スタディング行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。
今回は私が実際に購入したスタディング行政書士講座の冊子版オプション(紙のテキスト)をレビューしていきます。冊子版オプションは買うべきか?買わざるべきか? あなたに判断材料を提供するのが目的です。
この記事は冊子版オプションを購入して実際に読んだ上でリアルな情報を書いています。ぜひ参考にしてみてください。
スタディング行政書士講座の冊子版オプションとは?
冊子版オプションとはスタディング行政書士講座のオプションとして追加できる紙のテキストのことです。
スタディングはスマートフォンやタブレット1台で学習が完結するのが特徴です。そのため原則として紙のテキストが無く、オンラインのWEBテキストを使用することになっています。
一方で「テキストだけは紙のものを使いたい」「スマホで問題演習をして、その横に紙のテキストを置いて読みたい」といった受講生の声もあることから冊子版オプションが用意されています。
仕様
冊子版オプションの仕様は以下の通りです。
- 6巻構成(基礎法学・憲法、民法1、民法2、行政法、商法、一般知識等)
- A5版
- 表紙はカラー、中身はモノクロ
A5版といっても想像がつかないかもしれないので、ティッシュ箱と一緒に画像を撮ってみました。
縦幅はティッシュ箱より少し小さく、横幅はティッシュ箱よりも少し大きい程度となっています。
内容
冊子版オプションの内容は基本的にWEBテキストと同じです。したがってWEBテキストの次の特徴はそのまま引き継がれています。
- 読みやすく、頭にスッと入ってくる文章
- 図解やイラストが適宜添えられている
- 「学習者が求めているもの」を十分に考慮した構成
WEBテキストはスタディング行政書士講座の無料体験で試し読みできます。まだの方はぜひチェックしてみてください。
冊子版オプションのデメリット
私はスタディング行政書士講座の冊子版オプションを実際に使ってみて割とハッキリしたデメリットもあると感じています。具体的には次の2つです。
本文がモノクロ
冊子版オプションのデメリットの1つめはWEBテキストがフルカラーであるのに対し、冊子版オプションは表紙以外はモノクロであることです。
といっても文章の部分はモノクロでもそれほど気になりません。
気になるのは図解やイラストの部分です。
白黒の図解・イラストはやはり少しだけ見づらい感じがします。
価格が高い
冊子版オプションのデメリットの2つめは価格がやや高いことです。2023年版は13,200円(税込)となっています。
年度 | 冊子版の価格 |
---|---|
2023年度 | 13,200円 |
市販されているテキストが税込みで3,000円程度であることを考えると、冊子版オプションは4倍以上の値段です。送料は無料なのでありがたいのですが、その点を込みにしてもやはり割高である感が否めません。
* * *
以上見たように冊子版オプションには複数のデメリットがあります。でも冊子版オプションを使うことによるメリットも大きいです。
以下ではメリットについて順番に見ていきましょう。
冊子版オプションのメリット
私がスタディング行政書士講座の冊子版オプションを使ってこれはメリットだと感じた点は次の5つです。
持ち歩いても邪魔にならない
冊子版オプションのメリットの1点目はコンパクトなサイズであり持ち歩いてもジャマにならないことです。
市販の行政書士のテキストも冊子版オプションと同じくA5版ではあるのですが、分量が800~1,000ページくらいあり分厚いです。持ち歩きには適していません。
それに比べてスタディング行政書士講座の冊子版オプションは6巻構成であり、各巻が200~400ページほど。1冊だけなら薄くて軽く、持ち歩いてもほとんど気になりません。
スキマ時間で合格を目指せるというのがスタディングの重要なコンセプトなのですが、冊子版オプションはそのコンセプトを見失うことなく設計されていると感じます。
自分専用のテキストを実現できる
冊子版オプションのメリットの2点目は余白への書き込みや付箋の貼り付け、マーカーで線を引くといった工夫を凝らすことで、テキストをいわば「成長」させて自分専用のテキストを実現できることです。
学習を続けていると、テキストに書いていない知識を得ることも出てきます。それをテキストの余白にメモとして残したくなることも頻繁にあります。
WEBテキストの場合は「余白に書き込む」というのは当然できません。でも冊子版オプションであれば可能です。
また冊子版テキストであれば繰り返し参照する部分には付箋を貼って探す手間を省くようにしたり、特に重要と思える部分にマーカーを引くといった工夫もできます。
そうやって自分なりにテキストをカスタマイズしていくと世界に1つだけのオリジナルテキストが出来上がっていきます。試験直前まで使える自分専用テキストを作れることは冊子版テキストを使う際の大きなメリットです。
スマホに別タスクを割り当てられる
冊子版オプションのメリットの3点目はスマートフォンに別タスクを割り当てられることです。
たとえば手元で冊子版オプションを読みつつ、脇に置いたスマートフォンではYouTubeを表示して好きな音楽を流すといったことができます。
「スマートフォン1つでWEBテキストを読みながら同時に音楽も流す」というのもやり方次第で不可能ではありませんが、スマホ上で必要な操作が多くなって逆に非効率的です。むしろテキストは冊子版、音楽はスマホ、と分けてしまったほうがスマートだと思います。
もっと単純な例として手元で冊子版オプションを読みつつ、スマホは電源につないで充電しておくこともできます。冊子版オプションが無い場合、充電中のスマホに顔を近づけてWEBテキストを読まざるを得ませんが、やはり読みにくいです。
このように冊子版オプションがあればスマートフォンに資格対策以外のタスクを担わせることができます。
進捗を読み誤らない
冊子版オプションのメリットの4点目はテキストの進捗を読み誤らないことです。
どういうことかというと、紙でできている冊子版オプションには物理的な厚みがありますよね。なので自分が今までにどのくらいテキストを読み終わっていて、今後どのくらい読まなければならないのかが視覚と触覚で明確に把握できます。
一方、WEBテキストには厚みなんてありません。そのため自分がこれまでに読んだ分量とこれから読む予定の分量はいまひとつピンと来づらい。
「多分、残りはこのくらいだろう」と思っていたら、実際はそれよりずっと多かったということが起こっても不思議ではありません。
「あとどのくらいでテキストを読了できるか」を把握することは試験勉強を計画的に進めていく上で重要です。いつまでもテキストに時間をとられて問題演習ができなかったら、本試験では絶対に合格点を取れませんので。
ということで「テキスト学習の進捗を正しく把握できる」ということも冊子版オプションのメリットのひとつです。
眼が疲れにくい
冊子版オプションのメリットの5点目は紙なので目が疲れにくいことです。
WEBテキストの場合はスマホやタブレットやPCで読むわけですが、これらの機器のディスプレイは画面自体が発光しています。ブルーライトもガンガン目に入ってきます。
目を発光体に晒し続ければ、目が疲れるのは当然です。1レッスンあたり15分で読んだとして、約110レッスンありますので、単純計算で27.5時間。疲れないわけがありません。
でも紙のテキストであれば目に入ってくるのはやさしい反射光です。ブルーライトとも無縁でいられます。
日中は仕事でPCに向かって長時間作業するという人も多いと思います。ほんの少し目をいたわるために冊子版オプションを用意したとしても、誰もあなたを責めないでしょう。
結局、冊子版オプションは買うべきか?
ここまで冊子版オプションにはデメリットがある一方、試験勉強を充実させてくれるメリットもあるということを確認してきました。でも結局のところ、冊子版オプションは買うべきなのでしょうか?
私の結論は「迷ってないで、買うべき!」というものです。
迷う理由はデメリットがあるからだと思いますが、冊子版オプションのデメリットはほとんど無視して良いものだと思います。
まず「本文モノクロ」についていえば、脳内で色を補完すればいいだけです。週刊誌のマンガだって白黒で読んでいますよね。同じことだと思います。
次に「価格が高い」というデメリットですが、市販書籍との比較をするから高いと思うのであって、深刻になるほどの値段ではありません。
ここで2023年版の冊子版オプションの価格13,200円をひと月あたり・1日あたりで考えてみましょう。行政書士試験の受験に備えて6か月間勉強すると仮定して…
- ひと月あたりの費用
- 13,200円÷6か月=2,200円
- 1日あたりの費用
- 13,200円÷180日≒73円
1日あたりならたったの73円。73円と言ったら缶コーヒー1本の半額程度に過ぎません。そして毎日73円分の投資をするだけで、先に挙げた5つのメリット全てが手に入ります。それで勉強が効率化して合格しやすくなるのであれば、そちらのほうが断然良いですよ。
迷っていないで買いましょう。
冊子版オプションの入手方法
冊子版オプションを手に入れるための手順について説明します。通常のコースと同時購入することもできますし、通常のコースを買った後、必要になったときオプションのみ追加で購入することもできます。
以下で上記2通りの購入方法をざっと確認していきます。
通常のコースと同時購入する
通常の「行政書士合格コース」の購入手続きの中でオプションとして冊子版オプションを付けることができます。
まだスタディング行政書士講座を購入しておらず冊子版オプションを同時購入したい人はこのやり方をとると良いです。具体的な手順を見ていきましょう。
「スタディング行政書士講座 コース一覧ページ」で「行政書士合格コース」を選択し購入手続きを開始します。
購入手続きのはじめに「講座のカスタマイズ」画面が出てきます。「オプション講座や各種商品を一緒に購入したい場合は、以下のリストからご希望されるものをチェックしてください」と記されています。下方向にスクロールします。
「冊子版」の項目があるので、チェックマークを入れて次に進みます。
購入手続きを進めていくと送付先住所を入力する画面が出てきます。間違いのないように入力し、さらに手続きを進めます。
「ご注文の完了」が表示されたら終了です。行政書士講座を受講しつつ、冊子のテキストが自宅に届くのを待ちましょう。
コース購入後にオプションのみ購入する
「行政書士合格コース」をオプション無しで購入済みの場合は冊子版オプションを追加で購入できます。
「冊子版は買っていなかったけど、やっぱり買う気になった!」という人はこのやり方で購入します。具体的な手順を見ていきましょう。
「スタディング行政書士講座 コース一覧ページ」で「冊子版オプション」を選択し購入手続きを開始します。
購入手続きのはじめに「講座のカスタマイズ」画面が出ますが、今回カスタマイズできる要素はありません。次に進みます。
購入手続きを進めていくと送付先住所を入力する画面が出てきます。間違いのないように入力し、さらに手続きを進めます。
「ご注文の完了」が表示されたら終了です。行政書士講座を受講しつつ、冊子のテキストが自宅に届くのを待ちましょう。
この記事のまとめ
今回はスタディング行政書士講座の冊子版オプションをレビューしました。冊子版オプションのデメリットとメリットを復習すると次の通りです。
- 本文がモノクロ
- 価格が高い
- 持ち歩いても邪魔にならない
- 自分専用のテキストを実現できる
- スマホに別タスクを割り当てられる
- 進捗を読み誤らない
- 眼が疲れにくい
最後に1つだけ注意点を挙げておくと冊子版オプションは比較的早い時期に売り切れてしまう場合があります。
市販の書籍ではないので、それほど多くの在庫があるわけではないようです。購入するのであれば早めに行動を起こしましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。