宅建試験一発合格済みの宅建士Kiryuです。
スタディング宅建士講座には学習フローという一連の学習手順があらかじめ組み込まれており、通常はそれに従って勉強します。
しかし学習フローに忠実に従った場合、忙しい人や受験を決意するのが遅かった人は「教材の量が多すぎる」「時間が足りない」と感じることでしょう。
そこで今回はスタディング宅建士講座で使用する教材を絞り込むことによりより短い時間でひと通りの知識と解答力を身に付けられる勉強法を提案したいと思います。
私は宅建試験に一発合格していますし、スタディング宅建士講座も実際に購入・受講してレビューしています。そんな私が考える学習フロー 最短最速2ヶ月完了バージョンがこの記事の話題です。ぜひ参考にしてみてください。
スタディング宅建士講座 おすすめの勉強法
結論から言うとスタディング宅建士講座のおすすめ勉強法は次の3ステップです。
- ステップ1(1週間)
- ビデオ講座でインプット学習
- ステップ2(3週間)
- セレクト過去問集でアウトプット学習
- ステップ3(3週間)
- 市販の模試を用意して直前対策
各ステップを以下で詳しく説明します。
【ステップ1】ビデオ講座でインプット学習
スタディング宅建士講座のおすすめ勉強法の第一ステップはビデオ講座でインプット学習です。
ビデオ講座とはスタディング宅建士講座で提供されている講義動画を指しています。まずは一連の講義動画を視聴するところからスタートしましょう。
学習計画
ビデオ講座は1週間で最初から最後まで見ることができます。というのも動画の長さを測ると全部でおおよそ32時間です。
平日の月曜から金曜は時間を捻出して2.5時間ずつ消化しましょう。そうすると平日の5日間で約12時間分を見終えることができます。
そして土曜日に10時間分、日曜日に10時間分を消化しましょう。そうすると土日の2日間で20時間分を見終えることができます。
以上より月曜から日曜までの1週間で合計32時間分消化できる計算です。これでビデオ講座の視聴が完了します。
省略する教材
スタディング宅建士講座のインプット学習用教材としてはビデオ講座の他にWEBテキストがありますが、WEBテキストは思い切って省略します。
もちろんWEBテキストを読み込んだほうがより充実した知識が得られることは確かです。しかし講義動画とWEBテキストは内容が重複している部分もたくさんあります。
なので厳しい時間の制約がある中でムダの無い学習をするためにWEBテキストをカットするのです。
もちろんWEBテキストを絶対に使用するなということではありません。この後のステップで問題演習を進めていきますが、問題を解いていく中で不明点がある場合はWEBテキストの必要な部分だけをサッを読むという形で活用すると良いでしょう。
【ステップ2】セレクト過去問集でアウトプット学習
スタディング宅建士講座のおすすめ勉強法の第二段階はセレクト過去問集でアウトプット学習です。
セレクト過去問集は宅建試験の過去の出題から重要度の高い問題を厳選した問題集です。宅建試験の解答力は過去問を繰り返し解くことで高められます。そこでセレクト過去問集を3周くらい回すようにしましょう。
学習計画
セレクト過去問集3周分を3週間で終えるのが目安です。計算過程を順番に示します。
前提としてセレクト過去問集には300問前後の問題が収録されています。最初の1周目は少し時間がかかるかもしれませんが、2周目・3周目はずっと短い時間で済みます。
ここでは1周目は1問あたり5分使うと考えましょう。5分で問題文を読んで解答し、解説を読んで理解するところまで実施します。
2周目は1問あたり4分使うことにします。3周目は1問あたり3分使うことにします。
以上のように考えると、300問を3周するのに必要な時間は次の表の通りです。
周回 | 時間 |
---|---|
1周目 | 約25時間 |
2周目 | 約20時間 |
3周目 | 約15時間 |
合計 | 約60時間 |
300問を3周するの約60時間かかることがわかりました。この60時間を1週間につき20時間ずつ消化していくと考えましょう。
たとえば平日5日間は1時間ずつ消化し、残り15時間を土日で消化します。このようにして1週間あたり20時間分をこなしていけば、セレクト過去問集(3周)を3週間で達成できます。
ここまででステップ1とステップ2を合わせて4週間、つまり約1ヶ月が経過しました。
省略する教材
スタディング宅建士講座のアウトプット学習用教材としてはセレクト過去問集の他に「スマート問題集」「13年分テーマ別過去問集」がありますが、セレクト過去問集以外は省略します。
なぜ「スマート問題集」「13年分テーマ別過去問集」を省いていいのか、その理由を述べていきます。
まず「スマート問題集」ですが、こちらは一問一答○×形式の問題集です。一方で宅建の本試験は四肢択一形式であり、スマート問題集とは形式が全く異なります。
ゆえにスマート問題集を解いても宅建試験の問題を解く練習にはなりにくい。このことから優先度が低いとみなし、省略してしまいます。
次に「13年分テーマ別過去問集」は過去13回の試験問題を収録した問題集です。こちらは過去問を網羅的に扱っていますので、今後出題される可能性が低い設問も混じってしまっています。
時間が無い中で最大限の効果を上げるという視点で考えるなら、余計な問題が混じっている13年分テーマ別過去問集は省略するべきです。むしろ今後の出題が大いに見込める問題に的を絞った「セレクト過去問集」を優先的に使うのが妥当です。
【ステップ3】市販の模試を用意して直前対策
スタディング宅建士講座のおすすめ勉強法の第二段階は市販の予想模試を用意して直前対策です。
スタディング宅建士講座で受講することになる「合格コース」には予想模試が含まれていません。しかし予想模試を自分で用意して取り組むことを強く勧めます。そうすることで合格する可能性を飛躍的に高められるからです。
宅建の予想模試は夏になればAmazonや少し大きめの書店で簡単に手に入ります。
2022年6月にスタディング宅建士講座合格コースの内容が改訂されました。これにより合格コースの「スタンダード」「コンプリート」には模試が含まれることとなりました。
しかしながら合格コースに含まれる模試は試験1回分(50問)に留まります。1回分だけだと私の考えでは少なすぎです。市販の模試だともっと多くの問題が収録されていますので、そちらを使用することを勧めます。
学習計画
市販の予想模試を1冊買うと試験3回分または4回分の模試が含まれています。仮にここでは2冊購入して合計で6回分の模擬試験が手に入ったとします。
問題数にして300問です。予想模試も繰り返し解いたほうが実力アップに有効なので3周解くと考えましょう。
ステップ2と同じ問題数なので話は簡単です。ここでも1周目は1問あたり5分、2周目は1問あたり4分、3周目は1問あたり3分使うとします。
周回 | 時間 |
---|---|
1周目 | 約25時間 |
2周目 | 約20時間 |
3周目 | 約15時間 |
合計 | 約60時間 |
300問を3周するのにかかる時間は約60時間です。ステップ2同様、1週間で20時間ずつ消化していくと3週間で予想模試6回分を3周できます。
ここまでで、「ステップ1」「ステップ2」「ステップ3」を合わせて、1ヶ月と3週間が経過しました。
最初に「2ヶ月」としていましたが、あと1週間残っています。残りの1週間は予備日です。仮に学習の進捗が遅れても最大1週間は調整できます。
時間に余裕があるようなら、直前対策講座と合格模試が追加リリースされているかもしれないので、そちらを受講しても良いでしょう。ただし別途料金がかかりますのでお金の余裕も必要になります。
予想模試をオススメする理由
直前期に予想模試に取り組んでおくことを勧める理由はいくつかありますが、何といっても予想が的中するからというのが大きいです。
さすがに「1問まるごと当たる」ということはないですが、かなり似た肢がいくつも出るということは毎年のように起きています。予想問題集の巻頭で「昨年はこれだけ的中しました!」と証拠が示されていることがよくありますので時間のある人は目を通してみると良いでしょう。
試験本番では肢の正誤が1つわかるだけで得点できるケースというのも当然あります。実際、私が受験したときも「予想模試を解いていたから解けた」と確信できる出題がいくつかありました。
なので直前期にはぜひ予想模試を繰り返し解き、できる限り解答力を高めておいてください。
「予想が的中するから予想模試を解く」のですから「的中すること」を力強くアピールしている予想模試を選ぶのが良いです。
迷う場合は、書籍のタイトルで「当たる」「当てる」と明確にうたった次の2冊(の最新年度版)を購入してください。
以上、おすすめ勉強法の3ステップを見てきました。ここまでの流れを実践すれば2か月という短い期間で極めて高いレベルの実力が身につくはずです。
この記事のまとめ
今回は2ヶ月で完了するスタディング宅建士講座のおすすめ勉強法をお伝えしました。勉強法の内容を復習すると次の通りです。
- ステップ1(1週間)
- ビデオ講座でインプット学習
- ステップ2(3週間)
- セレクト過去問集でアウトプット学習
- ステップ3(3週間)
- 市販の模試を用意して直前対策
2ヶ月でインプット学習・アウトプット学習を終え、さらにスタディング宅建士講座には含まれていない予想模試を補った対策まで完了します。
とはいえ、スタディング宅建士講座にもともと含まれているいくつもの教材をカットしますので、どうしても粗削りな面が出てきてしまうことは否定できません。
それでも最短時間でひと通りの知識と解答力を身に付けることを目指すならなら今回示した方法がベストです。ぜひあなたの学習に取り入れていただき、宅建試験合格に向けてフルスピードで試験対策を進めてください。
以上、参考になれば嬉しいです。


