管理業務主任者試験と宅建試験に一発合格した杉山貴隆です。
今回はフォーサイト マンション管理士・管理業務主任者講座とスタディング マンション管理士/管理業務主任者講座を比較します。
私はこれら2つの講座を両方とも購入・受講しました。なので両講座の使い勝手や相違点は誰よりもよく把握しているつもりです。
そこでこの記事では実際に使ってみた私だからこそお伝えできるリアルかつ有益な情報を共有したいと思います。フォーサイトとスタディングのどちらにするか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
フォーサイトとスタディングの比較結果
はじめに結論をお伝えします。フォーサイト マン管・管業講座とスタディング マン管/管業講座はどちらも合格を目指せる優れた講座です。その一方でとりやすい学習スタイルが大きく異なるので、自分の学習方針に合うほうを選ぶと良いでしょう。
フォーサイト・スタディングの取りやすい学習スタイルは次の通りです。
- フォーサイト マン管・管業講座
- 紙の教材を主体として、まとまった時間を確保して自室で学習する「じっくり型」
- スタディング マン管/管業講座
- オンライン教材を主体として、通勤や家事などのスキマ時間を活用して勉強する「スキマ時間型」
上記「じっくり型」「スキマ時間型」について、なぜそのような違いがあると言えるのかを、教材の特徴と合わせてもう少し詳しく説明していきます。
フォーサイト マン管・管業講座は「じっくり型」
フォーサイト マン管・管業講座の長所・短所を確認しつつ、この講座でとりやすいのが「じっくり型」の学習スタイルであることを見ていきましょう。
紙の教材が充実しており自宅学習がしやすい
フォーサイトは紙の教材が充実していて自宅学習がしやすいです。実際、フォーサイト マン管・管業講座を購入すると何冊ものテキストや問題集が送られてきます。
受講生はこれらの教材を机の上でひろげて読んだり、問題集の問題を解いたりしながら、地道に学習を進めていきます。
たとえばテキストはこんな感じ。
フルカラーでやさしい印象の配色です。分かりやすいイラスト・図表も数多く盛り込まれており、読み流すだけで知識が次々と頭に入ってきます(テキストのレビュー記事で掘り下げています)。
過去問題集はこんな感じ。
快適に問題演習ができるための工夫が組み込まれています。解説もスッキリとした記述で初心者にも理解しやすくなっています(過去問題集のレビュー記事で掘り下げています)。
以上見たようにフォーサイトは紙の教材が充実していることが強みです。このことから自宅で学習する「じっくり型」の学習に適していると言えます。
アプリ学習はスタディングに比べると弱い
「いや、フォーサイトでもeラーニングアプリがあるから自宅外でスキマ時間を使って学習できるのでは?」という人もいるかもしれません。
確かにフォーサイト マン管・管業講座の受講を開始するとiOS・Androidで使える学習用アプリManaBunが使えます。ManaBunレビュー記事でお伝えした通りです。
ただ実際にManaBunを使ってみるとわかるのですが、細かい点ではもう少し改善の余地があると感じます。たとえば…
- オンラインで閲覧できるテキスト・問題集の形式がPDFである。文字や色合いが美しく見えるのは嬉しいが、スマートフォンではやや扱いづらい(タブレットであれば問題ない)
- 過去問演習機能で次の問題へ進むときの導線設計があまりうまくない(少し余計な手順が必要なことが多い)
この点、オンライン学習を全面に押し出しているスタディング マン管/管業講座のアプリのほうが出来が良いです。スタディングアプリで利用できるテキストはスマートフォンでも扱いやすいですし、問題演習システムで次の問題へ進む際の導線設計も秀逸だと感じます(後述)。
ひとことで言うならフォーサイトのeラーニングシステムは「補助的な位置づけ」にとどまるというところです。フォーサイトのメインの教材はあくまで紙のテキスト・紙の問題集であり、eラーニングはサブの教材として使っていきます。
フォーサイトがおすすめなのはこんな人
以上をまとめると、フォーサイト マン管・管業講座は紙の教材主体であり、自室にこもって勉強する「じっくり型」の学習を志向する人にオススメの講座であるということになります。
もう少し詳しく言うと、フォーサイト マン管・管業講座は次のような人向けです。
- 毎日1~2時間、家で勉強できる人
- フルタイムで勤めているが定時で帰れる、または残業少なめの仕事をしている人
- フリーター・アルバイトの人
- 長期休暇等の関係で少し時間の余裕ができている大学生の人
「メインの学習は自宅で行い、日々の通勤・通学時間や待ち合わせの時間だけアプリを使って学習したい」という人はフォーサイト マン管・管業講座を選ぶようにしましょう。
フォーサイト マン管・管業講座の公式サイトで資料請求をするとテキスト・問題集のサンプル教材を入手できます。またeラーニングのお試し利用も可能です。
資料請求は無料なので、ぜひ一度試してみてください。
スタディング マン管/管業講座は「スキマ時間型」
スタディング マン管/管業講座の長所・短所を確認しつつ、この講座でとりやすいのが「スキマ時間型」の学習スタイルであることを見ていきましょう。
オンライン教材が充実しており自宅外での学習がしやすい
スタディングはオンライン教材が充実していて自宅外での学習がしやすいです。実際、スタディング マン管/管業講座の受講を開始すると講義動画・テキスト・問題集といった全ての教材がオンラインで提供され、手持ちのスマートフォン・タブレットでそれらにアクセスしていきます。
もちろん各教材は受講生が学習に取り組みやすいものになっています。各教材の特徴とメリットは主要3教材レビュー記事で掘り下げましたので詳しくはそちらに譲りますが、たとえば講義動画はこんな感じ。
スムーズに再生されることはもちろん、各動画が10分程度の適度な長さに分割されているので、ちょっとした空き時間に視聴しやすいです。
テキストはこんな感じ。
PDFではなくリッチテキスト(HTML)で構成されているため、ちょうどウェブサイトを見るのと同じ感覚で読み進めることができます。
問題演習機能も洗練されていてサクサク解けます。
問題演習機能では導線設計が行き届いており、問題を1問解くごとに「次の問題を解く」のか「講義動画やテキストに戻って復習する」のかが選べます。
問題を解いた後の受講生の行動パターンに合った導線が作りこまれていると感じます。
「前回間違えた問題」や「要復習にチェックした問題」をまとめて解くといった解き方もできます。
おかげで効率的に学びやすいです。
以上見たようにスタディングはオンライン教材が充実していることが強みです。このことから外出先等で学習する「スキマ時間型」の学習に適していると言えます。
慣れない学習のやり方に戸惑う面も
「いや、ゆっくり時間がとれる人であればスタディングを使って自宅で腰を据えて勉強すればいいんじゃない?」という人もいるかもしれません。
確かにスタディングでも自宅で勉強はできます。しかし実際に時間的余裕のある人がスタディングで学習すると戸惑ってしまうことでしょう。たとえば次のようなことです。
- スマートフォンを手に持っているのでついついYouTubeやSNSを見始めてしまい、試験対策に集中できない
- テキストの余白にメモをとったり下線を引いたりということができず、紙のテキストの比べて自由度が小さいことにストレスを感じる
この点、フォーサイトならテキストや問題集冊子といった物理的な教材があるので、スマホを引き出しにしまってから学習することもできますし、書き込んだり付箋を貼ったりするのも自由自在です。
ひとことで言うならスタディングは時間的余裕のある人がじっくり勉強するのには向かないというところです。逆に言うと「スマホを使ってスキマ時間に学ぶ以外に時間を捻出できないような忙しい人」にこそ効果を発揮する講座です。
スタディングがおすすめなのはこんな人
以上をまとめると、スタディング マン管/管業講座は自宅で勉強する時間がとれないため移動中やちょっとした空き時間を使って勉強する「スキマ時間型」の学習を志向する人にオススメの講座であるということになります。
もう少し詳しく言うと、スタディング マン管/管業講座は次のような人向けです。
- フルタイムで勤めていて残業もあり、仕事が遅くなりやすい人
- 何人もの家族の世話をしなければならない専業・兼業主婦
- 帰宅後の時間は副業に使いたい人
- マン管・管業以外にも取りたい資格があり、自宅で勉強する時間はそちらに使いたい人
「毎日やることが多すぎて、自室でマン管試験・管業試験の勉強はできない。それでもマンション管理の資格をとって自分を向上させたい」。そう願う人はスタディング マン管/管業講座を選ぶようにしましょう。
スタディング マン管/管業講座の公式サイトでお試し講座に申し込むと、講義動画やウェブテキスト、スマート問題集・セレクト問題集を体験利用できます。
お試し講座の申し込みは無料ですし、初めて利用する場合は割引クーポンをもらえることもあります。ぜひ一度試してみてください。
ここまでの比較のまとめ
フォーサイト マン管・管業講座とスタディング マン管/管業講座を受講する際、それぞれどんな学習スタイルが適しているかおわかりいただけたと思います。復習すると次の通りです。
- フォーサイト マン管・管業講座
- 紙の教材を主体として、まとまった時間を確保して自室で学習する「じっくり型」
- スタディング マン管/管業講座
- オンライン教材を主体として、通勤や家事などのスキマ時間を活用して勉強する「スキマ時間型」
以上のような違いがありますので、もしあなたがフォーサイトとスタディングのどちらにしようか悩んでいるのなら自分の性格や生活スタイルに照らしてどちらの学習スタイルをとるのがよいのかを決め、そのスタイルに合うほうの講座を選ぶのがおすすめです。
とはいえ疑問が残ってしまう人もいるかもしれません。学習スタイルがそこまではっきりしない場合はどちらを選べばいいのか?という疑問です。
以下で私の考えをお伝えしていきます。
自分の学習スタイルが明確でない場合
自分の学習スタイルがあまり明確でないときは他の観点で比較しましょう。受講料と教材の充実度に注目するのが良いと思います。
受講料で比較
フォーサイト マン管・管業講座とスタディング マン管/管業講座を受講料の面で比較するとスタディングのほうが大幅に安価です。
2つの講座の通常価格を表にまとめてみました(2021年12月現在)。
- フォーサイト マン管・管業講座(バリューセット1)
- 57,800円
- スタディング マン管・管業講座(合格コース)
- 39,600円
その差はおよそ18,000円。スタディングのほうが安いのですが、これで終わりではありません。
実はスタディング マン管・管業講座には合格お祝い制度があります。対象講座を受講して試験に合格し一定の条件を満たすことにより最大で1万円分のAmazonギフト券がもらえるんです(2023年5月現在)。
合格後にAmazonギフト券を受け取ることができれば実質的に費用が1万円安くなります。通常価格の差と合格お祝い制度の有無を合わせると、実はスタディングのほうがフォーサイトに比べて3万円くらいお得に受講できるのです。
これだけ違いがあればスタディングのほうがよりリーズナブルであるという結論は揺らがないでしょう。もしあなたが資格をとる費用を少しでも抑えたいのであればスタディング マン管/管業講座を選んでおくことをオススメします。
教材の充実度で比較
「学習スタイルも受講料も決め手にならない」という人もいると思います。そういう人は「教材の充実度」という視点でフォーサイトを選ぶのが良いです。
フォーサイト マン管・管業講座は教材が充実しています。インプット学習用のテキストだけでも4冊あります。
さらに「マンション管理士試験の過去問題集5冊」「管理業務主任者試験の過去問題集4冊」「再現問題」「模擬試験」「択一対策」「アプリで実施する確認テスト」など、本当に盛りだくさんです。
全てを地道にこなすことができれば相当な実力がつきます。おそらくフォーサイト マン管・管業講座を受講した人の合格率が高いのも教材の充実度のおかげでしょう。
以上のことから「充実した教材で確度高く合格を狙いたい」と考える人にはフォーサイト マン管・管業講座を選ぶことをオススメします。
他方、スタディング マン管/管業講座の教材の量はどうかというと必要最小限に絞り込まれているという印象です。
テキストは市販テキスト1冊分くらい。その他に「スマート問題集」という問題演習機能と「セレクト過去問集」という過去問演習機能がありますが、どちらもフォーサイトの過去問や市販の問題集より少ない分量におさえられています。
そんなに少ない内容で、本当に合格できるの?と心配になる人もいるでしょう。しかし合格者の声を見るとわかるように、スタディング マン管/管業講座も(フォーサイトほどではないにせよ)多くの合格者を輩出しています。
教材が多い少ないということも大切ですが、それと同じくらいゴールを見据えて毎日コツコツ取り組めるかどうかが大切なポイントなのだと思います。
ということで、もしあなたが「合格に必要な範囲を学べるのであれば教材の充実度は必須でない。むしろ教材は少ないほうがいい」と考えるならスタディング マン管/管業講座がオススメです。
この記事のまとめ
今回は「フォーサイトとスタディングのマン管・管業講座を比較してみた」というテーマでお伝えしてきました。
まとめると、2つの講座のどちらを選ぶか決めがたいときは学習スタイルについて考えてみてください。
- まとまった時間をとって自室で勉強する「じっくり型」の学習スタイルを取りたい人はフォーサイト マン管・管業講座を選ぶと良い
- 忙しい中の合間を縫うような「スキマ時間型」の学習をする人はスタディング マン管/管業講座を選ぶと良い
学習スタイルにこだわりが無い場合は費用と教材の充実度の観点で考えてみてください。
- 費用の安さを重視したい人はフォーサイトと比べて最大で30,000円ほど安く受講できるスタディング マン管/管業講座を選ぶと良い
- 教材の充実度を優先したい場合はスタディングよりも多くの教材がセットになったフォーサイト マン管・管業講座を選ぶと良い
2つの講座の特徴がわかると同時に、自分に最適な教材がどちらなのかが見えてきたのではないでしょうか。
あなたがマンション管理士試験・管理業務主任者試験に合格し、一段と明るい未来を切り開いていくことを応援しています。
以上、参考になれば嬉しいです。