宅建試験一発合格済みの宅建士杉山貴隆です。
今回は宅建試験対策のWEB講座についてまとめます。具体的には次の4点を中心にお伝えします。
- WEB講座とは何か
- 具体的にどんな講座があるのか
- あなた自身が講座を選ぶときに大切にしてほしい比較基準
- 当ブログ運営者によるおすすめ講座
この記事を一読していただければ宅建のWEB講座のことがバッチリつかめるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
宅建のWEB講座とは?
宅建のWEB講座とは宅建試験の合格や宅建士の資格取得を目的とした資格試験対策講座のうち、WEB(=インターネット)を通じて学習できるものを指します。
もう少し広い視点から言うと、資格対策の講座は通学講座(学校に通うタイプ)と通信講座(学校に通わないタイプ)に分けられるのですが、
WEB講座は通信講座の一種だと考えて良いでしょう。
従来の通信講座はテキスト・問題集やDVDといった教材が郵送で届いて、それを使って学習するのが一般的でした。近年、そういった伝統的な教材はインターネット上で利用できるWEBテキスト・WEB問題集・WEB講義動画に置き換わりつつあります。
このようにWEBを通じて勉強ができる仕組みを取り入れた通信講座がWEB講座なのです。
代表的な宅建WEB講座をリストアップ
宅建のWEB講座はいくつもの会社が提供しています。代表的な講座を3つのカテゴリーに分けてみました。
- 大手スクール系WEB講座
- LEC、TAC、日建学院、資格の大原など
- 大手通信教育系WEB講座
- ユーキャン、フォーサイト、アガルートなど
- ベンチャー系WEB講座
- スタディング、オンスク.JPなど
大手スクール系に分類しているのは有名な資格対策予備校のWEB講座です。
資格対策予備校は一種の学校なので通学講座をメインに提供しています。その一方、通学を選ぶのが難しい人向けに通信講座もやっていることがよくあるんです。その多くがWEB学習を取り入れた形、つまりWEB講座として開講されています。
大手通信教育系に分類しているのは有名な通信教育の会社のWEB講座です。
昔から通信教育に専念してきた会社が最近になってWEBへの転換を急速に進めています。従来の通信教育(教材・DVD等を郵送で提供するもの)との親和性は高く、蓄積してきた合格ノウハウがWEB講座でもそのまま活用されています。
ベンチャー系に分類しているのは初めからWEB講座に主眼を置いて設立された会社のWEB講座です。
比較的新しい講座が多く実績や知名度は大手の会社には及びません。その代わりAIなどの最新技術を導入した宅建講座を展開したり価格破壊と呼べるほど安価な講座を実現していたりします。
代表的なWEB講座について、以下でもう少し深堀りします。具体的には「特徴」「講座詳細ページとお試し利用ページへのリンク」を記します。特徴のところには私が気づいた注意点も含めています。
※講座詳細ページからお申し込みページへ移動することも可能です。
LECの宅建WEB講座
- WEB講座の数が多く、それらの中から自分に合ったものを選べる
- 動画ダウンロード・音声ダウンロードに対応
- 動画ダウンロードの回数制限に注意 [参考]
TACの宅建WEB講座
- 教材のコンパクトさが最大の魅力
- 宅建士スマトレアプリで学習できる
- 受講料のほかに別途入会金が必要
日建学院のWEB講座
- 不動産系資格に強い日建学院のWEB講座
- 7,000分以上の動画講義と約1,000問の問題演習
- 学習期間は約9ヵ月必要
資格の大原の宅建WEB講座
- 「合格確実圏内の40問正解」を目指す講座
- 「合格Webアプリ」で講義動画をダウンロードできる
- 宅建士講座の合格実績の掲載が無い(他資格については合格実績の掲載がある)
ユーキャンの宅建WEB講座
- 30年以上続く宅建講座の一部をWEBに移行したもの
- WEBテキスト(デジタルテキスト)をスマホやタブレットで利用できる
- 体験利用ができない(2023年5月現在)
フォーサイトの宅建WEB講座
アガルートの宅建WEB講座
- 複数人の講師による盤石な指導体制
- 無料・回数無制限の質問制度が人気
- 問題演習機能がない
スタディングの宅建WEB講座
- WEBテキスト・講義動画・過去問演習システムが充実
- 紙の教材不要、スマホ1台で学習が完結
- 高品質なのに圧倒的に価格が安い
無料の宅建WEB講座はあるの?
宅建のWEB講座の中には無料で提供されているものもあります。といっても基本的には一部だけ無料という感じです。
「入門講義をネット上で無料公開しているので、気に入ったら他の部分を買ってください」というものが多くなっています。代表的なものを以下に挙げます。
タキザワ宅建予備校
※2022年度より最初の1か月のみ無料、その後は月額制に移行する形態に変更されました。下記は2021年度までの情報です。
- 全48時間の講義動画とテキストをインターネット上で完全無料公開
- 「質問掲示板」も無料利用可能
- 宅建基本講座以外の講座は有料
宅建みやざき塾
- 日建学院で長年教鞭をとる実力派講師
- 講義動画をYouTubeで公開、登録不要で誰でも視聴可
- 東京などで開催される生講義やDVD・問題集等は有料
宅建WEB講座の比較の基準
ここまで見てきたように数多くの宅建WEB講座がありますが、あなたがそれらを比較検討する際に使ってほしい基準が3つあります。
- 無料講座を選ばない
- WEBで学習が完結するものを選ぶ
- ランキングや口コミは参考程度(無料体験を活用しよう)
以下で順番に見ていきましょう。
無料講座を選ばない
宅建のWEB講座を比較する際の基準の1つめは無料の講座を選ばないことです。その理由は2つ。
- 無料の講座は合格に必要なものがパッケージになっていないから
- お金を払わないで得たものに対してはあなた自身が必死になれないから
まず「無料の講座は合格に必要なものがパッケージになっていない」について説明します。
先にも少し触れたように無料WEB講座は基本的な講義だけ無料で、その他の応用的な講義や問題集・模試といったものは別途有料になっているパターンがほとんどです。
最初は無料でも後で個々に購入すると高くついたりしますし、どれが必要でどれが必要でないかを考える時間や購入手続きの手間もかかります。
宅建試験の受験をすると決めたのなら必要なものを1回で購入して、その後は試験勉強に集中しましょう。そのためにも最初から必要なものがパッケージになった有料講座を買うのがおすすめです。
* * *
次に「お金を払わないで得たものに対してはあなた自身が必死になれない」について説明します。人間とは不思議なものでタダで手に入れたものには執着しないものです。
逆にお金を払って手に入れたものについてはその金額分の利益を回収しようと食らいつき、吸収できるものを全て吸収しようとします。あなたもそんな経験があるのではないでしょうか。
「宅建試験に合格して宅建士になる」というゴールを改めて見据えたとき、そこへたどり着くのに最も効果的なのはお金を払ってでも自分の心を本気モードに変えることです。
無料の教材では私たちの心は本気になりません。自分自身の未来のためにぜひ今回はお金を使ってください。そうして入手した有料WEB講座で心の導火線に火をつけましょう。
WEBで学習が完結するものを選ぶ
宅建のWEB講座を比較する際の基準の2つめはWEBで学習が完結するものを選ぶことです。
WEB講座という名前がついていても実は紙の教材が大量に付属する講座が結構あります。それ自体は構わないのですが、問題はそういった紙の教材と同等のものがWEB上で利用できるかです。
WEB上でオンラインテキストや問題演習機能が利用できればベスト。紙のテキストや問題集を持ち歩かずともスマホまたはタブレット1台でいつでもどこでも学習できるようになります。
なぜWEBで学習が完結することを重視するのかというといつでもどこでも学習できることが試験勉強の進捗や効率を大きく左右するからです。
たとえばあなたが通勤に往復1時間かかっているとします。これから受験までの間、通勤中もスマホを使ってながら学習すると考えたらどうでしょうか。
1週間で5時間。1ヶ月で20時間もの学習時間を確保できますよね。20時間あればテキストを何十ページも読み進められますし、過去問だって数年分は解けるでしょう。
逆に「WEBで提供しているのは講義のみで、テキストや問題集は紙ベースで利用するタイプの講座」だと通勤時の学習はそう簡単ではなくなります。
やればできるかもしれませんがハードルが上がるため、おそらく継続できません。結果的に他の受験生に差をつけられることとなり、その積み重ねが不合格という結果につながっていきます。
以上の考慮からWEB講座を選ぶ際はテキストや問題演習などの教材をWEB上で利用できることを重視してください。
ランキングや口コミは参考程度(無料体験を活用しよう)
宅建のWEB講座を比較する際の基準の3つめはネット上にあるランキングや口コミは参考程度にとどめて無料体験を活用することです。
インターネット上の情報は確かに有益なものもありますが、無益なものやウソ・誇張・偏見も大量に混じっています。そして一読しただけでその情報が本当に価値のあるものかどうかを見極めるのは困難です。
ランキングや口コミといったものも全く同様であると私は考えています。事実、私からすれば信じられないくらい質の悪い宅建講座が大絶賛されていることも珍しくありません。
ネット上のランキング・口コミに関しては「そういう意見もあるのね」という程度にとどめておきましょう。その代わりに最も重視するべきはあなた自身の体験です。
あなた自身が無料の教材サンプルや無料のお試し講座を使ってみてください。そして心の中に湧いてくる感情や感想を大切にしましょう。
3つか4つ程度のWEB講座を体験利用してみると明確に違いのあることが分かるはずです(同時に、いかにWEB上の口コミがあてにならないかということもわかるはず)。
そしておそらく10講座も試さないうちにこの講座なら、きっと私の合格を任せられる!と心から思えるものに出会えます。
いくつか試した上で信頼できると分かった講座であれば安心して勉強に取り組めますし、試験が間近になっても自分と講座を信じて努力を続けられるでしょう。
他人に惑わされず自分の心の声に耳を傾けてください。そうするためにもサンプル教材の確認や講座のお試し利用に可能な限りの時間を割きましょう。
ブログ運営者のおすすめ宅建WEB講座
最後にこのブログを書いている宅建士杉山貴隆のおすすめ宅建WEB講座を紹介します。というのも私自身はこれまでに次のWEB講座を購入して受講した経験があるんです。
- フォーサイト宅建士講座
- スタディング宅建士講座
- アガルート宅建試験講座
- ユーキャン宅建士講座
- オンスク.JP宅建士講座
- 資格スクエア宅建士講座
※体験利用ではなく自腹で購入し受講しました。
その結果を端的に言うとフォーサイト宅建士講座とスタディング宅建士講座がWEB講座として圧倒的に質が高く合格を目指しやすい内容になっています。おすすめです。
詳細については、それぞれのレビュー記事に譲ります。ぜひ以下の記事を読んでみてください。
なおフォーサイト・スタディング以外の4つの講座のレビュー記事も書いています。次の通りです。
ここだけの話、私はフォーサイトとスタディングはサンプル教材や体験利用をした段階で「良さそうだ」と感じていました。実際に使ってみたら、やっぱり良かったです。
その他の3つはサンプル教材や体験利用の段階で「WEB講座としては微妙かも」と思っていました。実際に使ってみると、やっぱりフォーサイトやスタディングに比べると評価できない点がありました。
先にお伝えした「サンプル教材やお試し講座を利用しよう」という主張はそんな私の経験に基づいています。つまり「良さそう」「微妙かも」といったあいまいな印象が確信に変わります。
もちろん同じサンプル教材を使ったとしてもあなたの感じ方と私の感想が異なる可能性は大いにあります。なのでくどいようですが、ぜひ体験利用をした上で講座を決めていただければと思います。
この記事のまとめ
今回は「宅建のWEB講座とは?代表的10講座と比較基準・おすすめ講座」というテーマでお話ししてきました。
復習すると、宅建のWEB講座とは宅建試験の合格や宅建士の資格取得を目的とした資格試験対策講座のうちWEBを通じて学習できるものを指します。
WEB講座の代表例としてはLEC・TAC・日建学院・大原・ユーキャン・フォーサイト・資格スクエア・スタディング・タキザワ宅建予備校・宅建みやざき塾が挙げられます。
比較する際に意識してほしい基準は以下の3点です。
- 無料講座を選ばない
- WEBで学習が完結するものを選ぶ
- ランキングや口コミは参考程度(無料体験を活用しよう)
上記を踏まえた上で、当ブログ運営者のオススメWEB講座はフォーサイトとスタディングとなっています。
インターネットを通じて良質なテキストを読んだり問題演習をしたりできる良い時代になりました。あなたに合ったWEB講座を活用して宅建資格を勝ち取りましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。