宅建試験に一発合格済みの宅建士杉山貴隆です。
今回は2023年度(令和5年度)宅建試験の申し込み方法と注意点を解説します。といっても手続きの枝葉の部分を事細かに説明することはしません。
その代わり短い時間で申し込みの全体像や流れをざっくりと把握することを重視しました。この記事を読んでいただき、次の行動を起こすきっかけにしていただければ嬉しいです。
宅建試験の申し込み方法
宅建試験の申し込み方法には大きく分けて2つのやり方があります。
- インターネット申し込み
- 郵送申し込み
ネットで申し込むか郵送で申し込むかによって手続きの手順や流れが大きく変わります。さらに重要なことに申し込みができる期間も変わるんです。以下では2つの手順について順番に解説していきます。
インターネット申し込み
インターネット申し込みは試験実施団体である一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)のサイトを通じて申し込むやり方です。PCを使ってオンラインで申し込みできます。
受験申込期間
2023年度宅建試験のインターネット申し込み受付期間は2023年7月3日(月)9時30分から2023年7月19日(水)21時59分までです。
必要なもの
申し込みには少なくとも次のものが必要です。
- Windows PCまたはスマートフォン(iPhone・Androidいずれも可)
- スマホやデジカメで撮った顔写真の画像データ(JPEG形式のみ)
上記のほか、クレカ決済を希望する場合は本人名義のクレジットカードが必要です。またいわゆる5問免除を希望する場合は登録講習修了者証明書が必要です。
手続きの流れ
インターネット申し込みの手続きは以下の流れで進めます。
- RETIOのサイト上で申し込み情報を入力する
- RETIOのサイト上で試験会場と決済方法を選択する
- 選択した決済方法で受験手数料を支払う
より詳しくは次のページの中段にあるフローチャートを確認してください。
⇒ 【RETIO】インターネットによる宅地建物取引士資格試験案内
決済方法
クレジットカード決済・コンビニ決済が可能です。ちなみに受験手数料は8,200円、事務手数料は264円、合計8,264円を支払う必要があります。
注意点
インターネット申し込みで気を付けたい点が2点あります。1つめは利用環境にある程度縛りがあることです。
- パソコンの場合
- Windows 10以降(ブラウザはEdgeまたはChrome)
- iPhoneの場合
- iOS 14以降(ブラウザはSafari)
- Androidの場合
- Android 7.0以降(ブラウザはChrome)
上記の推奨環境でなくても画面を操作して申し込みできるかもしれません。しかし正常に申し込みできる保証はないので、推奨環境を満たせない場合は郵送申し込みにしておくのが無難です。
注意点の2つめは登録講習修了者(いわゆる5問免除の希望者)はインターネット申し込みができない場合があることです。次のいずれかに当てはまる登録講習修了者はインターネット申し込みができない可能性が高いです。
- 6月~7月修了の登録講習を受講した人
- 登録講習修了者証明書の氏名と受験申込時点の氏名が異なる人
- 登録講習機関から試験実施団体RETIOへの登録講習修了データの提供を承諾しなかった人
心当たりがある方は郵送申し込みを優先的に検討しましょう。
郵送申し込み
郵送申し込みは試験案内(申込書)を郵送することで申し込むやり方です。試験案内(申込書)は全国の宅建協会や大きめの書店で配布しています。
試験案内(申込書)の配布場所となっている書店や団体は次のページで都道府県ごとに確認できます。
なお試験案内(申込書)を郵送で受け取ることも可能です。この場合、各地の宅建協会に請求します。詳細は次のページのFAQで確認してください。
試験案内(申込書)の内容は都道府県によって異なります。したがって以下で示す情報も一般的なものにとどまります。地域によっては当てはまらないことがあり得るため、必ず試験案内(申込書)の記載に従って手続きを進めてください。
申込書配布期間・受験申込期間
2023年度宅建試験の試験案内(申込書)の配布期間は2023年7月3日(月)から2023年7月31日(月)までです。
2023年度宅建試験の郵送申し込み受付期間は配布期間と同じく2023年7月3日(月)から2023年7月31日(月)までです。
例年、インターネット申し込みより長めの期間が設定されています。
必要なもの
申し込みには少なくとも次のものが必要です。
- 試験案内(申込書)
- 顔写真
顔写真のサイズはパスポート申請用サイズであり、具体的には次のように規定されています。
- 縦4.5cm
- 横3.5cm
- 頭頂からあごまでが長さ3.2cm以上3.6cm以下
上記以外にいわゆる5問免除を希望する場合は登録講習修了者証明書が必要です。
手続きの流れ
郵送申し込みの手続きは以下の流れで進めます。
- 申込書を入手する
- 申込書を記入する
- ゆうちょ銀行で受験手数料を払い込む
- 払い込み時の「ご利用明細票」または「振替払込受付証明書」を申込書に貼る
- 郵便局の窓口へ行き簡易書留で郵送する
決済方法
受験手数料は郵便局(ゆうちょ銀行)のATMまたは貯金窓口で払い込みます。
払い込み時に受け取るご利用明細票(←ATMの場合)または受付印を受けた振替払込受付証明書(←窓口の場合)を申込書の所定の位置に貼る必要があります。受験手数料は8,200円です。
注意点
郵送申し込みで特に気を付けたいのは消印です。宛先に届いた申込書のうち消印が申し込み受付期間中のもののみが受け付けされることになっています。
申し込み受付期間を過ぎた消印のものは受け付けされません。そうならないよう余裕をもって郵送の手続きをとりましょう。どうしても申し込み受付期間最終日やその数日前に郵送する場合は消印が期間内のものになるかどうかを入念に確認してください。
どちらの方法が良いのか
インターネット申し込みは便利ですが、郵送申し込みに比べてやや制約・条件が多いためパソコン・スマートフォンの操作に慣れていない人は避けておくのが無難です。
普段からインターネットに親しんでいて「宅建試験をネットで申し込むことに全く不安は感じない。問題無くできるはずだ」と思える人だけインターネット申し込みを選ぶと良いでしょう。そうでなければ郵送申し込みを選んでください。
よくある質問
最後に宅建試験の申し込みに関するよくある質問とその回答です。
受験申込書はどこで受け取れる?
試験案内(申込書)の配布場所となっている書店や団体は次のページで都道府県ごとに確認できます。
5問免除(5点免除)の申し込み方法は?
5問免除で受験したい場合は受験申し込みを進める中で「一般受験者(50問)」ではなく「登録講習修了者(45問)」を選択すればOKです。
その際登録講習機関の登録番号・修了番号・修了試験合格年月日の情報が必要になります。登録講習修了者証明書を用意しておきましょう。
なお一定の条件に当てはまる登録講習修了者はインターネット申し込みができません。詳細は次のページで確認できます。
⇒ 【RETIO】インターネットによる宅地建物取引士資格試験案内 ※ページ下段「登録講習修了者(いわゆる「5問免除」)へのご注意」参照
申し込みを忘れた場合は?
申し込みするのを忘れて申し込み受付期間を過ぎてしまった場合はどんな理由があっても当該年度の申し込みはできません。次年度の申し込み受付期間を待ちましょう。
8月に申し込みできないの?
できません。来年度の受付期間を待ちましょう。
受付されたかどうか確認する方法は?
宅建試験の受験申し込みが不備無く受け付けされたかどうかは試験会場通知が届くかどうかで判断します。
不備が無ければ8月下旬頃に試験会場通知が送られてきます。なので試験会場通知が届いた場合は申し込みが受け付けされたと判断してOKです。
不備があった場合はどうなる?
不備があった場合は申し込みが受理されません。結果として受験できなくなる可能性もありますが、不備を是正して再度申し込めば受験できるかもしれません。
不備がありそうだと気づいた場合は宅建試験の協力機関に問い合わせをして指示に従いましょう。
⇒ 【RETIO】宅建試験 都道府県ごとの問い合わせ先(協力機関一覧)
あらかじめ試験会場を知りたい
インターネット申し込みをする場合、希望の試験会場を選択できます。
郵送申し込みの場合は試験会場を指定できませんが、住んでいる場所に近い会場が割り当てられるのが原則です。ただし申込書の先着順ですので早めに申込書を郵送しましょう。
申し込みに関する問い合わせ先は?
都道府県ごとの協力機関が問い合わせ先となっています。
⇒ 【RETIO】宅建試験 都道府県ごとの問い合わせ先(協力機関一覧)
申込書は無料?
試験案内(申込書)は無料です。
申込書の書き方は?
試験案内(申込書)は都道府県ごとに内容が異なるため書き方を示すのは困難です。試験案内(申込書)で指示されている書き方に従いましょう。
この記事のまとめ
今回は宅建試験の受験申し込み方法を解説しました。この記事の要点を復習すると次の通りです。
- 申し込み方法にはインターネット申し込みと郵送申し込みがあり、受付期間や手順が異なる
- PC・スマホの操作やインターネットに慣れている人はインターネット申し込みが便利。ただし一定の要件に該当する登録講習修了者はインターネット申し込み不可なので注意
- PC・スマホの操作やインターネットに不慣れな人は郵送申し込みがおすすめ。簡易書留による送付が必要なこと、受付期間内の消印が必須となることに注意
受付期間の終了間近に慌てて申し込もうとするのは不備のもとです。受付期間が始まったら速やかに手続きを済ませ、気持ちを落ち着けて受験勉強を再開しましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
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次回は宅建試験の勉強の始め方について、一発合格した私の経験からお伝えします。下のブログカードをタップすると移動できます。