「過去問題集何周回す?」は愚問! 過去問演習の必要量はデータを見て決めよう

「過去問題集何周回す?」は愚問

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過去問って何周くらい解けば良いのか教えて!

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過去問の辞め時が分からない!ずっと解き続けてる…

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えっ データを取れば分かるって、どういうこと?

過去問題集(10~12年分)は少なくとも5回解け!とか、いや10回は必要!といった議論ってありますよね。

「過去問は何周やれば合格できるの?」という素朴な疑問からスタートしているのですが、これは私に言わせれば本当に愚問です。

結論から言えば、何周解くべきかは人によって異なります。皆それぞれに学力も背景知識も異なりますので、当然の結論でしょう。そうだとすると重要なのは、「自分は何周回せば良いか」をどうやって知るかということです。

と言っても、事前に分かるわけではありません。過去問演習を続ける中で、データを蓄積して明らかにしていきます。この記事では、そのあたりの詳細をお伝えしていきたいと思います。

記事を読み進めていくと、あなたは次のメリットを得られます。

  • 過去問を解く際のデータの取り方が分かる
  • 「何周回すか」をデータからどのように判断するべきか分かる
  • 過去問に割く時間を最小限にし、かつ最大限の効果を上げる方法が分かる

この方法は、私が実際に宅建の受験勉強をしていく中で実践したものです。結果は「独学一発合格」という形で出ています。なので、安心して読んでいただいてOKです!

以下で、私が受験勉強をしながら記録していたデータを示しながら、具体的に説明していきます。

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エクセルに正誤の記録をとろう

私が実践した方法は簡単で、誰にでもできる方法です。ただ、前提として過去問は分野別のものではなく、年度別のものを利用します。年度別の過去問を利用するメリットは別記事で述べた通りです。

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具体的にどうするかというと、1年分の過去問を解き終わるごとに、どの問で正答し、どの問で誤答したのか記録をとります。後々データを整理するときの利便性を考えると、エクセル等の表計算アプリケーションを利用して記録するのが良いと思います。

実際の記録を見てもらうのが早いと思うので、次の画像をご覧ください。こちらのデータは、私が宅建を学習していた当時の実際の記録です。「平成24年度の過去問」を解いたときの正誤が記録されています。

縦方向に問題1から問題50までを記録できるようにしています。また、横方向に1周目・2周目・3周目…と周回ごとのデータを記録するようになっています。(欄外に書いてある「物件変動」「建築基準法」等は備忘録的なメモです。)

当初は「少なくとも5周くらいするかな?」と思ったので5周分の記録ができる表になっていますが、実際には3周しかしませんでした。そのため記録も3周分のみとなっています。

誤答した問に関しては「1」と記録しています。正解だったところは、面倒なので何も記入せず、空欄にしています。

誤答だった「1」を合計すれば誤答数が分かり、誤答数から正答数も計算できます。実際、下のほうにある「誤答数」の行でSUM関数を使って合計値を出しています。次の画像は該当部分を切り取った画像ものです。

1周目のときの誤答数は17個。誤答が17個なので、正答数は33個(50-17)。参考のために、その年の合格基準点(33点)も書いてあります。ちょうど合格点と同点だったようですね。そこまで記録が終わったら、平成24年度以外の年度も解いて行って、同様に1周目の記録として残していきます。

それが終わったら2周目です。2周目の平成24年度過去問は、上の画像にあるように誤答が5個、正答数は45個です。合格基準点の33点を大幅に上回って得点できました。再び平成24年度以外の年度も解いて行って、2周目の記録を残していきます。

それが終わったら3周目です。3周目の平成24年度過去問は、誤答が2個、正答数は48個です。かなりの高得点を取ることができました。

何周やればよいのか判断する方法

記録を見ると分かるように、3周目の段階ではほとんど満点に近い点数が取れています。私の場合、すべての年度で同様の傾向となりました。つまり、3周もすると、どの年度でも40点台後半をとれるようになったのです。

私はその時点で、「これ以上やっても、あとは投入する時間ばかりが増えて、得るものはあまりないだろう」と判断しました。40点台後半をコンスタントに取れるようになったら、過去問に関する知識はもう十分で、おそらく過去問から吸収できるものはあまり残っていないはずだからです。

この判断のもと、過去問演習はやめて、他のことをすることにしました。人によっては過去問の辞め時が分からず、何周も何周も繰り返すようですが、私はわずか3周で自信を持って終了できました。最小限の時間で最大限の効果を過去問演習から引き出したという意味で、今でもベストな判断だったと思っています。

あなたも同様にしてみてほしいと思います。どの年度でも40点台後半の点数を取ることができるようになったら、過去問演習をやめてください。過去問を解き続けるよりも、他のこと(模擬試験演習等)をやったほうが効果があるということです。

私の場合はたまたま3周でしたが、これはおそらく短いほうだと思います(私は当時、インプット学習に必要以上に時間をかけ、丁寧にやってしまいました。そのため、40点台後半をとるまでが早かったのではと推測しています)。あなたが3周で終わるとは限りません。5周かもしれないし、7周かもしれないし、すごく頭の切れる人なら1周だけで終わるかもしれない。

いずれにしても、「過去問の全ての年度で40点台後半」をひとつの目標点と考えて、そこに達したら終了するのが最も効率的です。

記録を取ることのメリット

過去問で40点台取れるかどうかだけを知りたいなら、わざわざエクセルで1問ずつ細かく記録していかなくても良いのでは?と思われるかもしれません。でも、上記のやり方をとると色々なメリットがあるんです。

以下で詳しくお伝えしますので、参考にしてみてください。

誤答してしまう原因を分析できる

最初に出した「平成24年度の過去問演習の記録」をもう1度見てみてください。

お気づきの人もいるかもしれませんが、誤答に関しては「周回を経るごとに減っていく」以外のもう1つの傾向があります。

分かりやすいように印をつけてみました。

そう、2周目・3周目に間違えている問題(○印)は、それ以前にも間違えている(△印)ことがほとんどなのです。つまり、周回のつど異なる問題を間違えているのではなく、同じ問題を繰り返し間違えているという傾向がはっきりと分かります。この傾向は、他の年度でも同じでした。

では、その繰り返し間違えている問題には何か共通点があるのだろうか?と当時疑問に思い、じっくり観察してみると、少なくとも2つの共通点がありました。

1.私は問題文の読み違えという単純なケアレスミスを頻繁に犯していました。問題文は「誤っているものを選びなさい」という形式なのに、「正しいものを選びなさい」という内容だと早とちりして回答する、ということを何度もやってしまっていたのです。

このことに気づいてからと言うもの、私は問題を解く際は、まず問題文の最後の「○○を選びなさい」という部分に下線を引いてから解くという対策をとりました。この対策によりケアレスミスを減らすことができました。

2.「法令制限」と「税その他」の誤答が多かったです。つまり、苦手分野が存在していることが分かりました。自分の苦手分野は、テキストを読んでいる段階でも何となく分かるものです。しかしこのように過去問の正誤データを残すことで、やはりこの分野が不得意なのだと確信することができました。

自分の弱点を見極めることができたので、その後は「法令制限」「税その他」の学習に一層の時間を割き、実力アップを図りました。

以上のように年度ごと・周回ごとに過去問演習の正誤の記録をとっておくと、「なぜ誤答してしまうのか?」を自分なりに分析できるようになります。それにより、ケアレスミスの低減、苦手分野の克服といった改善につなげていくことができるわけです。

「改善の手がかりが得られる」というのは、正誤を記録しておく最大のメリットであり、得点力の向上に直結します。

間違えた問題のみ復習できる

過去問演習の記録は、試験直前期に最後の復習をする際、利用できます。

というのは、先にも触れたように、一度間違えた問題は繰り返し間違えるものです。そこで、試験の直前期などに以前誤答した問題をもう1度解いておきたいと思うようになります。たとえば、

  • 1周目から3周目までの間で1度でも間違えた問題を全て復習する
  • 解く問題をもっと絞るため、2周目と3周目で間違えた問題を解き直す

といった復習の仕方が考えられます。

過去問演習の正誤データが残っていると、1度も間違えなかった問題や繰り返し間違えた問題の抽出は簡単です。自分の都合の良いやり方で、効率よく復習できます。

達成感が得られる

記録を取り続けてデータが蓄積してくると、何となく達成感が出てきます。「あ~俺、こんなに頑張ったよ…また頑張れ、俺(^^)」という感じで、自分を励ますことができます。これも過去問演習の記録をとっておくメリットです。

特に独学をする人は、受験勉強をどんなに頑張っても、誰からも誉めてもらえません。何のフィードバックも無いので、だんだん心が枯れてきます。だからこそ、自分で自分を誉めたり、満足感を得たりする工夫が大事です。

過去問への取り組みの記録を残すことは、そういう工夫の一つになります。記録を見返すことで「頑張った感」が簡単に得られるからです。

また、過去問演習をきちんとやってきたことを記録で確認できる人は、本番当日、自宅を出る前に記録を見返して「これだけ頑張ったんだから、いける!」という自信を持つことができます。

当日のメンタルを安定させるためにも、問題演習の記録をとっておくのがおすすめです。

この記事のまとめ

以上、過去問演習の正誤を記録する方法とそのメリットについて確認してきました。記事のポイントをまとめておきます。

  • 過去問を解く際は、周回ごとに、1問1問の正誤を記録しておく
  • 全ての年度で40点台後半を取れるようになったら、過去問演習は完了
  • 正誤を記録しておくと、改善点を洗い出すための材料になる

記録するときはちょっと手間だと感じるかもしれません。しかしここまで見てきたように、後々必ず役に立つデータになります。ぜひ正誤を記録して、生産性の高い宅建試験対策を進めていってくださいね。

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