宅建士テキスト学習の3つのコツとは?独学一発合格の経験から得た学びをシェア

宅建士テキスト学習の3つのコツ

こんな悩みや疑問に答えます!

テキストの内容が全然覚えられない。難しい…

集中力が無いから、読んでいてもすぐ気が散ってしまう

内容が分からないから先に進めない!

テキストを読むことは、宅建士の学習の最初のステップです。でも、しばらく続けているうちに「今のやり方で良いのかな?」と不安になってしまう人は多いように見えます。

実は、最初は皆そう感じるんです。だって、宅建士って国家資格じゃないですか。誰でも国家資格の勉強は不慣れですし、迷いますし、悩んでしまいます。あなたが失敗したり心配したりしたとしても、全くおかしなことではありません。むしろ自然なことだと私は思います。

とはいえ、学習上のネガティブな要因はできるだけ避けて、効率よく学んでいきたいですよね。そこでこの記事では、「宅建士テキスト学習の3つのコツ」をお伝えしたいと思います。コツさえつかめれば、テキスト学習はテンポ良く、生産的に進みます。

実は、私は宅建士・管理業務主任者という2つの不動産系国家試験に一発独学合格しています。今回シェアするのは、その経験から得た学びです。記事を読み進めていくと、あなたは次の3つのメリットを得られます。

  • 「暗記しないで読むコツ」が分かる
  • 「集中して読むコツ」が分かる
  • 「ドンドン読み進めるコツ」が分かる

これらのコツはどれも、私が「こうすれば最短距離で合格に近づける!」と確信している内容です。以下で詳しくお話ししますので、最後まで読んでいただき、あなたの学習にぜひ取り入れてください。

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【コツ1】暗記しないで読むコツ

宅建士の学習全体に言えることですが、無理やり暗記しようとするのは絶対にやめましょう。仮にやったとしても、すぐに忘れてしまいます。人間の脳は「単純に暗記したこと」は「単純に忘れる」ようにできています。

むしろ重視したいのは、「理解すること」です。条文や判例を丸暗記するのではなく、なぜその条文の規定が望ましいと言えるのか、なぜその判例の内容となったのか、その「理由」を知るように努めましょう。「理解すること」イコール「理由を知ること」です。

なぜ理由を知ることが重要なのでしょうか? 理由が分かっていれば、仮に条文・判例を忘れてしまったとしても、自分で正しい結論を導くことができるからです。また、理由から結論を導くことに慣れていれば、未知の問題に出会ったとしても、自分で妥当な結論を導くことができるからです。

民法の知識を交えながら、少し具体的に考えてみます。「AがBに土地を売却した」「その土地をBがCに売却した」というケースを想像してみてください。

民法の規定によれば、もしAがBの強迫(脅し)を受けて売却していた場合、Aは第三者Cに対して「売買を取り消すので、土地を返してね!」と主張できます。つまり、CはAに取消の主張をされた場合、土地を返さなければなりません。(強迫のことなんて知らなかったCは少し気の毒ですが。)

これに対し、AがBの詐欺によって土地を売ってしまっていた場合は、第三者Cに対して「売買を取り消すので返してね!」と主張することはできません。(一定の例外を除く)

「強迫なら取消OK」「詐欺なら取消できない」というのはいずれも民法の規定ですが、なぜそのような規定になっているのでしょうか。たいていのテキストには書いてあると思いますが、次のような理由です。

強迫(脅し)を受けたAには全く落ち度がありません。そのため法律で最大限Aを守る必要があります。ゆえに、第三者Cに対しても取消を主張できます。

他方、Aが詐欺を受けていた場合は、騙されてしまったAにも一定の落ち度があると考えられます。そのため法律で最大限Aを守る必要があるとまでは言えません。むしろ、Bにお金を払って土地を買ったCを保護するほうが重要だと考えられます。ゆえに、第三者Cへの取消の主張までは認められていないのです。

太字部分が結論に至る「理由」の部分です。それらの理由は「言われてみればそうだよね」という内容なので納得しやすく、特に暗記を意識していなくても、記憶に残りやすい内容となっています。

理由を知っておけば、民法の規定そのものを忘れてしまっていても、理由をもとにして自分の頭を使って考えれば、簡単に妥当な結論が導けますよね。

たとえば、「強迫と詐欺のうち、取消の効果を第三者に主張できるのはどっちだっけ?」と迷ったとき、「強迫を受けた人は落ち度が無いから、取消主張OK」「詐欺を受けた人は落ち度があるから、取消主張不可」と、理由から考えていけば良いわけです。

以上のように、テキストを読む際は「理解すること」すなわち「理由」は何なのかと考えることを第一にしてください。「理由」を知っておけば、民法の条文や判例を丸暗記する必要は全くありません。「理由」から自分で結論を出せば良いからです。

もしテキストに理由が記載されていなければ、その理由を自分なりに想像したり、ネットで調べたりしてもよいでしょう。徹底して、「なぜ、そうなのか?」を考えるクセをつけてほしいと思います。

【コツ2】集中して読むコツ

宅建士のテキストは、特に初心者にはぶ厚く感じられます。読んでいるうちに、なんだかボーッとしてしまうこともよくあります。目が字面を追っているだけで、頭が動いていないという状態です。これでは勉強になりません。

せっかく時間を使って読み進めるのですから、できるだけ集中して、効率的に読んでいきたいですよね。そのためには、テキスト学習をゲームに変えてしまうのがおすすめです。ゲームであれば集中できます。テキストを読んでいるようで読んでいないというムダな時間も、一切無くせます。

私がおすすめする「ゲーム化」の方法は、とても簡単で誰にでもすぐにできます。その方法とは、自分で「これは重要だ!」と感じたところに残らず下線を引くというものです。簡単ですね。(^^)

ポイントは「重要かどうかは自分で判断する」ということと、「下線を引くことを自分に課した絶対のルールにしておく」ということです。

そういうルールのもとでテキストを読み進めれば、テキスト学習は「重要なところを探し出すゲーム」に変わります。宝探しの要領です。一人遊びですが、やってみると楽しくなってきます。

そして線を引くルールを自分に課すことにより、「重要なところはどこか?」ということを常に意識しながら読むようになります。頭を使わなければ重要部分を正しく探すことはできないので、内容を理解しながら読む習慣がつきます。

また、もししばらく読んで線があまり引けていなかったら、「あ、今ボーッとしてたかも。これはいかん!」と気づくことができます。意識レベルのセルフチェックにも役立つわけです。

私は宅建試験・管理業務主任者試験の勉強をする際、実際に上記の方法でテキストを読み進めました。たとえば通勤電車の中でテキストを読む際も、ペンを片手に「どこに線を引くか?」と考えながら読むだけで、集中できました。

集中しすぎて、降りる駅を乗り過ごしたことが何度もあったくらいです…(^^;) それくらい、ゲーム化してしまえば集中するのは非常に簡単です。

【コツ3】ドンドン読み進めるコツ

宅建士のテキストは、いくら理解しようと思っても、いくら集中して読んでいても、「あれ?分からない…」と感じてしまうことがあります。でも、それでいいんです。皆そうなんですから。気にしないでいいので、ドンドン先に進みましょう!

でも、なぜ「分からない」と感じてしまうのでしょうか。そして、なぜ気にしなくて良いと言えるのでしょうか。

「分からない」と感じてしまうのは、いくつかの原因があります。代表的な原因は次の3つです。

  • テキストの書き方が上手くない
  • 分かるための前提知識がまだ自分のものになっていない
  • 分かるための前提知識がテキストの後ろのほうに書いてある

1の「テキストの書き方が上手くない」というのは、よくあることです。どんなテキストも完璧ではありません。書き手の文章力が無いために、一度読んでわかるようになっていないのです。また、テキストには紙幅の縛りもあります。そのため、どうしてもすべてを懇切丁寧には書けません。ある程度の情報は省略してしまいます。

(そもそも、テキストを作成しているのは資格対策予備校だったり、大手通信講座の会社だったりします。彼らのスタンスは「これ以上のクオリティを求めるのなら、もっとお金を払って通学講座や通信講座を利用してね」というものです。したがって、市販のテキストの分かりやすさがある程度制限されるのは、仕方がないことです。)

2の「分かるための前提知識がまだ自分のものになっていない」というのも起こりがちなケースです。

たとえば、「権利関係」という科目を勉強していくなかで、「民法の賃貸借」と「借地借家法の賃貸借」を学びます。歴史的な経緯として、民法という法律で定められた賃貸借の規定が不十分であることが判明し、それを補うために借地借家法が制定されました。そのため、「民法の賃貸借」が分かっていないと「借地借家法の賃貸借」も分からないという構図になっています。

こういうケースで、「民法の賃貸借」がまだうまく飲みこめていない人が「借地借家法」の章に到達すると、「分からない」と感じてしまいます。でも、これは本当に気にする必要がありません。皆が通る道です。

なぜなら、「民法の賃貸借」を学んでいる段階では、自分がその内容をきちんと理解できていないと気が付くことは不可能だからです。逆に言うと、「借地借家法の賃貸借」を読み始めた段階でようやく「民法の賃貸借の理解が実は不足している!」と気が付けるんです。

これは法律を学んでいる人の「あるある」だと思います。低い次元のものを学んでいる間は、理解に不十分なところがあっても自分では意識できません。より高い次元のものを学ぶ段階になって初めて、「実は分かっていなかった」ことが分かります。私はこの現象を「無知の知はいつも後からやってくる現象」と呼んでいます。そういうモノです。

3の「分かるための前提知識がテキストの後ろのほうに書いてある」も目にする機会が多いですね。「前提事項を後ろに書くなよアホか!」と思うかもしれませんが、色々な事情でそうなっています。一番典型的なのは「宅建業法」が「民法」よりも前に来ているケースです。

「宅建業法」は、民法や商法といったより基本的な法律の「不動産取引における特別バージョン」という位置づけです。そのため、「民法」が分かっていなければきちんと理解できない内容になっています。

ですが、宅建試験の対策においては「宅建業法」のほうが学びやすく、重要度が高く、得点もしやすいです。そのため「宅建業法」を「民法」より先に配置しているケースが珍しくありません。

この場合、「宅建業法」を理解するのに本来必要な知識は、その後の「民法」のところで出てくるということになります。当然、「宅建業法」を学んでいる際にはいくつもの「分からない」が出てきてしまう結果となります。

宅建のテキスト学習をする際は、上記1~3の連続です。したがって、「分からない」と感じる箇所が何度もでてきても、全くおかしくないのです。そして「分からない」と感じたときにいちいち気にしていたらキリが無いので、そういうものだと割り切って、まずは最後まで一読してしまうことが重要です。

一読した後、どうするか? もう1回読みましょう。そうすれば「分からない」問題はほぼ全て解決します。

1の「テキストの書き方が上手くない」部分については、再読すれば意味が分かるケースがほとんどです。テキストの雰囲気や、法律を学ぶ際の独特の言い回しに慣れ、宅建士の学習内容全体がなんとなく頭の中に入った状態なら、再読するだけで意味がとれてしまいます。

2の「分かるための前提知識がまだ自分のものになっていない」も、再読すれば解決することが多いです。先に上げた例は「民法の賃貸借」の理解が不十分な状態で「借地借家法の賃貸借」を学ぼうとすると分からなくなる、という例でした。

再読するにあたり、もう一度「民法の賃貸借」を読むことになります。それによって自分の理解の不十分な点が補われますよね。その上で「借地借家法の賃貸借」を再学習するのですから、最初に抱いた疑問も氷解していきます。

3の「分かるための前提知識がテキストの後ろのほうに書いてある」も、再読すれば問題は無くなります。先に出した例は「宅建業法」の後に「民法」が来ているが、「宅建業法」を理解するためには「民法」の知識が必要という例でした。

再読するにあたり再び「宅建業法」の部分を読むわけですが、そのときには既に「民法」がある程度頭に入っているはずです。従って、「宅建業法」の内容も再読時にきちんと消化できるようになります。当然ですよね。

以上をまとめていきます。宅建士のテキスト学習においては、あなたを「分からない」と感じさせる原因が色々とあります。色々とあるので、あなたがテキストを読んでいるとき何度も何度も「分からない」と感じるのは、当然のことです。それをいちいち気にしていたら、テキスト学習が前に進みません。

まずは、分からなくても良いから前進しましょう。そして、一読を終えたら、もう1回読みましょう。そうすれば、「分からない」と思っていた部分の9割が解消するはずです。

※残りの1割はどうするの?と思うかもしれません。その分からないことを検索窓に打ち込んで、ググってください。簡単に答えが見つかります(^^)

この記事のまとめ

以上、私の宅建士・管業独学の経験をふまえた「テキスト学習のコツ」をご紹介してきました。3つのコツを改めてまとめておきます。

  • 暗記はしないで構わない。その代わり理解しながら読む
  • 集中して読むために「ゲーム化」する
  • 分からなくても気にしない。一読して、もう1回読めば解決

テキスト学習は、宅建士の試験対策のはじめの段階です。あまり根を詰めたり、完璧主義を貫いたりするのはNG。そんなことをすると、挫折の原因になってしまいます。

上記のコツを参考に、できるだけサラッとやっていきましょう。あくまでリラックス、リラックス! できるだけ気軽に、楽しい気分で進めていくと、継続して勉強できますよ。

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