フォーサイト簿記講座 ネット試験対応状況と無料でCBTを体験する方法

フォーサイト

フォーサイト簿記講座を実際に受講してレビューしている日商簿記2級合格者の杉山貴隆です。

日商簿記検定は2020年12月からネット試験を導入しています。もう少し正確に言うとCBT試験(Computer-Based Testing)というもので、テストセンターに行ってそこに設置されているPCで受験するタイプの受験形式です。

従来の問題用紙・解答用紙に記入する試験(統一試験)とは勝手が異なります。ここで気になるのが「フォーサイトはCBT形式の簿記検定に対応しているの?」ということですよね。

2023年5月現在の結論をお伝えします。

  • フォーサイトでCBT試験の試験範囲の学習は問題なくできる
  • しかしCBT形式の模試・問題集が含まれているわけではない
  • 現時点では統一試験に絞って学習するのがお勧め
  • 事情があってCBTで受験するなら無料または市販のCBT対策を取り入れよう

以下でもう少し解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

フォーサイトでCBT試験の試験範囲の学習は問題なくできる

日商簿記試験の従来型の紙の試験とCBT試験とで試験範囲の学習が変わるわけではありません。したがってフォーサイト簿記講座を受講することによりCBT試験の問題も基本的には解けるようになります。

フォーサイト自身も「ネット受験(CBT方式)にも対応していますか?」という問いに対し「簿記講座にて、学習を行っていただくことは可能でございます。」と回答している通りです。

CBT形式の模試・問題集が含まれているわけではない

しかしながら、注意したいのはフォーサイト簿記講座にはCBT形式の模試や問題集が含まれているわけではないということです(2023年5月現在)。つまりCBTでの受験を体験できるような教材は付いていません。

これはフォーサイトに限った話ではなく、他のメジャーな簿記通信講座でも同じような状況だと思います。統一試験が引き続き実施されている現状では、通信講座を提供する側としてもCBT形式に積極的に対応することは難しいのでしょう。

もし無理に統一試験とCBT試験の両方に対応した教材に変更すれば、コストアップになりますから確実に受講料が値上がりします。受講生としてもそういう事態は避けてほしいですよね。

現時点では統一試験に絞って学習するのがお勧め

フォーサイト簿記講座にはCBT対策が含まれていない以上、現時点では統一試験に絞って学習するのがお勧めです。言い換えると「CBTでの受験は最初から考えないことにする」のが良いです。

というのも、PCを使った受験は紙の試験とはかなり雰囲気が異なります。私は簿記検定のCBTは未受験ですが、ITパスポート試験・MOS・VBAエキスパートなど、その他のCBT試験を受験したことは何度もあります。

その経験から思うことは「CBT形式の試験で成果を出すためにはCBTの試験形式に慣れておく必要がある」ということです。問題文の表示のされ方や解答の仕方が紙の試験とは大きく異なります。もしぶっつけ本番でCBTを受験したら、悲惨な結果にしかならないでしょう。

フォーサイト簿記講座にはCBTの模擬試験などが含まれているわけではありませんから、コンピュータを使った受験に慣れることができません。なのでフォーサイト簿記講座を受講してCBTを受験することはあまり得策ではないと考えます。

対照的に、フォーサイト簿記講座には紙の過去問題集や模擬試験は含まれていますので、紙ベースで実施される従来型の試験形式に慣れることはもちろんできます。

ですので、フォーサイト簿記講座を受講するのであれば、基本的には統一試験に照準を合わせて勉強を進めていくのが望ましいです。そうすればCBTのことを考えないでよくなり、時間や労力も少なく済みます。

CBTで受験するなら無料または市販のCBT対策を取り入れよう

といっても、何かしら事情があってCBTで受験したいという人もいるでしょう。そういう場合はフォーサイト簿記講座で一通り学習したあと、少しだけフォーサイト以外のCBT対策を追加で取り入れることをお勧めします。

たとえばNet-Schoolが日商簿記2・3級ネット試験無料体験プログラムを提供しています。こちらを利用すればCBT試験がどのようなものかをタダで体験できます。

より本格的なCBT対策としてはTAC出版『スッキリうかる』シリーズの日商簿記予想問題集を購入すると良いです。ネット試験模擬試験プログラムがついています。

以上ような無料または市販のCBT対策を実施することで、CBTの受験形式に慣れることができます。簿記の知識や問題の解き方自体はフォーサイトで学習済みなので、あとは解答の仕方だけをCBTに合わせて微調整すれば、問題なく合格レベルの結果を出せるはずです。

この記事のまとめ

今回はフォーサイト簿記講座のネット試験(CBT)対応状況について解説しました。この記事のポイントを復習すると次の通りです。

  • フォーサイトでCBT試験の試験範囲の学習は問題なくできる
  • しかしCBT形式の模試・問題集が含まれているわけではない
  • 現時点では統一試験に絞って学習するのがお勧め
  • 事情があってCBTで受験するなら無料または市販のCBT対策を取り入れよう

CBTで受験するにせよ、統一試験を受験するにせよ、学ぶべき事柄は同じです。仕訳の考え方や試算表・財務諸表の作り方など。それらはフォーサイト簿記講座で十分に習得できます。

一方で、CBTで受験して良い結果を得たいならCBTの独特の雰囲気や操作方法に慣れておくことが不可欠です。しかし現状ではフォーサイトのみでそこまでの対策ができるようにはなっていません。

ですので基本的にはフォーサイト簿記講座を受講するなら統一試験に的を絞って勉強を進めるのが良いでしょう。何か理由があってCBTを受験したい場合は無料または市販のCBT対策で自主的にトレーニングしていただければと思います。

最後に。フォーサイト簿記講座の大野郁弥講師がCBTで受験した経験をもとに注意点等をYouTube動画で解説しています。

CBTで受験する可能性が高い方はぜひ視聴してみてください。

以上、参考になれば嬉しいです。

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