宅建試験に独学で一発合格した宅建士杉山貴隆です。
今回はこんな疑問に答えます。
就職・転職のために宅建士の勉強を数年間続けてる。毎年受験しているけど、全然合格しそうにない。
もう絶望しか感じない。宅建は諦めたほうがいいのかも…
何年も何年も、お金も時間もかけて死にもの狂いで勉強しているのに、毎回不合格という結果に終わってしまうと辛いですよね。
今回は宅建士になることを諦めようとしている方へ「こう考えてみてはどうか」「こういう手もある」という提案のメッセージを送りたいと思います。参考にしてみてください。
宅建以外に目を向けてみる
私が伝えたいことはただ1つです。宅建以外にも道は無限にあります! 宅建なんて諦めちゃえばいいんです。
もし私が資格対策予備校の講師なら、あなたに宅建を諦めさせないために「来年もう1度頑張ろう!」と勇気づけていたかもしれません(受験生を引き留めて受講料を支払ってもらうのが予備校の商売ですので)。
でも私は予備校講師ではありません。だから本音でお伝えします。宅建なんて捨ててもいい。
なぜ捨てても良いと言えるのか?
「こっちは必死で頑張ってきたんだ!そんな簡単に捨てられるか!」
そう言いたくなるかもしれません。気持ちはよくわかります。年単位で時間をかけて宅建の勉強を続けてきたのですから、はいそうですかと諦めるなんてできませんよね。
でもあなたは本音ではどう思っているのでしょうか。「本当は宅建にはあまり興味が無い」「できることならもう勉強はやめたい」と思っていたりするのではないでしょうか。
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ここで少し視点を変えましょう。宅建試験に合格する人がどんな人か知っていますか。少なくとも私の観測範囲では不動産取引や不動産の法律に強い興味関心を持っている人ばかりです。
中には「法律全般に興味があって、最終的には日本最難関の国家試験である司法試験の合格を目指している。その最初の一歩として宅建を受験する」なんて人までいます。
宅建試験を受験するとき、あなたのライバルは不動産取引や法律のことに情熱を燃やす日本中の人々です。そんな人たちにあなたは対抗できるのでしょうか?「さすがにそこまでの熱量は自分には無い…」と思う人は少なくないと思います。
宅建試験の合格率は例年たったの15%前後です。実際には上記のように情熱を燃やしている人たちですら落ちることがあるくらい狭き門となっています。
そんな世界で競争をするとなれば宅建に対して十分なモチベーションを持っていない人が勝つのは根本的に難しい。そう言わざるを得ません。
そもそも勝てない可能性が高いんだとしたら勉強を続ける意味もなくなってきます。だから捨てても良い。それが私の意見です。
宅建を捨てて、どうするのか?
でも宅建を諦めた後はどうしろと言うのか? そう思いますよね。簡単です。あなたはあなたが情熱を注げる分野に注力すれば良いんです。
そうしたほうが絶対に幸せになれます。たとえば以下のように考えてみてください。
ゲームが好きな人は稼げる人材の卵
仮にあなたがゲーム好きだったとしましょう。ゲームは大好きで毎日やっているし、やろうと思えば一日中やることもできる。
つまりあなたはゲームに対して人並み以上の熱意を持っています。とすればあなたが目指すべきは宅建取得ではなくゲーム業界への就職・転職です。
普通に考えてゲーム好きならゲームの世界で生きていくほうが確実に幸福度が上がります。ゲーム業界には求人もたくさんありますから食べていくことはできるでしょう。
「ゲームを製作する」という観点でいうとプログラミングの能力があれば大変有利です。求人応募の前にプログラミングの勉強をしてみるのも手だと思います。
英語ができれば引く手あまた
英語でコミュニケーションをとることが好きだな、興味があるなと思うあなたは英会話の能力を伸ばせばOK。日本では英語ができれば引く手あまたです。今よりもっと良い勤め先に転職できる可能性がグッと上がります。
ファッションで稼ぐ道もたくさん
宅建に比べたら何百倍もファッションのことに興味があるという人もいるでしょう。そういう人はファッションの職種に目を向けてみてください。
ファッション・アパレル業界は人手不足です。あなたがその分野で活躍したいと願って行動すればきっと叶います。
料理や家事全般が得意な人も稼げる
料理が好きな人もいるでしょう。主婦・主夫を何年も続けているなら、家事そのものに熱意をもっている人も多いと思います。そんな人は今後の時間と労力を家事代行業に注いでみてはいかがでしょうか。
情熱を持っている人が勝つ
今回私が伝えたいことはどんな分野でも情熱を持っている人が勝つということです。
私は宅建に関してはおそらくあなたよりも情熱を持ってきました。だからこそ宅建試験に合格できましたし、このブログでも100を超える数の記事を書いてきています。
逆に上にあげた「ゲーム」「英語」「ファッション」「家事」にはほとんど関心がありません。これらの分野に情熱を持っている人には、私は知識・技術ともに全く太刀打ちできないと思います。
他の分野でも同じです。あなたが情熱を注いでいることについて私は絶対にかないません。
世の中そんなもので、人それぞれ情熱を注げる領域が異なっています。そしてどの分野でも勝利をおさめるのはその分野のことに熱意をもって取り組める人です。
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なぜ情熱があると勝てるのかと言えば答えは簡単で、自分の好きなことや得意なことに打ち込めば人は時間も忘れて夢中になり、生産性が最大化するからです。
他人から見れば大変そうな作業でも、本人は情熱に突き動かされているだけなのでそれほど大変とは思いません。だから圧倒的な成果を上げられます。
とすれば、もしあなたが宅建に情熱を持てないなら早めに損切りをするべきです。そしてあなた自身が情熱を持っている何かにこれからの人生をささげればいい。
自分の心に素直になって、本当は何をしたいのかもう1度考えてみてください。心から望むやりたいことに、たとえば次の数年間を賭けましょう。きっとその分野のスペシャリストとして生まれ変われるはず。
少しでも望みがあるなら諦めたくない場合
「確かに熱意を持てる分野は他にある。でもそう簡単な道ではないだろうし、少しでも合格の望みがあるなら宅建を諦めたくはない。何か良い方法はないだろうか…」
そう思った方もいるかもしれません。そうですよね。情熱を注げる何かがあるといっても、そう簡単に方向転換できないという人も多いと思います。
とすれば、宅建取得を完全に諦めてしまうのではなく何か合格の手掛かりになるようなものを模索してみるのが良さそうです。1つ私から提案できることとして次の記事を読んでみるのはどうでしょうか。
こちらの記事では宅建試験に4回落ちた後、勉強方法を見直して5回目の受験で合格した人の話を紹介しています。
しかもとても大きなハンディキャップを背負って受験を続けていた人の体験談です。読んでいただくと、今のあなたに必要なのは学習方法の見直しであるとわかると思います。
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学習方法をどのように見直せば良いでしょうか。これもあくまでひとつの提案ですが、 独学で一発合格した私の勉強法の記事を参考にしてみてください。
もっと色々な記事を読んでみたいと思った場合は「独学で宅建士」カテゴリーに分類している記事に目を通してほしいです。
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とはいえ独学で宅建試験の合格を目指すのはそれになりに険しい道のりとなります。先にも触れたように合格率は約15%で、10人中1人か2人しか受からないほどの厳しい試験だからです。
そこで多くの人が通信講座を合格の助けにしています。そういうものに頼るのも1つの手です。
私は通信講座を研究するため、複数の宅建試験対策講座を身銭を切って受講しました。その結果、フォーサイト宅建士講座とスタディング宅建士講座が最も合格に近づきやすい講座であると確信しています。
これらの講座をまだ使ったことがない場合は次のレビュー記事なども参考に受講を検討してみることを勧めます。
もし「自分に合っていそうだな」と思えたら、どちらの講座も体験利用ができますので無料の範囲で少し使ってみると良いでしょう。
簡単ですが、今後も宅建の勉強を続けていく場合に参考になりそうな情報をお伝えしました。少しでも助けになればと思います。
この記事のまとめ
今回は宅建を諦めかけている方にメッセージを送りました。要点を復習すると次の通りです。
- 宅建以外にも道は無限にある。宅建なんて捨ててもいい
- あなたに向いていること・得意なこと・情熱を持てることに注力すれば勝てる
- 少しでも合格の希望があるなら諦めたく、という人は勉強方法の見直しを進めよう
宅建なんてあなたが人生を生きていく上での数ある手段・きっかけの1つに過ぎません。だから諦めたって良いんです。あなたの真価を発揮できるのは他の領域かもしれないのですから。
もし「いや、まだ諦めない。もう少し頑張りたい」と感じるのなら、勉強方法を見直しつつもう1度トライしていきましょう。どちらの道を選んでも大丈夫です。宅建の勉強を続けられたあなたなら、次の一歩もきっとうまく踏み出せます。
以上、参考になれば嬉しいです。
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この記事は「宅建試験入門」カテゴリーの最後の記事となっています。他のカテゴリーもぜひチェックしてください。
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