宅建試験に一発合格済みの宅建士杉山貴隆です。
- 「何日もテキストを読んできたけど意味がわからない…」
- 「過去問が全く解けない」
- 「こんな勉強を続けていて意味があるのだろうか…?」
宅建の独学を続けているとそんなネガティブな思考が止まらなくなることがあります。そこで今回は宅建の独学で挫折しそうな時にとるべき行動をお伝えします。
心が折れそうだと感じたらぜひ参考にしてみてください。
宅建の独学で挫折しそうな時は少し休もう
宅建の独学で挫折しそうな時は思い切って少し休みましょう。紙の本を閉じ、電子教材を終了して勉強から離れてください。
期間は数日から1週間、あるいは「もう1度頑張ってみようかな」と思えるときまで。今は休むと決めて、宅建に関係する全てのことをシャットアウトします。
なぜ休むべきなのかというと、挫折しそうなときは原因と対策が見えてこないからです。
あなたはここしばらくの間、仕事と勉強に追われる日々が続いていたのではないでしょうか。そんな日々が続くと心も体も疲れてしまいます。疲労が蓄積すると脳が正常に働きません。
脳が正常に働いていないため、原因も対策も見えてこず、結果的に気持ちが挫折の方向へ向かってしまうんです。
休むことで「原因と対策」が見えてくる
勉強から離れて休むことで、今回挫折しそうになっていることの原因と対策が見えてきます。原因と対策が見えてくれば、自然と気力も湧いて事態は好転していきます。
どんな原因と対策があり得るのでしょうか? 前もって知っておけば首尾よく問題を解決できるはずです。よくあるパターンを確認していきましょう。
よくある原因:特定の科目が苦手
宅建の独学で挫折しそうになるよくある原因の1つめは特定の科目が苦手なことです。
たとえば「権利関係が難しい」「税法が難しい」といったことが心が折れそうなる原因になり得ます。そういうときは難しいと思う論点や過去問に対するわかりやすい解説をネットで検索してみましょう。
たとえば「代理」が難しいなら「宅建 代理 解説」で検索してみてください。
あなたが難しいと感じるポイントは他の人も難しいと感じやすいです。そのぶん初心者に向けた解説も実はたくさん用意されています。その中にはあなたがわかりやすいと感じるものもあるはずです。
よくある原因:暗記しても忘れてしまう
宅建の独学で挫折しそうになるよくある原因の2つめは暗記しても忘れてしまうことです。
知識を暗記してもすぐに頭から抜け落ちてしまい、自分で自分が嫌になってしまうことがあります。そういうときは忘れても良いので時間をおいて繰り返し思い出してみましょう。
人間の記憶の仕組みは不思議なもので、一度覚えただけでは忘れてしまいますが、時間をおいて繰り返し思い出すことで記憶に定着するようになります。具体的な方法としては次の画像のような単語カードを用意して、暗記したい事項をクイズ形式で書き入れます。
そして単語カードに書き入れたクイズを解く作業を、毎日1回だけで良いのでやってみるのです。1日目はあまり正解できないかもしれませんが、2日目、3日目と続けていれば、確実に正解率は上がります。
時間をおいて繰り返し思い出すだけで記憶によく残るようになりますので、ぜひトライしましょう。
単語カードを用意するのが手間だと感じる場合はフォーサイト宅建士講座を受講することも検討してください。というのもフォーサイトには「クイズが書き込まれた単語カード」が教材としてついているんです。
またフォーサイトのeラーニングアプリを使うと単語カードと同じことがアプリでできます。
カードを自作する手間を省いて効率よく学びたい人はぜひフォーサイト宅建士講座をチェックしてみてください。
よくある原因:過去問が解けない
宅建の独学で挫折しそうになるよくある原因の3つめは過去問が解けないことです。
過去問に挑戦したは良いが全然解けず、これでは合格しそうにないと落ち込むことがあります。そんなときは過去問は最初は解けないものだと開き直りましょう。
私もかつて過去問がなかなか解けずとても悩みました。すごく頑張ってテキストを読み込んだのに、どの年度の過去問も思うように得点できなかったんです。
でも繰り返し解いていると3周目には50点満点中40点台後半を取れるようになりました。そのあたりの話は宅建の過去問を初めて解くと何点取れる?の記事に記しています。
最初は解けなくても大丈夫です。反復練習を重ねていきましょう。
よくある原因:教材が自分に合っていない
宅建の独学で挫折しそうになるよくある原因の4つめは教材が自分に合っていないことです。
テキストを読んでも今一つ腑に落ちない。問題演習をしたあと解説を読んでも納得がいかない。そんなときは思い切って教材を変えましょう。
幸い宅建試験に関してはいろいろな教材が販売されています。テキストだけでも文字中心のもの、図表などの視覚要素を重視したもの、文字と図表のバランスをとったものなどさまざまです。
だから今回の経験をもとに改めて探せば、自分にあった教材を必ず見つけることができます。自分に適さないとわかった教材にはさっさと見切りをつけて、次の教材を手に入れることが合格への近道です。
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以上、よくある挫折の原因と対策についてお話ししました。上記はあくまで例に過ぎません。あなたが挫折しそうになったとして、その原因が他のものである可能性も大いにあります。
その場合も少し休んで心身の疲れをとった後であれば、おのずとあなた自身の原因と対策が見えてくるはずです。まずは宅建の独学から離れて気持ちをリセットしましょう。宅建試験への挑戦はリセット後にまた始めればOKです。
休んでも合格は遠のかない
「宅建の独学をやめて休んでいると、合格が遠のくのではないか」
そう心配する人がいるかもしれません。しかし私の考えは逆で、むしろ挫折しそうな時に勉強をやめないで続けているほうが合格を遠ざけてしまいます。
蓄積した疲労が原因と対策を見えなくし、そのことがさらに疲労を生む…という負のループを断ち切れないからです。最終的には完全に挫折してしまい、二度と宅建試験に挑む気が湧いてこなくなります。
そんな最悪の結果を避けるためには思いつめずに少し休むことが大切なんです。心と体が回復すれば現状を打破する次の一手が必ず見えてきます。
この記事のまとめ
今回は「宅建の独学で挫折しそうな時は少し休もう」というテーマでお伝えしました。この記事のポイントを復習しましょう。
- 宅建の独学で挫折しそうな時は「もう1度頑張ってみようかな」と思えるときまで休むのが得策
- 挫折しそうなときに休むべき理由は「疲れた状態では原因と対策が見えてこないから」
- 心と体がリフレッシュすると原因と対策がわかり、また挑戦できる
独学を進めていると挫折のリスクは避けられません。でも原因を見極めることができれば対策できます。少し休んで、そのあとで問題解決に取り組みましょう。
以上参考になれば嬉しいです。