
ユーキャン宅建講座(通信講座)を買うかどうか迷ってる。教材に『基礎テキスト』があるようだけど、どんな感じなの? このテキストを使うメリット・デメリットを教えてほしい
宅建試験一発合格済の Kiryu です。
今回は、ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)通信講座の『基礎テキスト』についてご紹介していきます。
記事を一読すると、『基礎テキスト』の概要とメリット・デメリットが明確に分かります。あなたが講座を購入するかどうか、判断がしやすくなるはずです。
ちなみに、私はユーキャン宅建通信講座を実際に購入して試しています。つまり、以下のレビューは一利用者のリアルな感想であり、あなたにとって間違いなく有益な情報です。
ぜひ参考にしてみてください。
記事内で紹介している教材は2019年1月購入時点のものです。
教材内容は、購入時期によって変動があります。詳しくはユーキャン宅建講座公式サイトで確認してくださいね。
そもそもユーキャン宅建講座の『基礎テキスト』って?
ユーキャン宅建通信講座は、主に次の教材で構成されています。
- 『基礎テキスト』3冊
- 『実戦テキスト』3冊
- 『添削課題集』1冊
- 民法入門冊子『みんぽう』1冊
ユーキャン宅建通信講座を利用する場合、まずは『基礎テキスト』を読んで宅建試験の基本的な知識をインプットします。その後、『実戦テキスト』や『添削課題集』で問題を解いて、知識をアウトプットする訓練をします。民法の勉強がはじめての人は『みんぽう』も一読することになります。
※上記は標準学習期間6か月の「本科講座」の場合です。標準学習期間3か月の「速習講座」は、教材の内容が少し変わります。
ユーキャン宅建通信講座の全体像は、口コミ・評判検証記事でも紹介しましたので、合わせてよんでみてください。

つまるところ、ユーキャン宅建通信講座において、『基礎テキスト』は学習の初期段階で利用する重要教材なのです。
何事もはじめが肝心。宅建試験の対策も、最初に使う教材の良し悪しでその後の勉強のはかどり方が変わってきます。
以下、このテキストを利用するメリット・デメリットを比較していきますので、読んでみて下さい。『基礎テキスト』があなた自身に合っているかどうか、見極められるはずです。
ユーキャン宅建講座『基礎テキスト』のメリット
ユーキャン宅建通信講座の『基礎テキスト』をメインのテキストとして利用するメリットを、順番に3つご紹介します。
分かりやすさを最大限重視した解説
『基礎テキスト』の最大の特徴は、ベテラン講師が優しく解説するような文体で書かれており、非常に分かりやすいことです。たとえば下の画像の箇所。
こちらの画像は「都市計画法」という法律を説明する部分の冒頭です。読んでいただくと分かるように、『基礎テキスト』は初心者でも必ず理解できる言葉で書かれていて、しかも「です・ます」で終わる文体になっています。講師が生徒に語りかけるような雰囲気が感じられ、頭に入って来やすいです。
解説そのものも非常に分かりやすい記述になっています。たとえば「共有」という用語は民法・権利関係のキーワードのひとつです。「共有」は普段の生活でも使う言葉ですが、民法独特の意味合いを正確に理解する必要があります。『基礎テキスト』ではこんな風に書かれています。
「共有とは、」に続く文章で簡潔に概要を説明しています。続いて「たとえば、」に続く文章で「ABCが共同で別荘を購入」という具体例に置き換えつつ、イラストで図解しています。重要な部分は赤字で示されていて、ポイントが把握しやすいことにも注目してください。
このように、難しい法律用語は「噛み砕いて、具体例や図解を取り入れつつ、順序良く説明する」ということが徹底されています。そうすることで、初心者がつまづくことのない解説になっているわけです。実際に読んでみて思いますが、スルスルと頭に入ってくるのでどこまでも読めます。
これは私も聞いた話ですが、宅建試験の受験勉強で挫折してしまう人の多くは、テキストを読んでいて「分からない」と感じ、それが積み重なることで意欲を無くしてしまうそうです。
ユーキャンのテキストなら、そんなことも起こりません。むしろ、テキストを読むと「分かる・分かる・分かる」が連続するので、ずっと読んでいたい気持ちにさせられるほど。
分かりやすいテキストなので、結果的に基礎知識をスピーディに習得できることにもつながり、合格の可能性がグンと上がります。
ウェブ連携が理解・記憶を促進
ユーキャン宅建通信講座のテキストは、ウェブ(インターネット)上の補助教材との連携が充実しています。
どういうことかというと、テキストを読み進めるうちにこんなアイコンが現れるのです。
こちらのアイコンは、「ウェブ動画」が用意されていることを示しています。「ウェブ動画」は、ユーキャン宅建通信講座の受講者が利用できるウェブメディア「学びオンラインプラス」等で視聴できる解説動画です。講師によるピンポイント講義を視聴できます。
とはいえ、先にお伝えしたとおり、ユーキャンの場合、テキストだけでも十分過ぎるくらい分かりやすです。なので、動画の視聴は必須ではないと私は思います。
「それなら使いどころはどこなの?」と思われるでしょう。私は、ウェブ動画の使いどころは「復習」の時だと考えています。
というのも、テキスト学習を一通り済ませた後、何らかの理由でテキストを再読する必要が出てくることがあるんですね。でも、一度読んだテキストを繰り返し読むのは、精神的に結構シンドイです。
そういうときにこそ、復習したい項目のウェブ動画を見るのが良いのかなと。テキストと同じ項目を説明するのでも、字面で読むのと講師の解説動画を見るのとでは印象が全く変わります。それを利用して、「復習」なのに「新鮮な気持ちで学べる」という効果があります。
さて、基礎テキストをさらに読み進めると、もう1つ別のアイコンが現れます。
こちらは「ウェブテスト」が用意されていることを示すアイコンです。先のウェブ動画同様、受講者限定のウェブメディア「学びオンラインプラス」等を利用することで、ウェブ上の練習問題を解くことができます。
ウェブテストは、一問一答形式のドリルになっています。ウェブテストを解くことにより、理解があいまいだった部分が明確になりますし、考える作業が脳を刺激して記憶が定着しやすくなります。
「ことあるごとに問題を解く」ことは宅建試験の学習ではかなり重要です。1問1問を切り取ってみれば、たいした効果は感じないかもしれません。
でも、積み重ねていくことで学習効果はかなりのものになります。「テキストを読みながらウェブテストをマメに解いた人」と、「なんとなくテキストを読むだけだった人」とでは、最終的に理解度・定着度に大きな差が出てくることでしょう。
以上見たように、『基礎テキスト』は補助教材であるウェブ動画・ウェブテストと連携しています。ウェブ上のコンテンツであればスマートフォンで利用可能なので、出先の空き時間などに活用できます。
ウェブ上の補助教材を使いながら学習を進められることは、『基礎テキスト』を利用する大きなメリットの1つです。
ウェブ動画・ウェブテストがあることは分かったけど、実際のところ充実度はどうなの?と気になる人もいると思います。
私の感想ですが、かなり充実していると思いますよ。と、主観で言っても伝わりにくいかもしれないので「数字」で見てみましょう。ウェブ動画とウェブテストの「数」を数えて下の表にまとめました。
ウェブ動画 | ウェブテスト | |
---|---|---|
基礎テキスト1 | 51本 | 259問 |
基礎テキスト2 | 56本 | 262問 |
基礎テキスト3 | 34本 | 313問 |
合計 | 141本 | 834問 |
いかがでしょうか。これだけの動画本数・問題数があれば、「不足して困る」ということは絶対に無いと思います。
日々の学習にガンガン活用すれば、合格レベルの知識対策はバッチリ可能です。
コンパクトな3巻構成で、持ち運びも通読も楽々
ユーキャン宅建通信講座の『基礎テキスト』は、3巻に分かれています。サイズもA5版と小さめ。コンパクトです。
「これくらい軽めのサイズ感なら、勉強があまり好きじゃない自分でも読めるかも?」と思わせてくれます。
これに対し、市販テキストの場合は「ぶ厚さを感じさせる1巻構成」の場合も多いです。一目見ただけで「こんなボリュームのテキストは読める気がしない」とイヤになってしまいます。
ユーキャン宅建通信講座は、余分な記述を減らしてスッキリさせてあり、楽な気持ちで学習を進められるのがメリットです。
それだけではありません。実際、コンパクトなテキストは持ち運びにも便利です。
重たいテキストを毎日カバンに入れていたら、それこそ通勤・通学時に開くのもおっくうになってしまうでしょう。ユーキャン宅建講座のテキストであれば、カバンに1冊入っていても、存在を感じない程度。
どこにでも持って行けるので、スキマ時間の学習にも積極的になれます。このことは結果的に得点を多くとることにつながり、ひいては合格につながっていくと言えます。
ユーキャン宅建講座『基礎テキスト』のデメリット
ユーキャン宅建通信講座のデメリットといえば…
スバリ言いますが、「遊び心がほとんどないこと」です。
これはユーキャン宅建通信講座の教材全般に言えることなのですが、良くも悪くも「真面目」なんですよね。宅建の合格に必要なことは書いてあるけど、それ以外のことは全く書いていない、といっても良いでしょう。
フォーサイトと比べてみると明白です
この点は、同じ価格帯の通信講座であるフォーサイト宅建士講座だと様子が違います。
フォーサイトの場合、テキストには「コラム」という息抜きコーナーがあったり、講義動画にも「COFFEE BREAK」(コーヒーブレイク)という講師のお喋りコーナーがあったりします。(フォーサイト・ユーキャン比較記事でも触れた通りです。)
ユーキャンだと、そういった「寄り道」の要素がありません。ひたすらストイックに学習を続ける感じ。
個人的には、ちょっと息がつまってしまうと感じるので、その点がデメリットかなと思いました(^^;)
ただ、感じ方は人によります
とはいえ、そんな生真面目な雰囲気は、人により「良い」と感じることもあると思います。
実際、寄り道などは無いほうがテキスト等の分量が減り、ひいては学習に費やす時間も少なくて済むわけです。
このあたりは、個々人の好みで評価が分かれてくるところだと思います。あなたは「寄り道」の有るのと無いのは、どちらが好きですか?
もしあなたが「学習以外の要素は、どちらかと言えば不要。最速最短で宅建を極めて合格したい」という気概を持っているなら、ユーキャンのストイックな雰囲気はむしろメリットになると思います。
ぜひ、ユーキャンが自分にとって合いそうかどうか、考えてみていただければと思います。
まとめ:『基礎テキスト』は、使って後悔しません
この記事では、ユーキャン宅建通信講座の『基礎テキスト』について、メリット・デメリットをご紹介してきました。
メリットは次の3点です。
- 分かりやすさを最大限重視した解説がなされている
- ウェブ連携が理解・記憶を促進してくれる
- コンパクトな3巻構成で、持ち運びも通読も楽々
メリットが色々あるのと比較して、デメリットは1点のみと少ないです。デメリットは「遊び心があまりない」という点なのですが、この特徴は人によってはむしろ良いものと受け止めることもあると思います。
いずれにしても、ユーキャン宅建通信講座のテキストは、長年に渡って合格者を輩出し続けてきた実績を持っており、信頼度は抜群です。
内容は全体を通して洗練されていて読みやすく、積極的に勉強したくなるくらい。個人的には「使って後悔しないテキストNo.1」だと思っています。
自分に合いそうだなと思えた人は、ユーキャン宅建通信講座に申し込んで、合格への第一歩を踏み出していただければと思います。
ではこの辺で!
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