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高校生が独学で宅建試験に合格できる理由とその方法

独学で宅建士

宅建試験に一発合格済みの宅建士杉山貴隆です。

将来のことを真剣に考えている高校生ほど資格取得を考えます。就職のしやすさ・起業独立のしやすさという観点から国家資格の1つである宅建を取ろうと考える高校生も多いでしょう。

とはいえ宅建試験を受験する人の大半が20代以上の大人です。「高校生の自分に宅建が取れるんだろうか?」と不安に感じたとしても無理はありません。

でも心配無用です。高校生でも宅建試験に合格できます。今回は高校生が独学で宅建試験に合格できる理由とその方法を語ります。

記事を最後まで読んでいただければ高校生が宅建を取得するまでの具体的な道のりが見えてくるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

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高校生が独学で宅建に合格できる理由

「高校生が独学で宅建試験に合格することは可能か」という議論がなされることがありますが、もちろん合格可能です。そう言える理由は次の通り。

  • 独学合格した高校生のブログ等を見かけるから
  • 中学生でも合格しているから
  • それほど難解な試験ではないから

以下で詳しく見ていきます。

独学で合格した高校生のブログ等を見かけるから

高校生が独学で宅建試験に合格できる理由の1つめは独学で合格した高校生が書いたブログやYahoo!知恵袋への投稿を見かけることです。

たとえば「高校生 宅建 独学 合格しました」というキーワードでGoogleを検索してみてください。宅建に合格した高校生の話がいくつも出てきます。実例が存在している以上、高校生が宅建試験に合格できることは明白です。

中学生でも合格しているから

高校生が独学で宅建試験に合格できる理由の2つめは事実として「中学生でも宅建試験に合格している」ことです。

試験実施団体RETIOが毎年公表している最年少合格者のデータを確認してみましょう。

年度最年少合格者
平成26年度12歳・男(愛知県)
平成27年度13歳・男(神奈川県)
平成28年度16歳・男(京都府)
平成29年度13歳・男(福岡県)
平成30年度16歳・男(福岡県)
令和元年度14歳・男(茨城県)

12歳・13歳・14歳の合格者はおそらく中学生です。上記6年間のうち4回という高い割合で中学生が合格しています。

細かいこと言えば、彼らが独学で合格したのかどうかはわかりません。もしかしたら資格対策スクールに通っていたのかもしれません。

とはいえ、仮に独学でなかったとしても中学生が合格できる試験であることは確実です。中学生がスクールに通って合格できるなら、高校生にもなれば独学で合格可能だろうと推測できます。

それほど難解な試験ではないから

高校生が独学で宅建試験に合格できる理由の3つめは宅建試験がそれほど難解な試験ではないことです。

もちろん宅建試験といえど国家試験ですので、ある程度の読解力と計算能力は要求されます。しかしどちらも高度なものである必要はなく、高校生くらいの水準を満たしていれば十分です。

宅建業法科目の範囲と問題例の記事で試験問題の実例を載せていますので、一度チェックしてみてください。

宅建業法科目の範囲と問題例は?一発合格した私が使っていた解答のコツも惜しみなく公開
【宅建士合格ブログ】宅建試験の宅建業法科目にはどんな問題が出るのでしょうか? 過去問を6つ取り上げて解説します。一発合格した私が実際に使っていた解答のコツも公開。

前提知識がなければ細かい点までは読み取れないと思いますが、問われていることが何なのかはある程度わかるはずです。専用のテキストで知識を得れば高校生でも十分に問題文を読み込み、解答できるようになります。

高校生が独学で宅建に合格できない理由

一方で高校生が独学で宅建試験に合格することはできないと主張する人がいることも事実です。

どういった理由・根拠に基づいて高校生の独学合格を不可能と断じているのでしょうか。主に次の3つだと考えられます。

  • 切羽詰まることがないから
  • 周囲の理解が得られないから
  • 計画的な学習に慣れていないから

上記3点はそれぞれ一理あります。したがってこれから宅建試験を目指そうとする高校生の方は上記の「合格できない理由」も認識しておきましょう。以下でもう少し詳しく説明します。

切羽詰まることがないから

高校生が独学で宅建試験に合格できない理由の1つめは切羽詰まることがないことです。

大人が宅建を取りたいと考える場合「いま無職で、宅建を取らないと仕事がない」とか「勤め先から宅建を取らないとクビだと言われた」といった事情が関係していることがよくあります。そういう人は必死になって勉強しますので独学でも受かりやすいです。

私もかつてそういった人の一人でした。宅建を取れなかったら就職できず、貯金が底を尽きて人生が終わる状態だったので必死で勉強し、合格できました。人間は切羽詰まると人並み以上のパフォーマンスを発揮できるという習性があるようです。

他方、高校生は保護者によって生活が保障されているのが普通で、切羽詰まることがありません。宅建試験は成績上位の約15%の受験者しか合格できない狭き門なので、実は追い詰められていない人が受かるのは結構難しいのです。

周囲の理解が得られないから

高校生が独学で宅建試験に合格できない理由の2つめは周囲の理解が得られないことです。

社会通念上、宅建試験は高校生が受験するような資格試験ではありません。では誰が受験するのかといえば、不動産業界や金融業界で働いている大人たちです。

したがって高校生の方が親や友人に「宅建の資格を取りたい」なんて言っても理解してもらえないことが多いでしょう。理解が得られない場合、たとえば教材費や受験料を出してもらえない可能性があります。

自前で教材費や受験料を用意できたとしても、自宅で宅建の試験対策をしているだけで「そんな勉強はせずに大学受験の勉強をしろ」と叱られるかもしれません。

友達付き合いを減らして試験勉強をすれば「付き合いが悪いやつ」という評判が広がることもあり得ます。このように周囲の理解が得られない場合は受験へのハードルが上がり、独学合格への道は険しいものになります。

計画的な学習に慣れていないから

高校生が独学で宅建試験に合格できない理由の3つめは計画的な学習に慣れていないことです。

宅建試験に合格するためには少なくとも3か月、長ければ半年くらいの間コツコツと学習を続ける必要があります。というのも合格には300時間ほど勉強する必要があると言われており、300時間を達成するのに3か月から半年くらいかかるからです。

ここで平均的な高校生が「3ヶ月から半年で300時間勉強する計画を立て、実行する」ことに慣れているかというと、そんなことはないでしょう。

期末試験の前の1~2週間はたくさん勉強するけど、それ以外は学校や塾から与えられた課題を受動的にこなしているだけだと思います(私もそうでした)。

特に大学受験を経験した後の人とは勉強に対する姿勢がかなり違うはずです。大学受験では入試を突破するという目標を立て、一定期間、計画的・能動的に勉強しますので。

以上より、大学受験を経験していない高校生だと計画的な学習には相当不慣れで、宅建を独学で合格するにはハンディキャップを負っていると言えます。

高校生が独学で宅建試験に合格する方法

高校生が独学で宅建試験に合格できる理由とできない理由とを見てきました。どれもそれなりに納得のいくものだったと思います。

では高校生が独学で合格する可能性をできる限り高めるにはどうしたら良いのでしょうか? 答えは簡単で上で見た3つの合格できない理由を克服すればいいのです。

そうすると合格できない理由が無くなって合格できる理由だけが残ります。これが私が提案する「高校生が独学で宅建試験に合格する方法」です。

3つの合格できない理由の克服について以下でもう少し詳しく説明します。

自分を追い込む

高校生が独学で宅建試験に合格する方法の1つめは自分を何らかの形で追い込むことです。

高校生が独学で合格できない理由として切羽詰まることがないことを指摘しました。人間は差し迫った状況でないとなかなか勉強できない性質があります。

でもそういう性質があることを理解できたのであれば、あなたは勉強せざるを得ない状況に自分を追い込む工夫ができますよね。

一番簡単で効果があるのは複数の友達に「必ず宅建試験に合格する!できなかったらランチをおごる」と豪語することです。

皆の前で絶対に合格すると宣言してしまえば、もうイヤでも勉強せざるを得ません。合格できなければ恥をかいてお金も失ってしまいますから。

他にもやり方はあると思います。何らかの形で自分を勉強しなければならない状況に追い込んでください。

周囲の意見は無視する

高校生が独学で宅建試験に合格する方法の2つめは周囲の反対を無視することです。

高校生が独学で合格できない理由として周囲の理解が得られないことを指摘しました。でもそもそも理解を得る必要なんてないんです。あなたの人生はあなた自身が作るものですから。

周囲の理解などとは無関係に自分の道を突き進んでください。教材費や受験料の準備が要るのであれば、アルバイトをするとか祖父母に頭を下げて借りるとか、何か方法があるはず。

何が何でも宅建を取るんだ!と鬼気迫る勢いで勉強していれば、そのうち周りは何も言わなくなります。あとは実際に宅建試験に合格して見返すだけです。

そうやって目標を達成して皆を驚かせたほうが、きっと楽しいですし、自信にもつながります。周囲の反対があっても無視して強い意思で試験合格を目指しましょう。

大まかな学習計画を立てて実行する

高校生が独学で宅建試験に合格する方法の3つめは大まかな学習計画を立てて実行することです。

高校生が独学で合格できない理由として計画的な学習に慣れていないことを指摘しました。確かに慣れていないかもしれませんが、正直、大人でも慣れていると言えるほどの人はあまりいません。

ここはひとつ、初めての試みかもしれませんが自分なりに学習計画を立ててみてください。

綿密な計画である必要はありません。まずは試験日までの間、1日何時間勉強するかを決めましょう。必要な学習期間の記事が参考になると思います。

宅建の独学に必要な期間は?計算方法と目安を解説
【宅建士合格ブログ】宅建の独学期間は3か月でしょうか?それとも半年?具体的な計算方法と目安を提示します。

1日何時間勉強するか決まったら、毎日その通りに勉強し続ければOKです。それだけでも多くの計画的に勉強できない大人たちに勝つことができます。毎日積み重ねていけば宅建試験の合格に必要な力は必ず身につきます。

偉大な目標を達成するための最初の一歩として、計画を立てて実行してみてください。

この記事のまとめ

trophy

今回は「高校生が独学で宅建試験に合格できる理由とその方法」というテーマでお伝えしました。この記事の要点を復習すると次の通りです。

  • 高校生は独学で宅建試験に合格できる
  • 高校生が独学で宅建試験に合格するためには「合格できない理由」を潰せばよい
  • そうするための具体的な方法は「自分を追い込む」「周囲の意見は無視する」「大まかな学習計画を立てて実行する」の3つである

高校生のうちに宅建を取ることができれば進学・就職にも独立起業にも必ず役に立ちます。頑張りましょう。

以上参考になれば嬉しいです。

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