フォーサイト宅建士講座を実際に購入・使用してレビューしている杉山貴隆です。
今回はフォーサイト宅建士講座を使って勉強するならこうやると良いよ!というおすすめの勉強法と進め方を紹介したいと思います。
ちなみに私は宅建試験に一発合格済みであることはもちろん、マンション管理の資格である管理業務主任者試験にも一発合格済みです。
宅建合格・管業合格を通じて「効率的に実力がついて合格しやすい勉強方法」を身に付けたのですが、フォーサイト宅建士講座はその方法を再現しやすい内容になっています。
以下で詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
本題に入る前に1点補足します。フォーサイト宅建士講座は教材の量がやや多いです。
そのため「どの教材で勉強するかを取捨選択したい」と考える人が結構います。また「確保できる学習時間が少ないため取捨選択せざるを得ない」という声も時々耳にします。
そのため以下では「取捨選択」を意識した勉強法・進め方を記しました。
つまり、フォーサイトのカリキュラムの中でも特に重要な部分は取り組み必須とし、その他の部分は余裕があれば実施するという方針です。
以上の補足を踏まえてお読みいただければ幸いです。
フォーサイト宅建士講座を使ったおすすめ勉強法・進め方
フォーサイト宅建士講座を使ったおすすめの勉強方法は簡潔にまとめると次の3ステップで進めていきます。
- ステップ1
- 講義動画で「インプット学習」
- ステップ2
- 過去問題集で「アウトプット学習」
- ステップ3
- 残りの教材+αで「直前対策」
※この記事ではインプット学習・アウトプット学習・直前対策の3ステップが可能なプラン「バリューセット2」(またはその拡張版である「バリューセット3」)を前提にしています。バリューセット2の解説記事はこちら。
イメージとしては、まず「インプット学習」で基礎知識を頭の中に入れます。次に頭の中にある知識を使って問題を解くという「アウトプット学習」をします。最後に試験1~2カ月前からの最後の仕上げとして「直前対策」をする、という感じの進め方です。
ステップごとに、順番に解説していきますね。
【ステップ1】講義動画でインプット学習
勉強法の最初の一歩として、フォーサイト宅建士講座の講義動画を活用してインプット学習を進めましょう。
インプット学習は宅建試験を攻略するのに必要な最低限の知識を得るための学習です。
フォーサイト宅建士講座の場合、バリューセット2(またはバリューセット3)の基礎講座に組み込まれている「講義動画」と「テキスト」を使って進めていくのが通常の勉強法になります。
しかし私が特におすすめしたいやり方はテキストはいったん脇に置いて、まずは講義動画だけを最初から最後まで見るという勉強法です。
テキストを使わない勉強法
なぜテキストを使わずに置いておくかというと、フォーサイト宅建士講座では講義動画の中でテキストの必要部分が映し出されるからです。
次のサンプル動画を見ていただくと、どういうことか分かると思います。
途中、フルカラーのテキストが何度も映し出されていますよね。もちろん受講生が持っているテキストと同じものを映しています。
つまりあなたがテキストを広げていなくても読むべき部分は動画で見れるんです。
テキストが手元に無くても学習を進められるので、たとえば通勤時間・通学時間などの移動時間やカフェ・待合室といった場所でも講義動画を気軽に視聴でき、インプット学習が非常に効率よく進みます。
講義動画はアプリで視聴可
「でも、講義動画ってDVDで見るんでしょ? 外出先では見れないんじゃ…」
そう思う人もいるかもしれませんが、安心してください。スマートフォンかタブレットがあれば大丈夫です。専用のeラーニングアプリで講義動画を全て見ることができます。外出先でも見れますよ。

講義動画を一通り視聴することで、宅建試験の全体像をつかみましょう。インプット学習の段階では細かいところまで覚えなくても構いません。広い試験範囲を大まかにつかめれば、それで十分です。
講義動画を一通り見るといっても、何時間くらいかかるのでしょうか。
基礎講座の講義動画は全部で10時間ほどです(2023年版の場合)。その気になれば1~2日で見終えてしまうことも可能なほど、コンパクトな時間に抑えられています。
講義動画の収録時間やテキストのページ数等の情報は公式サイトで開示されています。気になる人はチェックしてみてください。
⇒ 【フォーサイト公式】宅建士講座「テキスト・問題集のページ数とメディアの収録時間一覧表」を確認する
せっかくなので補足をもう1点。時間が無い人は全ての講義動画を1回通しで見てすぐに次の段階に進んで構いませんが、余裕がある人は2~3回通しで見るようにしましょう。
1周目で全体像を把握した上で改めて視聴すると、最初は気づけなかった部分や理解が及ばなかった部分も、スッと頭に入ってくるからです。
【ステップ2】過去問題集でアウトプット学習
勉強法の第二段階として、フォーサイト宅建士講座の過去問題集を活用してアウトプット学習を進めましょう。
アウトプット学習は宅建試験の過去の試験問題を題材にした「問題を解く訓練」です。知識を使って(アウトプットして)問題演習をするので、アウトプット学習と呼んでいます。
フォーサイト宅建士講座の場合、通常はバリューセット2(またはバリューセット3)の過去問講座に組み込まれている「解説動画」と「過去問題集」を使って進めていくことになります。
私が特におすすめしたいやり方は解説動画の視聴はしないで過去問題集だけをとにかく最低5周回すというやり方です。
解説動画は見ない勉強法
解説動画を視聴しないのはなぜかと言うと「過去問題集」を見れば解説は書いてあるからです。そちらを読めば、基本的には十分。
もちろん時間のある人は解説動画を見ることで問題を解く際の思考法などを学ぶことができますが、必須ではないので飛ばして構いません。
「最低5周」というのはフォーサイト宅建士講座が推奨している回数であり、多くの合格した受講生も「少なくとも5周はやった」とコメントしています。
最初の1周目は正解率はかなり低くなると思いますが、それは誰でも同じなので悲観しないでください。むしろ1周目は正解率を気にせずに、とにかく最後まで解くことだけを意識すればOKです。
正解率は2周目・3周目と回を重ねていくごとに自然に上がっていきます。解くスピードも1周目は遅々としたものになりますが、回を重ねれば自然に速くなります。
解説を読み込むことが重要
過去問を解いていく際は、正解できた・できなかったに関わらず必ず解説を読み込むようにしましょう。
解説を読んでも分からなかった部分はテキストの該当部分を開いて読むようにします。テキストでも分からなければ、eラーニングアプリの質問機能を使って質問メールを送り、講師の先生からの解説メールをもらうこともできます。
解説の読み込みを地道に続けながら4~5周目にもなれば、解説の内容を見なくても自分で解説できるようになってくるはずです。そういう状態になればかなり仕上がってきていると判断できます。
「過去問題集」と書いたのでいわゆる冊子タイプの問題集を想像したと思いますが、実はフォーサイト宅建士講座の場合、過去問はeラーニングアプリで解くこともできます。解説もeラーニングアプリで読めます。
紙の問題集にこだわる必要はありません。外に出ている時間を有効活用したい人はアプリを活用して過去問を解いていくと効率的でしょう。
さらに付け加えると、過去問題集(冊子タイプ)は次の記事でガッツリとレビューしていますので、合わせて読んでみてください。

フォーサイト公式サイトでも過去問題集の雰囲気を確認できます。
【ステップ3】残りの教材+αで「直前対策」
勉強法の最終段階として、フォーサイト宅建士講座の残りの教材+αを使って直前対策を進めましょう。
ここで言う直前対策は宅建試験の直前期に実施するべき次の3つのことを指しています。
- 法改正問題の対策
- 統計問題の対策
- 模擬試験演習
このうち「法改正問題の対策」と「統計問題の対策」はバリューセット2(またはバリューセット3)の直前対策講座に含まれている『法改正・統計資料対策編』に目を通せばOKです(次の画像の左上の教材)。
むしろ重視するべきは3つ目の「模擬試験演習」のほうになります。その理由は2つ。
- 宅建試験本番では2時間という限られた時間内で50問を解かねばならず、その予行演習を何度もやっておくことが必要不可欠だから
- 模擬試験(予想模試)を解いてマスターしておけば、予想が当たって本試験に出題されたときに得点できるから
「模擬試験演習」をフォーサイト宅建士講座で行う場合、バリューセット2(またはバリューセット3)に含まれている『再現問題集』と『模擬試験』を利用することが考えられます。
どちらも本試験そっくりに作られた試験1回分(50問)の小冊子教材です。しかし『再現問題集』は使わず『模擬試験』のみ利用するのがオススメの勉強法になります。
再現問題集は使わない勉強法
なぜかというと、実は『再現問題集』は前年度の試験問題をほぼそのまま使用した出題になっているからです。
フォーサイトの教材においては前年度の本試験問題は過去問問題集に収録せず、あえて「再現問題」という形で配布しております。
そのため、上記の「制限時間内に50問解く」ことの練習には使えますが、「予想問題を解く」ことにはなりません。
むしろ前年度とよく似た問題を今年度出すとは非常に考えにくいですよね。とすれば再現問題は予想問題とは真逆の性質を持った50問だと言えます。
以上のことから『再現問題集』はカットしてしまっても構いません。その代わり前述のように試験1回分の『模擬試験』がありますので、そちらを利用します。
(フォーサイト宅建士講座の『模擬試験』は必ずしも予想をウリにしているわけではありませんが、過去の出題を分析した上で作られている模擬問題ですので、ある程度は予想問題としての性質も持っています。)
なお「制限時間内に50問解く」ための練習でもあるので、模擬試験を解く際は時間を測って解くようにしましょう。
解答スピードを体感で知っておくことは試験本番で焦らず落ち着いて解くために絶対に必要なことですので、時間を測ることは欠かさないでください。
市販の予想模試も併用する
ところで模擬試験1回分だけでは「制限時間内に解く練習」という意味でも「予想問題を解く」という意味でも不足している感が否めません。そこで教材をプラスアルファで追加することをおすすめします。
何を追加するかというと、資格対策予備校の大手(LECや日建学院など)が作成した直前予想模試が夏頃に書店等で販売されますので、それを使います。
大手資格対策予備校の模試はいずれも「予想問題」として売り出しているものであり、毎年数問は的中するため是非利用するべきです(さすが1問丸ごと当たるわけではないですが、肢レベルでは割と当たります)。
これらの予想模試は1冊あたり2~3千円で、試験3回分くらいの模試が含まれています。少なくとも1冊は繰り返し解きましょう。もちろん時間を測って解いてください。
繰り返しの回数としては直前期なので結構きついかもしれませんが、少なくとも全体を1周はやることにして、余裕があれば3周くらいはやっておくのが望ましいです。
模擬試験を使った対策をやっておけばおくほど、本試験では自分のペースで解けますし、予想が的中していればその分得点できますので、合格にググッと近づけますよ。
フォーサイト宅建士講座の直前対策講座には『択一対策編』も含まれますが、こちらはカットしても良いと思います。
残念ながら「択一対策編」の構成上の理由により「制限時間内に50問解く」練習にならないからです。
『択一対策編』に割く時間があるのであれば、前述の市販の模擬試験を1冊追加してこなしておくほうを勧めます。
おわりに:取捨選択の3ステップで勉強を進めよう
今回は「フォーサイト宅建士講座 おすすめの勉強法と進め方。一発合格した私が解説」というテーマでお伝えしてきました。内容を復習すると次の通りです。
- ステップ1
- 講義動画で「インプット学習」
- ステップ2
- 過去問題集で「アウトプット学習」
- ステップ3
- 残りの教材+αで「直前対策」
取捨選択しているので、時間の無い人でも実行しやすい内容となっています。
逆に時間の余裕のある人は比較的早期に上記の3ステップが完了するかもしれません。完了後は手をつけていなかった教材に取り組み、さらなる得点力アップを目指していただければと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。


