高学歴な元・職歴なしアラサーの Kiryu です(*^o^*)
今日はこんな疑問に答えます。

数年前に大学院を中退して、数年間引きこもっていたけど、就活を始めようと思う。
アラサーで職歴は無いので、内定をもらえるのか不安…
参考にしたいので、同じようなスペックの人の就活の現実を教えてほしい
高学歴だけど、社会人として定職に就いた経験がない。そういう場合、就活市場でどのように評価されるのかが心配になりますよね。
実は、私には文系大学院の博士課程を中退した経歴があります。当時、年齢は28歳、修士号は持っているが、社会人経験は皆無。
そんな状態で就職活動にのぞみましたので、高学歴で職歴の無い人が一般企業で働きたいときに経験する「リアルな現実」を知っています。
そこで今回は、高い学歴を持った職歴なしアラサーの就活がどんなものか、実体験を交えつつお伝えします。
参考にしてみてください。
高学歴な職歴なしアラサーの就活のリアル
はじめに、職歴なしアラサーで高学歴な人の就活について、私がお伝えしたいことをまとめると次の3点になります。
- ポイント1
- 高学歴でも職歴なしであれば全く評価されない
- ポイント2
- むしろオーバースペックとされ評価が低くなるケースも
- ポイント3
- しかし面接でのアピール次第で高評価につながる可能性も
以下で、詳しく説明してきますね。
【ポイント1】高学歴でも職歴なしであれば全く評価されない
まず、あなたが職歴のないアラサーであれば、高学歴ということ自体が就活市場で評価されることはほぼありません。
なぜか。あなたがこれから応募するのは、中途採用枠ですよね。
中途採用は「即戦力」を求めます。経験を最大限重視するという観点で人材を評価しますので、正直、「学歴などどうでも良い」のです。
なので、あなたが応募したとしても、書類選考の段階でガンガン落とされます。覚悟したほうがいいです。
実際、私もいくつもの会社に書類で落とされました。
※ちなみに、落とされてなかなか悔しかったのは、予備校講師の正社員求人です。不採用通知に「貴殿は当社の基準を満たさなかった」等書かれており、不遜にも「俺みたいな高学歴を置いて誰が基準を満たすんだよ!」と思いました。
とはいえ、経営者の気持ちになったら、不採用になる理由は分かりますよね。
30歳前後の年齢で、まともに働いた経験のない人をとるなんて、ハイリスク以外の何物でもありません…
世間知らずな私は、「高学歴であることが高く評価されて、複数の企業から即内定をもらえてウハウハ!」なんていうことをちょっと期待していたのですが、世の中は甘くなかったです(^^;)
【ポイント2】むしろオーバースペックとされ評価が低くなるケースも
次に、あなたが職歴のないアラサーであれば、高学歴であることは逆に評価が下がる原因にすらなりえます。
なぜ学歴が高いことで評価が下がるのかというと、企業は「高卒~大卒くらいの範囲の人物であれば扱いやすい」という意識を持っているからです。
大学院まで行ったような人は変にプライドが高い人かもしれず、そういう人は協調性に欠けるかもしれない…
それに、仮に採用したとしても、会社の課長や社長などよりも学歴が高いことになり、心理的に扱いにくい部分がある…
だから採りたくない、という結論になります。
私自身、複数の企業の面接で「ずいぶん学歴が高いみたいだけど… うちで雇うにはちょっと高すぎだねぇ」という流れになったことが何度もあります。
要するに、大卒を超えた学歴を持っている人はスペックが高すぎ(オーバースペック)であり、敬遠されてしまうんですよね。
高い授業料を払って大学院に通っていたのに、社会に出てそんな評価をされてしまうなんて悲しいですが、ひとつの現実として認識しておきましょう。
【ポイント3】しかし面接でのアピール次第で高評価につながる可能性も
一方で、面接でうまく自分をアピールできれば、アラサー・職歴なしの高学歴の人であっても、一気に評価を高められることがあります。
どういうことかというと、面接の場で、企業が怖れている次のような事態や不安を払拭してあげればよいのです。
- 高学歴でプライドも高く、仕事を教えても覚えようとせず、何でも自己流でやろうとするのではないか
- 高学歴で職歴もないということは、いわゆる頭でっかちであり、机上の空論を振り回しがちで、実務がこなせないのではないか
- 高学歴であるがゆえに上司のことをバカにして、歯向かったり、指揮命令を無視したりするのではないか、等々
つまり、相手は「この人を雇うリスク」を強く意識するので、それを軽減していく戦略をとればOK。
「リスクはそれほどでもない」ということを分かってもらえれば、高学歴なあなたは基本的には頭が良く、人並み以上の処理能力を持っていると推定してもらえるはずですから、一気に採用に傾いていきます。
でも、短い面接の時間でどうすれば上記のリスク意識を払拭できるでしょうか?
私のアドバイスは、とにかく笑顔を絶やさず、爽やかに振る舞い、コミュニケーション能力高めであることをアピールすることです。
面接官だって人間。応募者がにこやかに、快活に話す相手であれば、不安な気持ちが和らいでいきます。
さらに、あなた自身がどんな人物であるかを知ってもらえるよう、積極的に自己開示をしていってください。応募者のことを知れば知るほど、面接官は安心感を抱きやすくなります。
安心してもらえたらどうなるか? 当初あまりにも高学歴であることから警戒していた分、あなたへの評価は「むしろかなり魅力的」というものに転換していくのです。
(心理学の言葉で言うと、ハロー効果+ゲイン効果というやつです)
抽象的な話ばかりになってしまったので、一つ具体的な話をしましょう。私が初めて採用に至ったときの面接で、実際にやってみたことをひとつ紹介しますね。
それは、その会社のコマーシャルソングを歌うということです。笑
というのも、面接官に「当社のことで知っていることを話してもらえますか?」と聞かれたので、「昔からよく存じています!たとえばCMで流れているあの歌です。○○○○~♪○○○○~♪」
わりと大きい声で10秒くらい歌いました。(^^)
面接官は爆笑…というよりは苦笑という感じでしたが、歌を歌ったことで面接のムードはかなり和やかなものになり、「ちょっと変なヤツだけど、明るく元気な雰囲気だし、警戒は不要。面白い人材かも」と思ってもらえて、採用に至ったのでした。
もちろん、あなたが今後受けるどんな面接でもCMソングを歌えと言いたいのではありません。
あなたが明るく、好ましい人物であるということを何かしらの方法で伝えられれば、高評価につながっていくよ、という話です。
「書類選考で落とされて面接に至らない」を回避する方法
「でも、今の話って書類選考に通って面接に呼ばれたときの話でしょ? 書類選考で落とされまくって面接に進めない場合は、使えないじゃん…」
あなたはもしかするとそんなふうに思ったかもしれませんね。確かに、その通り。
ですので、面接の機会を得るために「書類の質を改善する」ということに全力を尽くしましょう。
書類選考に通りやすい履歴書の書き方は、別の記事で書いていますので参照してみてください。

おわりに:楽観も悲観もせず、淡々と就活しよう
今回は、職歴なしアラサーで高学歴な人の就活について、私の実体験を交えつつ解説してきました。
もう一度復習すると、次の通りです。
- ポイント1
- 高学歴でも職歴なしであれば全く評価されない
- ポイント2
- むしろオーバースペックとされ評価が低くなるケースも
- ポイント3
- しかし面接でのアピール次第で高評価につながる可能性も
総じていえば、高学歴だからといって楽観視はできませんが、逆に極端に悲観することもない、というところです。
高学歴であることで、有利な面もあれば、不利な面もあります。
淡々と、求人への応募を続けましょう。少しくらい不採用になっても、めげてはいけません。
あなたの人材価値を認め、採用の判断に至る会社は、必ずありますから。
最後に、努力と挑戦を続けた偉大な発明家トーマス・エジソンの言葉をあなたに贈ります。
私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。
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