2018年から資格対策通信講座の研究を続けている杉山貴隆です。
資格の大原の行政書士講座「パススル」の評判が気になっていませんか。大原といえば簿記や税理士で長年の実績を持つ老舗予備校ですが、行政書士については低価格帯のスマホ完結型講座として提供しています。この組み合わせに意外さを感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に受講した方の満足度はどうなのか、他社の講座と比べてどんな位置づけにあるのか。情報を集めても断片的で全体像がつかみにくい、というのが正直なところでしょう。
受講料は抑えたいけれど、講座選びで1年を棒に振るのは避けたい。この葛藤は、行政書士を目指す方なら誰もが通る道です。
そこで今回は、パススル行政書士講座について、受講生の口コミ・講座の特徴・他社比較・メリット・デメリット・合う人合わない人までをこの記事1つに整理しました。
読み終える頃には、この講座があなたに合うかどうかの判断材料が十分に揃っているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。
パススル行政書士講座の評判(口コミ)まとめ
パススル行政書士講座を受講した方が、どのような点に満足し、どのような点に不満を感じているのか。公式サイトに掲載されている受講生の声を手がかりに、口コミをテーマごとに整理していきます。
講師・講義動画
パススル行政書士の講義は持田講師が担当し、1本5~10分程度の短尺動画で構成されています。この設計が受講生にどう評価されているのかを、持田講師への反応と短尺動画への反応に分けて見ていきます。
- 「短い講義でありながらポイントを押さえているところが良かったです。」 【引用元】
- 「1コマ1コマが短く、通勤中や昼休みに苦手な部分のみを復習することができる。スキマ時間を活用して勉強ができる。」 【引用元】
- 「1個の動画が短いため移動中などの隙間時間に視聴でき自分のペースで学習できました。また、内容も重点項目に特化しており無駄がなく」 【引用元】
- 「1回の講義が数分で終わるので、飽きることなく学習できました。短い講義なので、重要部分が濃縮されていて、記憶しやすかったです。通勤や、寝る前のわずかな時間なども気になる講義だけをサクっと視聴できるので、充実した受験生活を過ごせました。」 【引用元】
- 「パススル行政書士は短時間で講義を受けられ、講義ごとに問題演習があり効果的でした。」 【引用元】
持田講師への言及で私が目を留めたのは、「ポイントを押さえた」「分かりやすい」という形容が、まるで合言葉のように繰り返し使われている点でした。
行政書士試験の学習範囲は広大で、民法・行政法だけでも優に教科書2冊分を超えるほど。この膨大な情報を「どこを押さえるか」という観点で交通整理してくれる講師がいるかいないか。ここは独学と通信講座の分かれ目と言ってよいでしょう。
憲法で「判例をキチンと押さえなさい」と明言されたという受講生の声からも、講師がメリハリを持って学習方針を示している様子がうかがえました。
短尺動画への評価で面白いのは、ほぼ全員が判で押したように「スキマ時間で視聴できた」と語っている点です。1本5~10分という設計は、通勤電車の一区間・昼休みの後半・寝る前の数分という、現代の社会人が日々取りこぼしている細切れ時間にきれいに収まります。
「飽きることなく学習できた」という声に至っては、長尺の講義で集中力を失いがちな人にとって、短尺がいかに理にかなった設計かを物語っていると感じました。
ここで一つ立ち止まって考えたいのが、「短い動画=浅い内容」という見方が本当に成り立つのか、という点です。口コミを読むと、むしろ「重要部分が濃縮されていて、記憶しやすかった」という評価が目立ちました。
5分に収めるには、伝える内容を徹底的に絞り込まねばなりません。その絞り込み作業そのものが、結果的に「何を覚えるべきか」を受講生に明示する働きを果たしているわけです。
持田講師の講義力とパススル全体の教材設計が噛み合って、こうした評価を生んでいるのだろうと私は受け取りました。
カリキュラム・学習設計
パススルは「基礎から体系的に学び、合格に直結する論点に絞る」という設計思想を前面に出しています。この設計思想が実体を伴っているかどうかを口コミから確認してみましょう。
「点から線に繋がりました」という一言は、独学者がしばしば抜け出せずに苦しむ「断片的な知識がいつまでも結びつかない」状態から脱却できた実感を、じつに鮮やかに捉えています。
行政書士試験は、条文・判例・学説が複雑に絡み合う立体的な知識体系を問う試験であり、テキストを漫然と読むだけでは、この立体構造はまったく姿を見せてくれません。
パススルのカリキュラムが「基礎から体系的に」という順序をかたくなに守っているからこそ、初学者でも知識と知識が繋がる瞬間を味わえたのだと読めました。
もうひとつ私が見逃せないと感じたのは「カリキュラムを信じて学習した」という言い回しです。裏返せば、余計な迷いを抱かずに突き進める設計になっている、ということ。
通信講座を選ぶときに一番怖いのは、「本当にこの教材をこなすだけで合格できるのか」という疑念が学習のさなかに湧いてしまうことです。一度その疑念が芽生えると、他社のテキストに浮気したり、市販本を次々と追加購入したりと、学習はみるみる散漫になっていきます。
「信じて進める」というのは、実のところ学習の質を左右する大きな安心材料なのです。
私自身、行政法・民法の2科目で全体得点の6割超を占めるという試験構造を踏まえたとき、パススルがこの2科目に講義時間を重点配分している判断には強く共感を覚えました。
限られた総講義時間60時間を、配点の高い科目にしっかり割り振る。シンプルな戦略ですが、「全科目を均等に学ぶ」よりもはるかに地に足のついた考え方ではないでしょうか。
ホームルーム・受講サポート
パススルは完全デジタル講座ですが、月1回のホームルーム(Zoom)で講師と直接つながれる点が特徴的です。また、大原の既存インフラである自習室への言及もありました。
ホームルームへの口コミから読み取れるのは、「知識のブラッシュアップ」と「モチベーション維持」という2つの役割です。
完全デジタル講座は、学習の自由度が高い反面、ふとしたタイミングで孤独感にやられてしまうという弱点を抱えがち。月1回でも講師の顔を見て生の声を聞く機会があれば、「自分はこの試験のために学んでいるのだ」という意識が更新されます。
これは単なる知識の補強にとどまらない、心理的な支柱としての意味を持つと私は考えました。
また「講師の先生に直接質問もできる」というコメントからは、Q&Aフォーム(30回上限)とは別の質問経路が用意されていることが読み取れます。フォームは文面にまとめる手間がかかる一方、ホームルームではそのまま聞けるため、疑問のニュアンスまで伝えやすい。
この二つのチャンネルを状況に応じて使い分けられるのは、受講生にとってかなり実用的な仕掛けではないでしょうか。
自習室については、口コミで「どこでも利用できる」と書かれている一方、制度上は要予約・受講証の携帯が必要・各校で開放状況が異なるといった制約が存在します。最
寄り校に事前に確認したうえで利用する前提にはなりますが、手続きを踏めば全国の大原各校の自習室を学習拠点にできるというのは、通学スタイルを好む人には心強い選択肢でしょう。
完全デジタル講座でありながら物理的な学習環境も併用できる。この柔軟さは、総合予備校としての大原のブランド資産が背後にあるからこそ実現できる強みだと感じます。
総括
口コミを通読して改めて腑に落ちたのは、パススル受講生が語る満足ポイントが「短尺動画」「持田講師」「月1ホームルーム」という3つにきれいに収れんしている事実でした。
これは偶然の産物ではなく、パススルというサービスが「完全デジタル・低価格」と「月1回のライブ接点」を意図的に組み合わせた設計思想を持っているからだと私は解釈しています。
同じ価格帯の他社講座と並べたとき、この「孤独にならない仕掛け」の有無は、受講満足度を底から支える役割を果たしているのではないでしょうか。
パススル行政書士講座の特徴

パススル行政書士講座の特徴を3つに絞って整理します。大原ブランドが提供する学習インフラ、担当講師の質、そしてカリキュラム設計の3本柱で、この講座の輪郭を明確にしていきます。
大原ブランドの学習インフラ
まずはパススルが単なる低価格オンライン講座ではなく、総合予備校・大原の既存資産を背景に持つ点から整理します。
- 受講期間中は全国の大原各校の自習室を利用可
- Zoom開催の「オンライン自習室」を定期実施
- 月1回のホームルーム
- 税理士・簿記など多資格で積み上げた総合予備校としての運営基盤
パススルの受講料は74,800円。行政書士講座の市場では完全に低価格帯に属する価格です。
このゾーンはユーキャンやスタディングのように通信・オンライン専業のプレイヤーが主戦場としてきた領域であり、そこに全国展開の校舎網を持つ老舗予備校が参入してくるのはかなり珍しい構図だと、私には感じられました。
中でも見逃せないのが、完全デジタルの講座でありながら「通学生と同じ大原校舎の自習室を使える」という一見不釣り合いな仕組みです。
自宅では集中できない日や、カフェで周囲の雑音に削られてしまう日に、最寄りの大原校舎へ足を運んで静かな自習席で学習できる。この物理的な居場所の選択肢は、オンライン専業の講座ではまず手に入らない種類の安心材料ではないでしょうか。
もう一つ私が興味を引かれたのが、2026年度から月1ホームルームの一部でハイフレックス方式が予定されているという点。普段は自宅からZoomで気軽に参加し、どうしても対面で話を聞きたい月は教室に赴く、という柔軟な使い分けが可能になるわけです。
完全オンラインの割り切りでもなく、通学縛りでもない、この中間的な設計は、働きながら学ぶ社会人の現実的な生活リズムによく噛み合うように思えました。
74,800円という価格帯で、全国校舎の自習インフラとホームルームまでセットで手に入る。低価格だけを求めて講座を選ぶと「予備校の懐の深さ」のようなものは手放すことになりがちですが、パススルはその常識をやんわりと覆してくれる位置取りにあると言えそうです。
持田講師の講義品質
次に、講義の品質を支える講師陣について見てみます。
- 通信講座「パススル行政書士」は持田講師が一貫して担当
- ポイントを絞った講義スタイルに定評がある
- ホームルームでのLIVE配信・直接質問対応も持田講師が担当
- 受講生からは「難しい所も分かりやすく解説」「フォローが手厚い」との評価
持田講師の講義スタイルを受講生の口コミから抽出していくと、「ポイントを押さえる」「メリハリがある」「難所を噛み砕く」という3つのキーワードが繰り返し浮かび上がってきました。
行政書士試験の範囲は膨大で、どの論点にどれだけの時間を割くかという判断が受験戦略の肝になります。持田講師はこの判断をあらかじめカリキュラムに織り込んだうえで講義を組み立てているため、受講生は「何を学ぶべきか」という入り口で立ち止まらずに済むわけです。
ここで特に面白いと私が感じたのは、インプット講義を担当する講師と、月1回のホームルームで受講生の質問に応える講師が同一人物だという点。他社では、講義担当と質問対応担当が分かれていたり、スタッフが一次対応したりするケースも少なくありません。
持田講師が一人で全工程に責任を持つ体制は、受講生から見ると「迷ったらこの人に聞けば筋が通った答えが返ってくる」という独特の安心感につながります。
もっとも、一人体制であるがゆえに「講師との相性が合わなかったら逃げ場がないのでは」という懸念が頭をよぎる方もいるでしょう。
この点については、大原が無料サンプル講義を用意しているはずなので、申し込みを決める前に一度は講義動画を視聴して、自分との相性を肌で確かめてみるのが一番です。
パススルの学習設計
最後に、パススルというサービス全体の学習設計を俯瞰します。
- 総講義時間は約60時間(1動画あたり5~10分の短尺)
- スマホ・タブレットで完結する完全デジタル(教材発送なし)
- 講義チャプターごとに問題集の全問解説あり
- 月1回のホームルーム(Zoom・講師への直接質問可)
- 紙の冊子教材は別途購入可(基本はデジタル)
- 合格Webアプリで動画のダウンロード視聴も可(2週間有効)
パススルの設計思想を一言で言い表すなら「スキマ時間を最大化する行政書士講座」でしょうか。
総講義時間60時間は他社比で短めですが、その分を問題演習と復習にたっぷり振り向ける前提で組まれています。1本5~10分の短尺動画は、通勤電車・昼休み・寝る前といった生活の隙間にするりと挟み込める手軽さが魅力です。
私が構造的に面白いと感じるのは、「講義の短尺化」と「月1ホームルーム」をセットで設計している点でした。短尺動画だけで完結させようとすると、細切れ学習による孤独感や「自分がいま全体のどこにいるのか分からない」という感覚がどうしても生まれがちです。
そこに月1回の集合ポイント(ホームルーム)を置くことで、受講生は自分の現在地を定期的に確かめられる仕組みになっています。短尺動画と集合ポイントの組み合わせは、心理面でも学習設計面でも、よく練られた構造だと唸らされました。
冊子教材を別途有料で購入できるという選択肢も、私は興味深く受け止めました。
デジタル完結を原則に据えつつ、「やっぱり紙で読みたい」という受講生のニーズには有料オプションで応える。この割り切りこそが、価格を74,800円に抑える工夫の一つになっているはずです。
全員に紙テキストを配って送料や印刷費を料金に上乗せするよりも、本当に必要とする人だけが追加で買う形のほうが、費用負担の分配としてはずっとフェアだと感じます。
他講座との比較
パススル行政書士を検討する際、他社講座との比較は避けて通れない検討ポイントです。ここでは初学者・通信のコースを対象に、価格帯・講義時間・合格特典の3つの切り口で他社との位置づけを確認していきます。各社プランの正式名称は以下のとおりです。
- 資格の大原:パススル 行政書士
- フォーサイト:バリューセット3(通常セット)
- スタディング:行政書士合格コース コンプリート(冊子テキスト付)
- アガルート:入門カリキュラム/フル
- 資格スクエア:森Tの1年合格講座(テキストあり)
- ユーキャン:行政書士講座(コース1種類のみ)
- 東京法経学院:新・最短合格講座 総合コース ダウンロードタイプ【A1】
価格帯のポジション
まずは各社の受講料(税込・割引適用なし)を並べてみます。
| 社名 | 受講料(税込) |
|---|---|
| ユーキャン | 69,000円 |
| スタディング | 69,400円 |
| 資格の大原 | 74,800円 |
| フォーサイト | 94,800円 |
| 東京法経学院 | 149,100円 |
| 資格スクエア | 169,400円 |
| アガルート | 327,800円 |
この表を眺めて私が一番意外に思ったのは、資格の大原が7万円台前半という低価格帯にしっかり収まっている事実でした。ユーキャン・スタディングとほぼ肩を並べる位置に、あの大原が座っているのです。
大原は税理士・簿記・公務員などで長年の実績を積み上げてきた老舗の総合予備校であり、一般的には「中~高価格帯のブランド」というイメージで語られがち。それが行政書士講座に関しては、デジタル完結型のパススルという形で低価格帯に踏み込んでいるわけです。
ここで一度立ち止まって考えてみたいのが、この価格帯に「大手予備校ブランド」が参入してきた意味合いです。
従来、7万円前後の行政書士講座というと、ユーキャン(通信教育専業)やスタディング(オンライン専業)といった、デジタル・通信専業のプレイヤーがほぼ独占していました。
そこに大原が加わったことで、「低価格だが校舎網や老舗の教材ノウハウも活かせる」という、これまでになかった選択肢が開けたわけです。
次に、受講料というよりも実質的な負担額という観点で考えるため、教育訓練給付制度(一般)の対象状況について簡単に見ていきましょう。
| 社名 | 対象 |
|---|---|
| ユーキャン | 対象 |
| スタディング | 対象外 |
| 資格の大原 | 対象 |
| フォーサイト | 対象 |
| 東京法経学院 | 対象外 |
| 資格スクエア | 対象 |
| アガルート | 対象 |
大原は教育訓練給付制度(一般)の対象となっており、条件を満たせば受講料の20%が支給されます。同じ価格帯のスタディングは対象外のため、制度の利用を視野に入れられる人にとっては大原のほうが有利です。
制度の詳細な受給要件については、大原の公式サイトやハローワークで確認することをおすすめします。
講義時間・学習量のボリューム
次に総講義時間を比較してみましょう。
| 社名 | 総講義時間 |
|---|---|
| ユーキャン | 約40時間 |
| スタディング | 約109時間 |
| 資格の大原 | 約60時間 |
| フォーサイト | 約70時間 |
| 東京法経学院 | 約88時間 |
| 資格スクエア | 約230時間 |
| アガルート | 約365~387時間 |
大原パススルの講義時間は約60時間。ユーキャンの約40時間よりはボリュームがあり、フォーサイトの約70時間よりはやや短い、という微妙な立ち位置で、同価格帯の中では標準的~やや少なめの部類に入ります。
ここで私が強調しておきたいのは、講義時間の長さが必ずしも品質や合格可能性とイコールではないという点です。アガルートの365~387時間は他社と比較して圧倒的な分量ですが、これを全て消化するには相当な学習時間と体力が必要で、初学者には過剰装備にもなりかねません。
一方でユーキャンの約40時間は短めですが、これは残りの学習エネルギーを紙テキストの自習や問題演習に振り向ける前提の設計です。
パススルの60時間は「合格に必要な論点へ絞り込んだうえでの60時間」であり、短さを前面に押し出しつつも必要な情報は漏らさない、という絶妙な匙加減で組まれています。
1本5~10分の短尺に刻まれているため、細切れの時間でも視聴がスルスル進む。この利点まで加味すると、実質的な学習負荷は数字の印象より軽く感じられるはずです。スキマ時間を最大限に使いたい社会人にとっては、この時間設計はむしろ歓迎すべきものではないでしょうか。
合格特典・不合格時フォローの手厚さ
最後に、合格特典と不合格時のフォロー制度を並べて確認します。
| 社名 | 合格特典 | 不合格時フォロー |
|---|---|---|
| ユーキャン | eギフト1万円分 | なし |
| スタディング | お祝い金1万円分 | 翌年度版を 割引価格で購入可 |
| 資格の大原 | なし | 再受講割引 30%OFF(条件あり) |
| フォーサイト | 受講料50%の 報奨金(条件あり) | 全額返金 保証制度(条件あり) |
| 東京法経学院 | 全額返金(一般学費・ 条件あり) | 情報なし |
| 資格スクエア | お祝い金1万円 | 再受講割引 (最大50%OFF) |
| アガルート | 全額返金または 5万円(条件あり) | 再受講割引30%OFF |
この表で大原の位置づけを改めて確認すると、合格特典が無い代わりに、不合格だったときの再受講割引(30%OFF)というサポートを用意しているのが分かります。
合格者を表彰・還元するのか、それとも再挑戦者を支援するのか。同じ原資をどちらに振り向けるかという哲学の違いが、そのまま講座設計にも表れているように私には見えます。
フォーサイトの全額返金保証制度や東京法経学院の合格特典「全額返金」は、数字だけを眺めればとてつもなく魅力的です。
しかし実際の適用条件はかなり厳しく、フォーサイトであれば「確認テスト全問100点・学力テスト上位26%以内・本試験153点以上かつ基礎知識24点以上」といった関門をすべてクリアしなければなりません。
東京法経学院の全額返金も、一般学費で申し込んだ場合のみという条件があります。アガルートの全額返金にしても、税抜購入価格相当の返金かつ源泉徴収ありという条件が付くため、実際に受け取れる金額にはそれなりの目減りが生じます。
大原が採用している「合格特典なし・再受講割引あり」というシンプルな構造は、裏を返せば「派手な特典で気を引くよりも、純粋に講座の中身で選んでほしい」という姿勢の表れでしょう。
私としては、合格特典を学習のモチベーションに組み込みたい方は東京法経学院・アガルート等を検討し、特典よりも受講料そのものを抑えたい方は大原を選ぶ、という整理がいちばんスッキリしていて、あなたにも勧めやすいと感じています。
パススル行政書士講座のメリット
ここまでの特徴と他社比較を踏まえ、パススル行政書士講座を受講することで得られる具体的な利点を3つの視点から掘り下げます。この講座があなたの学習生活をどう変え得るか、読者目線で考えてみましょう。
スキマ時間で無理なく学習できる
まずはパススル最大の武器である短尺動画の実用性から見ていきます。
- 1動画あたり5~10分の短尺設計
- 総講義時間約60時間を小さな単位に分割
- スマホ・タブレットで完結する完全デジタル
- 合格Webアプリで動画をダウンロード視聴可(2週間有効)
- PDFデジタルテキストもオフライン利用可
社会人が資格試験の学習で真っ先にぶつかるのは、「まとまった時間がどうしても確保できない」という、根っこの深い問題です。
仕事が終わって帰宅し、夕食を済ませた頃にはもう22時過ぎ。そこから1時間の講義に正面から向き合うというのは、体力的にも精神的にも、正直なところかなり厳しい。
私自身、通信講座を受講した経験がありますが、1日の最後に長尺の動画に向き合うという行為の重さは、想像していた以上のものでした。
パススルの1本5~10分という短尺は、この根深い問題に対する実務的な解答だと私は受け止めています。5分あれば通勤電車の一区間で見終わる。10分あれば昼休みの終盤に1本消化できる。
「ちゃんと腰を据えて学ぶ時間」という気負いではなく、「ちょっとした隙間の時間」を学習時間としてすくい上げる発想で設計されているんです。
この積み重ねが生む効果は、決して侮れません。1日20分を5回に分けて確保できれば、年間で約120時間。60時間の講義動画を2周できる計算になります。
「まとまった時間が取れないから受講できない」と半ば諦めていたあなたにとって、パススルは真剣に検討する価値のある選択肢になるはずです。
ホームルームで講師に直接質問できる
次に、完全デジタル講座でありながら人間的接点を確保している点に注目します。
- 月1回開催(Zoomでのライブ配信)
- 持田講師への直接質問が可能
- 知識のブラッシュアップ・記述式対策のポイント講義も実施
- 2026年度は一部ハイフレックス方式(対面/オンライン選択可)を予定
完全デジタル講座の最大の弱点は、ずばり「質問の心理的ハードル」と「孤独感」の2つ。フォームで気軽に質問できますと言われても、いざ文章にまとめる手間や返信を待つタイムラグを考えると、つい後回しにしてしまいそうですよね。
そのまま疑問を抱えたまま次の単元に進んでしまい、学習がいつまで経っても積み上がっていかない。これは私自身も嫌というほど経験したことのある、痛切な落とし穴です。
月1回のホームルームは、まさにこの落とし穴にハマりかけた受講生をすくい上げる装置として機能します。1か月ごとに講師と顔を合わせる前提があると、「ここまでに疑問を整理しておこう」という心地よい締切効果が働くわけです。
その場で質問することもできるので、文面にまとめる面倒な作業は不要。質問のハードルがぐっと下がります。
さらに「知識のブラッシュアップ」や「記述式対策のポイント講義」といったコンテンツもホームルームで提供されるため、単なる質問の場という以上の複合的な役割を担っています。
月1回というペースは、学習のペースメーカーとしても絶妙な頻度ではないでしょうか。独学や完全自習型の講座ではなかなか得難い、学習リズムの維持効果がじわじわと効いてくるはずです。
低価格で始めやすい
3つ目のメリットは受講料そのものです。
- 受講料:74,800円(税込)
- 教育訓練給付制度(一般)対象で、条件を満たせば20%支給
- 大原グループ初回申込者は入学金6,000円(税込)が別途必要
- クレジットカード分割払い・教育ローンにも対応
74,800円という価格は、行政書士講座の中ではどう見ても低価格帯。
しかもこれは大原という老舗ブランドが提供する講座の価格であり、通信教育専業・オンライン専業のブランドが出している料金と同じ水準にきっちり収まっています。ここには大原の戦略的な判断が色濃く反映されているのでしょう。
低価格であることの意義は、単に安いというだけに留まりません。「合格までの総コストを抑えられる」という、もう一段深い意味を持ちます。
行政書士試験は年1回のみの実施で、合格率は例年10%台前半。1年目で届かなかった場合、翌年も継続して学習することになります。
初年度の受講料が軽ければ、2年目挑戦に踏み出す際の心理的・経済的なハードルもぐっと下がるのです。大原には「再受講割引30%OFF」も用意されているため、2年目以降のコストはさらに軽くなります。
加えて教育訓練給付制度(一般)の対象講座でもあるため、条件を満たす方は実質的な自己負担を2割ほど軽減できる可能性があります。制度の細かな受給要件や手続き方法は、大原の公式サイトやハローワークで確認してみてください。
パススル行政書士講座のデメリット(注意点)
ここまでパススルの魅力を中心に述べてきましたが、メリットだけを並べたのではフェアな講座選びの判断材料にはなりません。受講後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、注意点も率直にお伝えします。
合格実績の数値が非公開
大原は行政書士講座について、合格者数・合格率といった具体的な数値を一切公表していません。受講前に押さえておきたい注意点の一つです。
- 大原の行政書士講座は合格者数・合格率を公表していない
- 大原全体の合格実績ページ(他資格)にも行政書士は含まれていない
- 過去年度の数値推移も確認できない
- 「数値で他社と比較したい」人には判断材料が不足
合格実績を比較検討の軸にしたい人にとって、数値が無いのは率直に言って不便極まりないでしょう。「フォーサイトは58.5%、大原は?」という問いの答えが無いわけですから、あなたもモヤモヤしたものを感じるかもしれません。
ただし、ここで一度立ち止まって考えてみたいのは、各社が公表している合格実績の数値はそもそも算出条件が大きく異なるという事実です。
フォーサイトの58.5%は「全額返金保証制度の適用条件を満たし、かつ受験番号を提出した受講生」という限定的な母集団に対する数値であり、全受講生中の合格率ではありません。
私自身は、合格実績の数値を講座選びの決定打にすべきではないと考えています。各社の算出条件がバラバラである以上、「見かけの数字」を横並びで比較しても、精緻な実態の比較にはならないからです。
そこで対処法として提案したいのは次のことです。
- 合格実績の数値に頼るのをひとまず脇に置き、無料サンプル講義で講義の質を自分の目と耳で確かめてみる
- 受講生の口コミを丁寧に読み、どういうタイプの人がどういう学習パターンで合格まで辿り着いたのか、具体的な例を知る
数値では見えない「質感」を掴むには、こちらのほうがはるかに有用かもしれません。
質問回数に上限がある(30回)
次に、サポート体制の数的な制約について触れます。
- Mobile-O-haraでの質問は受講期間中30回まで(1通1質問)
- 返答目安は1週間
- 30回を超える質問は想定されていない(有料追加の記載なし)
フォーサイト(バリューセットは無制限)、資格スクエア(1年合格講座は最大100回)、アガルート(入門カリキュラム/フルは100回)と並べてみると、大原の30回という上限はさすがに控えめに映ります。
疑問が湧くたびに気軽に質問をぶつけたい人にとっては、少々窮屈な枠組みに感じられるかもしれません。
ただ、実際の運用に照らして考えてみると、30回という数字は「学習全体を通して1か月に2~3回の質問ペース」に相当します。平均的な学習スタイルの受講生にとっては十分な枠とも言えそうです。
さらにホームルームでも質問できることから、実質的な質問チャネルはフォームだけではありません。
そこで対処法として提案したいのが、フォームでの質問は「どうしても自力で解決できない疑問」に絞り込み、軽い確認レベルのものはホームルームでまとめて聞くという使い分け。
また、公式サイトの合格Webアプリには「個人カルテ」機能があり、間違えた問題や類似問題の自動ピックアップが利用できます。疑問の多くは、この機能をうまく使えば自己解決までたどり着けるかもしれません。
紙教材は別途購入が必要
3つ目は、デジタル完結型であるがゆえの制約です。
- 標準ではテキスト・問題集・模擬試験はすべてデジタル提供
- 紙の冊子教材は受講生限定で別途購入可(価格は別途確認が必要)
- 受講料74,800円には紙教材は含まれない
- 「紙で書き込みながら学びたい」人には追加コストが発生
紙のテキストで書き込みしながら学びたい、蛍光ペンで重要箇所をマークしたい、という学習スタイルの人にとって、デジタル完結は正直なところ物足りなさを感じる構成です。画面で長時間テキストを読み続けることに疲労を覚える方もいるでしょう。
一方で、紙教材をオプション化していることこそが74,800円という低価格を成立させている大きな要因の一つでもあります。全員分の印刷・発送コストを料金に織り込まないからこそ、この価格での提供が可能になっているわけです。
ユーキャン(紙のテキスト8冊が標準付属)と比べると、学習スタイルが紙中心か画面中心かで、どちらに軍配が上がるかは人によって分かれるでしょう。
対処法として私からおすすめしたいのは、まず無料サンプルやデジタルテキストの試し読みで、自分が画面での学習に耐えられるかどうかを一度確かめてみること。
どうしても紙が必要だと感じた場合は、冊子教材を別途購入するか、あるいは最初からユーキャンのような紙主体の講座を選んだほうが無難です。
なお、大原のデジタルテキストにはページ一覧・文字検索・マーカー・メモ機能といった便利な機能が備わっているため、デジタル学習に慣れている人にとってはむしろ使い勝手の良い面もあります。
パススル行政書士講座が合う人・合わない人
ここまでの特徴・他社比較・メリット・デメリットを踏まえて、パススル行政書士が「合う人」と「合わない人」をそれぞれ整理します。あなた自身がどちらに近いかを確認し、最終的な判断の材料にしてください。
合う人
パススルの設計思想に相性が良いのは、次のような条件に当てはまる方です。
- 通勤・休憩・就寝前などのスキマ時間を学習に回したい社会人
- スマホ・タブレットでの学習に抵抗がなく、むしろ歓迎する人
- 短尺動画でテンポよく学ぶのが好きな人
- 月1回のライブ接点があれば孤独感に潰されずに続けられる人
- 大原という老舗ブランドの信頼感を重視しつつ、受講料は抑えたい人
- 教育訓練給付制度の対象講座を選びたい人
- 合格特典よりも、受講料そのものの低さを優先したい人
これらの条件に複数当てはまるなら、パススルは間違いなく有力候補に入ってきます。とりわけ「大手予備校の信頼感+低価格」という組み合わせは、行政書士講座の市場では驚くほど希少な立ち位置。
低価格帯の主流であるユーキャン(通信専業)やスタディング(オンライン専業)とは違う背景を持つ大原の講座を、この価格帯で受けられる。これは、あなたのような消費者にとって実にありがたい選択肢だと私は思います。
私が特に強く推したいのは、「過去に独学で挫折した経験があり、今度こそ構造化されたカリキュラムの力を借りて合格したい」と考えている方です。独学の失敗の多くは、「何を・どの順番で・どの深さまで学ぶか」という判断の全てを自分一人で背負う重さに由来します。
パススルではこの重い判断を持田講師のカリキュラムにそのまま委ねられるため、あなたは学習そのものに集中力を注ぎ込めるようになります。
合わない人
一方で、次のような条件に当てはまる方には、パススル以外の選択肢を検討することをお勧めします。
- 紙のテキストで書き込みながら学ぶのが好きな人
- 合格実績の具体的な数値を比較軸にしたい人
- 質問を頻繁に(月5回以上のペースで)したい人
- 講師との双方向のやり取りが毎週のように欲しい人
- 合格特典(お祝い金・全額返金等)を強いモチベーションにしたい人
紙教材中心で学びたい方には、紙テキスト8冊が標準付属するユーキャン(69,000円)や、フルカラーの紙テキストに力を入れているフォーサイト(バリューセット3は94,800円)が候補に挙がります。
合格実績の数値を比較検討の軸にしたい方には、令和7年度合格率58.5%を公表するフォーサイトや、合格者数368名(令和7年度)を公表するアガルートが選択肢になってくるでしょう。ただし各社の算出条件には大きな違いがあるので、その点には十分留意しながら比較してください。
質問を頻繁に投げたい方には、質問回数無制限のフォーサイト(バリューセット)や、100回まで可能な資格スクエア(1年合格講座)・アガルート(入門カリキュラム/フル)がしっくり来るはずです。
合格特典をモチベーションの柱に据えたい方にとっては、受講料50%の報奨金制度を設けるフォーサイト(バリューセット3)や、お祝い金または全額返金が選べるアガルート(入門カリキュラム/フルほか)が魅力的に映るでしょう。
パススル行政書士講座を最安値で受講する方法
受講料をなるべく抑えたい方に向けた情報です。パススル行政書士は通常価格74,800円(税込)で提供されていますが、タイミングや条件によっては通常価格より安く受講できる可能性があります。
大原では期間限定のキャンペーン・割引が実施されることがあります。具体的な割引内容や実施期間はその時々で異なるため、最新割引情報まとめ記事を必ずチェックしてください。
また、大原が恒常的に設けている割引制度として、次のようなものがあります。
- 本試験経験者割引:過去に行政書士試験を受験した方は20%OFF
- 再受講割引:過去に一般価格60,000円以上の大原行政書士講座を受講した方は30%OFF
- 大原受講生割引:過去に一般価格20,000円以上の大原講座を受講・受講中の方は3%OFF
これらの割引はキャンペーン価格や他の割引制度とは併用できません。申し込み後の適用もできないため、該当する方は申込時点で手続きする必要があることに注意しましょう。
条件を満たす場合、教育訓練給付制度(一般)を併用することで、受講料の20%相当の支給を受けられる可能性があります。制度の詳細な受給要件や手続き方法については、大原公式の制度案内ページや厚生労働省・ハローワークの案内をご確認ください。
パススル行政書士講座についてよくある質問
記事本文では触れきれなかった補足的な疑問について、Q&A形式で回答します。
「スマホだけで学習できる?」
結論からお伝えすると、パススルはスマホ・タブレットでの学習を前提に設計された講座であり、スマホ1台でも学習を完結できるようになっています。講義動画・デジタルテキスト・Web問題集・問題演習のすべてがスマホ対応です。
専用の「合格Webアプリ」(iOS/Android対応・無料)を使えば、講義動画のダウンロードも可能。
ダウンロードした動画は2週間の視聴期限が設定されていますが、受講期間内であれば何度でも再ダウンロードできます。この仕組みのおかげで、電波の届かないオフライン環境でも学習の歩みを止めずに済みます。
ただし、別売りの行政書士トレーニング問題集スマホアプリは有料オプションになります。長時間の学習や複雑な書き込みを伴う演習を行う場合は、タブレットやPCを併用したほうが快適な場面もあるでしょう。
「模擬試験はついている?」
パススル行政書士には、カリキュラムの一部として模擬試験がしっかり組み込まれています。Phase 2(直前期)で提供される要素の一つとして、出題可能性が高い項目を厳選した模擬試験が用意されており、毎年問題が多数的中しているとアピールされています。
加えて、5年分の年度別本試験問題による実力確認もPhase 2に織り込み済み。模擬試験と過去問の両方を直前期に一気に消化することで、本試験でのペース配分や時間配分の感覚を体に刻み込める設計になっています。
他社講座では、模試が別売りオプション(例:ユーキャンの全国統一直前模擬試験は14,800円)として切り離されている場合もあります。パススルは受講料74,800円のなかに模試が含まれており、追加コストなしで本番さながらの演習ができるということです。
この点はコストパフォーマンスの面でも評価できる部分だと私は考えています。
この記事のまとめ

資格の大原 パススル行政書士講座について、受講生の口コミから特徴・他社比較・メリット・デメリット・合う人合わない人まで、多角的な切り口で眺めてきました。
全体を振り返ってみると、この講座の本質は「大手老舗ブランドが本気で打ち出した、低価格・完全デジタルの行政書士講座」という一言に集約できるように思います。
受講生の口コミからは、短尺動画によるスキマ時間学習・持田講師のわかりやすい講義・月1回のホームルームという3本柱が、満足度をどっしり支えていることがはっきり見えてきました。一方で、合格実績の数値非公開・質問上限30回・紙教材別売りといった制約も確かに存在します。
これらをあなた自身の学習スタイルに照らして受け入れられるかどうか。ここが選択の大きな分かれ目になるでしょう。
大原という総合予備校ブランドの信頼感を享受しつつ、受講料は7万円台前半に抑えたい方。スマホで完結する学習スタイルに抵抗がなく、むしろそれを歓迎する方。カリキュラムを信じて素直に歩み続けられる方。
こうした条件に当てはまるなら、パススル行政書士は真剣に検討する価値のある候補です。逆に、紙中心で学びたい方・質問を頻繁に投げたい方・合格実績の数値で比較検討したい方には、他社講座のほうがしっくり馴染むかもしれません。
あなたの学習スタイルと価値観に照らし合わせて、この講座が本当に合うかどうか、どうかじっくりと考えてみてください。公式サイトの無料サンプル講義を実際に視聴してみれば、持田講師との相性や短尺動画のテンポ感は、あなた自身の感覚で確かめられます。
納得のいく選択ができ、行政書士試験合格への道を一歩ずつ着実に進まれることを、心から願っています。








