2018年から資格対策通信講座の研究を続けている杉山貴隆です。
競売不動産取扱主任者試験の対策を調べると、アガルートの名前に必ず行き当たります。この試験に特化した通信講座は事実上アガルートしか存在しないため、「選択肢が他にない中で、実際の評判はどうなのだろう」と気になりますよね。
そこで今回は、アガルートの競売不動産取扱主任者試験講座について、受講生の口コミと公式サイトの情報をもとに徹底調査しました。評判の実態に加えて、合う人・合わない人の特徴や事前に知っておくべき注意点も率直にお伝えしていきます。
「受講すれば本当に合格できるのか」「独学と比べてどうなのか」といった疑問にお答えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
※本記事は2026年3月時点で入手できる情報を基に作成しています。引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。
評判(口コミ)まとめ
ここでは、令和4年度から令和7年度にかけての受講生の口コミを取り上げ、「講師・講義動画」「テキスト・問題集」「視聴環境・スキマ学習」「費用・コスト感」の4つのテーマに分けて評価を整理していきましょう。
それぞれのテーマで好意的な声と辛口な声の両方を紹介し、最後に全体の傾向をまとめます。
講師・講義動画
競売不動産取扱主任者試験講座を担当するのは横田政直講師です。受講生の口コミには、横田講師の指導スタイルについて多くのコメントが寄せられていました。
- 「横田講師の講義はシンプル・丁寧・わかりやすいの三拍子揃っている」【引用元】
- 「重要な個所については、インパクトのある言葉を用いて何回も繰り返し説明をしてくださるので、とても印象に残りました」【引用元】
- 「板書で、関係図や競売の手続きを示していただき、文章を読んでイメージが湧かないような問題は、とても理解しやすくなりました」【引用元】
- 「実務経験に基づく事例を挙げながら説明してくださったので、競売に関する実務が未経験者な私でも現場をイメージすることができました」【引用元】
- 「特に民事執行法と宅建業法の違いを比較し、宅地建物取引士の過去問題集から講義される点が優れていた」【引用元】
- 「アガルートの講義動画は一本一本が短く、ちょっとしたスキマ時間でも見られるので重宝しました」【引用元】
横田講師への評価で特徴的なのは、「わかりやすい」という感想が単なる印象論にとどまらず、具体的な指導スタイルへの言及を伴っている点です。
「ホワイトボードへの図解」「重要箇所の繰り返し」「語呂合わせ」「実務事例を用いた解説」という4つの工夫が、複数の受講生から独立して挙げられています。
これは横田講師の指導スタイルが意図的に設計されたものであることを示しており、年度によってブレのない講義品質が期待できる根拠となっています。
宅建の過去問を競売試験の論点と結びつけながら解説するアプローチも高く評価されています。宅建有資格者・受験者にとっては既存知識を「競売の目線」で再解釈できるという学習効率の良さがあり、「宅建と競売をダブルで合格できた」という声も複数あります。
辛口な意見は「動画をもう少しまとめてほしい」という使い勝手への要望が主で、講義の質そのものへの批判ではありません。「全体的には全然問題ない」と自ら補足している受講生の声に象徴されるように、軽微な改善要望の域にとどまっています。
テキスト・問題集
競売不動産取扱主任者試験は試験問題が原則非公開であり、体系的な過去問集が存在しないという特性があります。そのため、問題集の使い方や独学との向き合い方について、受講生のコメントには独自の視点が多く含まれていました。
本講座ではFKR公式演習問題集を動画で解説しており、問題集を「答え合わせ用の素材」としてではなく「深い理解のためのテキスト」として活用できる設計になっています。
動画を視聴しながら問題集を進めることで、1周の学習で確かな理解が得られるという評価が複数の受講生から挙がっていました。
この試験の難しさは、試験問題が原則非公開で体系的な過去問集が存在せず、さらに本試験の問題が問題集と1対1で対応しているわけではないという点にあります。言い換えれば、問題を解く量よりも「なぜそうなるのか」という理解の深さが問われる試験です。
独学でテキストだけを読み進めた受講生が「サッパリ頭に入ってこない」と感じたのは、競売の手続きや法律関係が文章だけでは構造的に把握しにくいからでしょう。横田講師の図解講義はその部分をカバーしており、独学では得にくい「頭の中の全体像」の形成を支援しています。
視聴環境・スキマ学習
通信講座として、動画の視聴しやすさや学習環境の使い勝手についても、受講生から多くのコメントが寄せられていました。
学習アプリではiOS・Android両対応で、動画のダウンロード保存やバックグラウンド再生が可能なため、あらゆる隙間時間を学習に変えやすい環境が整っています。
「ランニング中」「運転中にラジオを聴くように」という表現は、バックグラウンド再生が可能なアプリならではの学習スタイルを象徴するものでしょう。
改善要望として「検索機能」や「問題集のPDF化」への希望が寄せられているのは事実ですが、これらは現状が「使いにくい」というよりも「さらに便利になってほしい」という期待の表れと解釈できます。
視聴環境の安定性や使い心地に関する大きな不満のコメントは見られず、継続的な学習を妨げるようなストレス要因は少ない環境と言えるでしょう。
費用・コスト感
受講料76,780円(税込)という金額について、受講生の評価は二分しています。費用の見え方は比較対象によって大きく異なりますので、両方の声を正直に紹介します。
費用への評価は、何と比較するかで大きく変わります。「他の予備校や塾に比べると安い」という声は、対面の資格学校や宅建・行政書士など他資格の通信講座と比べた場合の印象です。一方、「高い」と感じた受講生は独学コスト(約2万円)と比較している傾向があります。
同じ金額でも、比較の基準点が違えば「リーズナブル」にも「割高」にもなりえます。
価格に不満を持った受講生の声の中に「講義を聞くだけで、それ以外は何も対策やサポートはない」という指摘があります。この点は受講前に理解しておくべき重要な情報です。
本講座は講義動画と質問サービス(受講期間中10回)が主な内容であり、答案添削や模擬試験などの手厚いサポートは含まれていません。
その一方で、独学から転じた受講生の多くが「この講座がなければ合格していなかった」と振り返っていることも事実であり、コストパフォーマンスの評価は最終的に個人の学習背景や合格への確信度によって変わるものと言えます。
総括
今回取り上げた受講生の口コミを通じて、アガルートの競売不動産取扱主任者試験講座の評価は全体として良好であることが確認できました。
特に横田講師の指導に対しては、令和4年度から令和7年度の全年度にわたって「わかりやすい」「丁寧」という高い評価が続いており、講義の品質が長期間にわたって安定していることは信頼に足る指標です。
この講座の評判を読み解くうえで見落とせない文脈が一つあります。それは、競売不動産取扱主任者試験が「試験問題が原則非公開で、体系的な過去問集が存在しない試験」であるという特性です。
宅建や行政書士のように過去問を繰り返し解いて知識を定着させる勉強法が通用しにくいこの試験では、「問題を解く量」ではなく「なぜそうなるのかという理解の深さ」が問われます。
独学でテキストを読んだだけでは「サッパリ頭に入ってこない」という体験談が複数ある一方で、講座を活用した受講生の口コミでは「1ヶ月のテキスト一周で合格できた」という声もあります。
この差は、体系的な過去問集が存在しない試験において「理解を促す講義の有無」が与える影響の大きさを示しています。
受講料については「高い」と感じる受講生がいることも事実ですが、比較対象を「独学の教材費」に置けば差額は大きく、「他の資格学校の対面講座」に置けばむしろリーズナブルという評価になります。
講義の品質と合格率の実績を合わせて考えれば、受講を真剣に検討する価値がある講座だと私は感じています。
特徴

アガルートの競売不動産取扱主任者試験講座は、競合通信講座が存在しない中で業界唯一の地位を確立しています。ここでは「合格実績」「講師」「カリキュラム」という3つの観点から、この講座の主な特徴を見ていきましょう。
全国平均の2.28倍にのぼる合格率
2025年度(令和7年度)の実績データをまとめると、以下の通りです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| アガルート受講生 合格率(2025年度) | 78.95% |
| 全国平均合格率 (2025年度) | 34.7% |
| 全国平均との比較 | 約2.28倍 |
78.95%という合格率は、全国平均34.7%に対して2倍超という水準であり、アンケートに回答した受講生の約8割が合格したことを意味します。
競売不動産取扱主任者試験の受験者数は年間1,300~1,400名程度のニッチな試験ですが、その中でもこれだけの受講生が合格しているという実績は、講座の信頼性を裏付ける数字と言えるでしょう。
宅建・行政書士も指導する横田政直講師
担当は横田政直講師です。横田講師の主な経歴と指導スタイルは以下にまとめました。
- 宅地建物取引士試験合格(2001年)
- 行政書士試験合格(2018年)
- 競売不動産取扱主任者試験合格(2019年)
- 賃貸不動産経営管理士試験合格(2020年)
- 大原学園・LEC・ユーキャン・TACなど大手予備校での指導実績あり
- 企業研修・大学課外授業・予備校講座・個人レッスンを通じて2002年から20年以上、1,000名以上の合格者をサポート
- 競売不動産取扱主任者試験については、不動産競売流通協会(FKR)公認の講座として唯一担当
横田講師の強みは、試験合格者としての経験と、20年超の指導経験に裏打ちされた「教える技術」の両方を持ち合わせている点にあります。
競売試験の合格者でありながら、宅建・行政書士など関連資格の指導も行ってきた背景が、「宅建知識との紐付け」という講義設計に直結しています。宅建で学んだ不動産取引の規制や権利関係を競売の文脈で再解釈することで、宅建有資格者が短期間で知識を体系化できる仕組みです。
受講生の口コミから伝わるのは、横田講師が「とにかくわかりやすい」という印象にとどまらず、「なぜその結論になるのか」を丁寧に追う指導スタイルを持っているということです。
ホワイトボードへの図解、重要事項の繰り返し、独自の語呂合わせ、実務事例を使った解説という4つのアプローチが組み合わさることで、複雑な競売手続きの全体像が短期間で頭に入りやすくなっています。
この指導スタイルは令和4年度から令和7年度にわたって一貫して高評価を得ており、品質の安定性という点でも安心感のある講師と言えるでしょう。
公式テキストと問題集を解説する充実の講義
カリキュラムの主な内容は以下の通りです。
- 総講義時間:約29時間
- 対象教材:FKR公式テキストの重要部分・公式演習問題集を解説
- 補助教材:宅建試験の過去問レジュメ(公式問題集の演習量を補強する追加教材)
- 認定:不動産競売流通協会(FKR)が事実上公認
約29時間という講義時間は、FKRが示す「宅建合格者なら20~25時間で合格可能」という目安学習時間を上回る内容量です。この中でFKR公式テキスト(約400ページ)の重要部分と演習問題集(約200ページ)を解説するだけでなく、宅建の過去問レジュメも別途提供されています。
講義を一通り受講すれば、試験に必要な基礎知識と演習の両方を体系的に身につけられるでしょう。
特筆すべきは、不動産競売流通協会(FKR)がアガルートを「公認」している点です。FKR自身は通信講座を運営していませんが、公式サイト上でアガルートへのリンクを掲載しており、試験主催団体が認めた講座であることを示しています。
試験問題が原則非公開という試験特性を踏まえると、試験主催団体の認定を受けた講座であるという事実は、教材や解説内容の妥当性を担保する一つの指標と言えるでしょう。
独学との比較
競売不動産取扱主任者試験を対策できる通信講座は現在アガルートのみです。そのため、受講を検討する際の比較軸は「アガルートを使うか、独学でいくか」という二択になるでしょう。コスト・教材・学習サポートの3つの観点から比較していきます。
なお、試験主催団体であるFKR(不動産競売流通協会)が主催する直前対策セミナー(対面・6時間)についても、参考として紹介します。
総コストの差
学習方法別の費用目安をまとめると以下の通りです。
| 学習方法 | 受講料等 | テキスト・問題集 | 受験手数料 | 合計コスト (目安) |
|---|---|---|---|---|
| 独学のみ | なし | 7,260円 | 12,500円 | 約19,760円 |
| 独学+ FKRセミナー | 19,800円 | 7,260円 | 12,500円 | 約39,560円 |
| アガルート講座 | 76,780円 | 7,260円 | 12,500円 | 約96,540円 |
独学との差額は約76,780円です。この金額をどう評価するかは人によって異なりますが、合格率の差という観点で整理すると別の見え方できます。全国平均の合格率は34.7%(2025年度)であり、3人に1人しか合格しない計算です。
不合格になれば翌年の受験手数料12,500円が再度かかるうえ、学習時間も費やすことになるでしょう。アガルート受講生の合格率78.95%(2025年度)という実績を踏まえると、一発合格の確率を大幅に高めるための投資として考えることもできます。
FKR主催の直前対策セミナーは2025年度で受講料19,800円(対面・6時間、東京2会場・大阪1会場)でした。試験の約1ヶ月前に開催されるため、独学を基本としながら直前の総まとめとして活用するスタイルに向いているでしょう。
ただし2025年度は3会場とも満席になっており、参加できるかどうかは年度によって変わります。
演習量と教材の充実度
教材・演習の内容を比較すると以下の通りです。
| 学習方法 | 講義動画 | 問題集解説 | 補助演習教材 | 市販参考書 |
|---|---|---|---|---|
| 独学 | なし | 公式演習問題集に 全選択肢解説あり (動画解説・質問対応はなし) | なし (体系的な過去問集が 存在しない) | 絶版・入手困難 (FKR公式教材が 事実上唯一の選択肢) |
| アガルート | 約29時間 | 動画解説 | 宅建過去問 レジュメあり | - (公式テキストが唯一) |
独学の場合、FKR公式テキストと演習問題集の2冊が実質的に唯一の教材となります。市販の参考書は現在絶版・入手困難であり、体系的な過去問集も存在しません。問題演習の量は公式演習問題集の1冊に限られ、試験傾向を多角的に把握するための追加教材がないのが独学の実情です。
アガルート講座では公式問題集を動画で解説しているうえ、宅建の過去問レジュメも提供されているため、演習量が独学より多く確保できます。
さらに重要なのは、この試験は「問題集の問題がそのまま本試験に出るわけではない」(受講生談)という特性があるため、問題を解く量よりも「どれだけ深く理解しているか」の方が問われるという点です。
横田講師の解説動画はその理解の深さを補完する役割を担っており、独学のテキスト読解だけでは得にくい構造的な理解を支えてくれるでしょう。
学習サポートの有無
サポート内容の比較は以下の通りです。
| 学習方法 | 質問 サポート | 図解・板書解説 | スマホアプリ | バックグラウンド 再生 | 合格率(参考) |
|---|---|---|---|---|---|
| 独学 | なし | なし | なし | なし | 全国平均 34.7% (2025年度) |
| アガルート | 受講期間中 10回 (KIKERUKUN) | ホワイトボード 図解あり (動画内) | iOS Android | アプリで 対応 | 78.95% (2025年度) |
独学では疑問が生じてもすぐに質問できる相手がいません。競売手続きの複雑な関係図や法律の適用場面など、テキストを読むだけでは理解が止まりやすいポイントが複数あるでしょう。
アガルート講座では受講期間中10回まで講師に直接質問できるサービス(KIKERUKUN)が利用でき、独学時に陥りがちな「詰まりっぱなし」という状況を防ぐことができます。
通信講座ならではのメリットとして、学習アプリを活用したスキマ時間学習も挙げられます。iOS・Android対応のアプリで動画をダウンロードし、バックグラウンド再生を使えば、通勤電車やウォーキング中でも学習を進めることが可能です。
独学では教材を持ち歩く必要がありますが、スマートフォン一台でも実施できるするこの学習スタイルは、忙しい社会人にとって大きな強みとなるでしょう。
受講するメリット
講座の特徴や独学との比較を踏まえた上で、受講することで得られる具体的なメリットをご紹介しましょう。「この講座を選ぶと自分の学習生活にどのような変化が生まれるか」という視点で整理しました。
宅建の知識をそのまま競売試験の学習に活かせる
宅建学習との連動に関する本講座の特徴をまとめると、以下の通りです。
- 宅建の過去問レジュメが補助教材として提供されている
- 宅建業法と民事執行法の違いを対比しながら解説するアプローチ
- FKRによる目安学習時間は「宅建合格者なら20~25時間」
- 宅建との並行学習・宅建合格直後の受講が特に効果的
競売不動産取扱主任者試験は、宅建の知識との重複が多い試験です。不動産競売の手続きは、宅建で学ぶ取引規制や権利関係と密接に絡み合っているため、宅建の学習経験があれば理解のベースが既に整っていると言えるでしょう。
横田講師は宅建の過去問を引き合いに出しながら競売試験の論点を解説するため、「あの宅建の知識がここに繋がるのか」という気づきが生まれやすい講義設計になっています。
口コミでも「宅建と競売をダブルで合格できた」「宅建試験後の知識を活かして効率よく学べた」という声が複数見られました。特に宅建試験(10月)の直後から受講を始めることで、記憶がまだ新しい状態で知識を転用できるというメリットがあります。
宅建試験が終わった後に申し込んで翌年12月の競売試験に向けて腰を据えて準備するというスケジュールが、多くの受講生が実際に歩んだルートです。
宅建受験直後の「学習習慣が残っている時期」を活かして次の目標に移行できる点は、計画的な資格取得を目指す方にとって見逃せない利点です。
短尺動画とアプリで通勤中でも学習できる
オンライン学習に関する主な機能は以下の通りです。
- 講義動画は1本10~30分程度の短い単位で構成
- iOS・Android対応の学習アプリで動画ダウンロードが可能(オフライン視聴対応)
- バックグラウンド再生対応(運転中・ウォーキング中でも音声で聴くことができる)
- 倍速再生対応(ブラウザ版は9段階)
- 進捗率の可視化機能あり
社会人が資格試験の学習を続ける最大の障壁は「まとまった学習時間の確保」でしょう。本講座では1本が10~30分という短い動画設計により、通勤電車内・昼休み・就寝前のわずかな時間でも1本の講義を完結させることができます。
受講生の口コミでは「ランニング中」「運転中にラジオを聴くように」という使い方が登場しており、バックグラウンド再生が可能なアプリならではの学習スタイルが実現しています。
進捗率の可視化機能も見逃せない要素です。「あと何本見れば1周できるか」が確認できると、学習の達成感とモチベーションの維持にも繋がりますし、ペース配分もしやすくなります。
宅建合格者なら20~25時間が目安と言われるこの試験ですが、隙間時間を毎日少しずつ積み重ねることで、無理のない範囲で必要な学習量をクリアできるはずです。
業界唯一のFKRが認めたという安心感
本講座の信頼性に関わる主なポイントをまとめると以下の通りです。
- 競売不動産取扱主任者試験に特化した通信講座としては現在唯一
- 試験主催団体である不動産競売流通協会(FKR)の事実上の公認を受けている
- FKR公式サイトでアガルートへのリンクが掲載されている
- 令和4年度から令和7年度にわたって毎年合格者を輩出している実績
「業界唯一の通信講座」という事実は、受講を決める際に余計な比較検討を要しないという点で、逆説的なメリットと言えます。
通常、通信講座を選ぶ際には複数社を比べる手間がかかりますが、この試験に特化した講座はアガルートのみであるため、選択肢の絞り込みにエネルギーをかける必要がありません。「どこが良いか迷って決められない」という状況に陥りにくいのは、ニッチな試験ならではの事情です。
FKRの「公認」を受けているという点も見逃せません。FKR自身は独自の通信講座を運営していませんが、公式サイト上でアガルートへのリンクを掲載しており、試験主催団体が認める講座であることを示しています。
アガルートはFKR公式テキストに準拠しつつ、宅建過去問レジュメという独自の補助教材も加えており、試験に必要な知識を過不足なくカバーする設計です。
一貫して高評価の指導
横田講師の指導の安定性に関する主なポイントをまとめると以下の通りです。
- 令和4年度から令和7年度まで、全年度にわたって「わかりやすい」「丁寧」という評価が継続
- 図解・繰り返し・語呂合わせ・実務事例という一貫した指導スタイル
- 大手予備校(大原学園・LEC・ユーキャン・TAC等)での豊富な指導経験
通信講座を選ぶ際に不安になりやすい点の一つが「講師が自分に合うかどうかわからない」というものでしょう。アガルートでは無料のサンプル講義が提供されており、受講前に実際の動画を確認することができます。
令和4年度から令和7年度にかけて継続して良い評価が得られているという事実は、一時的な口コミの偏りではなく、講義品質が長期間安定していることの証拠と言えるでしょう。
2002年から20年以上にわたり1,000名超の合格者をサポートしてきた経験は、教科書の内容を説明するだけでなく「受験生がどこでつまずくか」を熟知した指導に繋がっています。
初めて競売の概念に触れる受講生が混乱しやすいポイントを先回りして説明する講義スタイルは、このような長年の現場経験から生まれたものでしょう。
受講のデメリット(注意点)
メリットをお伝えした後は、デメリットや注意点についても率直にお伝えしなければなりません。受講後に「思っていたのと違った」というギャップを防ぐために、事前に把握しておくべき情報です。いずれも受講前に知っておけば対処できる点ばかりですので、冷静に確認してください。
公式テキスト・問題集は別途購入が必要
受講に必要なコストをまとめると以下の通りです。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 合格総合講義 (受講料) | 76,780円(税込) |
| FKR公式テキスト (別途購入) | 3,630円(税込) |
| FKR公式演習問題集 (別途購入) | 3,630円(税込) |
| 合計 (受験手数料除く) | 84,040円 |
本講座はFKR公式テキスト(約400ページ)と公式演習問題集(約200ページ)の解説動画を提供するものですが、テキストと問題集そのものは講座に含まれていません。
別途、不動産競売流通協会(FKR)の公式サイトでの購入が必要で、各3,630円(税込)・合計7,260円の追加費用が発生します。
受講を検討する際に受講料76,780円だけを見て予算を立てると、実際には7,260円多くかかることになる点に注意が必要です。
ただし、FKR公式テキストと問題集は独学でも購入が必要な教材であり(この試験に関しては事実上唯一の学習教材にあたります)、アガルートを受講するからといって追加で増える費用ではありません。
講座受講の有無にかかわらずかかるコストだという点で、実質的なデメリットは「購入先を自分で確認する手間がある」という部分に限定されます。
受講料は独学と比べると大きな差がある
前述の比較で触れた通り、アガルートの受講料76,780円(税込)は独学(公式教材7,260円)と比較すると約7万円の差があります。合格率34.7%(2025年度)の試験に対してこの費用をかけることに、躊躇を感じる方もいるかもしれません。
受講生の口コミでも「もう少し安いと助かります」という声が寄せられており、受講料の高さはこの講座について正直に伝えるべき注意点です。
一方で、前提として確認しておきたいのは、競売不動産取扱主任者試験は「一般的な通信講座が存在しない試験」であるという事実です。
宅建(各社2万円台~)や行政書士(各社3万円台~10万円台)といった人気資格と単純に比較するのは難しく、この試験に特化したコンテンツを提供する唯一の講座という性質上、相場が形成されにくい環境にあるでしょう。
口コミでは「他の予備校に比べると安い」という声もあり、評価は比較対象によって異なります。受講前に独学と講座活用の費用対効果をご自身で試算した上で判断されることをおすすめします。
質問できるのは受講期間中10回まで
質問サービス(KIKERUKUN)の仕様は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | KIKERUKUN (オンライン質問サービス) |
| 利用制限 | 受講期間中 10回まで |
| 質問相手 | 担当講師 (指定不可) |
| 対応方法 | オンライン (テキスト入力形式) |
質問できる回数に上限があるため、気になる点が出るたびに気軽に質問するという使い方はできません。10回という上限の中で、本当に自力では解決できない疑問に絞って活用することが求められるでしょう。
使い方のコツとして、まず動画を繰り返し視聴して自己解決を試みること、テキストの関連箇所を読んで文脈から答えを探すことを優先するのがおすすめです。
10回というのは決して多い回数ではありませんが、宅建合格者なら20~25時間という試験範囲の中で、本質的な疑問はそれほど多く発生しないという見方もできます。受講生の口コミを読んでも、この回数制限が問題になったという声は見当たりませんでした。
合格特典は「お祝い金」のみ
合格特典の内容は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特典の種類 | お祝い金 (Amazonギフト券) |
| 金額 | 5,000円 (源泉所得税が控除される) |
| 申請条件 | 合格通知書・合格体験記・ 顔写真の提出が必要 |
| 返金制度 | なし |
アガルートの他の講座(行政書士・社労士など)では「合格時全額返金」というインパクトの大きい特典が設けられていることがあります。しかし競売不動産取扱主任者試験講座には返金制度がなく、合格特典は5,000円相当(源泉所得税控除あり)のAmazonギフト券のみです。
「合格したら受講料が戻ってくる」と期待して申し込む場合、ギャップを感じる可能性があります。
合格体験記の提出も申請の必須条件であり、氏名は実名掲載となります。特典の申請を検討している場合は、条件をあらかじめ公式サイトで確認しておくことをおすすめします。
また、申請期限を過ぎると理由を問わず受け付けてもらえないため、合格後は早めに手続きを進めるようにしましょう。
受講に関する相談はメールのみ対応
受講相談の形式は以下の通りです。
- 対応形式:メールのみ(競売不動産取扱主任者試験講座についてはオンライン面談は非対応)
- 費用:無料
- 申し込み:公式サイトの相談フォームから
アガルートの他の講座(司法試験・行政書士等)ではオンライン面談での受講相談が可能ですが、競売不動産取扱主任者試験講座についてはメール対応のみとなっています。
受講前に「この講座が自分に合うかどうか」を専門家と対話しながら確認したい場合、その手段が限られる点は注意が必要です。
ただし、無料サンプル講義や資料請求はいつでも利用可能です。実際の動画を見てから申し込めるため、「受講後に講義スタイルが合わなかった」というリスクは自分でコントロールできる部分があります。
またメール形式でも詳しい質問への対応は可能なので、気になる点を事前に問い合わせてみることをおすすめします。
合う人・合わない人
ここまでの内容を総合して、アガルートの競売不動産取扱主任者試験講座が特に「合う人」と「合わない人」を整理します。自分のタイプと照らし合わせて、受講の判断材料にしてください。
合う人
以下の条件に当てはまる人には、本講座は特に向いていると考えます。
- 宅建試験に合格後(または受験直後)に、知識が新鮮なうちに競売試験にも挑戦したい人
- 不動産業・金融機関など、競売物件に関わる仕事をしており実務知識の習得を目指している人
- 通勤時間や移動中など隙間時間しか学習時間を確保できない、多忙な社会人
- 独学でFKR公式テキストを開いてみたが、文字ばかりで理解が難しいと感じた経験がある人
- 試験問題が原則非公開で体系的な過去問集がないこの試験の特性を踏まえ、「問題を解く量」より「理解の深さ」で合格を目指したい人
宅建と競売試験のシナジーは、本講座が最も力を発揮する状況の一つです。宅建試験が終わった直後は不動産関連の法律知識が頭に残っている時期であり、横田講師の「宅建と競売試験を並べて解説するアプローチ」が最も活きやすい状態にあります。
受講生の口コミでも「宅建試験後すぐに受講を開始した」という受講生の多くが比較的短期間で合格を果たしており、宅建学習の記憶が新しいほど学習コストパフォーマンスが高まります。
隙間時間を主な学習時間とする社会人にとっては、短尺動画とスマホアプリの組み合わせが学習習慣の形成を後押しします。「1本だけ見る」という低いハードルで学習を継続できる設計は、まとまった時間を確保しにくい環境に置かれた受講生に特に合っています。
また、公式テキストを独学で読んで「頭に入ってこない」と感じた場合、その原因は競売手続きの関係図が文章だけでは掴みにくいという試験特性にある可能性が高く、ホワイトボード図解を多用した講義動画によって解消されやすい問題です。
合わない人
一方、以下の条件に当てはまる人には、別の選択肢を検討する価値があります。
- コストを最小限に抑えたい人(独学や、独学+FKRセミナーの組み合わせが選択肢になる)
- 不動産・法律分野のキャリアが長く、公式テキストを自力で読み解ける自信がある人
- 通信講座よりも対面授業や双方向指導を好む人
受講料76,780円(税込)に加えて公式教材7,260円・受験手数料12,500円を合わせた総コスト約96,540円は、独学(約19,760円)との差が大きいです。費用の負担を最小限にしたい場合は、FKR公式テキストと問題集での独学を第一候補に据えるのが合理的でしょう。
独学で取り組んでみて行き詰まった場合に講座を検討するという順序でも遅くはありません。
不動産業・法律のキャリアが長い方や、宅建以外の不動産関連資格(不動産鑑定士・マンション管理士等)を複数保有しているような方は、公式テキストを読むだけで試験範囲の大半を自力で整理できる可能性があります。
FKRが示す「宅建合格者なら20~25時間で合格可能」という目安は宅建知識が前提ですが、それ以上の専門知識を持つ方にとっては独学でも十分なケースがあるかもしれません。
対面での双方向指導を重視する場合は、FKR主催の直前対策セミナー(東京・大阪の計3会場、受講料19,800円・6時間)との組み合わせを検討してください。ただし2025年度は3会場がいずれも満席になっており、開催年度によっては参加が難しい場合があります。
事前に公式サイトで最新の開催状況を確認することをおすすめします。
最安値で受講する方法
受講を決めた場合、できる限りコストを抑えて申し込みたいと思うのは自然なことです。現在利用できる節約のポイントをご紹介します。
公式のセール・割引情報をチェックする
最安値で申し込むために確認しておくべきポイントは以下の通りです。
- アウトレットセールが不定期に実施される(過去実績あり)
- セール情報は公式サイト・メールマガジンで事前告知される
- 2026年3月時点では実施中の割引制度はなし
- 最新情報は割引情報まとめ記事で確認できる
アガルートでは、不定期にアウトレットセールが実施されることがあります。過去には受講料が割引になるセールが行われた実績もありました。実施時期は事前に告知されることがありますので、公式サイトやメールマガジンを定期的に確認しておくとよいでしょう。
急いで申し込む必要がない場合は、セール期間を待つことで受講料を抑えられるかもしれません。時期を見計らって申し込みを検討することが、コストを最小限に抑える一つの方法です。
教育クレジットローンで分割払いにする
教育クレジットローンを活用すると、以下のようなメリットがあります。
- 受講料76,780円を月々に分割して支払える
- 2026年3月時点では「教育クレジットローン0円キャンペーン」実施中(手数料なし)
- 一括払いと受講内容は同じ
受講料を一括で支払うことが難しい場合、教育クレジットローンを利用することで月々の支払いを平準化できます。2026年3月時点では分割払い手数料なしでローンを利用できる状況ですが、キャンペーン内容は変更になる場合がある点にはご留意ください。
まとまった資金を一度に用意しなくてよいという点で、資金計画が立てやすくなります。学習開始を急ぐ必要がある場合でも、費用の工面を理由に申し込みを先延ばしにするより、ローンを活用してすぐに学習を開始するという判断も合理的です。
早めに申し込んで視聴期間を最大限に活用する
申し込みタイミングがコストパフォーマンスに影響する理由は以下の通りです。
- 視聴期間は申し込み時期にかかわらず同一の終了日まで
- 申し込みが遅れると、実際に動画を利用できる期間が短くなる
- 同じ受講料でより長く学習環境を活用できる
コストパフォーマンスを上げる方法として、できるだけ早く申し込んで視聴期間を長く確保するという考え方があります。申し込みを先延ばしにすると、同じ受講料を払っても実際に動画を利用できる期間が短くなります。
受講を決めたら早めに手続きするのが、同じ費用でより多くの学習機会を確保する方法の一つです。
よくある質問
受講を検討している方から寄せられやすい疑問に、Q&A形式でお答えします。
「宅建を持っていなくても受験できる?」
競売不動産取扱主任者試験は、受験資格の制限がありません。2013年度以降、学歴・年齢・職歴を問わず誰でも受験できるようになっています。不動産業や法律の実務経験がない方でも、試験に挑戦することは可能です。
ただし、「主任者証」を取得して「競売不動産取扱主任者」を正式に名乗るためには、宅地建物取引士試験への合格が登録要件となっています。試験に合格しただけでは主任者としての資格登録はできません。
宅建試験にまだ合格していない場合は、まず宅建試験の合格を目指しながら、あるいは並行して競売試験の学習を進めるルートが現実的です。
宅建との親和性が高い試験であるため、宅建の学習と競売試験の学習を並行させると相乗効果が得られるでしょう。「宅建と競売のダブル合格を目指して受講した」という受講生の声も確認できます。
「テキスト・問題集はどこで購入できる?」
本講座では動画解説のみが提供されており、FKR公式テキスト・公式演習問題集は別途購入する必要があります。購入先は不動産競売流通協会(FKR)の公式サイトです。
- 購入先:https://fkr.or.jp/book/
- 公式テキスト:3,630円(税込・送料無料)
- 公式演習問題集:3,630円(税込・送料無料)
- 合計:7,260円
購入時期や在庫状況は変動することがありますので、申し込み前後に上記サイトで最新情報をご確認ください。テキストと問題集は受講開始前に手元に揃えておくと、講義動画を視聴しながらスムーズに学習を進められます。
「学習期間の目安はどのくらい?」
試験主催団体であるFKRは「宅建合格者なら20~25時間の学習で合格可能」と案内しています。1日1時間のペースであれば、約3~4週間で一通りの学習を終えられる計算です。
受講生の口コミでも「1ヶ月前後で合格できた」という声が複数あり、宅建の知識がある状態であれば比較的短期間での合格が見込めます。
宅建を未取得の場合は、まず宅建の学習から始めることで競売試験の理解効率も上がります。アガルートは宅建未取得者の学習時間を150~200時間程度と見込んでいます。自分の現状に合わせた学習計画を立てることが重要です。
講座の視聴期間は約1年間設けられているため、試験に向けて余裕をもってスケジュールを組むことができます。
「スマホだけで学習できる?」
学習アプリ「AGAROOT Learning」はiOS(App Store)・Android(Google Play)に対応しており、スマートフォンだけで講義動画の視聴が可能です。主な機能を以下にまとめました。
- 動画ダウンロード(オフライン視聴対応)
- バックグラウンド再生(音声を流しながら別の作業ができる)
- テキスト同時表示
- 進捗管理機能
- 倍速再生
通信環境がない場所でもダウンロードした動画を視聴できるため、地下鉄の車内など電波が届かない環境でも学習を継続できるでしょう。自宅でのPC学習と外出先でのスマホ学習を組み合わせることで、より柔軟な学習スタイルが実現します。
「不合格だったらどうなる?」
本講座には不合格時の返金制度・補講制度はありません。不合格の場合は翌年の試験に向けて自力で学習を継続することになります。
この記事のまとめ

最後に、この記事で解説した内容を振り返ります。
アガルートの競売不動産取扱主任者試験講座は、この試験に特化した唯一の通信講座として、試験主催団体であるFKRからも事実上の認定を受けています。2025年度の受講生合格率は78.95%で、全国平均34.7%の約2.28倍という実績を残しました。
横田政直講師は令和4年度から令和7年度にわたって一貫して高い評価を得ており、図解・繰り返し・語呂合わせ・実務事例という4つのアプローチを組み合わせた指導スタイルが受講生の理解を支えています。
特に以下のような方に向いている講座です。
- 宅建試験の直後に、宅建の知識を活かして競売試験にも挑戦したい方
- スキマ時間を有効に活用したい多忙な社会人の方
- 独学でFKR公式テキストを読んだが理解が難しいと感じた経験がある方
- 試験問題が原則非公開のこの試験に対して、深い理解で合格を目指したい方
一方で、受講料76,780円(税込)は独学と比較すると約7万円の差があり、コストを重視する場合は独学も有力な選択肢となるでしょう。また、公式テキスト・問題集は講座に含まれていないため、別途7,260円の購入費用が発生する点も事前に確認しておく必要があります。
「唯一の通信講座だから選ばれている」という側面がある一方で、受講生の口コミを読む限り、横田講師の講義品質・図解による理解促進・宅建との連動という講座設計は、確かに受講生の合格を後押ししていると感じました。
「本当にこの講座で大丈夫か」という不安があるなら、まず無料のサンプル講義を視聴して、自分の学び方に合うかどうかを確かめてみてください。あなたの合格をこころから応援しています。

