フォーサイトの全額返金保証制度とは?適用条件と注意点を解説

フォーサイト宅建士

2018年からほぼ毎年フォーサイトを受講している杉山貴隆です。

フォーサイトは全額返金保証制度を設けています。対象講座を受講し、十分な学習をしたにも関わらず不合格となった場合に受講料全額の返金を受けられるという、受講生にとって非常にありがたい制度です。

ただし、この制度を利用するには複数の適用条件を満たす必要があります。そのため返金を希望する受講生は制度についてよく理解し、念入りに準備しなければなりません。

その一助となるよう、この記事ではフォーサイトの全額返金保証制度の対象講座・適用条件と注意点を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

INFO

本記事の内容はフォーサイトの2024年度の全額返金保証に関する「概要」であり、かつ「執筆時点の情報」です。

制度の枝葉まで細かく記しているわけではない点、および制度そのものが変更される可能性がある点に留意ください。最新情報はフォーサイト公式サイトの次のページで確認できます。

全額返金保証制度の対象講座とは?

フォーサイトで提供されている講座のうち全額返金保証制度の対象講座は次の通りです。

行政書士講座
バリューセット3
社労士講座
バリューセット3
宅建士講座
バリューセット3
マン管・管業講座
バリューセット2

上記以外の講座を受講しても返金を受けることはできませんので注意してください。

全額返金保証制度の適用条件とは?

全額返金保証制度の適用条件は細かく定められていますが、ざっくり言うと次の3つです。

  • 所定のテストと本試験で一定水準以上の成績をとること
  • 本試験を受験して不合格となること
  • 所定の提出物を全て提出すること

以下で詳しく見ていきましょう。

一定水準以上の成績

全額返金保証制度の適用条件の1つめは所定のテストで一定水準以上の成績をとることです。

フォーサイトの全額返金保証制度は「一生懸命勉強したけど残念ながら不合格になってしまった人」を救う制度設計になっています。一生懸命勉強したことを示すために、次の2種類のテストおよび本試験で一定以上の成績をおさめる必要があります。

行政書士講座の場合(2024年度)
  • 確認テストの全ての回で100点を取る
  • 学力テストを1回受験し、受験者の上位24%の得点
  • 本試験で合格基準点の85%以上の得点
  • 本試験で足切りの点数以上の得点
社労士講座の場合(2024年度)
  • 確認テストの全ての回で100点を取る
  • 学力テストを1回受験し、受験者の上位11%の得点
  • 本試験の選択式試験及び択一式試験の合格最低点+1点以上
  • 本試験の選択式試験及び択一式試験の15の試験科目における基準点のうち、基準点割れとなった試験科目が2つ以下
宅建士講座の場合(2024年度)
  • 確認テストの全ての回で100点を取る
  • 学力テストを1回受験し、受験者の上位34%の得点
  • 本試験は何点でもOK
マン管・管業講座の場合(2024年度)
  • 確認テストの全ての回で100点を取る
  • 学力テストを1回受験し、受験者の上位23%の得点
  • 本試験は何点でもOK

2種類のテストのうち「確認テスト」はフォーサイトのeラーニングManaBunで実施される一問一答形式の練習問題です。

「確認テスト」は本試験の前日までの間、何度でも解くことができます。なので全ての回で100点を取ることはそれほど難しいことではありません。

問題は「学力テスト」です。こちらもeラーニング上で実施されます。ただし学力テストの実施期間中に1度しか受験できないという制約があります。

しかも実施期間は例年通りであれば1週間のみです。

学力テストの実施期間に関して補足します。

2022年度までは「本試験3週間前から本試験2週間前まで」の1週間のみと規定されていました。

2023年度はこの点が変更されており「実施期間はeラーニングで告知」「開始日は本試験の約1か月前を予定」とアナウンスされています(2024年3月現在)。

全額返金保証制度を利用したい人は学力テストで基準を満たせるよう、しっかりと勉強に取り組んでおきましょう。

本試験を受験して不合格となること

全額返金保証制度の適用条件の2つめは本試験を受験して不合格となることです。

全額返金保証制度は「不運にも試験に落ちてしまった人」を救う趣旨の制度ですので、本試験を受けなかった場合や本試験を受けて合格した場合は適用対象外です。

ここで「本試験」とは以下のものを指します。

行政書士講座の場合
該当年度の行政書士試験
社労士講座の場合
該当年度の社会保険労務士試験
宅建士講座の場合
該当年度の宅地建物取引士試験
マン管・管業講座の場合
該当年度のマンション管理士試験と管理業務主任者試験

マン管・管業講座に関しては「マンション管理士試験と管理業務主任者試験の両方を受験し、2つとも不合格だった場合」のみ適用条件を満たします。

両方を受験してどちらか一方に合格した場合や、そもそも片方しか受験していない場合は対象外です。

所定の提出物を全て提出すること

全額返金保証制度の適用条件の3つめは所定の提出物を全て提出することです。

行政書士講座の場合(2024年度)
  • 本人確認書類(受講期間内にeラーニングで提出)
  • 試験結果通知書(合格発表後14日以内にeラーニングで提出)
  • 教材一式(合格発表後14日以内に返送)
社労士講座の場合(2024年度)
  • 本人確認書類(受講期間内にeラーニングで提出)
  • 試験結果通知書(合格発表後14日以内にeラーニングで提出)
  • 教材一式(合格発表後14日以内に返送)
宅建士講座の場合(2024年度)
  • 本人確認書類(受講期間内にeラーニングで提出)
  • 受験票(受講期間内にeラーニングで提出)
  • 教材一式(合格発表後14日以内に返送)
マン管・管業講座の場合(2024年度)
  • 本人確認書類(受講期間内にeラーニングで提出)
  • マン管試験・管業試験 両方の試験結果通知書(合格発表後14日以内にeラーニングで提出)
  • 教材一式(合格発表後14日以内に返送)

提出物に教材一式が含まれることに特に注意しましょう。つまり使った教材を返却しなければなりません。

教材は書き込みがあったり折れがあったりしても構いませんが、とにかく一式揃っている必要があります。全額返金保証制度を利用したい人は教材を人にあげたり無くしたりしないよう気を付けてください。

「不合格だったら来年も使おうと思っていたのに、返さないといけないの?」

そうなんです。返金を受けるためには教材返却は必須です。

次の年も受験する場合は、返金されたお金を使って新たに翌年度の最新版の講座を受講するのが良いでしょう。そのほうが最新の法令に基づいた勉強ができますので、合格する可能性も上がります。

全額返金保証制度の口コミ

全額返金保証制度の口コミが気になる人もいると思います。次の記事でまとめましたので、合わせてチェックしてみてください。

フォーサイトの全額返金保証制度の口コミは?調査してみた
フォーサイトの全額返金保証制度の評価・評判をまとめました。一時は批判の声も上がっていたようです。その経緯と現状についてもお伝えします。

注意点(Q&A)

以下、全額返金保証制度を利用する場合の注意点をQ&A形式でリストアップしておきます。

購入時に別途手続きが要るの?

受講申し込みの際に全額返金保証制度を利用するための手続きや申込みは特に要りません。

全額返金保証制度の対象講座を購入するだけでOKです。

eラーニングって何?

eラーニングは簡単に言うとフォーサイトの受講生専用のアプリ(ManaBun)のことです。ほぼ同じ機能を持ったウェブサイト版もあります。

なおeラーニングが具体的にどんなものかは受講が始まればすぐに分かります。なので心配は無用なのですが、先に知っておきたい人はManaBunのレビュー記事を読んでみて下さい。

フォーサイトの新eラーニングManaBunとは?徹底レビュー
通信教育フォーサイトのeラーニング ManaBun を紹介します。インプット学習からアウトプット学習までスマホ1つで完結してしまう神アプリ、爆誕!

確認テストはゲーム版でもいいの?

eラーニングで実施できる確認テストには「通常版」と「ゲーム版」がありますが、全額返金保証制度の条件を満たすのは通常版のみとなっています。

学力テストの動作環境は? スマホでもいい?

学力テストはネットに接続されたPCでの受験が必須です。スマホ・タブレットでの動作は保証されていません。

PCの動作環境は具体的には以下の通りです(2022年度の宅建士講座の学力テストで確認。今後変わる可能性あり)。

学力テスト 動作環境

動作環境は下記の通りです。
<Windows>
対応OS:Windows 10
推奨ブラウザ:Microsoft Edge最新版 / Google chrome最新版
<Macintosh>
対応OS:Mac OS X 10.15(Catalina)以上
推奨ブラウザ:Safari 13以上 / Google chrome最新版

ManaBunの推奨環境に準じた内容になっているようです。

本人確認書類のコピーは何を出せばいい?

本人確認書類は「運転免許証・マイナンバーカード・写真付き公的証明書類など」とされています。いずれも持っていない場合はフォーサイトに問い合わせましょう。

返送する教材の状態は問われる?

教材に書き込みや折れがある場合でも返金保証は受けられます。なので思いっきりメモを書いたり、線を引いたりして大丈夫です。

ただし教材一式を「もれなく」返送する必要はあります。勤務先や図書館等、外出先で勉強する人は自宅外のどこかに教材を置き忘れることがないよう気を付けましょう。

教材の返送先は?

教材の返送先は東京都にあるフォーサイトのオフィスです。詳細な住所は変わる可能性もあるので、公式サイトで確認してください。

教育訓練給付制度との兼ね合いは?

教育訓練給付制度の利用申請をしている方が全額返金保証制度による全額返金を受けられることになった場合は、教育訓練給付制度の申請を取り下げなければなりません。

教育訓練給付制度に関してはフォーサイトで教育訓練給付制度を利用する手順と注意点の記事もご覧ください。

フォーサイトで教育訓練給付制度を利用する手順と3つの注意点
教育訓練給付制度を利用するには制度に関する正しい理解と手続きが必要です。フォーサイトでの利用手順・注意するべき点について解説します。

対象外の人はどんな人?

対象講座を購入していても、次のような人は返金保証の対象外となります。

  1. 本試験を受験しなかった人
  2. 法人申し込みの人
  3. 既にフォーサイト宅建士講座で返金保証制度を利用し、返金を受けたことがある人(例えば2023年度に返金を受けた人が、2024年度も返金を受けることはできない)

特に1は要注意です。受験そのものをサボると、それだけで返金資格を失ってしまいます。

「試験に合格する見込みがない」のような理由だけで受験を諦めないでくださいね。

安心してフォーサイトの受講を開始しよう

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今回はフォーサイト宅建士講座の「全額返金保証制度」についてご紹介しました。

全額返金保証制度は「しっかり勉強しておけば、万が一不合格になっても受講料がムダにならない」という仕組みです。

「受講料が返還される」と思えば受験や受講を決断しやすいと言えます。家計を奥様が管理している人にとっては奥様を説得する材料にもなります。

「フォーサイトを使ってみたいけど、受講料がどうしても気になっていた…」

そんなあなたは全額返金保証制度の活用を前提にぜひ最初の一歩を踏み出してください。

…最後に余談をひとつ。私が初めてフォーサイトの教材を購入した2018年度にはこの制度はありませんでした。なので、私から見れば返金制度を利用できるあなたは「超ラッキー!」なんです。

万が一のときも安心の「フォーサイト」で学習を開始しましょう。

以上、参考になれば嬉しいです。

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