アガルート行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

行政書士試験に何度も挑戦してきたのに、あと数点が届かない。そんなもどかしさを抱えていませんか。「次こそは」と思いながらも、独学や今の学習法に限界を感じてしまうことは珍しくありません。
そこで今回は、学習経験者向けの上級講座として注目されているアガルート行政書士講座 上級カリキュラムについて、実際の受講生の口コミや特徴、他社講座との比較、メリット・デメリットを徹底的に掘り下げました。
この記事を最後まで読んでいただければ、上級カリキュラムが自分に合うかどうかを判断するために必要な情報がひと通り手に入るはずです。
※本記事は2026年4月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。
評判(口コミ)まとめ
アガルート行政書士講座 上級カリキュラムを実際に受講し、合格を果たした方々の口コミをテーマごとに整理しました。好意的な声から率直な不満まで幅広く取り上げていますので、受講を検討する材料にしていただければと思います。
豊村慶太講師の講義
上級カリキュラムの主担当である豊村慶太講師について、受講生から数多くの声が寄せられています。
- 「豊村先生の講義は本番を想定した講義であって、勉強の為の勉強という感じがなかったので模試や本番の試験で結果が特に出せた」【引用元】
- 「面白く、痒い所に手が届く講義!豊村講師はプロ中のプロ!」「自分の勉強してきた中で曖昧だったりする部分も痒い所に手が届くような説明で大変理解の助けとなりました」【引用元】
- 「豊村先生の講義中に「この場合はできるんだっけ?せーの」と問いかけてくれる講義は、授業が受け身にならず、能動的にアウトプットさせてくれ、講義も眠くならず、楽しく視聴できました」【引用元】
- 「豊村先生の講義の質の良さです。他社とも比較したのですが、講義の分かりやすさは一番でした。テキストを読むだけでは得られない知識を学ぶことができ、法律はこんなに面白いものなのだと感じさせてもらいました」【引用元】
通信講座の講義は、どうしても一方通行になりがちでしょう。しかし豊村講師の講義では「この場合はできるんだっけ?せーの」と問いかけるスタイルが採用されており、画面越しであっても受動的にはさせない工夫がなされています。
受講生が「眠くならない」「楽しく視聴できた」と口をそろえているのは、まさにこの双方向的な講義設計のたまものだと感じました。
注目したいのは、学習経験者が改めて講義の価値を認めている点でしょう。すでに独学や他社講座で一通り学んだ方が「テキストを読むだけでは得られない知識」を発見できたという声は、上級カリキュラムならではの深みを示しています。
基礎知識をすでに持っている人だからこそ、講義で得られる「あと一歩の理解」の大きさを実感できたのではないでしょうか。
また、長期にわたる学習を支える精神的な支柱としての役割も見逃せません。
「モチベに頼ってはいけない」という言葉に背中を押され、1年間勉強を続けられたという声や、4年連続で160点台に留まっていた方がついに合格できたという声は、講義の質だけでなく講師の人間力が合格に大きく貢献していることを物語っています。
教材の質と使いやすさ
上級カリキュラムには図表まとめ講座、START UP 判例解説講座、過去問ベストセレクションなど複数の教材が含まれています。それぞれについて受講生の声を見ていきましょう。
上級カリキュラムの教材構成は、図表まとめで知識を「整理」し、判例解説で「深め」、過去問演習で「鍛える」という三段構えになっています。受講生の口コミを見ると、この三段構えがそれぞれ明確な役割を果たしていることがわかります。
図表まとめテキストを「学習の司令塔」「バイブル」と表現する声が複数あり、繰り返し使い込むことで真価を発揮する教材であることが伝わってきました。
START UP 判例解説講座では、178点から248点へと70点もの飛躍を遂げた受講生がいる点が印象的です。判例を単なる暗記対象ではなく「物語」として捉えられるようになる講義設計は、苦手意識を払拭するだけでなく、判例問題を得点源に変える力を秘めています。
また、他資格過去問ベストセレクションについては「これがなければ合格できなかった」という断言が象徴的です。司法試験や司法書士試験レベルの問題に取り組むことで養われる応用力は、本試験での未知の問題への対処力につながっているようです。
一方、図表まとめ講座のレベルが高すぎたという正直な声もありました。上級カリキュラムは「本試験で160点前後を取得できる学習経験者」が対象であり、この水準に達していない場合は消化不良を起こす可能性があるという点は、受講を検討するうえで重要な情報でしょう。
逐条ローラーインプット講座
逐条ローラーインプット講座はフルカリキュラムのみに含まれる講座で、田島圭祐講師が担当しています。多くの受講生がこの講座を高く評価していました。
「ナンバー1講座」「革命的」といった力強い表現が並ぶほど、逐条ローラーインプット講座は受講生の合否を左右する存在として位置づけられています。
条文に沿って知識を丁寧に復習する講座であるため、択一式の問題で「なぜこの選択肢が正しいのか」を正確に判断できるようになったという声が目立ちました。
田島講師が条文ごとにランク付けをしてくれるため、メリハリをつけた学習が可能になっている点も受講生から支持されています。
ただし、学習量の多さに苦しんだという声も無視できません。既定の速度で受講すると2か月かかるというボリュームは、働きながら学習する方にとって大きな負担となりえます。
「4月から始めたら全て受講しきれなかった」という体験談は、スケジュール管理の重要性を示すものでしょう。
逐条ローラーインプット講座の恩恵を最大限に受けるには、できるだけ早い段階から取り組み始めることが肝心だと言えそうです。
なお、この講座はフルカリキュラムにのみ含まれており、ライトカリキュラムには含まれません。フルとライトのどちらを選ぶかを決めるうえで、この講座の存在は大きな判断材料になるのではないでしょうか。
受講サポートの充実度
受講中のサポート体制についての口コミもいくつか寄せられています。
- 「行政書士の先輩であるアガルートの学習サポーターに相談しました。(中略)その先輩もやはり民法に苦戦したそうで、試験本番でどうなっていたいかをイメージするようにアドバイスをいただき学習の励みになりました」【引用元】
通信講座の弱点として「孤独になりやすい」ことがよく挙げられますが、AWESOMEコンサルティングはその弱点を補うサービスとして機能しているようです。
毎月第3土曜日に開催されるこの場で、豊村講師が受講生のアンケートをもとに勉強法やメンタル面のアドバイスを提供してくれます。
「息抜きの時間」「毎月楽しみにしていた」という表現からは、単なる質問回答の場ではなく、モチベーションの維持に直結する精神的な拠り所となっていたことがうかがえました。
また、フルカリキュラムではバーチャル校舎を利用でき、行政書士試験に合格したスタッフ(学習サポーター)に勉強の方向性やスケジュールについて相談できる仕組みも用意されています。
実際に試験を乗り越えた先輩の助言は、テキストやカリキュラムからは得られない実践的なヒントになるでしょう。ただし、バーチャル校舎は先着希望制で定員がある点には留意が必要です。
不満・残念だった点
好意的な口コミが目立つ一方で、率直な不満も寄せられています。
模擬試験が全1回という仕様に対しては、複数の受講生が物足りなさを感じていました。学習経験者であっても、本番形式の演習を重ねて時間配分やペースをつかみたいという気持ちは自然なものでしょう。
模試の回数を増やしてほしいという声は、裏を返せばアガルートの模試自体の質には満足しているからこそ「もっとほしい」という要望につながっているとも考えられます。不足分は市販の模試や他社の公開模試で補うことを検討するのも一案ではないでしょうか。
難易度についての不安を口にした方がいた点も見逃せません。上級カリキュラムは「本試験で160点前後を取得できる方」を対象としており、この水準に達していない場合には教材の難しさに圧倒される可能性があります。
口コミの中で「中上級にすればよかった」と振り返っている受講生がいることからも、自分の現在の実力を正直に見極めたうえでカリキュラムを選ぶことが大切だと感じました。
総括
全体を通して見ると、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの口コミは好意的な声が圧倒的に多い印象を受けました。
特に豊村慶太講師の講義力と、図表まとめ・判例解説・他資格過去問という独自の教材構成に対する評価は非常に高く、「この講座がなければ合格できなかった」と断言する受講生が複数いたことが印象的です。
一方で、模擬試験の回数が1回のみであること、上級カリキュラムの難易度が合わなかったという声もありました。これらの声は、カリキュラム選択の段階で自分の実力を正確に把握し、必要に応じて市販教材で補完する意識を持つことの重要性を示しています。
受講生の口コミからは、ただ教材をこなすだけでなく、豊村講師の講義に引き込まれながら「法律を学ぶ楽しさ」を実感し、それが学習継続の原動力になっていたという構図が浮かび上がってきました。
通信講座でありながら人間味のある学習体験を提供できている点は、このカリキュラムの大きな強みだと言えるでしょう。
特徴

アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの主な特徴を3つに絞って紹介します。他社にはない独自の強みが見えてくるはずです。
高い合格実績
上級カリキュラムの特徴を語るうえで、まず触れておきたいのがアガルート行政書士講座全体の合格実績です。
- 令和7年度の合格率:52.59%(全国平均14.54%の3.62倍)
- 令和7年度の合格者数:368名(アガルート有料講座受講生)
行政書士試験の全国平均合格率はおおむね10~15%台で推移しており、令和7年度は14.54%でした。これに対してアガルート行政書士講座の合格率は52.59%ですから、全国平均の3倍以上という数字になります。
合格者数368名という実績も見逃せません。令和7年度の行政書士試験合格者は全体で7,292名ですから、そのうち約5%がアガルートの受講生ということになります。通信講座として相当な存在感を示している数値だと言えるでしょう。
こうした合格実績は、カリキュラム全体(入門・中上級・上級)を含む数字であり、上級カリキュラム単体の合格率ではありません。
しかし、同じ講師陣・同じ教育メソッドのもとで蓄積されたノウハウが上級カリキュラムにも注がれていることは間違いなく、受講を決める際の安心材料となるでしょう。
豊村慶太講師の指導力
上級カリキュラムの中核を担う豊村慶太講師の経歴とスタイルを整理しました。
- 行政書士試験の受験指導歴:20年超
- 早稲田大学3年次に2か月の学習期間で行政書士試験に合格
- 大手資格予備校LECで12年以上の指導経験
- のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)
指導歴20年超というキャリアは、行政書士試験の講師としては第一線の経験値でしょう。特に注目したいのは、LEC時代に基幹講座から単科講座、全国向け収録講座、大学学内講座まで幅広い講座を担当してきた点です。
さまざまなレベル・形式の講座を経験してきたからこそ、学習経験者の「あと一歩が届かない」という悩みに的確に応えられるのだと感じます。
前述の口コミでも触れた通り、豊村講師の講義は「問いかけ」を多用するスタイルが特徴的です。一方的に説明するのではなく、受講生に考えさせてからポイントを提示するため、通信講座であっても能動的な学習姿勢を維持しやすい設計になっています。
また、法律の面白さを伝えることに長けた講師であり、「法律はこんなに面白いものなのだ」という受講生の声が出てくるのも豊村講師ならではでしょう。
上級カリキュラムでは、図表まとめ講座・START UP 判例解説講座・総まくり記述80問攻略講座・模擬試験のいずれも豊村講師が担当しています。
カリキュラムの大部分を一人の講師が一貫して指導する体制は、学習の連続性や方針の統一感という面で大きなメリットがあるのではないでしょうか。
上級特化のカリキュラム
上級カリキュラムは「本試験で160点前後を取得できる学習経験者」を対象に、知識の最終仕上げと実戦力強化に特化した構成になっています。
- 図表まとめ講座:既存知識を科目横断的に図表で整理
- START UP 判例解説講座:出題可能性のある判例を徹底学習
- 過去問ベストセレクション:行政書士試験の重要過去問を厳選
- 他資格試験過去問ベストセレクション:司法試験・司法書士試験等から上級者向け問題を厳選
- 総まくり記述80問攻略講座:出題が予想される記述式オリジナル問題80問
- 逐条ローラーインプット講座:民法・行政法の条文を網羅的に復習(フルのみ)
- 模擬試験(全1回)
入門カリキュラムや中上級カリキュラムが「知識をゼロまたは途中から積み上げる」設計であるのに対し、上級カリキュラムには総合的なインプット講座が含まれていません。
その代わりに、図表による既存知識の横断整理と、判例・他資格過去問による応用力強化に学習時間を集中させる構成になっています。講義時間は約203時間で、中上級カリキュラム(約421時間)の半分程度とコンパクトです。
この「すでに持っている知識は前提とし、足りない部分だけを効率的に補う」という設計思想は、限られた学習時間の中で最大限の効果を引き出したい学習経験者にとって合理的なアプローチだと言えます。
特に、他資格試験過去問ベストセレクションのように、行政書士試験の枠を超えた問題に取り組むことで応用力を鍛える仕組みは、「あと一歩で届かない」という壁を突破するための独自の工夫と言えるでしょう。
他講座との比較
ここでは、行政書士試験の学習経験者向け上級講座として、アガルートと資格スクエアの2社を比較します。比較対象のプランは以下の通りです。
- アガルート:上級カリキュラム/フル(2026年合格目標)
- 資格スクエア:森Tの上級合格講座・テキストありプラン(2026年度合格版)
いずれも学習経験者向けの上級プランであり、基礎的なインプット講座を省いてアウトプットや応用演習に重点を置いた構成となっています。以下、受講料・カリキュラム・サポートの3つの観点から違いを見ていきましょう。
受講料の比較
まず受講料を確認しておきましょう。
| 講座 | 受講料 (税込・正規価格) | 教育訓練給付制度 |
|---|---|---|
| 資格スクエア | 132,000円 | 対象外 |
| アガルート | 316,800円 | 一般教育訓練給付 (受講料の20%支給) |
受講料の差は約18万円と、かなり大きな開きがあります。資格スクエアの上級合格講座が132,000円であるのに対し、アガルートの上級カリキュラム/フルは316,800円ですから、アガルートは約2.4倍の価格設定です。
ただし、この価格差にはカリキュラム内容の違いが反映されています。アガルートのフルカリキュラムには逐条ローラーインプット講座や文章理解対策講座が含まれており、教材のボリュームも大きく異なります。
また、アガルートは一般教育訓練給付制度の対象となっているため、諸条件を満たすことで受講料の20%が支給される点も考慮に値するでしょう。
価格だけを見ればアガルートは高額ですが、後述する合格特典(全額返金制度)を活用できれば費用負担を大幅に抑えられる可能性もあります。受講料の「見かけの金額」だけでなく、カリキュラムの中身や特典を含めたトータルの費用対効果で検討することをおすすめします。
カリキュラムの方向性
両社のカリキュラムの方向性を比較してみましょう。
| 講座 | 対象者の目安 | 学習アプローチ |
|---|---|---|
| 資格スクエア | 過去試験で 150点以上の方 | 問いかけアウトプット 講義(約140時間)+ 科目別答練10回+ 記述式攻略講義 |
| アガルート | 本試験で 160点前後の方 | 図表まとめ+判例特化 +過去問・他資格 過去問演習+逐条 ローラーインプット |
両社とも学習経験者向けの上級講座ですが、アプローチには明確な違いがあります。資格スクエアは「問いかけ」を軸としたアウトプット講義で既存知識の再現力を高める設計です。
穴抜きレジュメを使いながらクイズ形式で知識を確認していくスタイルで、約140時間の講義と科目別答練10回が柱になっています。
一方、アガルートは複数の専門講座を組み合わせた多角的なアプローチを取っています。図表で知識を整理し、判例を徹底的に掘り下げ、行政書士試験だけでなく司法試験や司法書士試験の過去問にも取り組むという構成は、知識の幅と深さの両方を追求するものだと言えるでしょう。
講義時間は約203時間で資格スクエア(約160時間)よりやや多く、教材のバリエーションも豊富です。
対象者の目安もわずかに異なり、資格スクエアが「150点以上」、アガルートが「160点前後」としています。アガルートのほうがやや高い到達レベルを前提としていると考えられます。
サポートと合格特典の違い
サポート体制と合格特典にも違いが見られます。
| 講座 | 質問サポート | グループ学習・相談 | 合格特典 |
|---|---|---|---|
| 資格スクエア | ワンクリック質問 (最大70回) | Zoom相談会 (月1回・全10回) | お祝い金1万円 |
| アガルート | KIKERUKUN (最大30回) | バーチャル校舎・ AWESOMEコンサル ティング | 全額返金または お祝い金5万円 |
質問回数を比べると、資格スクエアが最大70回、アガルートが最大30回と、回数の面では資格スクエアが上回っています。
一方、アガルートにはバーチャル校舎(フルカリキュラムのみ・先着希望制)やAWESOMEコンサルティングといった独自のサポートがあり、講師やスタッフとの接点を通じた精神面のケアが充実しています。
合格特典は両社で大きな差があります。資格スクエアがお祝い金1万円であるのに対し、アガルートは全額返金(税抜価格相当分の返金、源泉徴収あり)またはお祝い金5万円(源泉徴収あり)を選択できます。
合格した場合の費用負担という観点では、アガルートの全額返金制度は非常にインパクトが大きいでしょう。ただし、合格特典の利用には所定の条件があり、教育訓練給付制度との併用もできない点に注意してください。
メリット
ここからは、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムを受講するメリットを具体的にお伝えしていきます。
豊村講師の一貫した指導
上級カリキュラムのメリットとして、まず挙げたいのが豊村慶太講師による一貫した指導体制です。
- 図表まとめ講座、START UP 判例解説講座、過去問ベストセレクション、総まくり記述80問攻略講座、模擬試験のすべてを豊村講師が担当
- 講義間で指導方針や用語がブレない
- 講師の「クセ」に慣れることで、学習効率が上がりやすい
通信講座では講師が科目や講座ごとに異なるケースが少なくありません。講師が変わるたびに説明のスタイルや用語の使い方に適応し直す必要があり、これは意外と学習の妨げになるものです。
その点、上級カリキュラムでは主要講座のほぼすべてを豊村講師が一人で担当しているため、学習の流れが途切れにくいという利点があります。
講師が一貫していることのもう一つの強みは、学習者の理解度に合わせた文脈の積み重ねが可能になることでしょう。
図表まとめ講座で整理した知識が、判例解説講座でどう活きるのか。過去問演習で浮かび上がった弱点を、記述対策でどう補うのか。こうした講座間のつながりを講師自身が意識しながら指導できるのは、一貫指導ならではの強みです。
なお、逐条ローラーインプット講座と文章理解対策講座は田島圭祐講師が担当しており、完全に一人の講師だけというわけではありません。しかし、カリキュラムの骨格を成す講座群を豊村講師が一手に担っている点は、他社の上級講座にはない特徴だと感じます。
他資格過去問で磨く応用力
上級カリキュラムの最大の特徴とも言えるのが、司法試験・予備試験・司法書士試験などの過去問を用いた演習教材「他資格試験過去問ベストセレクション」の存在です。
- 憲法56問・行政法115問・民法135問・商法53問・基礎知識52問を収録
- 行政書士試験とは異なる角度からの出題で応用力を養成
- 本試験で未知の問題に遭遇したときの心理的な余裕にもつながる
行政書士試験の過去問だけを繰り返していると、どうしても「見たことがある問題」への対応力ばかりが伸び、「見たことがない問題」に直面したときに動揺してしまいがちです。
他資格過去問に取り組むことで、同じ法律知識でも違った言い回しや切り口で問われる経験を積めるため、本試験で想定外の問題が出たときにも落ち着いて対処できるようになります。
口コミでも「他資格過去問のほうが難しいじゃんと思えるメンタルになった」という声がありましたが、これは非常に重要なポイントでしょう。試験本番で焦らないための心理的なアドバンテージは、学習量や知識量と同じくらい合否を左右します。
行政書士試験の問題が相対的に解きやすく感じられるようになれば、それは確かな成長の証だと言えるのではないでしょうか。
他資格過去問を用いた演習は、学習経験者向けの上級講座ならではのアプローチです。初学者には難しすぎますが、すでに基礎が固まっている方であれば、この教材を通じて合格に必要な応用力を効率的に身につけられるでしょう。
判例学習が武器に変わる
START UP 判例解説講座は、行政書士試験で出題される可能性のある判例に特化した講座です。
- 有斐閣の「START UP」シリーズ(民法・行政法・憲法)を使用
- 事件の背景から結論に至る過程を物語的に解説
- 判例への苦手意識をなくし、得点源に変えることを目指す
判例問題は行政書士試験において配点の大きい分野ですが、条文の暗記とは異なる理解力が求められるため、苦手意識を持つ受験生が少なくないでしょう。
START UP 判例解説講座では、単に結論を覚えるのではなく、事件がなぜ起きたのか、裁判所はなぜそのような判断を下したのかという背景まで掘り下げて解説してくれます。
口コミの中に「判例への苦手意識が完全になくなり、むしろ武器となった」という声がありましたが、これは苦手分野が得点源に逆転するという理想的な学習成果です。
また、未知の判例問題が出題されたときでも「リーガルマインド」で正解を導ける基礎力が養われるという声もあり、単なる暗記ではなく本質的な法的思考力を育てる講座であることがわかります。
使用教材が有斐閣の法学テキストであるという点も、この講座の質を裏付けています。
法学部や法科大学院で広く使われている信頼性の高い書籍を土台に、豊村講師が行政書士試験の観点から解説を加えるという構成は、学術的な深みと試験対策としての実用性を両立させていると言えるでしょう。
合格特典で費用負担を軽減
アガルートの上級カリキュラム/フルには、合格した場合の特典として全額返金制度が用意されています。
- 全額返金:購入金額の税抜価格相当分が返金される(源泉徴収あり)
- お祝い金:5万円(Amazonギフト券、源泉徴収あり)
- いずれかを選択可能(フルカリキュラムのみ対象)
上級カリキュラム/フルの受講料は316,800円(税込・正規価格)と決して安い金額ではありません。しかし、合格して全額返金制度を利用すれば、費用負担を大幅に抑えることが可能です。
受講生の口コミでも「合格して返金されたらそのまま行政書士登録料に使う」「合格特典がアガルートを選んだ決め手になった」という声がありました。
この全額返金制度は、受講生にとって「合格への強い動機づけ」にもなるでしょう。合格すれば費用が戻ってくるという仕組みがあることで、学習へのコミットメントが自然と高まるという心理的な効果も期待できます。
ただし、注意点もあります。全額返金を受けるには合格体験記の提出やインタビューへの出演などの条件を満たす必要があること、返金額は源泉徴収後の金額であること、そして教育訓練給付制度との併用はできないことを押さえておいてください。
なお、ライトカリキュラムは合格特典の対象外です。
デメリット(注意点)
メリットだけでなく、受講前に知っておくべき注意点も率直にお伝えします。事前に把握しておくことで、受講後のギャップを防げるはずです。
受講対象者が限定的
上級カリキュラムの対象者を確認しておきましょう。
- 本試験で160点前後を取得できる方
- 中上級レベルの講座を70%以上マスターしている方
- 長年独学であと一歩(あと2点・あと4点)で届かない方
上級カリキュラムは行政書士試験の受験経験者の中でも、かなり高い到達レベルが求められるプランです。合格基準の180点まであと20点前後という位置にいる方がターゲットであり、初学者や学習初期の方が受講すると内容についていけない可能性が高いでしょう。
口コミの中にも「自分には難易度が高かった」「見栄を張って上級クラスを選んだことを反省した」という声がありました。上級カリキュラムには総合的なインプット講座が含まれていないため、基礎知識に不安がある場合は、まず中上級カリキュラムを検討したほうが安心です。
160点前後に達しているかどうかの判断に迷う場合は、過去問を本番と同じ条件で解いてみて、得点状況を客観的に確認することをおすすめします。この自己診断を怠ると、受講後に「レベルが合わなかった」という後悔につながりかねません。
模擬試験が1回のみ
模擬試験の実施回数は、上級カリキュラムを検討するうえで把握しておきたい点です。
- 模擬試験は全1回(豊村講師によるオリジナル問題)
- 映像解説付き
行政書士試験は3時間という長丁場の試験です。時間配分や解く順番を本番前にシミュレーションしたいと考える受験生は多いでしょう。しかし、上級カリキュラムに含まれる模擬試験は1回分のみとなっています。
もちろん、この1回の模試は豊村講師が作成した質の高い問題であり、本番のシミュレーションとしての価値は十分にあるでしょう。ただ、口コミでも「物足りない」という声が上がっていた通り、複数回の模試で段階的に仕上げたい方にとっては不足を感じるかもしれません。
市販の予想問題集や他社の公開模試を併用して、本番形式の演習機会を増やすことで対応するのが現実的ではないでしょうか。
模試の回数が少ない代わりに、上級カリキュラムは過去問ベストセレクションや他資格過去問ベストセレクションなどの問題演習が非常に充実しています。模試という形式にこだわらなければ、演習量そのものが不足する心配はないと考えられます。
演習教材に映像解説がない
演習系教材の学習スタイルについても確認しておきましょう。
- 行政書士試験過去問ベストセレクション:映像講義なし(テキストのみ)
- 他資格試験過去問ベストセレクション:映像講義なし(テキストのみ)
上級カリキュラムの過去問ベストセレクション(行政書士・他資格の2種類)には映像による解説講義が付いていません。
テキストに掲載された問題と解説を自力で読み解く必要があるため、講義動画を見ながら学ぶスタイルに慣れている方にとっては、物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
ただし、この仕様には合理的な理由があるとも考えられます。上級カリキュラムの対象者はすでに160点前後を取得できる学習経験者であり、過去問の解説を読んで自力で理解できるレベルにあることが前提となっています。
映像解説を省くことで、その分の時間を問題演習の「量」に回せる設計だと捉えることもできるでしょう。
なお、図表まとめ講座やSTART UP 判例解説講座、総まくり記述80問攻略講座にはしっかりと映像講義が付いています。インプットの整理や判例の理解など、講師の解説が不可欠な部分には映像が用意されており、演習部分はテキストで自走するという役割分担がなされています。
逐条ローラーは学習量が多い
フルカリキュラムのみに含まれる逐条ローラーインプット講座の学習量について、事前に心構えをしておくことが大切です。
- 民法・行政法の条文を網羅的に学習
- 1倍速で受講すると約2か月を要するボリューム
- 早い段階から着手しないとスケジュールが圧迫される
逐条ローラーインプット講座は、受講生から極めて高い評価を得ている講座ですが、その裏側にはかなりのボリュームがあります。口コミでも「想像以上の苦痛」「心が折れそうになった」といった率直な声がありました。
特に、仕事をしながら学習している方にとっては、このボリュームをこなすスケジュール管理が大きな課題となるでしょう。
逆に言えば、このボリュームを乗り越えた受講生が「ナンバー1講座」「これがなければ合格していない」と断言しているわけですから、やり遂げたときの効果は確かなものです。
重要なのは、カリキュラムの開始早々から逐条ローラーに着手し、後半に余裕を持たせるスケジュールを組むことでしょう。
この講座の負担が心配な場合は、逐条ローラーインプット講座が含まれないライトカリキュラムを選ぶという選択肢もあります。ただし、ライトカリキュラムは合格特典の対象外であるなど他の違いもあるため、トータルで検討することをおすすめします。
合う人・合わない人
ここまでの内容を踏まえて、アガルート行政書士講座 上級カリキュラムが合う人と合わない人を整理しました。自分に当てはまるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
合う人
上級カリキュラムが特にフィットする人の特徴をまとめました。
- 本試験で160点前後を取得した経験があり、あと一歩で合格に届かない方
- 基礎知識は固まっているので、応用力や実戦力を集中的に鍛えたい方
- 豊村慶太講師の講義スタイルに共感できる方
- 条文や判例に正面から向き合い、知識を徹底的に深めたい方
- 合格特典(全額返金)を活用して費用負担を抑えたい方
上級カリキュラムは「160点の壁」を突破するための講座です。基礎知識はすでに十分にあるのに、本番であと数点が足りずに涙をのんだ経験がある方にとって、他資格過去問や逐条ローラーといった教材は「最後の一歩」を踏み出す大きな助けとなるでしょう。
また、豊村講師の問いかけ型の講義スタイルが性に合うかどうかも重要な判断基準です。YouTubeでサンプル講義を視聴できますので、受講前に一度確認してみることをおすすめします。講義のテンポや語り口が自分に合えば、1年間の学習をストレスなく続けられる可能性が高まります。
合わない人
一方で、次のような方には上級カリキュラムよりも別のプランのほうが適しているかもしれません。
- 本試験で120~140点台にとどまっており、基礎に不安が残る方
- 映像講義中心で過去問演習に取り組みたい方
- 受講料をできるだけ低く抑えたい方(合格特典の条件を満たす自信がない場合)
- 模擬試験を複数回受けて段階的に仕上げたい方
基礎に不安がある方は、アガルートの中上級カリキュラムのほうが適しています。中上級カリキュラムには中上級総合講義(インプット講座)が含まれており、知識の凸凹を整えたうえで演習に進む構成となっているため、無理なく合格レベルまで引き上げることが可能でしょう。
受講料を重視する場合は、資格スクエアの上級合格講座も検討に値します。132,000円(税込)とアガルートの半額以下の価格帯で、「問いかけ」アウトプット講義と科目別答練を中心とした実戦的なカリキュラムを受講できます。
アガルートとはアプローチが異なりますが、150点以上の学習経験者向けに設計された質の高い講座です。
最安値で受講する方法
アガルート行政書士講座 上級カリキュラムの受講料は決して安くはありませんので、利用できる割引制度を活用して少しでも費用を抑えたいところです。
割引制度の活用
アガルートでは複数の割引制度が用意されており、条件に当てはまれば受講料を抑えることが可能です。
- 再受講割引(30%OFF):上級カリキュラムの受講経験がある方
- ステップアップ割引(30%OFF):入門・中上級カリキュラム等の受講経験がある方
- 他校乗換割引(20%OFF):他社の有料講座で行政書士試験の学習をした方
- 行政書士試験受験経験者割引(10%OFF):受験経験がある方
- 家族割引(10%OFF):家族がアガルートの有料講座の受講生または元受講生の方
特に注目したいのは、他校乗換割引と行政書士試験受験経験者割引です。上級カリキュラムを検討している方は、他社講座の受講経験や行政書士試験の受験経験を持つ場合がほとんどでしょうから、多くの方がいずれかの割引を利用できる可能性があります。
なお、割引制度どうしの併用はできませんが、期間限定のキャンペーン・セール価格との組み合わせは可能です。
アガルートでは時期によってキャンペーンが実施されることがありますので、最新の割引情報は割引情報まとめ記事でご確認ください。
教育訓練給付制度
上級カリキュラム/フルは一般教育訓練給付制度の対象講座です。
- 諸条件を満たすことで、受講料の20%が国から支給される
- 教育訓練給付制度と合格特典(全額返金・お祝い金)の併用は不可
教育訓練給付制度を利用すれば受講料の負担を軽減できますが、注意したいのは合格特典との併用ができない点です。
合格に自信がある方であれば合格特典のほうがメリットが大きいケースもありますし、確実な負担軽減を優先するなら教育訓練給付制度を選ぶという判断もあるでしょう。ご自身の状況に合わせてどちらが有利かを検討してみてください。
なお、制度の詳細や受給要件については、アガルート公式サイトの教育訓練給付制度ページまたは厚生労働省の案内ページでご確認ください。
よくある質問
ここまでの内容を補足する形で、よくある疑問にお答えします。
「上級と中上級の選び方は?」
結論として、過去の本試験で安定的に160点前後を取れているかどうかが判断の分かれ目になります。
中上級カリキュラムには中上級総合講義(インプット講座)が含まれており、知識の抜け漏れを体系的に補いながら演習に進む構成です。
一方、上級カリキュラムにはこうしたインプット講座がなく、既存の知識を図表で整理してすぐに応用演習に入ります。つまり、基礎知識に穴がある方が上級カリキュラムを選んでしまうと、知識の土台が不安定なまま演習を進めることになりかねません。
迷ったときは「安全策として中上級を選ぶ」のも一つの判断でしょう。中上級カリキュラムから上級カリキュラムへのステップアップ割引(30%OFF)も用意されているため、まず中上級で基盤を固め、翌年に上級へ進むというルートも現実的な選択肢です。
「ライトとフルの違いは?」
ライトカリキュラムとフルカリキュラムの最も大きな違いは、逐条ローラーインプット講座と文章理解対策講座の有無です。
フルにのみ含まれるこの2講座のうち、特に逐条ローラーインプット講座は多くの受講生が「合格の決め手になった」と評価している講座であり、フルとライトの差を生み出す大きな要素です。
また、フルカリキュラムにはバーチャル校舎の利用権や合格特典(全額返金・お祝い金5万円)が付いていますが、ライトカリキュラムはこれらの対象外となります。
受講料は正規価格でフルが316,800円(税込)、ライトが217,800円(税込)です。差額は約10万円ですが、逐条ローラーインプット講座の評価の高さと合格特典の有無を考慮すると、可能であればフルカリキュラムを選ぶほうが投資効率は高いと言えるでしょう。
「学習期間はどのくらい必要?」
公式サイトに学習期間の明確な記載はありませんが、教材の配信スケジュールから推定すると、概ね10か月~1年程度の学習期間が想定されています。
上級カリキュラム(フル)の講義時間は約203時間です。1日2時間の学習を想定すると、講義を一通り消化するだけで約100日(3か月強)が必要になります。これに加えて過去問演習や復習の時間を考えると、余裕を持ったスケジュールで臨むことが重要でしょう。
特にフルカリキュラムの場合は逐条ローラーインプット講座のボリュームが加わるため、学習時間はさらに増えます。受講生の口コミにもあった通り、逐条ローラーは早めに着手することがポイントです。教材が届いたら後回しにせず、すぐに取りかかることをおすすめします。
「スマホだけで学習できる?」
講義動画の視聴に関しては、スマートフォンやタブレットで問題なく受講可能です。
アガルートには公式アプリ「AGAROOT Learning」があり、講義動画の閲覧やテキストの確認がアプリから行えます。ダウンロード機能も備わっているため、通信環境が不安定な場所でもオフラインで学習できる点は通勤・通学中の学習に便利でしょう。
カリキュラムに含まれるすべてのテキストはデジタルブックライブラリーにも収蔵されており、マーカーやしおり機能を使いながらスマホで閲覧できます。
過去問ベストセレクションも例外ではありません。公式サイトも「デジタルにて学習が完結します」と明言しており、紙のテキストが手元に届いても、スマホだけで学習サイクルを回すことは十分に可能です。
この記事のまとめ

アガルート行政書士講座 上級カリキュラムについて、受講生の口コミ、特徴、他講座との比較、メリット・デメリット、そして合う人・合わない人まで幅広く見てきました。
上級カリキュラムは「本試験で160点前後を取れる学習経験者が、最後の壁を突破するための講座」として、非常に明確なコンセプトを持った講座です。
豊村慶太講師の一貫した指導、図表まとめ・判例解説・他資格過去問という独自の教材構成、そして合格特典の全額返金制度は、他社の上級講座にはない大きな魅力でしょう。
一方で、受講対象者が限定的であること、模擬試験が1回のみであること、演習教材に映像解説がないことなど、事前に理解しておくべき注意点もありました。特に「自分が上級カリキュラムの対象者に本当に該当するのか」は、受講を決める前に必ず確認していただきたいポイントです。
行政書士試験は合格率10~15%台の難関試験であり、「あと数点」の壁を超えるのが最も難しいとも言われています。その「あと数点」を埋めるための教材と指導が凝縮されたのが上級カリキュラムです。
この記事の内容を参考に、あなたに合った学習プランを見つけてください。合格への最後の一歩を踏み出せることを心から応援しています。






