宅建の無料教材のおすすめは?合格者が厳選した8つを紹介【講義動画・テキスト・過去問アプリ・予想模試】

独学で宅建士

宅建試験に独学で一発合格した宅建士杉山貴隆です。

「宅建試験の独学用テキストや問題集を買いたいけど、どうしてもお金が無い…」という人もいると思います。私自身、宅建を受験した当時は失業していて全くお金がありませんでしたので、その状況はとてもよく理解できます。

そこでこの記事では無料で学べる宅建試験の対策教材を8件紹介します。インターネットで無料で手に入る教材のうち、講義動画・テキスト・過去問アプリ・予想模試の4種類から各2つを厳選しました。

取り上げるものはいずれも無料教材として最高の品質を備えていて自信を持ってオススメできるものです。ぜひ参考にしてみてください。

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無料の講義動画2選

はじめに宅建試験対策用に収録された無料の講義動画を紹介します。

資格対策の講義(授業)を無料で見れるなんて、こんなにありがたいことはないですね。講師の厚意に甘えてたくさん勉強させてもらいましょう。

あこ課長の宅建講座

無料講義動画の1つめはあこ課長の宅建講座です。不動産会社に15年以上勤務し新人教育を担当しているあこ課長がYouTubeで講義を配信しています。

最大の特徴は「1回あたり約10分という視聴しやすさ」「可愛らしく耳になじむ声」「動画を視聴した後はテキスト代わりにブログを読んで勉強できる」といった圧倒的親切さです。

2020年1月からYouTubeを開始したあこ課長は1年間で約230の動画を投稿しました。宅建業法・権利関係といった主要科目の解説から学習方法・ごろあわせ・不動産実務の紹介まで、かゆいところに手が届くラインナップになっています。

ぜひ一度聞いてみてください。

INFO

あこ課長はなぜ無料で講義動画を配信しているのでしょうか?

明記されていないのでわかりませんが「撮影した講義動画を社内向けの研修資料として使っているのではないか?」と推測しています。

というのもあこ課長は新人教育を担当しているとのこと。そして不動産会社は新しい従業員に宅建資格をとってもらうため研修を行うことが珍しくないからです。

ゆーき大学

無料講義動画の2つめはマジでイケてる宅建講座 ゆーき大学です。

慶應義塾大学卒、宅建試験・行政書士試験・司法書士試験に合格済みのゆーき先生が一発合格を目指せる講義動画を配信しています。

宅建試験の全範囲をおさえた充実の講座となっています。再生リストで科目別に整理されているので視聴しやすいです。

2023年版の講義の回数は次の通り。

科目名回数
宅建業法全16回
民法全20回
法令上の制限全15回
税その他全7回

ゆーき大学の講義のクオリティの高さはTwitterなどのSNSでも評判です。ぜひ1度視聴してみてください。

INFO

ゆーき先生はなぜ無料で講義動画を配信しているのでしょうか?

ゆーき大学では学習用の独自教材として「神ノート」を製作・販売しています。市販の教材と無料動画の組み合わせでも良いけれど、効率的に勉強したい方は「神ノート」を購入して使ってね、というスタンスのようです。

無料のテキスト2選

次に宅建試験対策用に作成された無料のテキストを厳選して紹介します。

ダウンロードして印刷するのは面倒なのでスマホで読めるもの限定です。

幸せに宅建に合格する方法

無料テキストの1つめは幸せに宅建に合格する方法 宅建解説です。

幸せに宅建に合格する方法

幸せに宅建に合格する方法は2005年頃に解説されたサイトです。最近リニューアルして見やすくなりました。宅建試験に関係する情報が膨大に載っていて、無料テキストはその一部という位置づけです。

無料テキストの特徴は次の通り。

  • 宅建試験の全範囲をわかりやすい言葉で丁寧に解説している
  • 重要部分は太文字や赤文字で記してあり、メリハリがきいている
  • 1ページ読むと、下部に関連する過去問が掲載されており、本試験でどのように出題されるのかがつかみやすい

文章・記述内容のクオリティが市販の有料テキストにも全く劣らない水準を保っています。地頭の良い人は本当にこのテキストのみでもインプット学習は十分、ということになってしまいそうです。

1点不足を感じるのは、図表・イラストがほとんど無いため視覚的に理解するのがやや難しいところです。この点以外は本当に市販テキストと同じくらいハイクオリティだと言って良いと思います。

「幸せに宅建に合格する方法」の無料テキストはこちらからどうぞ。

科目別のリンクはこちら。

INFO

「幸せに宅建に合格する方法」のテキストはなぜ無料公開されているのでしょうか?

調べたところ、テキストを含めサイトの内容が気に入ったら宅建インプリ(宅建合格インプリンティング)というオリジナル教材を買ってくださいね、というスタンスで無料公開をしているようです。

宅建インプリは宅建試験で出題される条文と判例をやさしくまとめたメールサポート付き教材となっています。

LETOS

無料テキストの2つめはLETOSの無料テキストです。

LETOSの無料テキスト

LETOSは小野一輝氏が運営する宅建講座で、講座の一部として無料テキストを提供しています。ちなみに小野先生は動画も出しているので視聴したのですが、若くてハツラツとした感じの爽やかな先生でした。

無料テキストの特徴は次の通りです。

  • 宅建試験の全範囲を論点別に解説している
  • 1ページが簡潔に短く書かれており、スキマ時間を利用して勉強するのに適している
  • イラスト・図表が適度に盛り込まれている

こちらのテキストの強みはイラスト等の視覚要素が要所要所で使われていること。たとえば民法の「本人」「相手方」「第三者」など一度に関係者が多数出てくる場合は、やはりイラストの有る無しで理解のしやすさが大きく変わってきます。

LETOSのようなイラストを交えた解説は他の無料テキストではなかなか見ることができません。テキストを読みたい場合は下記からどうぞ。

一応上記のページがテキストのトップページなのですが、配下のページがどこにあるのかがいまひとつ分かりづらいです。各科目の目次ページへリンクを貼っておきます。

INFO

小野一輝先生はなぜテキストを無料公開しているのでしょうか?

調べてみたところ、テキストを含め無料公開しているコンテンツが気に入ったら有料版の「LETOS 個別指導プログラム プレミアムVer」を買ってくださいね!というスタンスのようです。

無料の過去問アプリ2選

続いて、宅建試験対策用に作成された無料の過去問アプリを厳選して紹介します。

トリップス合同会社の「宅建 過去問」

無料過去問アプリの1つめは合同会社トリップスの「宅建 過去問」アプリです。

トリップス合同会社の「宅建 過去問」アプリ

Appleのアプリストアで1万件以上の評価が付いている大人気のアプリとなっています。評価スコアも4.8とかなりの高評価です。

メニュー画面はこんな感じ。

トリップス合同会社の「宅建 過去問」メニュー画面

アプリの特徴は次の通り。

  • 過去問10年分を分野別・年度別に解ける
  • 分野別の出題形式は初心者向けの「一問一答」と中上級者向けの「四択問題」から選べる
  • 苦手な問題をまとめて解くための「チェック機能」つき

実際に使ってみると、サクサク問題が解けて使いやすいです。ただ画面下で広告が動いているのが若干目ざわりに感じてしまい、それが難点かなと思いました。

とはいえその点を含めて考えても無料とは思えないほど宅建対策に役立つアプリになっています。

INFO

合同会社トリップスはなぜ過去問アプリを無料提供しているのでしょうか?

トリップスはアプリを無料とする代わりに広告をつけて広告料で必要なお金をまかなっているようです。アプリが気に入ったら興味のある広告をタップしてあげると良いかもしれません。

スタケンの「宅建過去問題集」

無料過去問アプリの1つめはスタケンの「宅建過去問題集」アプリです。

スタケン

有料ウェブ講座「スタケン」用に開発されたアプリですが、スタケンを購入していなくても、誰でも無料でスマホにインストールして利用できます。過去問10年分以上の問題を演習可能です。

アプリの特徴は次の通り。

  • 「権利関係」「宅建業法」「法令制限」「税法その他」それぞれの分野ごとに解ける
  • 一問一答、四肢択一、過去問年度別、弱点攻略、ランダム出題など、自分に合った解き方を選べる
  • 掲示板機能で他の受講生と情報交換ができる

私も実際に使ってみたのですが、かなり使いやすいです。問題を解く作業がサクサク進み、解説の量もさっと読める絶妙な量に調整されていると感じました。

メニュー画面だけお見せするとこんな感じです。

スタケン 過去問アプリのメニュー

デザインも洗練されていてセンスが良く、私は一目で好きになりました。アプリダウンロードは次のページのメニュー「アプリ」からどうぞ。

INFO

スタケンはアプリは無料で誰でも使えるのですが、先にも触れた通り講座全体としては有料です。具体的には講義動画・テキスト・学習マニュアルといった部分が有料の範囲となっています。

有料講座としてはかなり安いほうなので、アプリが気に入ったらスタケン本体を購入・利用してみるとよいでしょう。

無料の予想模試2選

最後に、宅建試験対策用に作成された無料の予想模試を厳選して紹介します。

他の記事でも何度もお伝えしていますが、宅建試験の対策として予想模試を解いておくことは非常に重要です。

そして予想模試すらも無料で提供されているものがあります。ありがたく利用しましょう。

住宅新報社の予想模試

無料予想模試の1つめは住宅新報社の予想模試です。

住宅新報は不動産や住宅関連のニュースを専門的に配信しているメディアです。昔から宅建関連の教材としてパーフェクト宅建シリーズを出版しているのでなじみがある人もいるでしょう。

そんな住宅新報社が作成した予想模試を先に紹介したスタケンアプリ内で利用できます。

スタケンアプリ内の住宅新報社の予想模試

試験2回分(合計100問)の予想模試が完全無料です。しかもアプリ上の予想模試なので自動で正解・不正解を判定してくれますし、解いた直後に自動表示される解説を読むこともできます。

広告も出ないので、使わせてもらう側としてはありがたい限りです。ぜひ利用しましょう。アプリダウンロードは次のページのメニュー「アプリ」からどうぞ。

LECの「0円模試」

無料予想模試の2つめはLECの0円模試です。

LECの「0円模試」

LECは例年、試験1回分50問の模試を無料で提供しています。自宅受験・会場受験のどちらかを選んで受験できます。

LECによると0円模試の特徴は次の4点です。

  • 全国規模で実施
  • 新作オリジナル問題を出題
  • 成績処理あり
  • 有料の模試と同じクオリティ

厳密に言うと「予想模試」ではなくただの「模擬試験」なので、出題予想という側面に大きな期待はできません。それでも大手資格対策予備校LECが作成した模試を試験の直前期に受けることで、得点力の向上が図れることは間違いないでしょう。

INFO

LECはなぜ0円模試を無料で提供しているのでしょうか? 先の資格スクエア同様、LECもこの機会に無料で試してもらい、今後の受講生の獲得を目指しているものと思われます。

もちろん有料受講生になる・ならないは自由です。安心して0円模試を利用してくださいね。

この記事のまとめ

今回は宅建の無料教材を厳選して8件紹介してきました。

8件を下に再掲します。

インプット教材としては「講義動画」「テキスト」が、アウトプット教材としては「過去問アプリ」「予想模試」がそろっていますので、1円もかけずに独学をすることも可能です。

ただし提供元がバラバラであるため、当然ながら教材の方針は一貫しているとは言えません。教材間の相乗効果も期待しにくい面があるので、そこを理解した上で利用するようにしましょう。

なお、もし今後「少しお金をかけてもいいから、教材がそろっていて合格実績のある講座で学習したい」と思い直したら、当ブログではフォーサイト宅建士講座スタディング宅建士講座を特にオススメしているので、思い出していただければと思います。

私が実際に購入・受講してレビュー記事を書いていますのでそちらも参考に。

【口コミ評判】フォーサイト宅建士講座を受講して分かったこと
【宅建士合格ブログ】フォーサイト宅建士講座を実際に受講してレビューします。他講座との比較や最安値で購入する方法も解説。
【口コミ評判】スタディング宅建士講座を受講してわかったこと
【宅建士合格ブログ】スタディング宅建士講座を実際に受講して使用感をお伝えしつつ、よくある質問に答えます。

どちらの講座も「無料お試し」が用意されています。興味が出てきたら使い勝手を体験してみてください。

以上、参考になれば嬉しいです。

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