうすぐ30歳。そろそろ働こうと思って、履歴書を書いているよ。
ところで、アルバイトやパートの経験は履歴書の職歴のところに書いていい?というか、書くべき?

アルバイトやパート、派遣や契約社員等の仕事経験は職歴として書くかどうか迷ってしまいますよね。私も28歳で最初に就職活動をしたとき、過去にやったアルバイトの経験を記載したほうがいいのかと、とても悩んだことを覚えています。

その後は29歳で初めて正社員として就職に成功し、その後4回の転職にも成功しました。今となっては履歴書に何を書くべきか・書くべきでないかがはっきりとわかるようになっています。

この記事では職歴なしのアラサーが就職活動をする際にアルバイトやパートを含むいわゆる「非正規」の職務経歴を履歴書に記すべきか否か、私の考えをお伝えします。

記事を読み終わる頃にはきっとあなたの考えも定まると思います。ぜひ最後まで読んでみてください。

アルバイト等の経歴も履歴書に書こう

結論を先にお伝えすると職歴の無いアラサーのあなたが就活をするなら、原則としてアルバイトやパート等の経歴も履歴書に書くべきです。

なぜそう言えるのか。それは履歴書を書く目的から考えていくと納得できると思います。

履歴書を書く目的

履歴書は企業の採用担当者に自分の経歴を知ってもらい「興味を持ってもらうために」書くものです。

一般的な就職活動では書類選考のプロセスがあり、応募者はあらかじめ履歴書やその他の書類を企業に提出します。それらの書類を採用担当者が確認して「この人はよさそう」と思った人だけを面接に呼ぶわけです。

言い換えれば何の関心も持たれなかった人は面接には呼んでもらえません。採用担当者が書類を見て感じることが何もなければ、その時点で選考は終了してしまいます。

以上のような選考のプロセスを踏まえると、あなたが履歴書を書く目的は「採用担当者の心に何かを響かせ、自分に興味を持ってもらう」ことなんです。この点をまずは押さえましょう。

アルバイトやパートの経歴は絶好のアピール材料

アルバイトやパートの経歴に話を戻します。これらの情報を履歴書に書くべきでしょうか? 「採用担当者に興味を持ってもらう」という履歴書の目的から考えれば、ぜひとも書くべきということになります。

なぜなら採用担当者はあなたのことを何一つ知らないのです。そんな状況で履歴書に貼られた写真とそこに並んだ文字だけを見てあなたを面接に呼ぶかどうかを決定しなければなりません。

となるとできる限り多くの情報がそこにあったほうが採用担当者の興味をひきやすいと考えられます。もう少し具体的に次のような場面を想像してみましょう。

仮にあなたが採用担当者だったとします。そして目の前に二人分の履歴書があります。一方には「職歴 なし 以上」とだけ書かれている。もう一方には「職歴 飲食店○○でホールのアルバイト 1年/文具店○○で店員のパート 2年」などと書かれている。

あなたはどちらの履歴書に興味を持つでしょうか? あるいはどちらの応募者と話したいと思うでしょうか? 答えはきっとアルバイトやパートの経歴を書いてくれたほうの人ですよね。

「職歴 なし」としか書いていない人に興味を持つのは難しいですが、飲食店や文具屋さんで働いていたと書いてあるだけでも多少の関心を持てます。アルバイト・パートとして働く中でどんな経験をしたのかを聞いてみたいと感じます。

アルバイトやパートの経歴はあなたという一人の人間をアピールする素晴らしい材料なんです。したがってよほどのことが無い限り職歴なし・アラサーの履歴書にはアルバイト・パート等の経歴を書くのが望ましいと言えます。

職務経歴書・自己PR書で詳細を書くと効果的

ところで、あなたが履歴書に単に「飲食店○○でホールのアルバイト 1年/文具店○○で店員のパート 2年」といった文言だけを書いていたとしたら、採用担当者は次のような疑問を抱きます。

「ふーん、この人は正社員としての職歴は無いけど、アルバイト(パート)はやったことがあるんだな。」

「でもアルバイトやパートで何か学んだことはあるのだろうか。何か実績とか頑張ったこととかはあるのだろうか」

この疑問は履歴書を読むだけでは解消しません。つまり採用担当者の興味を引くにはやや情報不足なんです。とはいえ履歴書だけではスペースの都合上多くのことは書けないでしょう。そこで職務経歴書を別紙として作ってそこに詳細を書くようにします。

「正社員の経歴じゃないのに職務経歴書に書いていいの?」と思うかもしれません。書いても良いと私は思いますが、どうしても気になるなら自己PR書というタイトルで提出しても良いでしょう。

いずれにせよ、あなたが過去に何を学んだのか?どんな実績ができたか?どのようなことを意識して頑張っていたのか?といったことを履歴書とは別の書類に詳しく書いてください。そうすると、それを読んだ採用担当者は、こんなふうに考えます。

「なるほど、この人はアルバイト(パート)でこんな学びを得たんだね。そういう人ならうちでも活躍してくれるかもしれない」

「この人はアルバイト(パート)なのに、実績を作ることまで考えて仕事ができる人なんだな。うちの会社で採用した場合も、実績を残そうと一生懸命仕事をしてくれるかもしれない」

「この人はアルバイト(パート)でも意識を高く持って頑張ってくれる人みたいだ。うちの会社は意識の低い人も多いから、こういう人材がいると社内が活性化するかも」

上記のように採用担当者の心をつかめれば必ず面接に呼んでもらえます。

まとめると、まずは履歴書に書いたアルバイトやパートの経歴であなたに対する興味を引き付けます。そして職務経歴書(自己PR書)で詳細をアピールして、その興味を膨らませます。そうやって採用担当者の心をつかみ、面接に呼んでもらうということです。

以上の流れを作るためにもアルバイト・パートの経歴を履歴書に書いておくことはほぼ必須であると言えます。

ネガティブな印象を与える場合は書かなくてOK

とはいえ全てのアルバイト・パートの経歴を履歴書に書いたほうがいいわけではありません。場合によって書かなくてよいこともあります。書かなくて良いのはその経歴が採用担当者にネガティブな印象(悪い印象)を与えてしまう場合です。

具体的に私が思いつくのはひとつだけで「1か月~2か月など、あまりにも短い期間で辞めてしまったアルバイト・パート」がそれに該当します。短期で辞めた経歴を履歴書に書いてしまうと、

「こんなに早く辞めてしまう人なら、うちでも早く辞めてしまうかも。それだと教育にかけるコストがもったいない」

と悪い印象を与えてしまいかねません。なのでそのアルバイト・パートの経歴は書かないようにしましょう。幸いアルバイトやパートの経歴は、履歴書に書かなかったからといって経歴詐称のような問題にはなりませんので安心してください。

INFO

もちろん元から1か月・2か月等の短期のアルバイトだった場合は書いてもOKです。その場合は自己都合の短期離職と誤解されないために「短期アルバイト」「期間満了にて退職」などと付け加えておくと良いでしょう。

おわりに:書類選考通過の可能性を高めよう

part-time job

今回は職歴なしアラサーは履歴書にアルバイト・パートの経歴を書くべきか?という疑問にお答えしました。私の意見は「原則として書くべき」というものです。

あなたがアルバイトやパートの経験を履歴書に書けば、採用担当者の心に何かを響かせることができます。さらに職務経歴書・自己PR書でその経験についてアピールすれば「この人に会ってみよう」と思ってもらいやすいでしょう。

アルバイト・パートは確かに正社員のような見栄えのする経歴ではないかもしれません。ですがあなたという一人の人間をアピールできる独自性の高い情報です。

それを使わないのはあまりにもったいない。ぜひ活用して書類選考通過・内定獲得の可能性を高めていきましょう。

以上、参考になれば嬉しいです。

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