宅建の問題集。「おすすめ・ランキング」に頼らない選び方2017

交差点

宅建の攻略には、まずはテキストが重要だと言われます。私もそう思っており、テキスト選びの重要性については以前の記事で熱く論じたところです。

宅建は人気資格なので、多くの出版社が学習用のテキストを出しています。10~20種類くらいはあるんじゃないでしょうか。選択の余地がある...

ただし、テキストだけでは不十分であるというのも、またよく言われていることで、私も完全に同意します。テキストでインプットをして基礎固めをした後に、するべきことがあるんです。それは、基礎を応用して本試験問題を攻略する力を養うこと。合格には応用力を鍛えるトレーニングが不可欠なのです。

とすれば、問題集が必要になってきます。問題集の問題を繰り返し解き、実力が一定のレベルに達した者だけが、宅建の合格を勝ち取ることができます。

それくらい重要な「問題集」ですが、何をどのくらい手に入れればよいのか? 購入するときに気をつけたいことは何か? 無料のものでもいいのか? といった疑問は当然出てくることと思います。

この記事では、それらの疑問に答える「宅建の問題集の選び方」について、私の考えを書いてみたいと思います。世の中には「おすすめ問題集」とか「問題集ランキング」とかもありますが、それらに依存することなく自分で問題集を選べるようになるためのヒントです。

スポンサーリンク

手に入れるべき問題集の質と量

鍛える

宅建に確実に合格するのに必要な問題集は、

  • 過去問題集(過去問10年分)1冊
  • 予想問題集3冊程度(模擬試験10回分程度)

だと私は考えます。それ以外のものは特に買う必要はありません。

というのは、私自身がそれだけしか使わなかったからです。テキストと、過去問10年分1冊と、予想問題集3冊。それらを使って取り組んで、結果は40点で合格です。結構、経済的ですよね。

出版社や予備校は、テキスト学習中やテキスト読了後に「実力アップ問題集」「要点整理問題集」のようなものをやるように勧めてきます。でも、それは売上アップのための営業トークなので、軽く流しておけば大丈夫です。

そもそも、過去問10年分、予想問10年分を繰り返し解こうと思えば、それだけでもかなりの時間を使いますので、他の問題集に目を向ける時間は本来無いはずです。それに、過去問・予想問だけで十分に実力はアップしますから。

他の問題集に手を出したほうがいいのは、過去問と予想問をこなし終わって、それでもなお試験日までに時間があるときだけでしょう。そのときになってから、知識の定着と維持を図るために購入を検討すればOKです。

分野別に整理された問題集は買わない

ごみになる

過去問には、大別して2つのものがあります。ひとつは、10年分を年度ごとに配列したもの。ある年度の過去問を解いて、それが終わったら次の年度の過去問を解いて、という具合に進むものです。

もう1つは、分野別に配列したものです。各年度の過去問をいったんプールにして、「民法」「宅建業法」等の分野別に問を分類していって、さらに民法の問題の中では「代理」「危険負担」等々のサブカテゴリーに分類してあります。

なんとなく、分野別の過去問のほうが、似たような内容の問題がまとまっているため、学習を進めやすいように感じてしまいます。確かにそういう側面もあるのですが、私は、分野別の問題集よりも年度別の問題集をお勧めします。

理由は、過去問の役割は「試験を疑似体験すること」にあると思うからです。

宅建の試験は年に1回ですよね。この日に実力を十分に発揮できないで不合格に終わると、また翌年まで待たないといけなくなり、ものすごく大きな損失になります。

年に1度の機会に最大限のパフォーマンスを出せるよう、準備しましょう。そうするためには、予行演習を何度も何度も、何度も何度も何度も……繰り返しておく必要があるんです。

つまり、1回の試験問題(50問)を、時間を測りながら解いたり、繰り返し解いたりすることで、本番同様の回答スタイルに慣れ親しんでおく、ということです。

中学や高校の部活動でこんな言葉を聞きました。

練習では、「これが本番だ」と思ってがむしゃらに練習しろ。本番では、「これは練習だ」と思ってリラックスして臨め。

まさにその意識を、宅建の試験においても持っておくべきです。

そう考えると、分野別の過去問題集では、試験問題が一度バラされて分野別に再編集されてしまっているため、試験の疑似体験のしようがありません。

だから、過去問は年度別のものを購入したほうがいいのです。

過去問はお金を払って購入しよう

有料

ネット上には、無料の過去問がアップロードされていたりもします。気軽に過去問が手に入るのはいいのですが、やはり市販されているものをお金を払って購入するべきだと私は思います。その理由は、少なくとも2つあります。

「問題」の質

ひとつは、市販されている過去問集は、法律の改正に合わせて問の改訂・削除等がなされていますが、無料の問題集は果たしてどうか、ということです。

宅建に関係する法律は日々改正されており、試験ではその年の4月に施行されている法律を基準として出題されます。なので、過去問は放っておくとどんどん陳腐化して、意味を成さない問が増えていきます。過去の問題だからそのままでいいわけではなく、その年の法律の状況に合わせて改良される必要がある、っていうことなんです。

しかしながら、無料のものにそこまでは期待できませんよね。過去問を改訂するのにだって人件費がかかりますが、その原資となるお金をとっていないわけですから。このため、無料の問題集の場合、今では問われる意味が無くなった問題でも、そのまま残っている可能性が高いです。

「解説」の質

2つ目は、市販されている過去問集は、その試験のプロが解答解説をつけているので高い信頼を置くことができますが、ネット上の無料のものはどの程度信頼できるのか疑問である、ということです。

私たちは、せっかく過去問を勉強するからには、宅建試験の専門家が責任を持って解答・解説をつけたものを使いたいですよね。ですが、そういう専門家を雇うのにだって、やっぱりお金がかかります。

そして、先のことと同じことですが、無料の問題集は無料であるがゆえに専門家を雇うことができません。ゆえに解答・解説のクオリティが低くなるのは自然なことですし、それに文句をつけることもできません。

要は、きちんと学びたければ、それに見合った対価を出しましょう、ということです。

なお、話を分かりやすくするために過去問について書きましたが、予想問に関しても、基本的に同じことが言えます。

タダのものばかりに頼って、大きな代償を払うことにならないように、気をつけましょう!

どの出版社の過去問を買うべきか?

目移りする

過去問・予想問は、テキスト同様、いくつもの出版社がそれぞれに出しています。

それがゆえに、どれを買えばいいかな?と悩むわけですが、テキストとは違って、問題集はあまり自分に合う合わないを考える必要は無いと私は思います。

結局のところ、どれを買ったとしても、年度ごとに問題が並んでいて、それに対して詳しい解答・解説がついている、というだけのことですから。

もちろん、解説の良し悪しはあると思いますが、私が見たところでは、宅建試験という業界の中で大手と言われるところ、有名どころと言われているところのものであれば、どれをとっても悪いということはなく、おおよそ同じレベルの良い解説になっています。

なので、「何出版の過去問を買うべきか?」という問いに対しては、「大手のものをテキトーに買ったらいいんじゃない?」というのが私の答えです。

この点、記述や難易度がさまざまに異なっている「テキスト」とは、対照的です。テキストは、問題集と異なり「どのタイプのものを選ぶか」がその後の学習効率に大きく影響します。

宅建は人気資格なので、多くの出版社が学習用のテキストを出しています。10~20種類くらいはあるんじゃないでしょうか。選択の余地がある...

問題集をどれにしようかと悩む暇があったら、1問でも多く解いて、1つでも多く解説を読みましょう。

以下、大手のものをピックアップしておきます。

過去問

まずは過去問から。

宅建といえば、住宅新報社(住宅・不動産専門の出版社です)の教材はあまりにも有名。超定番を選んでおけば、間違い無し。

予想問

次に、予想問について。前述のように、3冊程度、合計10回分を攻略しておくと、安心感が違います。

まず、不動産関連資格に強い予備校、日建学院の予想模試3回分

巻頭の特別規格、巻末の付録に定評があるTACの直前予想3回分

最大手の受験対策予備校、LECの直前大予想模試4回分

上記3冊、合計で10回分の予想模試を解くことができます。

もちろん1回解いて終わりではなく、解説を読みながら繰り返し解くということを徹底してくださいね。

おわりに

以上、宅建の問題集の選び方・考え方について、お話ししてきました。要点をまとめておきます。

  • 分量としては、過去問題集(過去問10年分)1冊、予想問題集3冊程度(模擬試験10回分程度)で十分
  • 分野別に整理された問題集ではなく、年度別に収録された問題集を使う
  • 資格関係の大手・有名どころが出している市販の問題集を購入する

もっと重要なことは、過去問・予想問を使ってどのように勉強するか、ということですが、それについてはまた稿を改めて。

「稿を改めて」と言った後、長いこと放置してしまいましたが、ようやく書きました。是非読んで参考にしてくださいね!

宅建の過去問は、どんなふうに解けば良いのでしょうか?漫然とだらだら解くのは良くない、ということは何となく分かっていても、具体...

★問題集に関するこんな記事もあります★

宅建試験の攻略法として、何億回と語られたであろう、過去問の重要性。宅建は過去問10年分を暗記すれば合格可能 宅建は...
私が学習者のとき、基本書を読み込んでいる段階でとても気になっていたことがあります。それは、過去問10年分を初めて解いたら、自...
宅建試験の攻略のためには、過去問(10年分)を使った学習が必須です。でも、ただ解きまくるというのはやめましょう。宅建...
スポンサーリンク
スポンサーリンク