宅建士の問題集。「おすすめ・ランキング」に頼らない選び方2018

交差点

あなたは知っていますか?

宅建士試験は、テキストを100回読んだとしても、決して合格できません。

これは、宅建士試験に一発合格した私が心の底から感じていることです。

なぜか? 理由はものすごく簡単で、宅建士試験は「テキストを読む」試験ではなくて「問題を解く」試験だからです。

確かにテキストの読み込みは必要ですが、基礎固めに過ぎません。試験に合格したいなら、あなたは「問題を解く」ことを最も重視し、その訓練を積み重ねなければならない。

とすれば、問題集は必要不可欠な教材だと分かるでしょう。しかしながら、あなたは次の疑問にぶつかるに違いありません。

「どんな問題集を、何冊手に入れればよいのか?」

「購入するときの注意点は何か?」

「無料のものでもいいのか?」

この記事ではそれらの疑問に答えるため、宅建士の問題集の選び方について私の考えを書いてみたいと思います。世の中には根拠不明の「おすすめ問題集」や「問題集ランキング」とかといったものもありますが、それらに依存することなく自分で問題集を選べるようになるためのヒントです。

以下の内容を、一度でいいので最後まで読んでください。そうすれば、あなたが問題集に関して抱えていた疑問や不安、迷いといったネガティブな感情は一切解消することでしょう。

澄み切った心になった後は、「問題集を購入して、解く」ということに気持ちを集中させることができます。問題演習を繰り返し、実力を今の何倍にも高めるというサイクルに入れば、「合格」という名のゴールは見えたも同然です。

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手に入れるべき問題集の質と量

鍛える

まずは、宅建士試験に確実に合格するのに必要な問題集の質と量がどんなものかをお伝えします。それは、

  • 過去問題集(過去問12年分)1冊
  • 予想問題集3冊程度(模擬試験10回分程度)

だと私は考えます。それ以外のものは特に買う必要はありません。

というのも、私自身が教材としてほぼそれだけしか使わなかったからです。テキストの他は、過去問12年分1冊と、予想問題集3冊。それらを使って取り組んで、結果は40点で合格です。結構、経済的でもありますよね。

出版社や予備校は、何かにつけて色々なタイプの問題集を提案してきます。「実力アップ問題集」「要点整理問題集」「一問一答問題集」等々…。これをやっておけば大丈夫!とか、他の人はやっているのでやりましょう!などと煽ってくることもあるでしょう。それらは全て、売上アップのための営業トークなので、無視してください。

先に言った過去問12年分、予想問10年分を繰り返し解くことにエネルギーを投下します。それだけでもかなりの時間を使いますので、他の問題集に目を向ける時間は多くの人はとれないはずです。過去問・予想問だけでも十分に実力はつきますので、心配要りません。

どうしても他の問題集のことが気になる人は、過去問と予想問をこなし終わって、なお試験日まで日数の余裕があるときだけ、検討してください。そのときは、試験日まで力を維持するという目的ができるので、買っても良いと思います。

分野別に整理された問題集は買わない

ごみになる

過去問には、大別して2つのタイプがあります。

ひとつは、過去問12年分を年度ごとに収録した過去問。ある年度の過去問を解いて、それが終わったら次の年度の過去問を解いて、という具合に進むものです。

もう1つは、過去問12年分を分野別にまとめ直した過去問です。過去問をいったんプールにして、「宅建業法」「権利関係」等の分野別に問を分類していって、さらにたとえば権利関係のセクションの中では「代理」「危険負担」等々のサブカテゴリーに分類してあります。

なんとなく、分野別の過去問のほうが、似たような内容の問題がまとまっているため、学習を進めやすいように感じてしまいます。確かにそういう側面もあるのですが、私は、分野別の問題集よりも年度別の問題集をお勧めします。

理由は、過去問の役割は「試験を疑似体験すること」にあると思うからです。

年度別過去問は、過去の試験がほとんどそのまま収録されているので疑似体験が可能、というのは想像がつくと思います。他方、分野別過去問はそうもいきません。試験問題が一度バラされて分野別に再編集されてしまっているため、試験の疑似体験のしようがないわけです。

宅建士試験は年に1回ですよね。この日に実力を十分に発揮できないで不合格に終わると、また翌年まで待たないといけなくなり、ものすごく大きな損失になります。

年に1度の機会に最大限のパフォーマンスを出せるよう、準備しましょう。そうするためには、本試験の予行演習を何度も何度も、何度も何度も何度も……繰り返しておくことが必須です。

つまり、1回の試験問題(50問)を、時間を測りながら解いたり、繰り返し解いたりすることで、本番同様の回答スタイルに慣れ親しんでおく、ということです。

中学や高校の部活動でこんな言葉を聞きました。

練習では、「これが本番だ」と思ってがむしゃらに練習しろ。本番では、「これは練習だ」と思ってリラックスして臨め。

まさにその意識を、宅建士試験においても持っておくべきです。

だから、過去問は年度別のものを購入したほうがいいのです。

過去問はお金を払って購入しよう

有料

ネット上には、無料の過去問がアップロードされていたりもします。気軽に過去問が手に入るのはいいのですが、やはり市販されているものをお金を払って購入するべきだと私は思います。その理由は2つあります。

「問題」の質

ひとつは、市販されている過去問集は、法律の改正に合わせて問の改訂・削除等がなされていますが、無料の問題集はその期待ができない、ということです。

宅建士に関係する法律は日々改正されており、試験ではその年の4月に施行されている法律を基準として出題されます。

このため、過去問は放っておくとどんどん陳腐化して、意味を成さない問が増えていきます。過去の問題だから過去の状態のままでいいわけではなく、その年の法律の状況に合わせて改良される必要がある、っていうことなんです。

しかしながら、無料のものにそこまでは要求できませんよね。過去問を改訂するのにだって人件費がかかりますが、その原資となるお金をとっていないわけですから。

そういう事情で、無料の問題集の場合、今では問われる意味が無くなった問題や適切ではない問題でも、そのまま残っている可能性が高いです。

「解説」の質

2つ目は、市販されている過去問集は、その試験のプロが解答解説をつけているので高い信頼を置くことができますが、ネット上の無料のものは信頼性に疑問がある、ということです。

私たちは、せっかく過去問を勉強するからには、宅建士試験の専門家が責任を持って解答・解説をつけたものを使いたいですよね。ですが、そういう専門家を雇うのにだって、やっぱりお金がかかります。

そして、先のことと同じことですが、無料の問題集は無料であるがゆえに専門家を雇うことができません。とすれば解答・解説のクオリティが低くなるのは自然なことですし、それに文句をつけることもできません。

要は、きちんと学びたければ、それに見合った対価を出しましょう、ということです。

なお、話を分かりやすくするために過去問について書きましたが、予想問題集(模擬試験)に関しても、基本的に同じことが言えます。

タダのものばかりに頼って、大きな代償を払うことにならないように、気をつけましょう!

どの出版社の過去問・予想問を買うべきか?

目移りする

過去問・予想問は、テキスト同様、いくつもの出版社がそれぞれに出しています。

それがゆえに、どれを買えばいいかな?と悩むわけですが、テキストとは違って、過去問・予想問はあまり自分に合う合わないを考える必要は無いと私は思います。

結局のところ、どれを買ったとしても、実施回ごとに問題が並んでいて、それに対して詳しい解答・解説がついている、というだけのことですから。

もちろん、解説の良し悪しはあると思いますが、私が見たところでは、宅建試験という業界の中で大手と言われるところ、有名どころと言われているところのものであれば、どれをとっても悪いということはなく、おおよそ同じレベルの良い解説になっています。

なので、「何出版の過去問・予想問を買うべきか?」という問いに対しては、「大手のものをテキトーに買ったらいいんじゃない?」というのが私の答えです。そんなことで悩むより、一問でも多く解いて解説を読み込むことに時間を使ってください。

この点、記述や難易度がさまざまに異なっている「テキスト」とは、対照的です。

テキストは、問題集と異なり「どのタイプのものを選ぶか」がその後の学習効率に大きく影響します。

宅建士に最短・独学で合格できる!勉強法とおすすめテキスト・問題集
宅建士に独学一発合格した私の「おすすめテキストと勉強法」をシェアします!何が何でも最短・最速で合格したい人のために書きました。2018年・2019年に合格したい人 必見の最新情報です!

ただし、「大手」とか「有名どころ」と言われても、そんなのは知らないよ…という人もたくさんいると思います。実は私も受験生の頃はそうでした・・・(≧▽≦)

以下、大手・有名どころの問題集をピックアップしておきますので、ご安心を!

過去問

まずは過去問から。

宅建といえば、歴史のある「わかって合格(うか)る」シリーズ。TAC宅建士講座が製作しています。このシリーズの年度別過去問題集をやっておけば、間違いありません。解答・解説の信頼度も抜群です。

または、近年大きな支持を集めている「みんなが欲しかった」シリーズの過去問題集も良いでしょう。こちらも年度別の編集となっているので、おすすめできます。

予想問

次に、予想問について。前述のように、3冊程度、合計10回分を攻略しておくと、安心感が全く違います。

まずは、最大手の受験対策予備校、LECの直前大予想模試4回分

次に、不動産関連資格に強い予備校、日建学院の予想模試3回分

最後に、巻頭の特別企画、巻末の付録に定評があるTACの直前予想3回分

上記3冊、合計で10回分の予想模試を解くことができます。

もちろん1回解いて終わりではなく、解説を読みながら繰り返し解くということを徹底してくださいね。

おわりに

以上、宅建士試験の問題集の選び方・考え方について、お話ししてきました。長文におつきあいいただき、ありがとうございます。

要点をまとめておきます。

  • 分量としては、過去問題集(過去問12年分)1冊、予想問題集3冊程度(模擬試験10回分程度)で十分
  • 分野別に整理された問題集ではなく、年度別に収録された問題集を使う
  • 資格関係の大手・有名どころが出している市販の問題集を購入する

いかがでしょうか。あなたにとって必要な問題集がどれなのか、どのくらいの量なのか、かなり明確になったはずです。

迷いや不安が吹っ切れたら、今すぐ問題集を購入してください。手元に問題集が届き次第、あなたは試験日までの残りの期間、問題を解くという最も重要な作業に全力で取り組まなければならないのです。

この先も何度か壁にぶつかることもあると思いますが、目的地までの距離(=問題集の量)は分かっています。あとは走りぬくだけ。

気合いを入れて前進しましょう!

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