職歴が無い暗闇の人生を経験済みの杉山貴隆です。
今回はこんな悩みに答えます。
職歴がないまま、とうとう30歳を迎えてしまった。何のスキルも資格もない。もう生きていける気がしない。この状況、本当につらい…つら過ぎるよ…
「職歴なし」。この言葉って本当に心に突き刺さりますよね。私も職歴なしのアラサーだった頃「どうして自分はこんなに情けない状況になってしまったのか」とつらく、悲しく、悔しく感じていました。
その時期から早6年が過ぎました。今、あのときを振り返って思うのは「つらい」と感じているなら心のエネルギーは十分で、その時から人生は無限に変えられるということです。
これはあなたに投げかけたいメッセージでもあります。といっても、これだけでは意味が分からないと思うので少し説明させてほしいです。よかったらもう少しだけ私の話を聞いていってください。
職歴なしの現状がつらいのは向上心の現れ
まず気づいてほしいのですが「職歴なし」の現状をあなたがつらいと思うのは「この事実をなんとか変えたい」という意思があるから。つまり向上心があるからです。
実際、職歴なしの状態でも親の遺産だけで食っていけるような人なら「つらい」とは感じないでしょう。そういう人は「現状をなんとか変えたい」とは思いませんから。
でもあなたはそうではない。あなたは自分の状態を客観的に見つめた上で「できることならもっと幸せになりたい。もっと満たされた生活がしたい」と考えています。それは向上心をあなたが持っているということに他ならないんです。
とは言うものの、その向上心をどう扱えばいいのかは分かっていません。それに自分の思い描く理想が実現しそうにもないと思い込んでしまっています。だから心が無力感に支配されて「つらい」と感じてしまうんです。
でも向上心があるなら今の状況は絶対に変えられます。その証拠に少し恥ずかしいのですが私の話をします。
職歴なし男の挫折
私は28歳の時点で職歴が無く、しかも学生でした。文系の大学院で研究をしていたのですが、いつの間にかそんな年齢になってしまったんです。
大学院生は研究をして実績を積み上げていかなければならないのですが、当時の私は十分な成果を残せていませんでした。おそらく研究の道で食っていくのは不可能。それが身に染みて分かってきた頃でした。
要は挫折です。子どもの頃から「学者の仕事がしたい」と思っていた私ですが、その夢は叶いそうにないと分かったのです。かといって、つぶしがきくような能力や資格もない。他にやりたいこともない。
どうやって生きていけばいいのか分からない。いよいよ落ちるところまで落ちた。つらい。つらいつらいつらいつらいつらいつらいつらい…
これが当時の私の心境でした。でも、あるとき私は次のように思い直しました。
自分の状況をつらいと思えるのは自分を客観視できている証拠だ。この状況を打破したい・改善したいという向上心を持つことができている。
今が人生の底なら、あとは這い上がるだけじゃないか。失うものがあるわけでもない。あがいて、もがいて、登れるところまで登ってみよう。
そう思った私は行動を開始しました。
職歴なし男の行動
当時の私はまずは学内の就職センターへ相談に行きました。しかし私のような落第生が紹介を受けられそうな求人は皆無でした。もっと頭と体をフル活用して情報収集しなければと痛感しました。
そこからはネットでいくつもの就職関連サイトに登録し、ハローワークにも何度も足を運び、応募できそうな求人を見つけてはためらわずに応募しました。即不採用通知が届いて心が折れそうになったりもしました。
行動を初めてから数か月。私は奇跡的に1社から内定を得ることができました。すぐに大学院を辞める手続きをして入社へ。ところがその会社がブラック企業であることが判明します。私はわずか半年で退職することになりました。
落ち込みました。でも「今できるのは行動することだけだ。あとは這い上がるだけなんだ」と自分に言い聞かせ、新しい職を見つけるための活動を続けました。
その後は就職・退職を繰り返し6年間で5社を渡り歩いたほど。35歳になった現在では日本を代表する大手企業の子会社で正社員としてホワイトな働き方をさせてもらっています。
人生は無限に変えられる
私がこの経験からあなたに伝えたいのは「職歴なしの現状がつらいと思えるマインドがあるなら人生は無限に変えられる」ということです。
繰り返しになりますが「つらい」という感情は向上心からきています。自分はきっかけさえあればもっと良い状態になれるし、そうなりたい。そんな向上心を持っていて、一方で思い描くような未来が簡単には実現しないことも理解しているので「つらい」と感じてしまう。
でもよく見てください。あなたが胸に秘めている向上心は光り輝く前向きなエネルギーです。
その向上心を少し空気に触れさせればパッと発熱して人生を変えていく原動力になっていくはず。では向上心を空気に触れさせるにはどうすればいいのか?
必要なのは行動。それだけです。行動することで向上心に火が灯り、あなたの人生がみるみる変化していきます。ちょうど私がそうだったように。
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あなたが行動しようと決めてしまえば道は無限に開かれています。たとえば職歴が無い人に正社員求人を紹介してくれる無料の就職支援サービスがあります。
もし「本格的な就活を始める前にもう少し社会人らしく振る舞えるようになりたい」と思うのなら無料の就活講座だって受けられます。
「そもそも人と接することが苦手だから、一般的な仕事は難易度が高い」と思うのなら、プログラマーやシステムエンジニアといった技術職を目指すという手があります。そして技術職に必要な知識すら無料で教わる機会があります。
「どうもパソコン関係は苦手で、手や体を動かして作業するのが向いているかも」と感じるなら工場・製造業系でガッツリ稼ぐこともできるでしょう(軽作業の仕事もあるので女性でも大丈夫です)。
就職につながる道は実は上記のように持て余すほど多くあります。まずはそれらの選択肢からどれかを選ぶという行動をとってください。選んだら無我夢中でずうずうしく応募や問い合わせをしていく行動を起こしてください。
そのうちどこかの会社にひろってもらえたら、そこでも行動を続けましょう。向上心を発火させて毎日を全力で生きていく。それを数年続ければ、あなたが過ごす日々は今とは全く異なるものになるはずです。
人生は無限に変えていける。私が保証します。
おわりに:失敗も踏み台にして高い場所を目指そう
今回は「職歴なしの現状がつらい」と感じる人は人生を無限に変えられることをお伝えしました。
ところで、あなたが行動を始めれば失敗することもあるでしょう。聞いていた話と違ったり、門前払いにされたり、無視されたり、厳しい言葉を浴びせられたりと、悲しいことがいくつも起きます。
でもいいじゃないですか、失敗したって。失敗は行動した証拠なんです。
私自身、最初に就職したのはブラック企業でした。「めちゃくちゃ失敗した!」と感じたので、その後は就活の方法を見直して最終的にホワイト企業に勤めるところまで来ました。
失敗したら「次はもう少しうまくやろう」と考えて改善すればいい。失敗を引きずるのではなく踏み台にして、もう少し高いところを目指すのみ。
確かに今はつらい気持ちもあるでしょう。でもその感情が大きければ大きいほど、あなたの向上心の密度が高いことを意味しています。
選択肢が無限にあるということも分かりましたし、今日からスタートです。行動して人生の谷底から少しずつ這い上がりましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。