職歴なしアラサーが営業職を選ぶべき4つの理由

職歴なしアラサーの就職

生まれて初めて定職に就いたのが29歳、職種は営業だった杉山貴隆です。

今回はこんな疑問に答えます。

31歳男性・無職(求職中)

営業職の求人ってたくさんあるよね。職歴なしのアラサーでも営業職はできる? 仮にできるとして、営業職に応募するべき?

そもそも営業職とはモノやサービスをお客様に知ってもらい、買っていただく仕事です。営業はどんな商売をやる上でも欠かせない業務であり、企業活動の根幹を担っています。そのため求人数は膨大で途切れることがありません。

さて今のあなたやかつての私のような職歴の無いアラサーが就職したいとき、営業職は選ぶべき職業なのでしょうか? 今回は実際に初就職が営業職だった私の考えをお伝えしていきます。

職歴なしアラサーは営業職を第一候補に入れるべき

最初に結論ですが、職歴なしのアラサーは営業職を積極的に検討するべきであると私は考えています。その理由は次の通りです。

理由1
営業職は特別なスキルが不要で職歴なしでもできる
理由2
営業職の求人は山ほどあるので就職しやすく職歴を作りやすい
理由3
営業職を一度経験しておくと評価されやすく転職もしやすい
理由4
営業職にハマれば圧倒的に稼げる

以下で詳しく説明していきます。

【理由1】営業職は特別なスキルが不要で、職歴なしでもできる

職歴なしのアラサーが営業職を選ぶべき理由の1つめは営業は特殊なスキルが要らないので、職歴なしの人でもできることです。

世の中には、スキル・知識が必要な仕事ってたくさんありますよね。プログラミングや、デザイン、経理・財務、法務文書のチェック、建築設計、撮影、医療系全般、等々。

スキルが必要な仕事は概して給料も良く社会的地位もありますが、専門学校で学んだ知識や特別な資格がないとやりたくてもできない場合が多いです。それに比べて営業職はスキル不要。特別な勉強を全くしないで営業職につく人はたくさんいます。

もちろん商品を売っていく上で商品知識は必須ですし、営業トークを駆使して売り込んでいく技術も仕事を進める中では不可欠でしょう。でも商品知識や営業トークは就職後に仕事を通して身に付ければよく、そうするのが一般的です。

何も持っていないゼロの状態からでも始められるのが営業職の魅力なんです。

私自身、最初に就いたのは賃貸物件の個人営業です。「駅前の不動産屋の兄ちゃん」みたいな仕事でした。仕事を始めた当初はスキルがないどころか、いわゆる「ワンルーム」「1K」「1DK」「1LDK」の区別も知らない本当の知識ゼロ、ど素人の状態でした。

そんな人でも意欲があれば雇ってもらえるのが営業として雇ってもらえます。ノースキルの職歴なしアラサーにとってこれほどありがたいことはありません。

【理由2】営業職の求人は山ほどあるので就職しやすく、職歴を作りやすい

職歴なしのアラサーが営業職を選ぶべき理由の2つめは営業職は求人が多く就職しやすい職種であり、職歴を作りやすいことです。

前提として共有しておきたいのですが、職歴なしのアラサーにとって「職歴なしの状態からの脱却」は急務であり最優先事項です。

どんな事情があるにせよ、フリーターやニート・学生といった社会人未経験の状態で20代後半になってしまうと就職しづらくなります。30代に突入すればなおさらです。

したがって職歴なしのアラサーは職種のえり好みを避け、一刻も早く何かしらの仕事で正社員を経験し職歴を作るべきだと私は考えています。そのような状況で望む結果を得るためには求人数が特に多く就職しやすい仕事から応募していくことが重要。

そこで某大手求人サイトの求人数を職種別に見てみると、やはり営業職の求人は他に比べて圧倒的に多いことがわかります。

職種求人数
営業8,350件
事務・管理5,531件
企画・マーケティング・経営・管理職2,338件
サービス・販売・外食2,469件
Web・インターネット・ゲーム2,067件
クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)828件
専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)2,315件
ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)8,821件
エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)5,158件
素材・化学・食品・医薬品技術職1,174件
建築・土木技術職4,504件
技能工・設備・交通・運輸2,138件
医療・福祉・介護729件
教育・保育・公務員・農林水産・その他819件

※ITエンジニアは営業職以上に求人数が多いですが、プログラミングスキルが必要な場合が多いのでここでは無視します。

最初にお伝えしたように営業は企業活動の根幹を担っています。「事務担当者がいない企業」は存在しますが「営業担当者がいない企業」は存在しません。そのくらいニーズがある職種だからこそ、これだけの量の求人が出ているわけです。

「職歴なし」から「職歴あり」に移行することを最優先に考えれば、やはり求人数が多くて採用されやすい営業職が近道だと言えます。

実際に私は最初の就活で職歴なしアラサーにしては比較的スムーズに内定を得ることができました。これはニーズの高い営業職を排除しなかったからこそで、もし営業職を避けて就活をしていれば初就職までには相当長い時間を要したと思います。

【理由3】営業職を一度経験しておくと、評価されやすく転職もしやすい

職歴なしのアラサーが営業職を選ぶべき理由の3つめは営業職を一度経験しておくと評価されやすく転職もしやすいことです。

「評価されやすく転職もしやすい」とはあくまで私の肌感覚なのですが、多分正しいと思います。実際、私は1社目で営業職を経験した後、合計で4回にわたってより良い条件で転職することに成功しています。

面接等でも「営業経験あるんだね。なら問題ないね」という趣旨のコメントをもらったことが幾度もあります。でも、どうして営業職経験者は評価されやすいのでしょうか?

理由のひとつに営業職が厳しい仕事であることが挙げられます。たいていの営業職には「月にこれだけ売上を上げる/契約をとる」といった数値目標が課せられます。数字を追いかけなければならない厳しさがあるのです。

転職の際には営業職経験者であることから「一定期間、責任の大きい仕事をしてきた人材」だと評価され、ひいては「ストレス耐性もそれなりにある」「大抵の仕事はできる」という具合にプラスに評価されていきます。

営業経験者が評価されやすいもう1つの理由は会社の取締役などの偉い人たちは「営業上がりの人」や「営業をガッツリやっている人」が多いことです。

たとえば中小企業の社長さんはほとんど全員が自分で営業をやって会社を育てています。人間の心理として自分と同じ経験をしてきた人を無意識のうちに高く評価してしまう。そんなバイアスが少なからずあるのでしょう。

以上のことから営業職経験者は評価されやすく転職しやすいのです。

【理由4】営業職にハマれば圧倒的に稼げる

職歴なしのアラサーが営業職を選ぶべき理由の4つめはハマれば圧倒的に稼げることです。

営業職の給与体系は歩合やインセンティブを取り入れていることが多く、その場合売れば売るほどもらえる給料も増えます。お試し的に営業職にチャレンジして、もし自分が営業に向いているとわかったら最高です。定年まで仕事にもお金にも困ることはないでしょう。

事実、営業で人並み以上に実績を上げる人は社内で出世していくことはもちろん、ヘッドハンティングで他社・他業界の営業職に転職して年収をグングン高めていくことが珍しくありません。

自分に営業の仕事があっているかどうか。それを知るために一度営業職に就いてみるのは非常に良い選択だと思います。

ちなみに私自身も自分の可能性を知るための営業職を経験済みです。というのも実は私は父親が営業で出世して稼いだ人でした。「であれば自分にも営業が向いているはず。俺は営業で稼いで食っていく」と考えて、最初の仕事に営業職を選びました。

ところが実際にやってみると私には全然合う仕事ではありませんでした。 なのでそれ以降、営業職に就くことはしていません。(その代わり2020年からは独立開業しましたので、過去の経験をもとに自分なりの営業手法を開発して生計を立てています。)

一方であなたが営業職に向いているかどうかはやってみなければわかりません。顧客と信頼関係を築けるように意識したり、ヒアリングやクロージングなどの営業プロセスを把握したりすることで営業スキルを高めることができる場合もあります。

営業職はハマれば稼げますし、仮に合わなくて失敗してもそれを糧に次の一手を打つことはできるはず。ぜひチャレンジしていただければと思います。

おわりに:思い切って営業職にトライしよう

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今回は職歴なしアラサーが営業職を選ぶべき4つの理由をお話ししてきました。営業職を選ぶべき理由を復習すると次の通りです。

理由1
営業職は特別なスキルが不要で職歴なしでもできる
理由2
営業職の求人は山ほどあるので就職しやすく職歴を作りやすい
理由3
営業職を一度経験しておくと評価されやすく転職もしやすい
理由4
営業職にハマれば圧倒的に稼げる

20代後半から30代前半の年齢で職歴が無い人は自分がやりたい仕事・できる仕事がそれほど明確ではないでしょう。そういう人はぜひ最初の職業として営業職にトライしてください。

次の記事で紹介している無料の就職支援サービスを使えば営業の求人を探すことは簡単です。

職歴なしの20代・30代におすすめの就職支援サービス2選
職歴が無い20代・30代であってもチャンスはつかめます。就職支援サービスからスタートし、未来を切り開いていきましょう。

もちろん実際に営業マンとして働きだしたら、多少はつらいこと・苦しいことも出てくるかもしれません。それでも営業職ほどニーズがあり、色々な経験ができて、しかも稼げる性質をもった職種は他にはありません。ぜひ前向きに検討してみてください。

以上、参考になれば嬉しいです。

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