宅建の試験時間と時間配分は?一発合格を狙える考え方も紹介。5問免除の場合も適用可能

宅建試験入門

宅建試験に一発合格した宅建士杉山貴隆です。

宅建試験には制限時間があります。限られた時間をうまく使っていかないと見直しの時間がとれなかったり、最悪の場合は全ての問題を解く前に試験が終了してしまいます。

では一問あたりにどのくらいの時間をかければ良いのでしょうか? また宅建試験の合格者は時間配分についてどのように考え取り組んでいるのでしょうか?

今回はそのような疑問を解決するため宅建試験の試験時間と時間配分について解説します。一般受験者の方はもちろん、5問免除で試験を受ける方にも適用できる考え方です。ぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。

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宅建試験の試験時間と時間配分

宅建試験の試験時間と時間配分の考え方について、この記事で私がお伝えしたいことは次の3点です。

  • 宅建試験の試験時間は、一般受験者の場合午後1時から午後3時までの2時間である。5問免除対象者の場合は午後1時10分から午後3時までの1時間50分である
  • 宅建試験では、一般受験者であっても5問免除対象者であっても、計算上「1問2分程度」で問題を解く必要がある。しかしこの目安は机上の空論であり試験本番では役に立たない
  • 制限時間内に余裕をもって全問解き終わるためのスピード感を体で覚えておくことが大切

以下で詳しく説明します。

一般受験者の場合

最初に一般受験者(5問免除を受けない人)の試験時間・問題数・時間配分を確認していきます。

試験時間

一般受験者の場合、宅建試験の試験時間は2時間(120分)です。時間帯は試験開始時刻が午後1時、試験終了時刻が午後3時となっています。

問題数

一般受験者の場合、宅建試験の問題数は50問です。

時間配分

2時間で50問解くので120分÷50問という計算をすると、1問あたり平均2.4分(2分24秒)かけられることがわかります。

ですが実際に1問あたり2.4分で解いていくと制限時間を全て使い切ってしまい全く時間が残りません。せめて最後の見直しの時間くらいは確保したいですよね。

そこでキリの良い目安として1問あたり2分を意識すると良いでしょう。そうすると100分で50問を一通り解くことができます。

30分残っていれば「氏名をちゃんと書いたかどうか」とか「マークの漏れ・ズレがないか」といったことをチェックしたり、すぐには解けなくて後回しにした問題にチャレンジしたりできます。

5問免除対象者の場合

次に5問免除対象者(登録講習修了者として受験申し込みをした人)の試験時間・問題数・時間配分をみていきましょう。5問免除制度に関する詳細は解説記事で解説しています。

試験時間

5問免除対象者の場合、宅建試験の試験時間は1時間50分(110分)になるのが通例です。時間帯は試験開始時刻が午後1時10分、試験終了時刻が午後3時となっています。

問題数

5問免除対象者の場合、問45から50までの5問が免除されます。したがって問題数は45問です。

時間配分

1時間50分で45問解くので110分÷45問という計算をすると、1問あたり平均2.44分(2分26秒)かけられることがわかります。一般受験者より1問あたり2秒ほど有利ですが、それほど変わらないとも言えます。

さて実際に1問あたり2.44分で解いていくと制限時間を全て使い切ってしまい全く時間が残りません。せめて最後の見直しの時間くらいは確保したいですよね。

そこでキリの良い目安として1問あたり2分を意識すると良いでしょう。そうすると90分で45問を一通り解くことができます。

20分残っていれば「氏名をちゃんと書いたかどうか」とか「マークの漏れ・ズレがないか」といったことをチェックしたり、すぐには解けなくて後回しにした問題にチャレンジしたりできます。

一発合格した私が採っていた時間配分の考え方

宅建試験の時間配分について一発合格した私が重視し採用していた考え方は制限時間内に全問題を解ききるスピード感をあらかじめ体で覚えておくというものです。体で覚えるとはどういうことかを順を追って説明していきます。

本番で時間に意識を向ける余裕はない

正直、試験本番では「1問あたり2分で解こう」なんて考えるのは無理です。時間のことを考える余裕はありません。

少し想像してみるとわかると思います。1年にたった1回しか行われない試験の本番で、上位約15%に入らなければ合格できないというプレッシャーを感じながら解答を続けていくのです。

問題文を読み正解肢を見つける作業だけで集中力や精神力は根こそぎ奪われていきます。「今の問題は時間かかったなぁ。次の問題で取り返そう!」なんて考える余裕なんて本当に無いですよ。

スピード感を体で覚えよ

ではどうすれば良いかというと、本番で時間のことを考えなくても良いようにどの程度のスピードで問題を解けば余裕をもって全ての問題に解答できるのかを体で覚えておくことが大切です。

具体的には、市販されている年度別の過去問模擬試験を使って時間を測り、試験1回分の量のを解く訓練を何度もやっておきます。

最初のうちは時間内に問題を解き終えることができず、何十分も制限時間を超えてしまうと思います。でもそれが普通なので大丈夫です(私もそうでした)。繰り返し解いていくうちにだんだん時間内に解けるようになります。

そこからさらに繰り返し解いていくとどのくらいの速さで問題文を読んで、どのくらいの速さで選択肢を絞り込んでいけば間に合うのかが体感でわかってきます。

スピード感が身についていれば本番も安心

必要なスピード感を体に染み込ませることができれば本試験でも安心です。時間のことに意識を向けなくても体が覚えている感覚に従って解いていけばいいのです。そうするだけで自然に全ての問題を解き終えることができます。

実際、訓練した通りに試験問題を解いた私は残り時間を20分ほど残した状態で50問の解答を終え、その後の20分をケアレスミス等の見直しに使いました。

スピード感を体で覚える方法を採れば試験本番でも時間に気をとられません。問題を解く作業に脳のリソースを全力投入できます。解答に集中できるぶん点を取りやすく、合格の可能性も高められるのです。

【補足】長距離走に置き換えて考えよう

「スピード感を体で覚える」がピンと来ない人は長距離走などのスポーツに置き換えるとわかりやすいと思います。たとえば20kmを2時間で走る競技があったとしましょう。

120分÷20kmを計算すると6です。計算上、1kmあたり6分くらいで走れば時間内に完走できます。「6分で1km走ればいいだけなら、ならなんとかなるかも?」と思ってしまいそうになりますよね。

でも、いざ20km走ってみると2時間で完走なんてそう簡単にはできません。走っているうちにどんどん息が上がりますし、足も重くなりますし、脇腹も痛くなります。

実は宅建試験の「1問を2分で解く」という話もこれと全く同じです。机上の空論であり現実に即した時間配分とは言えません。

もう1度長距離走で考えてみましょう。20kmを2時間で完走するためにはどうすればよいでしょうか?

必要なのは「走り込み」です。実際に20km走るトレーニングを何度も何度もやっておく必要があります。そうすることで体力が養われるのはもちろん、どのくらいのペースで走れば時間内に走れるのか体感でわかるのです。

宅建試験も全く同じで、本試験同様の50問を時間内に解くトレーニングを積むことで初めて時間の余裕をもって全問題を解けるようになります。体で覚えるという表現でお伝えしたいのはそういうことです。

よくある質問

宅建試験の試験時間と時間配分についてよくある質問に答えます。

過去問や模試で制限時間が短いと感じる場合は?

過去問や模試を解く際、120分(一般受験者の場合)や110分(5問免除の場合)といった制限時間が短いと感じる場合はトレーニング不足です。

毎年、合格できる人は制限時間内に全問解ける人ばかりだと考えてください。あなたも時間内に50問または45問を解けるように訓練する必要があります。自分の解答の速さに自信が持てるようになるまで繰り返し繰り返し解きましょう。

試験本番で時間が足りなくなったら?

過去問や模試を何度も解いてスピード感を身に付けておけば、本試験でどうしても時間が足りなくなるということは考えにくいです。

しかし試験問題との相性が想定を超えて悪かった場合には、時間が足りない事態に陥ることもあるかもしれません。現実にそうなったときにも焦らずベストを尽くすために、どう行動するのかを決めておきましょう。

まず試験時間が残り2分くらいになるまではあきらめずに解き続けることを勧めます。そして残り2分に達したらマークシート上で自分の氏名や受験番号をきちんと記入・マークできているかを見直します。これに1分使います。

最後の1分で解けていなかった問題を適当にマークしていきます。宅建試験では不正解だったからといって減点されることはありません。なので最後の最後は適当にマークしても大丈夫です。

1点でも多くとれるよう、全力で解答用紙の解答欄を塗りつぶしていきましょう。ちなみに1問あたり3秒かけて塗りつぶしたとしても1分間で20問分塗りつぶせます。

INFO

宅建試験は基本的に4肢択一式で、1から4の選択肢から1つ選ぶことになります。では1番から4番の中で正解になりやすい番号はあるのでしょうか?

実は通信講座のフォーサイト宅建士講座の調査によると、科目によっては正解となる選択肢に偏りがあり、特定の番号を選んでマークすることで正解率を上げることができるようです。

フォーサイト宅建テキスト「権利関係やまあて必勝法

詳細はフォーサイト宅建士講座のテキストのレビュー記事で触れています。気になる方はチェックしてみてください。

フォーサイト宅建士講座 テキストのメリット・デメリットは?
【宅建士合格ブログ】フォーサイト宅建士講座のテキストを画像付きでレビューしました。使ってみて感じたメリット・デメリットをシェアします。合格率が高いのもうなずける品質の高さです。

途中退室はできる?

宅建試験の試験時間中は途中退室はできません。このことは試験実施団体RETIOの試験案内にも明記されています。

不正受験防止等のため、説明開始後及び試験時間中の途中退出は禁止します。トイレは事前に済ませてから入室してください。

この記事のまとめ

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今回は宅建試験の時間配分についてお伝えしました。この記事の要点を復習すると次の通りです。

  • 宅建試験の試験時間は、一般受験者の場合午後1時から午後3時までの2時間である。5問免除対象者の場合は午後1時10分から午後3時までの1時間50分である
  • 宅建試験では、一般受験者であっても5問免除対象者であっても、計算上「1問につき2分程度」で問題を解く必要がある。しかしこの目安は机上の空論であり試験本番では役に立たない
  • 制限時間内に余裕をもって全問解き終わるためのスピード感を体で覚えておくことが大切

はっきり言って宅建試験はスポーツに近いと私は思います。時間を意識しているうちは勝てません。何度もトレーニングを重ねて脳と体に宅建用の神経回路を作り、条件反射レベルで問題を解けるようになりましょう。

以上参考になれば嬉しいです。

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