スタディング行政書士講座を実際に受講してレビューしている杉山貴隆です。

スタディング行政書士講座で学習を進めるなかで、ふと「六法は買ったほうがいいのだろうか」と手が止まった経験はないでしょうか。
スタディングの教材には、条文を一冊にまとめた六法が付いてきません。だからこそ、自分で買い足すべきなのか、それとも講座だけで足りるのか、ちょうど判断に迷うところだと思います。
六法は決して安い買い物ではありませんし、自分に合わない一冊を選んでしまえば、結局は机の上で眠るだけになりかねません。かといって、本当に必要なものを買わずに進めて、後から後悔するのも避けたいですよね。
そこで今回は、実際にスタディングで合格した人たちが六法とどう向き合っていたのか、そのリアルな声を集めました。買わなかった人、使い込んだ人、それぞれの選択と理由をたどっていくと、あなた自身がどうすべきかの答えがきっと見えてきます。
※本記事は2026年6月時点で入手できる情報を基に作成しています。ただし、引用している受講生の評価は受講当時のものであり、現在とは状況が異なる場合があります。
六法を買わずに合格した人もいる

まずお伝えしたいのは、六法を買わずに合格した人が確かにいるという事実です。実際の声を見てみましょう。
「六法すら買わず」と言い切る声があるのは、なかなか心強いのではないでしょうか。
ここに並んだ受講生に共通しているのは、六法という一冊に頼らず、スタディングを学習の軸に据えたという点です。問題演習の進め方やほかに使った教材は人それぞれですが、いずれも六法を買い足すことなく合格にたどり着いています。
私が特に印象に残ったのは、二番目の受講生の歩みです。この方は学習の途中で市販のテキストに手を伸ばしそうになりながらも、最終的にはスタディングのテキストを信じて読み込み続けたと振り返っています。
試験勉強をしていると、不安に駆られて「何か足りないのではないか」と新しいテキストを買い足したくなりがち。その誘惑に負けることなく手元のテキストを信じ切ったことが、結果的に六法なしの合格を支えたのだと感じます。
ただ、ここで早合点はしたくありません。これらはあくまで「六法を買わずに合格できた人がいる」という事実であって、「誰でも六法はいらない」と言い切れる話ではないのです。
実際、六法を活用して合格した人も確かにいます。次の節ではその人たちの声に耳を傾けてみましょう。
六法を活用して合格した人もいる

一方で、スタディングに六法を組み合わせて合格した人も確かにいます。どんなふうに使っていたのか、声を分けて見ていきましょう。
- 「条文集が用意されておらず、条文を自分で逐一調べる必要があったこと。」 【引用元】
これらの声を読んで気づくのは、ここで挙げた受講生の多くが、六法を「主役」にしているわけではないという点です。
多くは主軸をスタディングに置き、六法はそれを補強する相棒のように使っています。問題を解いて引っかかった条文を確認したり、間違えた論点を書き込んだり、覚えたい条文に印をつけたりと、講座での学びを定着させるための道具として手元に置いているのです。
そして、私が見逃せないと思ったのが、最後に挙げた「物足りなさを感じたという声」です。この受講生は、スタディングに条文集が付いていないために、条文を一つひとつ自分で調べる必要があった点を不満として挙げていました。
これは裏を返せば、まとまった条文集が手元にあれば確認がぐっと速くなる、という実利を示しているとも読めます。つまり、六法を手元に置いた人たちは、この「逐一調べる手間」を自分なりの形で補っていたわけですね。
注意したいのは、六法を使えば早く合格できる、という単純な因果ではないということです。たとえば「六法とスタディングしか使っていない」と語った受講生は、独学や他社講座を経て、ようやくたどり着いた最終年での合格でした。
六法はあくまで自分の学習スタイルを補強する選択肢の一つであり、魔法の道具ではありません。この点を踏まえたうえで、では使うとしたらどんな六法がよいのか、次に具体的なタイプを見ていきましょう。
六法を使うなら、このタイプ

六法と一口に言っても、その種類はさまざまです。買うとしたらどれが向くのか、合格者が実際に手にした六法をタイプ別に整理してみました。
- 「基本的には教材はスタディングに絞る(六法アプリは別に入れて、素読した)。」 【引用元】
こうして並べてみると、ひとつの傾向が見えてきます。ここで紹介した合格者の多くは、軽くて持ち運びやすいタイプを選んでいるのです。
スタディングの持ち味は、スマホ一台でスキマ時間に学習を進められるところにあります。そこに分厚い六法全書を加えてしまうと、せっかくの身軽さが損なわれてしまいますよね。今回の声のなかにも六法全書を使った人はいましたが、ごく一部にとどまりました。
タイプごとの性格づけも見えてきます。行政書士試験専用の六法は、試験に必要な法令を中心に編集されているため、市販の大型六法より扱いやすく、余計な法令に気を取られずに済むのが利点です。これを常に手元に置き、スキマ時間の支えにしていた受講生もいました。
ポケット六法は法律学習の定番で、必要十分な一冊として選ばれています。荷物をできるだけ増やしたくない人のなかには、六法アプリを使い、スタディングのスマホ学習にそのまま溶け込ませていた人もいました。
ちなみに、スタディングの公式コラム(独学者向け)では、細かい法律まで載った六法全書を使う必要はなく、ポケット六法やデイリー六法のような軽くて持ち運びやすい標準的な六法がおすすめだと案内されています。
合格者の実際の選択と、講座側の案内が同じ方向を向いているのは興味深いところです。もし一冊持つなら、まずは携帯性を基準に選ぶ。これが失敗しないコツだと私は考えます。
結局、私に六法は必要?

ここまで読んで、「買った人も買わなかった人もいるなら、結局自分はどうすればいいの」と、かえって迷ってしまったかもしれません。その戸惑いはとてもよく分かります。そこで、判断の手がかりになる二つの声と、見極めの基準を示しておきましょう。
- 「これから受講される方にひとつアドバイスさせていただくとしたら、「六法は欠かせない」ということです。最後は、条文知識がものを言います。」 【引用元】
- 「スタンディング講座は、六法などの追加教材を購入する必要もなく、コスト面でも助かりました。」 【引用元】
正反対に見える二つの声ですが、どちらも自分の合格体験に裏打ちされた本音です。では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。
私は、分かれ目が「教材の量」ではなく「学習スタイルと性格」にあると考えています。同じ講座を受けても、条文と向き合いたいタイプの人と、講座をやり切ることに集中したいタイプの人とでは、最適な選択が変わってくるのです。
判断の目安として、次のように整理してみました。
- 条文を順番に読み込む「素読」を習慣にしたい
- 問題演習で出てきた条文を、その場でまとめて確認したい
- 手元に条文集がある安心感を支えにしたい
- まずはスタディングの教材を最後までやり切ることを最優先したい
- 出費や荷物を増やさず、スキマ時間の学習に集中したい
- あれこれ手を広げると消化不良になりやすい自覚がある
もし今どちらとも決めきれないのであれば、無理に最初から買う必要はありません。
まずはスタディングを進めてみて、条文そのものにもっと触れたい、確認に手間取ると感じた段階で、軽い一冊を足す。この順番なら、使わない六法を抱え込む無駄もなく、必要になった時にちょうど手に入れられるはずです。
あなたの学習が前に進むかどうかを基準に、肩の力を抜いて選んでいただければと思います。
この記事のまとめ
スタディング行政書士講座に六法は付いてきません。だからこそ迷うテーマですが、合格者の声をたどってわかったのは、「六法は必須でもなければ、無駄でもない」というシンプルな事実でした。
六法を買わずに合格した人もいれば、軽い六法を相棒にして合格した人もいます。両者を分けていたのは教材の優劣ではなく、その人自身の学習スタイルと性格です。
そして、もし使うのであれば、行政書士試験専用の六法やポケット六法、あるいは六法アプリといった、持ち運びやすいタイプがスタディングのスキマ時間学習によく馴染みます。
六法をどうするかは、一見すると小さな選択に思えるかもしれません。けれども、それは「自分はどんなふうに学ぶのが心地よいのか」と向き合う、またとない機会でもあります。
あなたにとって最良の相棒となる一冊が、あるいは「あえて持たない」という身軽な選択が、合格への道のりをしっかりと支えてくれるはずです。



