宅建試験一発合格済の宅建士杉山貴隆です。
ユーキャン宅建士講座に関する情報をネット上で探しても、実際に受講した人が書いた信頼のおけるものはあまり見つかりません。特に教材の1つである添削課題集に関する情報は皆無と言っても良いほどです。
そこで今回は実際にユーキャン宅建士講座を受講した私が添削課題を提出した際の様子をお届けしたいと思います。この記事を読んでいただければ宅建試験の対策講座としてユーキャンを選ぶべきかどうかの判断材料が得られるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
※2022年4月追記:この記事でレビューしているのは、ユーキャン宅建士講座の「本科講座」の内容です。これに対し、ユーキャンは4月1日から「短期合格講座」を提供しています。両講座の内容は完全に一致するものではないことをご了承ください(短期合格講座のほうが絞り込まれたカリキュラムです)。主な違いは別記事で解説しています。
ユーキャン宅建士講座の添削課題集とは
ユーキャン宅建士講座では6冊の学習用テキストが1冊終わるごとに演習課題に取り組むことになっています。その課題を収録しているのが添削課題集です。
ちなみに6冊の学習用テキストとはインプット学習に使用する基礎テキスト3冊とアウトプット学習に使用する実戦テキスト3冊です。それぞれレビュー記事を用意していますのでチェックしてみてください。
これらのテキストが1冊終わるごとに添削課題集に含まれている次の課題に取り組みます。
回 | 内容 | 実施時期 | 問題数 |
---|---|---|---|
第1回 | 権利関係 | 基礎テキスト1終了後 | 25問 |
第2回 | 権利関係 | 実戦テキスト1終了後 | 25問 |
第3回 | 宅建業法 | 基礎テキスト2終了後 | 25問 |
第4回 | 宅建業法 | 実戦テキスト2終了後 | 25問 |
第5回 | 法令制限・税 | 基礎テキスト3終了後 | 25問 |
第6回 | 法令制限・税 | 実戦テキスト3終了後 | 25問 |
第7回 | 模擬試験 | 全テキスト終了後 | 50問 |
添削課題集の各回では宅建試験の模擬問題を解き、マークシートに自分の回答を記入してユーキャン宅建士講座あてに専用封筒で提出します。後日、採点されたものとコメントが返ってくるという昔ながらの通信講座のスタイルです。
第1回添削課題に挑戦してみた
実際に添削課題の第1回に挑戦してみました。その際の様子を画像を交えながらお伝えします。
添削課題を解く
添削課題集の第1回の表紙部分はこんな感じです。
「第1回添削課題を解く際は、基礎テキスト1を参照していただいてかまいません」という記載があります。テキストを読み返しながらじっくり考えて解くことが求められています。基礎テキスト1は次の冊子です。
こちらを使いながら課題を解いてみることにしました。問題が記載されているページの雰囲気は次の画像の通りです。
添削課題集のレイアウトは宅建試験の本試験の雰囲気にとてもよく似ています。意図的に似せて作ってあるのでしょう。
このレイアウトのおかげでユーキャン宅建士講座の受講生は学習のかなり早い段階から本試験に近い雰囲気を体験しつつ問題を解くことができます。
添削課題の第1回から第7回まで繰り返し本試験と同様のスタイルで問題を解きますので、試験に慣れた状態で本番に臨めるというわけです。
慣れることで試験当日のパフォーマンスは向上します。特に本番で緊張しがちな人はユーキャン宅建士講座の添削課題で試験の雰囲気に慣れておくのが良いでしょう。
宅建試験を受験する人の中には試験本番まで1度も本試験と同じ形式の問題を解いたことが無いという人もいたりします。特に独学する人に多いです。
ユーキャン宅建士講座を受講した「試験慣れした受験生」と独学しただけの「試験慣れしていない受験生」との実力差は、最終的には得点の差や合格・不合格の差として顕在化します。
専用の封筒で投函
第1回添削課題の全25問を解き終わりマークシートを塗りつぶし終わったので、提出の準備をします。教材の中に添削課題提出用の専用封筒がついています(切手は自分で貼付)。
こちらに入れて封をしてポストに出してきました。
記事を読んでいただいた方から「切手の金額が違いますよ」とご連絡をいただきました。ご指摘によるとU-CANの封筒は第4種郵便物扱いなので100グラムまでなら15円でよいとのこと。
U-CANの教材に含まれていたガイドブックを見返すと、確かに! 同趣旨の記載がありました。ちゃんと読んでいなかったようです。
上の画像と同じ額(82円+10円)だと損してしまいますのでご注意ください。お詫びして訂正いたします。最新の第4種郵便物の料金については下記ページの下段「第四種郵便物」の「通信教育用郵便物」で確認できます。
郵送で課題を提出する通信講座は私にとって初めての体験です。昔はこのように郵送による通信をしていた講座がたくさんあったのだと思います。
でも最近はインターネットが普及したことで郵送でやり取りする講座はほとんど無くなり、ウェブ上でのやり取りで済ませるのが一般的です。そんな中、ユーキャンは昔ながらの通信講座の伝統を守っているようです。
もしあなたが「インターネットには疎くて、どうも使いこなせない」という人だったとしても、ユーキャン宅建士講座なら安心して受講できます。
返信(添削レポート)受け取り
1週間ほどで返信が来ました。
封を開けると第1回添削課題 添削レポートが入っていました。
表紙には「あなたの得点」と「講評」が書かれています。
講評といっても特に私の解答について突っ込んだことが書いているわけではなく「間違った問題はこう対策しましょう」といった一般的な内容でした。
次のページには設問ごとの自分の回答と正解・不正解の一覧があり、
さらに講師の一人からのメッセージが書かれていました。
講師のメッセージは不安と向き合うことについての講師の考えを伝える内容でした。
この後は冊子の末尾まで10ページほど設問ごとの詳細な解説が続いていました。
解説はかなり分かりやすく書いてあり、さらに赤で下線が引いてあるのでどこがポイントなのかがわかりやすかったです。
さらに選択肢1つ1つについてテキストのどの部分で学習した内容なのかが明記されていました。
テキストの該当箇所がすぐに分かるので不明点があってもすぐにテキストに戻って復習できました。
* * *
添削課題提出後は上記のような詳細な添削レポートが送られてきます。提出から少し時間は経ってしまいますが、数字(点数)で自分の達成度を把握できますし理解が不十分だった点を洗い出すこともできます。
また少し時間が経ってから(忘れた頃に)復習することで記憶が強化され長持ちするようになります(エビングハウスの忘却曲線)。7段階に分けて添削課題を実施していくことにはそんな工夫が隠されているのです。
まとめ:添削課題をやってみた感想
今回はユーキャン宅建通信講座の添削課題集に取り組んでみました。
実を言うと初めのうちは「今どき郵送で課題を提出するなんて時代遅れでは?」というネガティブな印象を持っていました。しかし実際にやってみるうちに「これも意外と悪くない。むしろ宅建試験の攻略にはかなり役立ちそう」と考えが変わりました。
特に以下の点が添削課題を実施するメリットだと思います。
- 各段階でまとまった量の問題を解くことにより知識の再確認・定着を図ることができる
- マークシートを使って本番に近い形式で問題を解くので本試験の予行演習になる
- 課題を提出することで自分のできばえが誰かに見られるという意識が働き、緊張感を持って学習に取り組むようになる
添削課題は合格にとって絶対に100%必須!というわけではありませんが、コツコツ取り組むことで実力は確実にアップします。
事実、ユーキャン宅建士講座を受講した人々が毎年多数合格していますので添削課題の存在が一定の効果をもたらしていると考えられます。
宅建試験の合格は結局のところ小さな努力の積み重ねで達成するものです。ユーキャン宅建士講座は添削課題集を使うことで小さな努力を積み重ねやすい構成になっています。
今年必ず宅建試験に合格するためにも、ぜひユーキャン宅建士講座の受講を開始し小さな努力をスタートしましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。