宅建って難しい!そう感じる理由と5つの具体的対策

宅建って難しい!そう感じる理由と5つの具体的対策

宅建試験一発合格済みの宅建士Kiryuです。

今回は宅建試験が難しい理由と、難しさを乗り越えるための具体的対策についてお伝えします。

「勉強を始めてみたら、宅建って意外と難しい!」「どうしたらいいの?」と考えている方は、この記事の内容を参考にしてほしいです。

きっとこれまでとは少し違う捉え方ができるようになり、受験勉強がスムーズに進むようになります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

なぜ宅建の資格試験は難しいのか

宅建試験が難しい理由は、一言で言えば「落とすための試験だから」です。

毎年約20万人もの大量の受験者がいるのですが、その大半を不合格にするために意図的に難しく作ってあります。

実際、宅建試験の合格率は毎年約15%程度ですので、8割以上の人が不合格になっているんです。

難しいと感じるのは自然なこと

だから、もしあなたが「宅建試験って難しい」と感じたとしても、不安になる必要はありません。

もともと落とすための試験として作られていますので、受験生はみんな難しいと感じています。難しく作られたものを難しいと感じるのはごく自然なことですよね。

「難しい」を攻略するために

とはいえ単に「難しい」と感じているだけでは合格には近づけません。「難しいと感じるから、どう対策すれば良いか」を検討していきましょう。

私のおすすめは、あなたが具体的に何をどう難しいと感じているのか一度冷静になって考えてみることです。

宅建業法や権利関係など「特定の科目」が難しいのでしょうか? あるいは「過去問」を解いてみたら難しいと感じた?

もしかすると「模擬試験」を受けてみたら思っていたよりずっと難しかったということかもしれませんね。

いずれにしても「自分が宅建のどういう側面を難しいと感じているのか」を見極めましょう。

そしてその内容に応じた対策を打っていけば、問題は解決するはずです。

宅建試験が難しいと感じるときの対策5つ

ここでは宅建試験の難しさを感じるポイントごとに必要な対策を紹介します。

宅建業法が難しい場合の対策

宅建業法には「こんな決まりがあるの!?」と驚いてしまうような規定・制度がたくさん定められていますよね。

宅建業法が難しいと感じる場合は「宅建業者ぎょうしゃは悪だ」「消費者は善だ」という観点でもう1度学習してみてください。

宅建業法は、極端な言い方をするなら「不動産屋が無知な消費者をだまして不当な利益を得ないようにするための法律」です。

具体例を挙げると、不動産屋に悪いことをさせないために宅建業法で「免許制度」が定められ運用されています。また不動産屋に法律を守らせるために従業員5人に1人の割合で宅建士を雇うことが定められています。

さらに、売主が宅建業者のときには特に厳しくするため「8種制限」が設けられていたりもします。

なぜこんなに複雑で奇妙な制度があるんだろう?と思ったときは「宅建業者から消費者を守る」という観点でとらえ直してみましょう。

ナルホド!と腹落ちするはずです。

権利関係が難しい場合の対策

権利関係は宅建試験の中でも最も難しいと言われている科目です。

権利関係が難しいと感じる場合は、「民法は対立する二者の利害のバランスをとるための法律である」「バランスのとり方には根拠がある」という観点でもう1度学習してみてください。

* * *

たとえばAがBの詐欺や強迫により自己所有の土地をBに売り、Bがその土地を善意のCに売った場合。AがAB間の土地の売却を取り消せるかという論点がありますよね。

Bの行為が詐欺だろうと強迫だろうと、本来はAもCも悪くありません。Aは詐欺または強迫の被害にあっただけですし、Cは何も知らずに買っただけですから。

でも土地は1つしかないので、AのものになるかCのものになるか、どちらかしかありません。

AとCは利害が対立しているのですが、こういうとき土地がどちらのものになるかが法律で決まっていないと喧嘩になってしまいます。

そこで民法は「Bの行為が詐欺のときは、AB間の売買の取消は不可。土地はCのもの」「Bの行為が強迫のときは、AB間の売買は取消可。取り消した場合、土地はAのもの」と決めています。

そうすることで、AとCの利害のバランスを取っているんです。

* * *

でもなぜ「Bの行為が詐欺のときは土地はCのもの」で「Bの行為が強迫のときは土地はAのもの」と決めたのでしょうか。逆ではダメなのでしょうか。

詐欺のときCが有利になり強迫のときAが有利になることには一応の根拠があります。

「Bの行為が詐欺のときは、Aはよくよく注意をしていれば騙されることを防げたかもしれないから、Aの落ち度はゼロではない。ゆえにAよりもCを保護するべきなので、AB間の売買の取消は認めない」

「Bの行為が強迫のときは、Aの落ち度はゼロ。この場合Aは全く悪くない。強迫によってなされたAB間の売買をAの意志に反して有効とすれば、正義に反する。だからAが取り消したいという場合には取消可とする」

こんな感じです。何の根拠もないバランスのとり方をしているのではなく、それなりの理由・理屈があるんですね。

* * *

民法や権利関係で扱われるその他の法律は「対立する二者の利害のバランスをとる」という原点に立ち返って考えると、スッと理解できるようになります。

また「そのようなバランスのとり方にした理由や根拠」の部分もおさえておくと、未知の論点を扱った出題に対しても推論を働かせて答えることが可能になります。

法令上の制限が難しい場合の対策

法令上の制限が難しい場合は、「暗記しない」ことを意識してください。

法令上の制限の難しさの原因は、覚えておかなければならない数字や用語の多さです。

やれ1,000㎡だ5,000㎡だ、やれ第一種中高層住居専用地域だ高度地区だ高度利用地区だと、もうわけがわからなくなりますよね。

こういったものは一度に全部暗記しようと思っても無理です。かといって何回かに分けて暗記してもすぐ忘れてしまいます。

だから暗記してはいけません。暗記は諦めましょう! 私は早々に諦めましたよ。

ではどうすればいいかというと「問題を繰り返し解いていく中で自然と脳に定着することを狙う」のが良いです。

最初はテキストを見ながら過去問を解きます。1~2回解いてみて「何となくわかったかな」という気になったら次はテキストを見ないで解きましょう。

解き終わったら、正解した問も不正解だった問も解説を読み込んで復習です。あとはこれを繰り返します。4回、5回と解けば、イヤでも覚えてきます。

といっても1日のうちに何度も解くのではなく、今日解いたら次は明日、その次は明後日、という具合に少し時間をあけて解くのがコツです。

1日とか数日という単位で時間を空けて何度か繰り返すと、記憶が強化されて非常に忘れにくくなります。このことは、エビングハウスという心理学者の研究によって科学的に実証されています(エビングハウスの忘却曲線)。

ひたすら数字や用語を暗記しようと一生懸命になるのではなく、過去問等の問題を何度も解いて「いつのまにか覚えている」という状態を目指してください。

過去問が難しい場合の対策

過去問を解いていて「難しい」と感じることがあると思いますが「あまり気にしない」というのがとるべき対策になります。

なぜかというと、宅建の過去問はテキストを1~2回読んだくらいで解けるものではないからです。

たとえば私の場合、テキストを深く読み込み、サブノートも大量に作ったのに、過去問10年分を最初に1周したときは30点台前半くらいしかとれず、かなり焦りました。

その辺の話は、次の記事で詳しくお伝えしています。

宅建の過去問を初めて解くと何点取れる?私の点数を公開【1~3周目の得点推移】
【宅建士合格ブログ】宅建試験の過去問10年分を始めて解くと、何点とれるのでしょうか?独学一発合格した私が何点とっていたのかを公開します。

でも、今になって考えると、誰でも最初は解けないものなんです。なので解けないことは全く気にしなくて構いません。

気持ちを切り替えて、過去問を2周、3周と続けてください。そして1周するたびに解説をしっかり読み込んで理解してください。

これを愚直に繰り返していれば「難しい」という感情は次第に薄れていきます。

INFO

なお、過去問の難易度は年度によってばらばらで「特に難しかった年度」というのもあります。

たとえば2014年(平成26年)と2015年(平成27年)の宅建試験は難しく、受験生の得点も全体的にかなり低かったようです。

その次に難しかったのが2008年(平成20年)・2009年(平成21年)・2012年(平成24年)だと言われています。

これらの年の過去問を解いて難しいと感じた人は「やっぱり難しい年度だったんだ、解けなくても仕方ないや」と気楽に受け止めるようにしましょう。

模試が難しい場合の対策

LEC・TACなどが実施または出版している予想模試が難しいと感じた場合、その原因は2つ考えられます。

* * *

原因の1つめは、こういった資格スクールの模擬試験は実際に難しく作っている場合が結構多いということです。

特に会場で受験するタイプの模試はかなり難しいという声がよく上がっています。

なぜ難易度を上げた模試を作るのかというと、受験生に「難しい!このままではヤバい!」と思わせて、本試験までにできる限り多く勉強してもらおうという意図があるんです。

なのでこういった資格スクールの模試があまりにも難しいと感じた場合「故意に難しく作ったんだろうなぁ」と思っておけばOKです。

解いた模試が難しかろうとそうでなかろうと、その後にやるべきことは決まっています。淡々と模試の復習をして本試験に備えましょう。

* * *

原因の2つめは、模試の問題は「初見の問題」なので難しく感じられるということです。

模試を受ける人はたいてい過去問を何度も解いている人ですよね。過去問って繰り返し解いていると当然ですがサクサク解けるようになります。

その感覚のままいざ模擬試験を受けると「あれ?いつものようにサクサク解けない…」という感覚に陥ります。それで「難しい」と感じるわけですね。

これも、そういうものなので気にしないでください。過去問を繰り返し解いた人はみんな同じように感じていますから。

そして解いた模試が難しかろうとそうでなかろうと、やはりやるべきことは決まっています。淡々と模試の復習をして本試験に備えましょう。

よくある質問

宅建関連の「難しさ」についてよくある質問に答えます。

5問免除のための登録講習は難しい?

5問免除を受けるために受講する「登録講習」は修了試験も含めて難しくないです。

安心して受講を申し込みましょう。5問免除に関する詳細は次の記事でお伝えしています。

宅建試験の5点免除(5問免除)って何?登録講習の内容は?料金節約法やスクーリングが1日だけの講習も紹介
【宅建士合格ブログ】宅建試験の5点免除(5問免除)制度について解説します。費用を安く抑える方法や、1日でスクーリングを終える方法も公開!

用語が全体的に難しい…

宅建関連の用語は耳慣れないものが多く、確かに難しいと感じられます。こればかりは慣れるしかないというのが正直なところです。

私も民法の担保権の用語(「抵当権」「先取特権」「質権」等)はたびたびわからなくなるので難しいと感じていました。

用語はわからなくなったらその都度テキストや用語集で意味を調べましょう。そして意味がわかったら過去問を解いてください。知識を実践で使うと、より深く理解できますし定着しやすくなります。

テキストで調べる他に、ネット上の用語集を使うのもオススメです。

本番は難しい?

宅建試験の本番は少し難しく感じられます。初見の問題は難しく見えるものだからです。

おそらくあなたは本試験で「あっ、難しいな…最後まで解けるか不安だな…」と感じることでしょう。でも恐れるなかれ。周りの人全員が同じように感じています。

試験当日は今まで積み重ねてきた成果を発揮するつもりで全力を尽くせば大丈夫です。結果はきっとついてきます。

今年の宅建は簡単?難しい?

「今年の宅建」が未来の宅建試験のことであれば、難しいかどうかは誰にもわかりません。試験問題の流出でもあれば別ですが…。

「今年の宅建」が既に終わった宅建試験のことであれば、資格スクールの講師の先生やスタッフが「試験講評」を出しますので、そちらを参照することで難しいかどうかわかると思います。

「試験講評」については次の記事で詳しく説明しています。

2021年度 宅建試験 解答速報サイトとSNS検索&関連書籍
宅建試験の解答速報サイトとSNS検索用リンクのまとめです。開業・実務に関する書籍も取り上げています。

この記事のまとめ

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今回は「宅建試験が難しい理由」と「難しさを乗り越えるための具体的対策」についてお伝えしました。

記事のポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 宅建試験は「落とすための試験」であり、難しいと感じるのは自然である
  • 自分が何を難しいと感じているのかを明確にして、その内容に応じた対策をとると良い

上記の指摘に基づき「科目ごとの対策」「過去問が難しい場合の対策」「模試が難しい場合の対策」について、それぞれ述べてきました。

宅建業法が難しい場合
「宅建業者は悪だ」「消費者は善だ」という観点でもう1度学習する
権利関係が難しい場合
「民法は対立する二者の利害のバランスをとるための法律である」「バランスのとり方には根拠がある」という観点でもう1度学習する
法令上の制限が難しい場合
「暗記しない」ことを意識し、問題を繰り返し解いていく中で自然と脳に定着することを狙う
過去問が難しい場合
気にせず過去問演習を繰り返す
模試が難しい場合
気にせず模試を復習する

以上、参考になれば嬉しいです。

* * *

次回は宅建の試験時間と時間配分について考えていきましょう。下のブログカードをタップすると移動できます。

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